そういうので。
ちょっと先にあれやな、
てらださんは日本語ラップ的なものって、
どの辺からどういうのを聴いてたりするかな?
本当に分かりやすくヒップホップを聴いたので、
ちょっと待って、厳密に言うとたぶん、
シイモとかになっちゃうんですよね。
いやいや、まあそうだな、世代的に。
自分の意思で、なんかかっこいいなって思ったのは、
パンピーがレッドブルのCMやってた時、
かっこよかったね。
あれでかっこいいなって調べたら、
パンピーって人なんや。
そっからPSG入ったりとか。
PSGのアルバムは出てたけど、パンピーのソロはまだ出てないっていう時がね。
ミックスCDとかだけ出てて。
ムービーオンザサンデーが全然手に入らない時期だったんで。
何万とかしてて。
そういえばてらだに音源を渡した覚えがあるな。
僕はシャークさんからもらって、大学の頃聴いてた感じですね。
だからもう10年代全然入ってるな。
12年、13年とかぐらいから、ちょっとラップいいんじゃないの?みたいな感じで。
そうです。
小酒園からの流れでスチャダラとかは聴いたりは。
やっぱスチャは偉大やな。
そうですね。
で、流行ってたCMとかはあると思うけど、
例えば、リップスライム、キック・ザ・カンクルーとかは聴いてない?
はいはいはい。
リップスライムは友達がめっちゃ好きやったな。
まあ、ノーバディーノーズとかも、だから友達が好きっていうレベルで。
クラスでめっちゃ流行ってたのかな?どうなんやろ。
でも、たぶんカラオケとか行ってた人たちはネッタイヤとか。
はいはいはい。
そういうとこで歌って知るみたいな文化があったと思うんだけど、
カラオケに全然行ってなかったんですよね。親がダメって言ってたから。
そういう人が聴いてる音楽をCDかしかり以外で、あんまり受動的に聴けるタイミングがなくて。
聴かんじゃなかった。
だから後からたぶん聴いたり、みんなもっと聴いてたんやと思うねんよな。
あとはもちろんMステとか音楽番組見てとかいうのが結構デカかったりすると思うけど、
てらだわは民放のテレビ見てないからそれも知らんって言ったやんな。
そうね。だからやっぱ情報遮断が一番ロボスに出てる部分かもしれない。
でも結名詞とかは何か届いてるやろ?
あー結名詞はうん。あーそっか。
あれをあんまりヒップホップ的なところとして聴いてなかったな。
でも結名詞とかシーモとかその辺ぐらいになったら。
あとソウルダウトは?
ソウルダウトはめっちゃ恥ずかしいかもしれんけど、ヒップ舞の流れで僕聴いてましたね。
あーそっか。
DGMOが曲提供してたんで。
当時のあれでは知らへんねん。ウェカピポッとか。
当時の時代リアルタイムでは全然聴いてなかった。
あーは知らへんねん。なるほどねー。
あと母親がなんかドラゴンアッシュを結構好きやった時期があった。
いやなんでやねんて。もうそれ言ってもう母親。
ドラゴンアッシュ私めっちゃ好きやでみたいなことを一回言ってたんで。
知らんかったなっていう母の一面を見たことはありましたけど。
いやでもドラゴンアッシュって本当にJ-POPの本とかでも取り上げられるぐらい。
シーナリンゴとかと同じように新世代のJ-POPみたいな感じでテーマにされるぐらいやっぱ衝撃ですごい流行ってたのよ。
ミクスチャーバンドとしてやったみたいなのがやっぱ唯一無二やったのかな。
そうだから言ったらメロコアみたいなバンドの人がそういう風に移行してみたいな。
あーそっかそっか。移行していったんやもんね。
そうそう。でどんどんラテンぽいのやったりとか、今のイメージのすごいフェスで強いバンドみたいな感じになっていくんだけど。
一時期は完全にHIPHOPに行くぞっていう時期があって、公開処刑、キングギドラ公開処刑っていうのがあって、
刑事や音楽やめようと思ったみたいな、まあこの辺とかはなんとなくしてたりすると思うんだけど。
まあまあでもそういう、だから日本語ラップ芯の人からするとドラゴンアッシュってすごいなんとも言えん感じだったりするんやけど、
僕のもっと上の世代の人らはね。でも僕ら世代とかは同じように聴いてるから。
あー、まあそうだよね。
うん。っていう感じはありましたけどね。
僕はリップスライム、キックザカンクルーめちゃめちゃ流行ってた世代だから。
あーなるほど。
