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  2. #2 ことばづかいは心づかい
2025-12-26 02:30

#2 ことばづかいは心づかい

FS/44

サマリー

このエピソードでは、ケイ君が友達と川でサワガニを捕る際に「今日はルスか」という心温まる言葉を使い、言葉遣いと心遣いの重要性が語られています。

ケイ君のサワガニ捕り
ことばづかいは心づかい。 私が山合いにある小学校を訪ねたときのことです。
小学校の先生からこんなお話をお聞きしました。 ケイ君は友達と一緒に川へサワガニを捕りに行きました。
ところがその日はどうしたわけかカニが全くいません。 いつもなら石を動かせば
1匹や2匹はいるはずです。 でも今日に限ってどこにもいませんでした。
ケイ君にはここには必ずいるという大事な場所がありました。 ケイ君は急いでそこに行き、大きな衣装をどっこいしょと動かしました。
水が少し濁ります。 やがてまたきれいになります。
ケイ君はじっと水の中を見つめました。 けれどもそこにもカニはいません。
ケイ君は石を元の場所に戻し小さな声で言いました。 今日はルスか。私はこの言葉を聞いてとても心を打たれました。
今日はルスか。 なんて優しくて温かい言葉でしょう。
この言葉から私はケイ君の姿を思い浮かべました。 外で元気いっぱい遊び、家が忙しいときはお手伝いもする子です。
動物とも友達のように仲良くする子です。 カニのことも大事にしているでしょう。
だからカニがいないとき、「ああ、いないなあ。」ではなく、 今日はルスかという言葉が出てきたのです。
私はこのケイ君の言葉から思いました。 言葉遣いは心遣いである。
相手を思う心が優しい言葉を生みます。 ケイ君の一言はその大切さを教えてくれました。
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