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2021-03-23 19:09

【絵本2冊読み終わるまで】朝のおはなし回LIVE

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00:01
みなさん、おはようございます。
このゆるらじちやぷっぷへようこそ。
今日は、朝のひとときおはなし回、こちらをライブ配信でやらせていただきます。
はい、というのも、ご存知の通りストックが切れたので、
もういっそライブ配信でやってしまおうというお話でございます。
今日お届けするお話は、
昨日からの続きで、エリック・カールのイソップ物語、
こちら、あと2話残っておりますので、そちらをお話しします。
また、もう1冊、宮沢賢治作、東山茂利絵の【山梨】もお届けいたします。
この2冊が読み終わるまで、配信はしていきますので、
だいたい15分から20分程度を予定しております。
6時30分には終わる予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、まず先にエリック・カールのイソップ物語をお話しします。
途中、生活音が混じってしまうかもしれませんので、ご了承くださいませ。
それでは、お届けいたします。
エリック・カールのイソップ物語
狐とカラス、木の上でカラスが御馳走を食べようとしていました。
木の下のベンチには狐の親子が座っていました。
「ママー!」と狐の坊やがカラスを見上げながら言いました。
「僕も何か食べたいな。」
「シー!」
「まあ、見ていなさいな。」と母さん狐が小さな声で言いました。
それから、今度はわざと大きな声で
「ほら、坊や、見てごらん。なんてかっこいいカラスかしら。」と言いました。
それを聞いて、木の上のカラスはにんまりうれしくなりました。
羽がくろごろとしてきれいだわね。
カラスはもっとうれしくなって、誇らしい気持ちになりました。
身だし並みが上品だこと。
カラスは堂々と胸を張りました。
「さぞかし、すばらしい声で歌うんだろうね。聞いてみたいわね。」
母さん狐がそう言ったとき、カラスは思わず口を開いて、
「カー!」すると口にくわえていたごちそうがストーン!ベンチのそばに落ちてきました。
03:05
「さあ、坊や、お食べ。」
カラスは、「カー!カー!カー!」と歌い続けています。
「坊や、おいで。あっちへ行って食べましょう。」
カラスの声がうるさいったらありゃしない。
そう言って、狐の親子は行ってしまいました。
おしまい。
それでは最後にアリとキリギリス。
このイソップ物語の最後にはアリとキリギリスをお届けします。
アリとキリギリス
キリギリスは夏の間中、バイオリンを弾いてとても楽しく過ごしていました。
野原にはどこへ行っても食べるものがたくさんありました。
アリたちは夏の間中働いて、家の中に次々と食べるものを運んでいました。
やがて寒い冬がやってきて、野原にはもう食べるものがありません。
お腹のすいたキリギリスは凍えながらアリの家を訪ねました。
何か食べるものを分けてもらおうと思ったのです。
アリたちは言いました。
僕らはね、君がバイオリンを弾いて陽気に過ごしている間、ずっと冬に備えて働いていたんだ。
だから食べるものはどっさりある。
でもね、君にあげるものはないんだ。
キリギリスは他の家を次々訪ねました。
でもどの家もキリギリスに親切にしてはくれません。
夜は深まって寒さはもっと厳しくなってきました。
あそこが最後の家だ。
やっとの思いでドアをたたくと、キリギリスは言いました。
何か食べるものを分けてもらえないでしょうか。
すると、ドアを開けたアリが言ったのです。
まあ、なんていいタイミング。これからパーティーが始まるの。
楽器の弾ける人に来てほしかったのよ。
そのアリは夏に一緒に歌ったり踊ったりしていたアリでした。
さあ、入って。
キリギリスは温かな部屋でお腹いっぱい食べました。
そして一晩中バイオリンを弾いてみんなで楽しく過ごしたのです。
06:01
おしまい。ありがとうございました。
すいません。こちらに書くのを忘れていた。
お話中はコメントや挨拶ができず申し訳ございません。
それでは次に山梨を読ませていただきます。
皆さんご存知ですかね。山梨。
こちら山梨は宮沢賢治作 東山茂利絵 開成者の山梨をお送りしたいと思います。
日本の童話名作戦ですね。
山梨 小さな谷川の底を写した2枚の青い幻灯です。
1.5月
2匹のカニの子供らが青白い水の底で話していました。
クラムボンは笑ったよ。
クラムボンはカプカプ笑ったよ。
クラムボンは跳ねて笑ったよ。
クラムボンはカプカプ笑ったよ。
上の方や横の方は青く暗く鋼のように見えます。
その滑らかな天井をつぶつぶ暗い泡が流れていきます。
クラムボンは笑っていたよ。
クラムボンはカプカプ笑ったよ。
それならなぜクラムボンは笑ったの?