小学校5年の時に塾で、おぎと塾の帰りにマルシェとか歌った覚えがあるから。
へー。
あがってんの、下がってんの、みんなはっきり言っとけ、あがってーるっていう。
あがってーるっていうのを二人で大きい声で言うっていうのが、小学生男子的にはすごいあがる。
なるほどね、確かに確かに。
うん、っていうぐらい。まあリップスライムとかはもちろん大好きだったし、どんどんロックに絞っていく感じがあるから、
そっち聞かなくなるんだけど。
うん。
普通に音楽番組とかでも聞くし、そうね、好きな曲はいっぱいあったな。
うーん。
って感じで、もう出てるんだけど、そういう濃いめの、そういう日本語ラップというシーン。
それこそライムスターとかも聞いたことなかったし、当時。
っていう感じで、まあ僕ら世代は多分2010年代入って、それこそパンピーとかPSG、
まあスラックパンピーとか、まあサミット周りだよね、あのシミラボだったり。
うん、そうですね。
とかで、え、ヒップホップなんじゃない?日本語ラップなんじゃない?みたいな感じで、
アクロとサル出てきた、で、コウ出てきたとかで、
はいはい。
ああもうこっちって、僕は思った瞬間があったんだけど。
そっか、コウとかもあるしね、まあそう考えたらやっぱ、僕らが大学ぐらいの時にバッてハマった。
うん、まあでもなんかラップっていうものの距離感で言ったらさ、そういうこそリンキンパークとかさ、
はいはいはい。
レッチリとか、ああいうミクスチャーバンドでのラップみたいなのはガンガン聞いてる世代ではあるよね、ロック文脈として。
ほんまやね、そっかそっか、じゃあそこはあるんだか、リンキンパークとかゴリラズとかで、
日本語ラップ以外のものでは全然入ってきてたね。
そういうとこは聞いてんのよね。
うん。
で、だから日本語ラップっていうのはちょっと、僕とかは流行ってたから、
あの時BKっていう言葉とか、めっちゃでかい服着るみたいなのと一緒で、
あ、BKっていうの流行ってたよね、みたいな。
それこそキングギドラとかね、みたいな。
はいはいはい。
KJとかは衝撃であったから、
うん。
だからそのKJディスってるらしいっていう。
あははは。
まあでもあまりにも露骨やもんね、あれはね。
うん。
うん。
リンカーンで、D.Oがさ、練馬座ファッカーのとこにさ、中川家の兄貴が行ってみたいなんて、
まあその時みんなリンカーン見てたから、それでディスるっていう言葉とか、
ああ、そうね、ディスるってみんな言ってたよね。
あれで認知されたと思ってるから。
でも、あのそれは正直いじってる感じよ。
面白としての感じやったもんね、明らかに。
そうそうそう。で、まあそういうちょっと感度高い人らがそういうサミット周りの音楽とか、
ニコラップっていう文化もあったもんね。
うーん。
そうね。まあそういう世代なわけですけども。
でも、ブルーハーブだけ俺聴いててん。
へー。
ロックの中で。
でそれこそまあいろんな音楽、まあロック中心に聴いていく中で、
周りはバンプとかアジカンとか、まあ銀なボイスとか、
そういうの聴きながらいろいろ聴いていくっていう感じになるんだけど、
それでまあミシェルとかブランキーとかイエローモンキーとか、
まあちょっと上の世代聴きだすやんか。
うんうん。
まあシロップアートスクールとかまあそういうのからどんどん行くとか。
はいはい。
でそういう中で難波ガールを聴いたんよね。
うんうん。
その友達が貸してくれて。
で友達はバンドやってる兄ちゃんから、兄ちゃんが借りてきて聴いたみたいな感じだったんだけど、
これもう忘れられへんねんけど、難波ガールのそのライブ版聴いて、
意味わからんって言って。
確かにな意味わからんかもな、しかもライブ版やもんな。
そうそうそう。
でもギンガンボイスとかめっちゃ好きなんやで。
青春パンクとか、メロコアとかは聴いてないけど、
多分あのオルタナ的な、アジカンとかも聴いてるんだけど、
その難波ガールが多分まあメロディーが、歌のメロディーが真ん中にない感じみたいなことだと思うんだけど。
そう、だから初めて聴いたらさ、声ちっちゃってなってた。
そうそう。
で意味わからんかったって言って、
あれだったら貸すで、みたいな感じで貸してもらって聴いてたんよね、僕は。
