おはよう、こんにちは、こんばんは。
薬と健康に関するラジオ、略してくすけんラジオのうっちーです。
このラジオでは、薬剤師である私、うっちーが薬のことや健康のことなので、
ラジオを聴きの方や患者様からの質問を紹介しながら、
質問に答えたり、薬や健康についての話をしていくというラジオです。
どうぞよろしくお願いしまーす。
今回、ポッドキャスターのメルテーマをいただきました、まことでございます。
今回テーマをいただきましたのは、おじさんのアウトプットさんからでございます、まことでございます。
以前配信の285回でも触れているんですけども、
おじさんのアウトプットさんこと、おじぷとさんからは、いくつかテーマをいただいております。
お二人ともまことにありがとうございます。
お二人からは、おじぷとさんの番組紹介いらないよ、ということなんですけども、
ただ、簡単にですけども、おじぷとさんを紹介させていただきますと、
おじさんのアウトプットさん、通称おじぷとさん、アマチュアポッドキャストアワードや、
日本ポッドキャスト協会主催の配信リーダーで賞をとられている有名番組様でございまして、
30代男性のお二人が情報化になっている現代におきまして、
情報のインプットが起こしてしまっている、そんなおじさんお二人の頭の中をアウトプットするという、
日常雑談系の番組でございます。
現在、ドスコイさんの育休中で配信をお休みされておりますけども、
落ち着いた頃にサードシーズン復活をされるということ、
面白い番組を求めている方は、ぜひともお聞きくださいませ。
また、別番組にもなりますけども、ポッドキャストチーム、ボイズカプセルさんが配信されております、
ポッドキャストオークさん。こちらの番組は、さまざまなポッドキャスト番組を紹介して、
盛り上がってしまおうという番組さんなんですけども、
現在、毎月1回、オジプトプトという企画をされておりまして、
オジプトさんに関するテーマを設定しておりまして、
リスナー様からテーマに関するオジプトの魅力を語ったメールを募集します。
そしてそれを紹介して、みんなでオジプト愛を感じましょうという、
素敵な番組コーナーをされております。
こちらのポッドキャストオークさんも、ぜひとも聞いていただければなと思っております。
今回、オジプトさんからいただきましたテーマは、
塗り薬についてでございます。
乾燥対策になる保湿剤と、赤みや痒みなどを抑えるステロイド。
これ一緒に処方されることがあるけども、
こういった塗り薬に塗る順番ってあるのかね、といったテーマをいただきました。
ということで、今回話をさせていただきますタイトルはこちら。
保湿剤とステロイド剤、どっちを先に塗る?
ということで、今回は主に保湿剤とステロイド剤、
どっちを先に塗った方がいいのか、ということで話をさせていただきます。
それと、化粧水についても、合わせて触れさせていただこうかなと思っております。
今回前提としてなんですけども、
軟膏同士とか、クリームと軟膏とかですと、
またちょっと話が変わってきちゃうところもあるんですけども、
軟膏同士とかであれば、塗る順番逆だったとなっても、
効果が全くないというわけではないです。
また、医師の指示によっては、塗る順番を逆に説明されることもあったりします。
それに、保湿剤とステロイド剤、混ぜて患者様にお渡ししてあげて、
という風に、医師から指示をされることもあります。
ということで、塗る順番、一応こうした方がいいかもというのはあるはあるんですけども、
必ずしも、きっちり守らなくてもいいというところもあったりします。
塗る順番間違えてしまった、
ああ、だからもう今日は薬塗れないや、ということではないですので、
肌が荒れてる時とかは、もう順番逆になっても、
しっかり塗っていただいた方がいいよということも多いです。
あくまで今回の話は目安の一つとしていただければなと思っております。
では、ここから内容に入らせていただきますと、
まず、水っぽいものは先に塗った方がいいです。
水っぽいものといいますのも、よく塗り薬によっては種類がいろいろあります。
例えば、液体タイプのローション系の薬であるとか、
また、乳液タイプのローション系の薬、
他にも軟膏ほどはベタつかない塗り薬であるクリームタイプ、
一番ベタつきやすい軟膏タイプなどがいろいろとあります。
それぞれの軟膏タイプの中でもベタつき具合が違うとかありますけども、
主にローション、クリーム、軟膏という風に分けられることが多いかなと思います。
これらに関して、より水っぽいタイプの方がベタつかないし、
乾きやすいというメリットもあります。
ただ、あまり肌にとどまらないので、
薬の効果が早めに切れやすいというデメリットもあったりします。
また、逆に軟膏のようにベタつくタイプは、
ベタつくので不快感は続くんですけども、
その代わり、肌に長くとどまってくれるので、
炎症を抑えるような薬の効果が長く続きやすいというメリットがあったりします。
こういったタイプの違いなんですけども、
水っぽいもの、なるべく先に使った方がいいですと言いますのも、
ベタつくタイプとか軟膏タイプというのは、
