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#69“2026年に宇佐見りん『推し、燃ゆ』を読み返す”|推しの炎上と消失について
2026-10-15 13:29

#69“2026年に宇佐見りん『推し、燃ゆ』を読み返す”|推しの炎上と消失について

「雨の日には本をさして。」この番組は、読書と創作について語るポッドキャストです。

エピソード69

〈こんなこと話してます〉

宇佐見りん『推し、燃ゆ』を2026年に読む/「推しがファンを殴った」という冒頭から始まる物語/第164回芥川賞受賞作/推しが炎上したときファンはどう受け止める?/2020年と2026年で変わった作品の読み方/主人公・あかりと推し活中心の生活/ブログでは言葉を操れるのに日常生活はうまくいかない/推しを「背骨」と表現すること/推しが生きるための駆動力になる/推しの卒業と「自分の一部を失う」感覚/推し本人だけではなく、推し同士の関係性や記録も失われていく/もう出会えない表情があるという喪失/ラストライブの場面を読み返して感じたこと/「私から背骨を奪わないでくれ」という言葉/アイドルに求められる清廉さは変化している?/現実の出来事とフィクションを重ねて読む/推しをめぐるショックに大小はあるのか/『成功したオタク日記』を読んで救われたこと/推しが問題を起こしたときオタクはどう生きる?/本を読み、人に話しながら喪失を受け止めよう/

〈紹介した本〉
宇佐見りん『推し、燃ゆ』https://link.amazon/B026iuL4O

オ・セヨン『成功したオタク日記』
https://link.amazon/B026iuL4O

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サマリー

宇佐見りん『推し、燃ゆ』を2026年に読み返し、推しがファンを殴って炎上する物語と、主人公・山下あかりの推し活中心の生活を振り返る。あかりはブログでは推しの言動を正確に記録し言葉を操る一方、学校や仕事など日常生活ではうまくいかず、推しを「背骨」として生きている。推しの卒業やグループ解散を、自分の一部や、もう出会えない表情を失うこととして捉え、ラストライブの場面を読み上げながら喪失の感覚を語る。さらに、2020年から2026年にかけてアイドルの炎上や会見への受け止め方、求められる清廉さが変化したと述べる。オ・セヨン『成功したオタク日記』にも触れ、推しが犯罪者になったオタクの記録を読むことで、ショックの受け止め方に迷う中で少し救われたと話す。

