1. 黒木瞳の映画ここだけバナシ
  2. 24_3 脚本家はつらいよ!? 〜..
2021-11-05 17:41

24_3 脚本家はつらいよ!? 〜日本映画のこれから〜(脚本家 根本ノンジさん)


先週に引き続きゲストは脚本家の根本ノンジさん!
根本さん出演の最後ということで、「脚本家はつらいよ!? 〜日本映画界のこれから〜」 と題しまして“ここだけバナシ”を伺って参りたいと思います。

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サマリー

脚本家はつらいよ!若者たちが脚本家を目指す際に役立つアドバイスや、実際の経験が脚本にどのように生かされるか、根本ノンジさんと黒木瞳さんがお話ししています。俳優たちは作品を通じてさまざまな人生経験を得ることができます。そして、これから映画界では脚本の作り方が変わっていく可能性があり、複数の脚本家が一つの作品を共同で制作する機会も増えるかもしれません。

脚本家を目指す若者へのアドバイス
脚本家の学校の講習をやったりするんですけど、絶対言うのは、脚本家にならない方がいいよと必ず言うんですけど。
ちょっとわかる気がします。私も、女優をやるやらないってなったら、やらない方がいいって。
そうですか。
やっぱり私も言いますね。よほどの覚悟がないとやっていけないことなので。
黒木瞳の映画ここだけバナシ。
黒木瞳の映画ここだけバナシ。
今日も聞いていただきありがとうございます。
映画に携わる様々なジャンルの方々とここだけバナシしていきます。
今回のゲストは、前回に引き続き脚本家の根本ノンジさんです。よろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。根本ノンジです。
脚本家はつらいよ。
そうですね。つらいと思いますけどね。
日本の映画界はどうなるでしょうか、というお話をここだけバナシしていきたいと思いますけれども。
今日朝まで、このラジオの収録の後は朝までお書きになるんですね。
朝まで1本ドラマ、1時間ドラマの書庫をあげなきゃいけないのと、
深夜ドラマの30分のやつを箱書きを書かなきゃいけない。
つらいですね。でも楽しいんでしょ。
楽しいですね。仕事は楽しいです。
飲みながら書いたりとかするんですか、夜中。
飲みながら書けないんですよね。お酒弱いんですよ。
お酒は好きなんですよ。大好きなんですけど、飲むと止まっちゃうんですよ、思考がもう。
何にも考えなくなっちゃう。スイッチ切るためのお酒なので。
要するにお酒飲むともう仕事のこと考えないに決めてるんですね。ビール1杯でも。
飲みながら仕事の話はしたくない。
あの、くだらない話じゃないんですよ。
ちゃんとした真面目な打ち合わせとかできないですけど、仕事の愚痴だ、なんだはいいんですけど。
だから仕事のモードじゃなくなっちゃうんですよ、お酒の。
これが、飲みながらやれる人いるんですかね。いるのかな。
私、エッセイとか書くときは、逆に進みますね。
なるほど。
いろんなこと、いろんな発想が。
ただ、おっしゃるように、セリフを覚えるときは無理です。
そうですよね。
多分それに近い、このモードのとき。
ですよね。
さあ、根本さんが脚本家を目指す若者たちに、書ける言葉っていうのはございます。
いつも何度か脚本家の学校の講師をやったりするんですけど、絶対言うのはもう脚本家にならない方がいいよと必ず言うんですけど。
だいたいね、学校から呼ばれるから、学校の人は生徒いっぱい集めてお金を儲けしたいのに、僕が辞めたほうがいいっていうので怒られるんですけど。
あんまりお勧めできない職種だなって思うのに、みんな成りたがるのが不思議なんですよね。
それがやっぱり脚本家はつらいよというところにつながるわけですか。
そうですね。
なかなかね、まず決まってるじゃないですか。
慣れる人って枠というのかな。
もちろん映画一本書いただけでも脚本家なんでしょうけど、それで食っていくっていうのは、
要するにお仕事がちゃんと定期的に来て、脚本家だけで食べてきてる人って、なかなか難しいんですよね。
テレビドラマでも枠は決まってますし。
それでもね、なんてだいたいあまり褒められないじゃないですか。
最初のほうでも言いましたけど、本家でめちゃくちゃ罵倒され、ダメ出しされ、否定され。
それを家帰って直して、また出さなきゃいけないっていう。
これはなかなか、よっぽどの人じゃないと無理だなと思います。
だからだいたい辞めちゃう人は、脚本家の仲間で一緒にやってた人でも、
やっぱり本家が耐えられなくて辞めちゃう人は多いですね。
自分の書いたもの否定されちゃうのが嫌だと。
なんでわかってくれないんだみたいな感じで辞めちゃう人は多い。
あとはうまくいかない人は多いですね。
そのへんが柔軟に受け入れられればいいんですけど、
そういうのも平気な人だったら大丈夫だと思うんですけど。
精神から鍛えていかなきゃいけないわけですね。脚本家になるためには。
やっぱりそれぐらい精神力がないと、やっぱり柔らかな人だと無理だと思いますね。