で、その難波ガールのライブ版とか聴いたりとかしてて、
いやライブ版じゃないな、ナムヘビだったかもな。
ナムヘビだあれ。
そう、ナムヘビだ。
ナムヘビを借りてきて聴いたりとかしてて、
すげえ音してるし、変なもん聴きたいみたいな気持ちもあるからさ。
ちょっとこれ聴いてるのほうがかっこいいかなと思って、僕は聴いていくうちにだんだん好きになって、
で、当時ね、TSUTAYAで難波ガールのまとめて出たBOXみたいなのが、
TSUTAYAでレンタルで出だしたのよ。
もちろん解散しててもうザゼンボーイズになってたんだけど、
BOXみたいなの借りて聴いたりとかしてて、
でそのラストライブのさ、札幌思い出in my head状態っていうライブ版があると思うんだけど、
それで最後の方に思い出in my headやる前に、長いMCが入ってるわけ。
で札幌でライブやってるやつやから、札幌の宙庭みたいな感じで向井修徳がさ、
私が大変尊敬しておりますブラッドサースティーブッチャーズ、
イースタンユース、ファウル、ザブルハブとか言うわけよ。
それで全部知らん名前なわけ。あとカウパーズとかも言ってるんだけど。
全部知らん名前で、ブラッドサースティーブッチャーズ、
イースタンユースって俺カタカナでメモったんやから。
分からんからさ。でブルーハーブって聞いて、
ブルーハーツって言った?ブルーハーブって言ってるなみたいな。
ブルーハーブっていうのがあんだと思って、で検索して、
でブラッドサースティーブッチャーズバンドあるな、イースタンユースあるな、
でブルーハーブあるな、でブルーハーブはヒップホップなんやみたいな。
あーすごい辿り方してるな。
そうそう、で津田屋行って、そしたらブルーハーブあったのよ。
あって良かったっすね。
うんそうあったな。でブッチャーズのバンギング・ザ・ドラムだと思ってたんやけど心のだったかもしれへん。
ブッチャーズの1番あって。でイースタンユースがなくて、
ブッチャーズのアルバムとブルーハーブのアルバム借りてきたのよ。
先にブルーハーブ聞いたわけ。そしたら電車の音から始まって、
針は変えたんだろうな。
なんじゃこれと思って。
まあ確かになそれはビブるな。
なんかが聞いた後のやからな。
でも向井習徳のこのラップってこの流れでやってるんだっていうのがそれでわかったのよ、一瞬で。
はいはい、いやでもね僕もそれめっちゃ納得いったというか、
まあやっぱナムアミラブツイコーとか、さわやかな演奏っていうライブネスが入ってるあの東京フリーズとかの、
あのラップの仕方もすごい。
めちゃめちゃブルーハーブ。
めっちゃブルーハーブよね。
めちゃめちゃブルーハーブ。
なんかブルーハーブを聞いた時に、あれなんかこの感じのフローってめっちゃ誰かに似てんねんよなって、
ずっと考えてて、向井習徳やわって思って。
逆側で辿って納得いきましたね。
でめっちゃ怒ってるしなんか、何に怒ってるか知らんけど。
で、当時もう言ったらサンプリングの時代じゃないからヒップホップが。
このアルバムは98年とかなんだけど、
もうさ、キック・ザ・ガングレーとかリップスライムとか、ギターの音なってるけどさ、
ドラムとか打ち込みの音になってるやんか。
でシンセとか。
で、あれがちょっともうロックのモードになってる人間化すると受け付けへんがって。
分かる分かる。
でもそのブルーハーブのファーストは、なんかネタが結構生物っぽいのよ。
リバーブ感とかすごいし、アブストラクトヒップホップ的な音になってるんやけど、
でもなんかそのギター使いの感じとかさ、
サッポロのライフ・イン・サッポロとかの
とかさ、なんかめちゃめちゃかっこいいなと思ってギターの感じが。
確かにね、だから打ち込み感がなくて生感が強いから。
そう強くて。
バンドの耳でそのまま。
そうそう聞けたのよ。
はーそれは確かにそうかも。
うん。
で、それで好きで。
でだから、あ、じゃあヒップホップはブルーハーブでオッケーなんちゃうんかと思って。
ブラフマンと対バンとかしたりしてたからブルーハーブって。
そういうパンクどころとよく対バンしてたから、
それで見たすごかったみたいな。
ヒップホップってと思ってたけどかっこよかったみたいな感じで、
周りでもロックしか聞かへんけどブルーハーブはオッケーっていう人はめっちゃ多かったと思う。
