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みなさん、おはようございます。
こんのゆるラジチアプップへようこそ。
この放送は、子どもも大人もゆったり過ごせるよう、
絵本とともに、朝のほんのひと時をお届けします。
今日のお話は、出版評論者文・サム・マック・ブラッドニーさんですね。
お友達になってくれるという本を読ませていただきます。
それでは、さっそく読みますね。
お友達になってくれる?
小さな茶色いのうさぎは遊びたい。
大きな茶色いのうさぎはやることがたくさんあって遊べない。
一人で遊びに行ってもいい?
小さな茶色いのうさぎは聞いてみた。
うん、いいよ、と大きな茶色いのうさぎ。
でも、あんまり遠くには行かないで。
行かないよ、小さなうさぎは答えると、
一人でぴょんぴょん探検に出かけた。
すぐに水たまりを見つけた。
水たまりの中からもう一羽のうさぎが、
ちびうさぎを見上げている。
でも、ただ見上げているだけ。
君は嘘の僕じゃないか。
ちびうさぎは耳で水たまりをかき混ぜて、
道をぴょんぴょんかけていった。
小さな茶色いのうさぎは自分の影に気がついた。
地面の上でじっとしている。
競争しよう。
高く飛んでも遠くに行っても、
影はすばやくついてくる。
当たり前のことだけど。
君は嘘の僕じゃないか、とちびうさぎは考えた。
探検を続けて、ちびうさぎは霧ヶ丘にやってきた。
ヒースの中に誰かいる。
誰かがちびうさぎを見つめている。
本物の誰かが。
こんにちは、とちびうさぎ。
あたしチップスよ、と本物のうさぎ。
お友達になってくれる?
一緒に遊ばない?
いいよ、僕も遊びたい、とちびうさぎは思った。
庭はヒースの茂みを通り抜けて、追いかけっこをして、
深い穴を掘り、葉っぱで山を作って、
とっても楽しく遊んだ。
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次は霧ヶ丘のてっぺんで隠れんぼだ。
チップスはヒースの茂みに隠れた。
ちびうさぎは岩の間に隠れた。
ちびうさぎは絶対友達が探しに来てくれると思っていた。
いくら待っても、お家に帰る時間になっても、
チップスは探しに来なかった。
友達のチップスは一体どこにいるんだろう。
また会えるかな。
ちびうさぎがお家に帰ってきて、でかうさぎは喜んだ。
探検はどうだった?
楽しかったよ、とっても。
ちびうさぎは答えた。
するとすぐそばで何かの音が聞こえた。
誰か来たのかな。
真っ白な雪うさぎだ、とでかうさぎ。
一体どこから来たんだろう。
ちびうさぎは微笑んだ。
答えを知っていたから。
霧ヶ丘から来たんだよ。
チップスって言って、僕の友達さ。
おしまい。
はい、すいません。
息子の声が途中で入っちゃったかもしれませんが、
いかがでしたでしょうか。
この本もね、
友達になってくれるはシリーズもので、
すごくかわいらしい絵柄なので、
ぜひ読んでいただきたいと思います。
それでは、きょうもお聞きくださりありがとうございました。
コンでした。
では、また。