学校とかで脚本家を目指す若者たちに、
やんないほうがいいよって言って、すぐ辞めていかれるんですか?
学校生の人たちに。
やっぱりどうなんですかね。
その子たちで、こんな仕事になりましたっていう連絡が来る人はよっぽど一人か二人ですね。
頼もしいですね。
そうですね。だからそれでも好きだったらやるべきだし。
根性論ってあんまり好きじゃないんですけど、
やっぱり根性になっちゃう気がするんですよ。
古いんですかね。古いかもしれないですけど。
女優を目指す若者へのアドバイス
でもね、ちょっとわかる気がします。
私も女優をやるやらないってなったら、やらないほうがいいって。
やっぱり私も言いますね。
よほどの覚悟がないと、やっていけないことなので。
やっぱりそうですよね。
女優さん、どうするんですか?
女優になりたいんですっていう人がいても、やめたほうがいいわよって言いますか?
やめたほうがいいわよとは言いませんけれども、
それはやっぱりやりたいことをやってみて、成功するか失敗するかはその人次第ですよね。
ただ心の中では、女優は大変だよって、女優は辛いよっていう。
やっぱりそうですよね。そうだと思うんですよね、そう簡単にはね。
やっぱり華やかな部分だけをご覧になっているので、
とっても華やかなことをしているというふうに思ってらっしゃる方が多いと思うんですよね。
目に見えるものだけが真実だと思っている。
目に見えないもののところに真実ってある時もあるじゃないですか。
やはりそこら辺の先入観で見られたりもしますので、辛い思いもしますし。
ただやっぱり芝居が好きなので、私は。
だからお客様が本当に喜んでくださる、元気になってくださる。
もうこれだけが自分の元気の源みたいなもので。
なるほど。それだけで、それがそういう気持ちがあれば続けられるってことなんですか。
そうですね。それってやっぱり自分一人でできる仕事ではないじゃないですか。
だからもちろん大人さんみたいな脚本家の方がいらしたりいろんな方がいらして、
みんなが支え合って総合芸術で一つの作品が生まれていくっていうところに、
やっぱり感謝の気持ちというものも本当に日々も本当に濃くなっていくというか。
だからやっぱりその感謝の中で生きていけるっていうことが何でしょうか。
続けていける自分の原動力みたいになっていると思う。
なるほど。それはいいですかパクって。
脚本家になりたいという人にそれぐらいの意識がないとダメだよっていうのは通ずるような気がするんですよ。
女優になりたい人、脚本家になりたい人、どっちも甘い世界じゃないけども、
それぐらいの意識がないと続けられないよっていうのをパクらせてもらいます。この学校で。
学校でね。わかりました。
実体験が脚本に生かされる
実体験がお仕事に役に立っているというお話をちょっと伺いたいんですけど。
脚本になる前にいろんな仕事をしてて、それが結局今書いているものに生きているというか。
見た見たいっぱいやってらっしゃるんだ。
そうですね。いろんなことをやりました。
驚きますよね。おっしゃってください。
一時はエロ本というか風俗ライターというかそういう仕事もやってましたし、
あとは実家が焼き鳥屋なので焼き鳥屋もやってました。
バンドをやったこともありますし、
ジュリアナ東京でファイトしたこともあります。
その時行ったかもしれないですね。
裏で焼き鳥屋やってたんですよ。
そうなんですか。
それがやっぱり今脚本を書く、役に立つという言い方変ですけど財産になっているんですか。
なってます。
フルーツ宅配便というデリヘルを舞台にしたドラマをテレビ時の深夜ドラマでやったんですけど、
それの時もかつて風俗ライターとして風俗場の子を取材して、
その子たちの紹介記事を書くような仕事だったんですけど、
多分それが誰よりも日本の脚本家の中で一番詳しいと自分で思ってたんで、
その仕事がデリヘルを舞台にした話の時、
自分しか書けないだろうと思って自信を持って書けたんですね。
ものすごくいろんなところで評価していただいたりとか、
結局今までアルバイトだけじゃないんですけど、恋愛含めて家族のことも含めていろんな経験をしたことが、
おそらく実体験からドラマのほうに、脚本に投影されているので、
多分それが今ものすごく生きてるなと思います。
いろんな経験というんですかね、いろんな人と会ったことも含めてですけどね。
だからうどんのこともね、母親がやってたの、もうなくなったんですけど、
母親がやってたのを多分記憶してそれを書いてるのも、
おそらく自分が経験したことじゃないと書けないだろうなと。
もちろん弁護士の話だ、刑事の話だってそうは書けないですけど、
その犯人のことはわかるんですよ。でも刑事さんも普通の人なんで。
そっちの人たちの犯人を捕まえる工程はフィクションだとしても、
そこに至るまでのものは自分の実体験ないし見てきた人たち、
喋ってきた人たちが絶対にどこかに投影されてるなっていつも思うんですよね。
だからそれが今は生きてるなと思います、仕事をする上で。
なるほどね、脚本家としてね。
俳優の人生経験