こういったのは油っぽい成分を基本としております。
液体タイプは水っぽい成分となっております。
油っぽいものを先に塗ってしまいますと、
水っぽいものが弾かれてしまいます。
なので、水っぽいものを先に塗って、
その上で油っぽいものを塗っていただく方が、
弾かれることもないですし、いいですよと言われます。
また、液体タイプを塗って、上から油分のものでガードしてあげることで、
水っぽいお薬の蒸発も防ぎやすいという効果もあったりします。
なので、こういった液体タイプとか、
油っぽいタイプとかのものに関しては、
なるべく液体タイプを先に塗っていただければなと思っております。
これは液体タイプとか軟膏タイプという風な違いでしたけども、
では同じようなタイプ、例えば軟膏タイプのステロイド、
軟膏タイプの保湿剤という風に、
同じようなタイプの時だったら、
ステロイドと保湿剤どっちが先の方がいいのかという風な話をさせていただきますと、
ここら辺は正直、医師の指示とかで変わってくることはあったりします。
先に塗ったお薬の方がより肌に効きやすいので、
肌荒れの状態とかによっては、
ステロイド先に使ってねということもあれば、
肌が乾燥してるなということであれば、
先に保湿剤塗ってねという風に指示を変えることもあったりします。
また、こういった同じタイプのものですと、
一緒のことということで保湿剤とステロイド、
混ぜてお渡ししてあげてねということもよく多かったりしますので、
必ずしも塗る順番が逆になってしまっても問題ないということが多かったりします。
医師の指示が特にない場合、
どっち先に塗って、どっち指示がない場合であれば、
手のひらにとって、保湿剤とステロイド、
よく混ぜてから塗ってくださいねという説明をすることもあったりします。
一方で医師によっては、
先に塗ったお薬の方が染み渡るし、
後に塗ったお薬の方が肌に染み渡らないから、
必ずこの順番にしてねという風に厳密に言うこともあったりして、
結構指示が変わることもあるんですけども、
ただ細かいところは置いておきまして、
よく薬剤師会とかで推奨されている話をさせていただきますと、
先に保湿剤を塗ることを進めることが多いです。
と言いますのも、肌の状態が悪くなっている時、
赤くなっている、腫れているとか炎症が起きている状態というのは、
これはもう肌のバリア機能が崩れてしまっております。
肌のバリア機能、肌の状態維持しようとか、悪くしないようにしようねという、
そういった機能が落ちてしまっております。
保湿剤のように肌を保湿するものというのは、
こういった肌のバリア機能を修復するという機能があります。
このバリア機能の状態が悪い場合ですと、
せっかく赤みとか腫れが引いてもバリアが壊れていることで、
また肌がすぐに調子悪くしやすいというのがあります。
そのため肌のバリア機能という、肌にとっての土台となるものを、
しっかりと修復してあげようということで、
それには保湿剤の方がいいと言われております。
ということで、まず保湿剤を塗ることをお勧めすることがありますけども、
また別の理由でも保湿剤を先に塗ることを推奨したりもします。
それは保湿剤を先に塗っておくことで、
ステロイドが広がりすぎないようにするという目的もあったりします。
ステロイド塗り薬、副作用が多いんだということで、
心配される方が多いですし、実際過去にはよく言われておりました。
その副作用が怖すぎて、
過去にはステロイド塗り薬はなるべく薄く伸ばして塗ってくださいね、
という説明をすることが多かったです。
厚くたっぷり塗ってしまいますと、
その分肌に薬が残りやすい。
肌に薬が残るということは、
副作用の恐れが怖いよねということで、
なるべくステロイドは薄く伸ばして塗りましょう、
という説明をすることが多かったんですけども、
昨今では逆に薄く伸ばして、
それで治療に時間がかかってしまうことの方が問題だ。
しっかり早く治した方が良いということがよく言われております。
なので、昨今ではステロイド剤は逆にしっかりたっぷり塗りましょう、
それで早めに赤みを抑えましょうね、
という説明をすることが増えております。
そういった説明をする医療関係者が増えたこともありまして、
ステロイドの塗り薬、
昔ほどは副作用が怖いというイメージはなくなってきておりますけども、
それでもステロイドの塗り薬にはやはり副作用があります。
あくまで赤みがある部分とか、
炎症が起きている部分であれば、
しっかりたっぷり塗って早く治していただきたいんですけども、
健康な肌にはやはりステロイドの塗り薬、
あまり長く触れさせない方がいいです。
もちろん短期間、数日とかぐらいとかであれば、
そこまで影響はないとも言われるんですけども、
長期間ステロイドを健康な肌に使っておりますと、
健康な肌が薄くなっていくと言われます。
ステロイドで肌が薄くなる理由はいくつかあるんですけども、
ステロイドの塗り薬を長期間使っていますと、
肌のコラーゲン組織を壊してしまう。
他にはステロイドによって血管が収縮してしまって、
皮膚の血液の巡りが悪くなる。
