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こんにちは、秋本くり子です。今日は、裏返しの特権階級という概念についてお話をしたいと思います。
この裏返しの特権階級という言葉は、聞き慣れないと思うんですけれども、私がこの言葉を知ったのは、
ボイシーのパーソナリティーのオイシハルさん、ワンママハルさんが放送の中で取り上げられていたんですね。
元ネタは、渡田珠美さんという方の、「一億相多積社会」という本の中で出てきた言葉というふうにおっしゃっていました。
すいません、私はこの本は読んでいないので、あくまでもワンママハルさんの放送を聞いて、かつ私のフィルターを通して話すので、
ちょっともしかしたら本来の意味と違ってしまうかもしれないんですけれども、
私がこの裏返しの特権階級というのをどう理解したかという観点で話をさせていただきたいと思います。
ハルさんが例に出されていたのは、例えば子持ちの夫婦で、奥さんがワンオペでいつも家事だったり育児だったりをしていると、
そういった場合、夫に対して不機嫌な態度をとってしまうことがあると、
ハルさんもかつてそういう時期があったというふうにおっしゃっていました。
これ私もすごく分かって、自分ばっかりがやっている、夫は全然家事育児をやってくれないとなってしまうと、
夫に不機嫌な態度、建設的な話し合いとかではなくて、不機嫌な態度をとってしまうんですよね。
これがどういう意識からかというと、自分は苦労していると、育児に頑張っている。
そういった自分は苦労していて被害者であるという意識があるから、
自分が被害者であるという意識が裏返って、そういった人に対して不機嫌な態度をとってもいいんだという、
特権階級的な考え方になってしまっているということをハルさんは放送の中で話されていたんですね。
これ、誹謗中傷とかともつながっていて、
例えば、きっと自分の人生だったり生活がすごく幸せな人って、
他の人の発信とかに対して誹謗中傷しないと思うんですよ。
実際にそういった誹謗中傷を受けたインフルエンサーの方が開示請求して相手を付け止めたら、
自分がごく一般的な主婦の方だったとか、
あまり社会的に幸せでないように見える方が誹謗中傷をしているというのが実際にあったというお話なんですよね。
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なので、自分の生活だったり人生だったりにどこか不満があると、
その不満をどこにもぶつけられないという場合に裏返しの特権階級で、
自分はこんなに不遇な思いをしている、こんなにひどい目に遭っているんだから、
多少のことは許されるだろう。
それが例えば他人へのSNS上での攻撃だったりだとか、
夫に不機嫌な態度を取ってしまうだとか、
自分の悪い状況は本来はそこに向き合って、
自分と向き合って良い方向に持っていくという努力をしなければいけないわけではないですけれども、
いずれにしても、自分の良くない状況を誰かのせいにして、
自分は被害者だから、誰かに対してつらく当たってもいいというのは間違っていると私は思うんですよね。
この誹謗中傷の話を聞くと、それは誹謗中傷しないよねって思うんですよね。
自分がどんなに満たされない状況であっても、
SNS上でキラキラしている人がもし羨ましいだったりという感情があったとしても、
その人を攻撃しに行くというところまでは、私の場合はしないんですけど、
一方で家庭の中の話になると、やっぱり自分が疲れているだとか、
私には不機嫌な態度を取る権利があるって思ってしまうことってあって、
これはすごく良くなかったなと反省をしました。
あと会社とかでも、すごく忙しい人が周りに対してちょっとつらく当たるというか、
イライラをむき散らすみたいなことってあると思うんですけど、
これも元は一緒だなという気がしていて、
自分はこんなに忙しいと、
なので自分より忙しくなさそうに見える同僚に多少の嫌味を言うとか、
不機嫌を撒き散らすとか、そういうことってあるよなというふうに思いました。
で、そこでまたそれが自分に返ってくるんですよね。
会社でそういう同僚がそうやって人に対して不機嫌な態度を取っていると、
嫌だ嫌だって、もうそんなことでイライラしないでよって、
肌から見ていると第三者的な立場で見ると大人げないなって思うんですけど、
自分は絶対にそれはしないというふうに思うんですけど、
いざ家庭の中にのことになると、
あれ、自分もしていたっていうのがわかってしまったっていうお話でした。
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皆さんはこの裏返しの特権階級でこういった感情を持ったことはあるでしょうか?
もしよろしければ教えてください。
それでは今日はこの辺で、さよなら。