私たち演者たちはそんないろんな経験できないじゃないですか。
じゃあなんで経験したかっていうと、作品で経験してきているんです。
なるほど。
こういう女性の人、こういう生き方、終わった人なら終わった人のああいうちぐさみとか、
年代20代30代40代、その年齢に合う女性が生きてきてるじゃないですか。
そこで勉強させていただいているんですよね。
だから全く自分とは違う考えの人も演じることあるじゃないですか。
こういうことを考えるんだとか、弁護士はこういう苦労があるんだとか、総理大臣はこんな苦労があるんだとか、
医者はこうなんだとか、いろんな作品で人生経験をさせていただいているので、
だから根本さんたちがお書きになる体験をもとにして書かれているものをまた私たちが擬似体験しているという感じですね。
本当にそうやってエンターテイメントはどの分野であれ、脚本家であれ、演者であれ、何であれ、
やっぱり本当に一つのものを作り上げていって、お客様に届ける時の不安と期待。
そうですね。ずっとありますね。
応援やする時、映画だったら公開する時のみんなどう思うんだろうっていうのが、いつもワクワクするんですけどね。
でも私は本当に一人の人でもそれが良かったって、それで勇気もらえたとか、それで元気になったっていう一人の人の声で満足するっていうのは言い方が変ですけれども、
良かった、生きててやってっていうふうに思うようにしています。
なるほど。一人でも。
はい。
そうか、そうですね。それ大事ですね。
いやー、なんかつくづく思います。
もうあんまりね、褒めてもらえないこともあるんですけど、そうですよね。一人の人でも喜んでくれればね。やっぱり報われますよね。
だいたい褒めてくれない人の意見が耳に入ってきますからね。
そうなんですよ。
だから褒めてくれる人は発信しないから、だからいいんですよ。
そうですね。
褒めてくれない人の分だけ褒めてる人がいると思っていいんじゃないでしょうか。
わかりました。勇気が。
またパクります?
そうですね。
今日は最後ですので、日本の映画界、これからどう思います?
はい。
脚本の未来
脚本家っていうものが、今の形、要するに面々とね、橋田須賀子先生たちの頃からね、ずっと続いているものから、やっぱりちょっと変わっちゃうんじゃないかなと。
脚本の作り方が、映画もそうでしょうし、テレビドラマもそうなんですけど、ちょっと変わってきたというか、例えば何人か合議制で作るもの。
ネットフリックスのお仕事を一回お話いただいたときに、結局受けなかったんですけど、
海外の映画やドラマだと思っているらしいんですけど、それをみんなでシャッフルしながら、一人の脚本家的にはもっと書くということではなく、
もう5人ぐらい作っていこうと思っているんです。
鬼滅の刃もそうなんです。
鬼滅の刃って、「鬼滅の刃」っていうのは、鬼滅の刃というのは、鬼滅の刃というのは、
鬼滅の刃というのは、鬼滅の刃というのは、鬼滅の刃というのは、鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは、
鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の刃というのは鬼滅の
んですけどそうなってくると僕ら脚本家でこれからどういうふうになってくるんだろうっていうのがいろんなふうに考えています
か時ではあると思うんですよね変わってくるんじゃないかなと
なかなかそれかこれからどうなってくるのか不安ではないですけどそれに対応していかなきゃなぁと思ってますけどね
そうですねやはり時代とともに変わっていくと思いますし
皆さんの思考もね変わっていくと思いますのでね
でもどうですか
俳優さんから見て脚本誰が書いたかわかんないということはないですけど何人かの脚本が書いたものが来て誰になるのと脚本家というのが一人いて
要するにこの終わった人だったらこれを5人で書いてると
面白ければいいんじゃないですか
なるほどなるほど
そっかそれに尽きるか
それに尽きますねでもね
じゃあ頑張らなきゃいけないってことですよね
やっぱりね負けない
ただ急にあの語尾が変わったりとか性格が変わったりとかするかもしれませんけれども
そうですね
でもトータルとしてそういうその細かいセリフ直しなんかは
やっていけばいいわけであって
なるほど
それで作品が良くなるならそれでそれはそれでいいんじゃない
いやその通りですね
そうなっちゃうと頑張らなきゃダメですね
確かにでもそうですねはい面白いものが一番そう
そうですね
なるほど
いやますます日本映画界発展していってほしいですからね
もっともますます頑張って頑張ります
欲しいなぁちょっと今日は勇気いただきました
エールをいただきましたんで
こちら頑張ります
徹夜で頑張ります
はい頑張ってくれそうよこれから徹夜ですもんね
はい頑張ってください
本当にお付き合いいただきました
ありがとうございました
17:41

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