へー。
やっぱそういう対バンとか、生っぽい音やったりっていうのがやっぱ神話性が良かった。
で、このヒップホップの文脈で言うとネームドロップだけど、
向かい習得が名前出してるヒップホップユニットっていうのもあったんかな。
なるほどね。
聞いてました。
結構若い時に聞けて良かったアルバムだなと思うし、
言ってる意味全然わかってなかったけど。
そうね、確かにね。
そうそう、その時証言とか聞いたことないからさ、
去年のじゃなく証言の続きが聞きたい、東京への要件はわずかそれくらいって。
今聞いたらもうかっこよすぎるラインやなって思うけど、
意味はわかってなかった。
なるほどね。
私、ヒップホップの陰を踏むっていうことは知ってたけど、
もっとさ、ケツで踏んでいくのがヒップホップだと思ってたから。
はいはいはい。
この陰の散らばり方みたいなのとかも聞いたことなかった。
なおも動き続ける心臓、それを包み込む筋肉。
筋肉!?みたいな。
その奥の心臓心理側で踏むんやけど。
なおも動き続ける心臓、それを包み込む筋肉ってきたときに、
うえ!?みたいな。
お尻が変わってくるからね。
そうそう、というのが衝撃だった。
その奥の心臓心理がある限り、なおも先に、みたいなさ。
あの踏み方っていうのが、どこに陰があるんかって。
だからこの人は陰踏んでないんだと思ってたし。
最初はね、全くどこで踏まれてるかわかるへんから。
わかってないから。
踏んだよっていうやり方をしてないやんか、この時は。
してないね。
特に。
その感じ、でも後から見てすげえ踏んでて、
でもこのラップのフローをこの人が独自で作り上げたんだみたいなんとかは、
どう考えてもやっぱすごいし。
確かにな。
だからなんか死って感じやねんよな、より。
死。
それこそ雨にも負けずって、ローマ字みたいなんで書いてあって、
宮沢賢治の引用みたいなのがあるんだけど。
その感じとかもすげえかっこいいし、
侍っぽい感じ?
そうやね、だから札幌っていうのももちろん強く推してるとは思うけど、
もちろんもちろん。
日本語のラップじゃないとできないことっていうのをより感じる。
そうそう。
なんかだからすげえ、なんかかっこいいと思って背伸びしてずっと聞いてたけど、
やっぱすげえ好きなアルバムで、
こういうのって、それこそ当時聞いてたパンクのアルバムとかって、
もう気持ちあんま思い出されへんわけ。
当時の気持ちみたいなのを。
ギンナンボーイズの2枚とか聞いても、
もうあー好きだったなーみたいな感じ。
はいはい、若かった頃のあのままのテンションでやっぱりね、成長してるわけですから。
し、バンプとかエルレガーデンとかも好きだったなーっていう感じ。
アルバムをめくるような。
そうそう。
なんやけど、このアルバムはやっぱ、今聴いてもすごい新鮮に奮い立たせられるような。
ほんまね、高倉健の映画見た後みたいな。
自分がこう、レイジアゲイス・ザ・マシーンとか聞いてる時の感覚にすごい近いっていうか。
なるほどね。
アルバム1枚通して始まった後と聞き終わった後の俺の顔を撮ってくれたら多分顔違うと思うよね。
まあでも確かにどんどんどんどん心がこう、飲み込まれていく感じがあるよね。
そうそうそう。
でやっぱ、小野さんね、ONOが作ってるこのトラックがやっぱすごくて。
この後どんどんすごくなるんだけど、このファーストの時点でももうほんとすごくて。
そうね。結構あのストリングスの音とかがさ。
やっぱすごいよね。
すごいよね。
そんなに言われるヒップホップのアーティストいないからね。練習しすぎって。
確かにね。だからなんかこうやっぱり曲としてのっていうよりはもう演技とかに近い。
近い。
でも練習しすぎて演技っぽくなっちゃってるみたいな。
そうそう。このスティリング・スティルドリーミングの時は声の発声の仕方も結構違ったり曲によって。
うんうん。
荒削りなすごいパンキッシュなアルバムだと思うのね。
だからまだここでまとまってるのがあるけどどんどんすごくなっていって、
ボスのラップもすごくなるし、曲も洗練されていって、もう構築がすごいことになっていくのよ。ライブも。
本当に。
トラック青野さんっていう人が作ってるんだけど、大さんっていう人がDJやってるんだけど、