『推し、燃ゆ』のあらすじと2026年の読み直し
どうも、yoyoです。この番組は、読書と創作について語るポッドキャストです。
今回は、宇佐見りん推し燃ゆを取り上げたいと思います。
はい、皆様いかがお過ごしでしょうか。
私はですね、推しのアイドルグループにいろんなことが起きていまして、今も心を悩んでいます。
どうやったらワインが気になれるかわからなくて、本を読んだり、人に、友達とかに聞いてもらったりして、何とか自我を保っているわけですが、
家族にはずっと支えられていまして、今も思い出しては落ち込んで慰めてもらっていたりします。
そんな時に、読み返した本、宇佐見りん推し燃ゆを紹介していけたらなと思います。
推し燃ゆ、読んだ方いらっしゃると思うんですが、簡単なあらすじを紹介したいと思います。
推しがファンを殴って炎上してから、主人公の日常は少しずつ変わっていきます。
主人公の山下あかりは仕活に人生を捧げ、高校に通いながらも閉職のバイトでお仕活費用を稼ぎます。
更新しているブログは人気を博し、SNSではメンバーからリプライをもらうほど、しかし勉強は苦手で成績は悪く、
お仕活だけに勤しも余り、高校を中退、家族からは一人で地活するよう責められます。
推しはどうなってしまうのか、主人公のこれからの生活は、2020年下半期、164回芥川賞受賞作です。
はい、というわけで、冒頭から推しがファンを殴ったっていう、そういった一文から入っていく小説にはなるんですけど、
なんだか、え、なぜ今ここに響いてくるってなって、非常に読んでて胸がクッと辛くなりました。
この作品は2020年の作品なので、6年、今現在経っているわけですが、6年経った今はだいぶ受け取り方が変わってきているなというふうに思います。
ファンを殴った推しは、臆測でその一報がなされた時にものすごく炎上に晒されるわけですが、
もちろん、そういった記者会見の場でも質疑応答にあったりとかして、
そういったシーンも本書の中には出てくるんですが、現実よりも何というか重みが違うなと思っていて、
だいぶこの時からは受け取り方が変わってきているんだなというふうに読んでて思いました。
あかりにとっての推しと「背骨」
主人公のあかりは、この上野まさきに依存し熱中する生活を行っています。
そういった中で、どうやってこの事態を乗り越えたらいいんだということで、
彼女はね、ブログを書いてるんですよね。
非常に熱心にブログを書いていて、推しの言動をすべて書き写しながら書き残して、それをブログにしたりとか、
推しのアカウントで別のメンバーが発信したのをすぐ見抜いたりしたら、
そのメンバーからリプライをもらえるような、そういう認知を得たオタクなんですよね、あかりは。
そのあかりは、非常にブログの中では落ち着いた言語力のある真面目な、そういうオタクとして語られているように見えるんですけど、
実際の彼女の生活ってのは、結構セルフネグレットで、
高校には通っていたんだけども成績は良くなくて、
推し活を頑張るあまりバイトに熱中して、けどそのバイトもうまくいかなくて、
けど推しのためならと頑張っているわけなんだけど、
そのやって頑張っている割には家族からはどうしようもなくて扱い切れなくてって形で、
逃げ場がない、そういう生活を行っています。
そういう彼女にとって推しっていうのは、まさに自分の駆動させるものなんですよね。
彼女は推しを自分の背骨だというふうに表現します。
推しがいなければ生きていけない、そういうふうにも作中で書かれていきます。
卒業と、もう出会えない表情の喪失
フィクションの中では推しはこの一件を受けてグループを卒業して、
結局はその創業を受けてグループも解散になってしまうんですが、
現状だとリアルでは契約解除をされ、全てをなくされてなくなってしまったんですが、
卒業というのも自分の一部がなくなることなんだろうなというふうに思っていて、
リアルでは全てがなくなっていっているのをリアルタイムで見ていたんですけど、
それもまた自分の一部がなくなっていくことにものすごく近いなと思っていて、
私自身推しは別の方なのでそこまで熱心に追っていたわけではないんだけど、
すごく応援していたし、一時期は推し編しそうなぐらいすごいなぁと思っていたので、
本当にショックで、ただそのなんでショックなのかをずっと考えていたら、
やっぱりそのデータの中には私の推しのその子にしか見せなかった顔とか表情とかあったわけで、
その喪失が苦しいんだなぁというふうに思いました。
死に対して捉えた時に、もう一人の自分に出会えなくなるから悲しいというふうに捉えるらしいですね。
それってすごく卒業だったり、今このリアルで起きていることがすごく似てるんだろうなぁというふうに思いました。
おしもゆの最後あたりの一文を、シーンを少し読みたいなぁと思うんですが、
シーンに迫っている内容で、最後のラストライブですね。
そのラストライブでの休憩時間になると思いますが、トイレの中でのシーンになります。
寒さが訪れる。
トイレの狭い個室の中でつい5分前のことを思い出す度、今までに感じたことのない黒黒とした寒さが私の内側から全身になり響く。
終わるのだと思う。こんなにも可愛くて凄まじくて愛おしいのに終わる。
四方を囲むトイレの壁は慌ただしい外の世界から私を切り取っている。
先ほどの興奮で痙攣するようにうごめいていた内臓が一つずつ凍りついていき、背骨にまでそれが浸透してくると、
やめてくれ、と思った。やめてくれ、何度も何度も思った。何に対してかわからない。
やめてくれ、私から背骨を奪わないでくれ。
推しがいなくなったら、私は本当に生きていけなくなる。
推しという存在に出会えなくなると、私の場合は推しではないけど、推しの推しの一部がもう会えなくなるのだと思う。
それは死に等しいよなぁと思って。
ひどくひどく、ふと思い出すたびに発作のように思い出しては辛くなるので、
このシーンを読んでいた時に、自分の一部を失いたくないというのが伝わってきたなと思いました。
2026年のアイドル炎上と『成功したオタク日記』
2026年に至っては、かなり様相が変わってきていて、
逆に会見での対応がものすごく称賛されていたりとかして、
いろんなことを肩代わりするのだとしたら、これが妥当なのかもしれないなとは思うんですが、
アイドルに求める青年潔白さの色合いがますます強くなっていくんだろうなと思いました。
他にもですね、読んだ本はいくつかあって、
これより前に読んだ本で成功したオタク日記っていうのも読んでました。
これは推しが犯罪者になってしまったオタクのドキュメンタリー映画を作るまでの日記になります。
韓国の方が書いている日記になるんですけど、
成功したオタクっていう映画も実際にあって、
それを受けての本になるんですが、
これは本当に読めてよかったなと思います。
やっている内容にしては、
良い悪いっていうのはないと思うんですけど、
受け取り方に関してオタクがショックを受けることの重さについては、
小さい大きいはないだろうなぁとは思うんですけど、
これを読んでちょっと癒されたなぁと思って。
もちろん全てがなくなっているわけではないので、
比べられるものではないんですけど、
どうやって受け止めたらいいのか迷っているときに読めてよかったなと思います。
それでは今日はこの辺で終わりにしていきたいと思います。
牛もゆと成功したオタク日記。
もし興味のある方はぜひ読んでみてください。
心が少し軽くなるかもしれません。
ここまでお聞きいただきありがとうございました。
雨の日にはフォームさせて、毎週木曜日に更新予定です。
Spotify、アプリ、ポッドキャストなど各種ポッドキャストアプリで配信しています。
フォロー、評価よろしくお願いします。
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ぜひぜひ感想、質問などなどお待ちしております。
それでは終わりになります。
また明日。
13:29

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