知らない。
つぶつぶ泡が流れていきます。
カニの子供らもポッポッポッと続けて5、6つぶ泡を吐きました。
それは揺れながら水銀のように光って斜めに上の方へ上っていきました。
ツーッと銀の色の腹をひるがえして
一匹の魚が頭の上を過ぎていきました。
クラムボンは死んだよ。
クラムボンは殺されたよ。
クラムボンは死んでしまったよ。
クラムボンは殺されたよ。
それならなぜ殺された?
兄さんのカニはその右側の4本の足の中の2本を
弟の平べったい頭に乗せながら言いました。
09:04
わからない。
魚がまたツーッと戻って下の方へ行きました。
クラムボンは笑ったよ。
にわかにパッと明るくなり
日光の金は夢のように水の中に降ってきました。
波からくる光の網がそこの白い岩の上で
美しくゆらゆら伸びたり縮んだりしました。
泡や小さなゴミからはまっすぐな影の棒が
斜めに水の中で並んで立ちました。
魚が今度はそこらじゅうの金の光を
まるっきりくちゃくちゃにして
おまけに自分は鉄色に変にそこびかりして
また上の方へ登りました。
お魚はなぜああ行ったり来たりするの?
弟のカニがまぶしそうに目を動かしながら尋ねました。
何か悪いことをしているんだよ。
とってるんだよ。
とってるの?
うん、そのお魚がまたカミから戻ってきました。
今度はゆっくり落ち着いてひれも尾も動かさず
ただ水にだけ流されながら
お口を輪のように丸くしてやってきました。
その影は黒く静かに底の光の網の上を滑りました。
お魚はその時です。
にわかに天井に白い泡が立って
青びかりのまるでギラギラする鉄砲玉のようなものが
いきなり飛び込んできました。
兄さんのカニははっきりとその青い物の先が
コンパスのように黒く尖っているのも見ました。
と思ううちに魚の白い腹がギラッと光って
いっぺんひるがえり上の方へのぼったようでしたが
それっきりもう青い物も魚の形も見えず
光の金の網はゆらゆら揺れ
泡はつぶつぶ流れました。
二ひきはまるで声も出ず
いすくまってしまいました。
お父さんのカニが出てきました。
どうしたい。ぶるぶるふるえているじゃないか。
お父さん、いまおかしなものがきたよ。
どんなもんだ。
青くてね、光るんだよ。
12:00
端がこんなに黒く尖ってるの。
それがきたらお魚が上へのぼっていったよ。
そいつの目が赤かったかい。
わからない。
ふーん。しかしそいつは鳥だよ。
カワセミというんだ。
大丈夫だ。安心しろ。
俺たちはかまわないんだから。
お父さん、お魚はどこへいったの。
魚かい。魚はこわいところへいった。
こわいよ。お父さん。
いい。大丈夫だ。心配するな。
そら、カバの花が流れてきた。
ごらん。きれいだろ。
泡といっしょに白いカバの花びらが
天井をたくさんすべってきました。
こわいよ。お父さん。
弟のカニも言いました。
光の網はゆらゆら伸びたり縮んだり、
花びらの影は静かに砂をすべりました。
2、11月
カニの子供らはもうよほど大きくなり、
そこの景色も夏から秋の間にすっかり変わりました。
白い柔らかな丸石もころがってき、
小さな霧の形の水晶の粒や
金雲母のかけらも流れてきて止まりました。
その冷たい水の底まで
ラムネの瓶の月光がいっぱいにしきとおり、
天井では波が青白い火をもしたり消したりしているよう、
あたりはしんとして、ただいかにも遠くからというように、
その波の音がひびいてくるだけです。
カニの子供らはあんまり月が明るく水がきれいなので、
眠らないで外に出て、
