八重山ミンサー織の歴史
沖縄の八重山諸島には、長い時間をかけて大切に受け継がれてきた織物があります。 それが、八重山ミンサー織です。
ミンサー織は、私が好きな織物の一つです。 ミンサー織の一番の特徴は、5つ4つのかすり模様です。
この模様には、いつの世にも末永く幸せでありますように、という願いが込められています。
大切な人の幸せを願い、心を込めて織った模様でした。 ミンサー織は、今からおよそ300年以上前の琉球王朝時代には、既に存在していたと考えられています。
当時、八重山では木綿が育てられ、中国との貿易も行われていました。 その中で人々は、糸を染め模様を考え、手で織る技術を少しずつ高めてきました。
ミンサー織は、たくさんの工程を経て作られています。 糸を染め模様を作り、一本一本と糸を縫い、旗に掛け、手で織り上げます。
完成までには、たくさんの時間と職人の集中力が必要です。
その一枚一枚には、手作りの思いや努力がしっかりと織り込まれています。 1989年、八重山ミンサー織は、国の伝統工芸品に指定されました。
石垣市と竹富町で、昔ながらの技法を守りながら作られていることが、今も大切にされています。
八重山では、蝶摩や芭蕉など自然の恵みを使った織物も作られてきました。 八重山城府や群坊は、先人たちの知恵と工夫が生きている織物です。
八重山ミンサー織は、ただのものではありません。 そこには、人を思う気持ち、
自然への感謝、そして未来へ伝えたい心が込められています。