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私が遠くを見ることができたのは、巨人たちの肩に乗っていたからです。 これはイギリスの科学者アイザック・ニュートンが残した有名な言葉です。
ニュートンは今では誰でもが知っている科学者ですが、本人は自分一人の力で成功したとは考えてはいませんでした。
コペルニクスやバリレオ、そして名もなき科学者たちが真理を追い求めて築いてきた研究の礎があったからこそ、自分は遠くまで見ることができたのだと感謝をしていたのです。
そんなニュートンが大きく成長するきっかけになったのは、思いがけない出来事でした。
大学に通っていたとき、ペストが流行し、学校が休校になってしまったのです。 授業も実験もできない孤独な時間。しかしニュートンはその時間を何もできない時間にはしませんでした。
ふるさとに戻り、一人で考え続けたのです。
なぜ物は落ちるのだろう?光とは何だろう?
その静かな時間の中で万有引力の考え方や光の研究、微分積分へとつながる発想が生まれてきました。
もし休校がなかったら、ニュートンの発見は生まれていなかったかもしれません。
つらい出来事や思い通りにならない時間も、見方を変えれば自分を大きく成長させるチャンスになるのです。
そしてニュートンは自分の前にいた巨人たちの存在を忘れませんでした。
当たり前のように学んでいる教科書の内容も、先輩やお家の方の言葉も、全てが支えてくれている巨人の方です。
その上に立つことで、昨日の自分より少し遠くを見ることができるのです。
思うようにいかない日や立ち止まってしまう時間があっても、その時間は次に大きく飛ぶための準備かもしれません。
たくさんの人に支えられながら、自分の力で考え続けるとき、目の前にまだ誰も見たことのない新しい景色が広がっていくのだと思います。