その人もすごい腕のDJだから、レコード使ってるからパーン飛んだりするわけよ。針とかも。
へー。
それとかでもすぐアカペラでボスが対応して、フリースタイル入ってまたすぐカッて戻ってとか。
へー。
すごい域までいってて。
へー。
そうなんや、すごいな。
このアルバムじゃなくなっちゃうけど、2枚目のセルアワーソウルっていうやつ。
すごいね。
あれすごすぎて僕ちょっとびっくりしちゃった。
ほんまに。良すぎてトラックが。
セルアワーソウルは本当にすごいね。
全然聴いたことないビート。
ほんとそうね。
そこにめちゃめちゃボスのラップがハマってて、何これって思って。
そうそう。セカンドはボスが本当にファーストでガンって出て、火付くにはちょっと時間がかかって評価される。
翌年には評価されてライブで、それで一気に食えるようになるっていうスターダムもガンって登っていくんだけど、
1年間放浪すんのよボスが。
うーん。
海外で。それで帰ってきて作ったアルバムがセルアワーソウルなんだけど。
あーそういうこと、だからあの路上みたいな曲があるわけ。
路上。路上はほんとすごい。日本のラップ史上一番すごい曲路上だと僕思ってるから。
うーん。いやすごいよな、あんなことまで表現できてまうんやっていう感覚があるよね。
あのね、ほんとドラッグをディールさせられてる子供の視点でボスがラップしていくんやけど。
うーん。
なんかほんま一本の映画やんか。
いやほんまにそう、ほんまにそうなんですよね。
そう。しなんかセリフっぽい感じがあるやんか。
言ったらそれ音楽でやるとちょっと笑っちゃうし、そんな何回も聴く曲じゃないけど何回も聴けるし。
うーん。
やっぱりこのラップってリズムの音楽やから緊張感をあれだけ出せるんやろうなっていう切迫した感じとか。
ほんとすごいよな。
やっぱメロだったら出せないと思うんで。
うーん。
でその後のライフストーリーもまたねすげえかったりするから。
まあ正直日本語ラップヘッツにとっては多分ブルハブってもう3枚目まではもう敵なし。
うーん。
デビューから10年間はほんとに全部すごかったと思う。
なるほどね。
うーんっていう時代の一発目っていうことなんですけども。
はい。
まあちょっと説明をしとくとこの前にシングルが2枚出てんだよねブルハブは。
うん。
でそれはどっちも自主レーベル、まあ基本は全部自主レーベルで出してるんだけど。
うん。
で1枚目はボスと小野ちゃんと2人で消費者金融で限界まで2人で借金してプレスして1000枚来て。
で郵便局の横の駐車場で2人で1000枚送ったっていうね。
へえ。
もう借金限度額でもうギリギリまで2人ともやってるからすごいやばかったらしいんやけど。
うん。
それ1枚でバンといったわけじゃなくて、まあ当時それこそ東京のヒップホップしかないからシーンがあんまりまあまあ相手にされずみたいな感じもあり。
でその次の知恵の輪っていう、知恵の輪北風っていうのが出た時にそれも同じようにまた借金して作って売ったんだけど、
それをその当時のトップDJのDJクラッシュがかけてて、お前らの曲かけてるよみたいな感じで言ってたり。
うんうん。
まあDJクラッシュがすごい、まあ日本語ラップのトップDJのほんと草彅の的存在だから。
し海外のねMOAXとか音源出してたりする人だから、海外文明でも評価されてる人だったから、
それでこの曲何あのブルーハーブらしいみたいな感じでどんどん盛り上がってきて、でアルバムが出て、でそこでじわじわとヘッツが火付き出して、
ライブで東京来てバーンみたいなっていうのが主な流れって感じだね。
なるほどね。
うんうん。
まあやっぱDJにかけてもらうっていうのが当時すごい大事なことだった。
なるほどね。
し今そこの、そのクラッシュさんとは一緒に、まあイルビートニックとかもそうだけど、ボスとはほんと相性が良くて、
ああいうトリップホップアブストラックとヒップホップ的なねノリでもあるからブルーハーブの特に初期の音源っていうのは。
まあそういうとこに相性が良かったっていう感じでもあると思うんやけど。
なるほどね。
でアルバムはこれハードコアパンクレーベルがあるんよ札幌に。
へえ。
ストレートアップレコードっていうスラングっていうライブハウスにあってるKOUさんっていう札幌ハードコアパンクの住人みたいな人がいるんやけど、