なので、皮膚の栄養が足りなくなって、
皮膚がしっかりターンオーバー、
新しく生まれ変わる、作り変わるというのが
うまくいかないよなんて言われたりします。
肌が薄くなってしまいますと、
刺激に対して弱くなってしまいます。
なので、肌が傷つきやすくなりまして、
結果的に肌が悪くなりやすくなってしまいます。
炎症が起きている部分とかであれば、
炎症が肌を壊している。
またステロイドには血管を収縮して皮膚の栄養を滞りやすくするというデメリットもありますけども、
よく保湿剤で組み合わせられるヘパリン類似物質、商品名でヒルドイドとか言われますけども、
こういったヒルドイドとかは血行促進、血の流れを良くしやすいというものもあります。
ステロイドにより血液の流れを悪くするというデメリットにも対応しやすいと思います。
ステロイドが血液の流れを悪くしやすいからこそ炎症が引かせやすいということもあるんですけども、
ただ後々の肌の回復とか傷跡とか炎症跡を回復させるためにも保湿剤とかヘパリンを塗っておくことで、
結果的には綺麗な肌を戻しやすいと言われております。
なのでよくステロイドとヘパリンは一緒に処方されたりしますし、
医師の指示でステロイドとヘパリン混ぜて渡してねという指示がよくされます。
というように保湿剤とステロイド一緒に出た時であれば、保湿剤を先に塗ることを推奨することが多いかなと思われます。
といったところが今回主に質問いただいたテーマなんですけども、
この流れでよく実際に患者様からいただく質問になるんですけども、
化粧水はどうしたらいいかという質問。
保湿剤やステロイドをもらう。
医師からも薬剤師からも塗り方とか説明をもらった。
でも普段使っている化粧水ってどうしたらいい?という質問をよくいただきます。
この化粧水に関しては医師も話をするのを忘れることがよくあったりします。
この点に関しましては基本的には化粧水を塗ってから、少し乾かしてからですけども、
他の塗り薬を使うことを勧めます。
化粧水のような液体のものはやっぱり軟膏とかクリームを先に塗ってしまうと、
化粧水が弾かれやすいという理由ではあるんですけども、
化粧水を塗ることで肌を綺麗にしておきましょうと、
そうしますと肌の汚れや不純物などが減ります。
それによって塗り薬がより肌に浸透しやすくなって効果が出やすくなります。
なので化粧水を使ってから塗り薬使ってくださいねと説明することが多いです。
化粧水塗った直後とかですと、まだ濡れている状態とかですと、
せっかくクリームとか塗ってもそのまま液体で流れてしまうこともあったりするので、
化粧水塗って少し乾かしてから塗り薬を塗ってくださいねと説明することが多いかなと思われます。
これと関連してになりますけども、お風呂入ってから薬を使うことこれも勧めることが多いです。
これもお風呂に入ります。肌を綺麗にしてからの方が薬を邪魔するような汚れや不純物が減っております。
お風呂に入って温かくなりますと肌も柔らかくなったりします。
こういった肌が柔らかい状態の方が薬もより浸透しやすくなって効果も出やすくなったりしますので、
お風呂に入った後塗り薬塗ることをお勧めします。
これもお風呂出て直後で汗をかいているときですと薬が汗で流れてしまうこともありますので、
入浴後にホテリー缶とか持ち着いたくらいに化粧水塗って少し乾かしてから塗り薬使ってくださいねというふうに説明することが多いかなと思われます。
といったところが今回のテーマでいただきました。
保湿剤とステロイド剤どっちを先に塗るということであれば保湿剤を先に塗ることを推奨することが多いです。
また化粧水とかお風呂に関しましては化粧水を塗ってからお風呂に入ってから薬を使うことをお勧めいたします。
今回はこんな感じです。
改めましてドスコイソーのテーマいただきまして誠にありがとうございました。
塗り薬は虫刺されとかアトピー性皮膚炎乾燥肌水蒸しなどのいろいろとありますし、
何かしら使う方も多いんじゃないかなと思われます。
最近では塗り薬に頼らないで飲み薬で肌のケアをしていくという治療も多くなってきております。
ただこれは飲み薬を何種類も飲むことになるとか、ビタミン剤とかを多用に飲むとか肌荒れを回避するための漢方を飲むとかになるんですけども、
何種類も飲み続けることがやっぱり辛いとか、塗り薬よりも結果的にコストがかかってしまうということもありまして、
まだまだ塗り薬は理不可領域におきましては活躍する機会が多いなと思っております。
最近にはステロイドや保湿剤が今後保険効かなくなるという話がよく話題にされております。
こういったのは昔から話題に出てたんですけども、最近やはりついに本格的に議論されるようになってきてしまいました。
来年の2026年には診療報酬改定、調剤報酬改定が行われます。
この時にどういうルールが発表されるかというのも気になるところではあったりします。
また何か塗り薬のことなど気になることがありましたら、いつでもご連絡お待ちしております。
今回も最後までお聞きいただきまして誠にありがとうございました。
また次回も聞いていただけると大変嬉しいです。それではまたお会いしましょう。