しばらくだまって泡を吐いて天井の方を見ていました。
やっぱりぼくの泡は大きいね。
2、3、わざと大きく吐いているんだい。
ぼくだってわざとならもっと大きく吐けるよ。
吐いてごらん。
おや、たったそれっきりだろ。
いいかい、兄さんが吐くから見ておいで。
そら、ね、大きいだろ。
大きがないや。おんなじだい。
近くだから自分のが大きく見えるんだよ。
そんなら一緒に吐いてみよう。
いいかい。
そら、やっぱりぼくの方が大きいよ。
15:00
ほんとうかい。じゃあもう一つ吐くよ。
だめだい。そんなにのびあがっては。
またお父さんのかにが出てきました。
もうねろねろ。おそいぞ。
あしたいさどへつれていかんぞ。
お父さん、ぼくたちの泡どっち大きいの?
それは兄さんの方だろ。
そうじゃないよ。ぼくの方大きいんだよ。
弟のかには泣きそうになりました。
そのとき、とぶん黒いまるい大きなものが
天上から落ちてずっと沈んでまた上へのぼっていきました。
きらきらっと金のぶちが光りました。
かわせみだ。
子どもらのかには首をすくめていいました。
お父さんのかには遠めがねのような
両方の目をあらんかぎりのばして
よくよくみてからいいました。
そうじゃない。あれはやまなしだ。
流れていくぞ。ついていってみよう。
ああ、いいにおいだな。
なるほど、そこらの月あかりの水のなかは
やまなしのいいにおいでいっぱいでした。
さんびきはぼかぼか流れていく
やまなしのあとをおいました。
そのよこあるきとそこの黒いみっつのかげぼうしが
あわせてむっつおどるようにして
やまなしのまるいかげをおいました。
まもなく水はさらさらなり
てんじょうのなみはいよいよあおいほのをあげ
やまなしはよこになってきのえだにひっかかってとまり
そのうえにはげっこうのにじがもかもかあつまりました。
どうだ。やっぱりやまなしだよ。
よくじゅくしている。いいにおいだろう。
おいしそうだね。お父さん。
まてまて。もうふつかばかりまつとね。
こいつはしたいしずんでくる。
それからひとりでにおいしいおさけができるから。
さあもうかえってねよ。おいで。
おやこのかにはさんびきじぶんらのあなにかえってゆきます。
なみはいよいよあおじろいほのをゆらゆらとあげました。
それはまたこんごうせきのこうはいているようでした。
わたしのげんとうはこれでおしまいであります。
いかがでしたでしょうか。
18:03
はい、宮沢賢治さんの作品はですね、
あの、よんでみるとわかるんですけども、
漢字にふりがながふってあってけっこうむずかしい漢字をつかわれているんですね。
でも、なんだろう、ほんとにこうじょうけいがおもいかぶような、
もうえほんなんでじょうけい自体はみえているんですけども、
すごく、なんですけど、せかいかんがやっぱりすごくこうどくとくなんですよね。
さいしょわたしこれ、しょうがっこうかちゅうがっこうかで
きょうかしょでよんだのをおぼえているんですけども、
まったくりかいができなかったんですが、
いまこうやっておとなでよむと、すごくこう、
じょうけいをおもいかべるためのことばなのかなっていうのを
そうぞうさせられますね。
失礼しました。
それでは、きょうはライブ配信ということで、
えほんを2さつよませていただきました。
きょうもおききくださりありがとうございました。
こんでした。ではまた。
19:09

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