ボスと多分な年一緒ぐらいだと思うんやけど。
うーん。
でそこのKOUさんがやってるクラブカウンターアクションっていうライブハウスにブルーハーブ出てて、
でそれで多分知り合いでなんかアルバム出す、出したいんだよねみたいな感じでストレートアップレコードから出たっていう感じだよね。
うーん。
なるほどねそういうことか。
先にアナログは出てんのか。
WLPのアナログは先出ててCDにするっていうのでストレートアップから出てるって感じかな。
うーん。
なるほどなるほど。
そうそうそう。
まあちゃんとそこはやっぱ札幌からっていうのがね。
そうそうそう。
でもマジですごいんがこの2枚まだそんなさ、
まあクラッシュさん駆け出してるっていうのあるけどさ、
2枚しか出てみんなもうギリギリの借金してる状態で、
そのWLPやで。見開きWLP自主でプレスするっていう勝負の出方がやっぱすごい。
まあもう人生かけてる感じすごいね。
そうそう。
当時の日本語ラップシーンとブルーハーブの衝撃みたいなのもうちょっといろいろ喋りたいんやけど、
はいはい。
まあ今回またプレイリストを日本語ラップ20年っていうプレイリスト作って聞いてもらったんやけど、
やっぱりブルーハーブ以前以後ってあるでしょ。
うーん。そうね全然違う感じはあったね。
日本語ラップの盛り上がりってまあもちろんその伊藤誠孝さんとかが一番初めにやったとされる。
まあ音楽としてはホソムさんとかが山田邦子さんに作った曲とかでヒップホップ的な曲はあるんだけど、
本当に日本語ラップとしてやったっていうんだったらまあ伊藤誠孝さんとか佐野本晴さんとかがやったやつ、
あとまあ近田春夫さんかとかがやってるっていうとこから80年代、
84年とかにはもうみんなやりだしてるから結構早いんだけど、
そういう人らだったのがだんだんこう本当に日本語ラップで出てくる人っていう感じになってくるっていう世代が、
土田ラッパーとかの世代ぐらいだったりするんだけど、
土田ラッパーがまあブギーバッグでバーンって売れる、
でイースタンドよりのダヨネがありっていうのが同じ年で94年っていうので、
まあラップっていうのがお茶の間にも飛び出すっていう感じなんだけど、
そこに対してのカウンターとしてサンピンキャンプっていうライブがありまして、
でそこにいるのが雷ライムスターぶったブランド、キングギドラって感じですね。
それが96年にある、探したら見れる気がするんで見ていただいたらいいと思うんですけど、
僕が弾く日本語ラップっていうものはサンピンキャンプからにさせて欲しい今日は。
うんうんうん、まあそうですよねやっぱり。
そうそう、そこにいろんな人が出てるんだけど、
そのサンピンキャンプの人らは言ったらそのスチャのこともちょっとディスられてたりするんだけど、
芸能っぽい緩いノリのもんに対してもっとハードコアな当たりっていうのが俺らだっていうので、
その雷ライムスターぶったブランド、キングギドラっていうのが出てくるっていう感じなんよね。
でまあそのそれぞれこの4グループがそれぞれ全然違うスタイルで、
同じところでライブしてコラボした曲もあったりとかして、
すごいこっから始まる日本語ラップ進化っていうところですね。
そうですね、だから僕も今回の特集で初めてちゃんとライブ映像は見たけど、
やっぱそのヒップホップ好きな人らはもうめちゃめちゃずっとそのライブ映像をやっぱ見てるっていう話は聞いたことはあったけどね。
うーん、まあ伝説の。で、やっぱり残る人らは今でもかっこいいのよ。
ライムスターとかさ、普通めっちゃかっこよくない?
めっちゃかっこよかった。
今聞いても、今見ても若々しいMCシロ。
うたまるさん。
後のうたまるのね、煽り、三品共にだって言って、まだ強がってる時のうたまるさん。
確かに今のイメージで見るとちょっとびっくりする。
うたまるというキャラクターが生まれる前のね、MCシロの時代のライムスターとか。
キングギドラもかっこいいよね、この時の。
とりわけやっぱジブさんはすごい輝いてるじゃん、この時って。
そうですね、やっぱり存在感めちゃくちゃあるし。
半端ない。
声聞いただけで一瞬でワンって。
発声がいいんだよ。今いない人だってちょっと今見ると時代感じちゃうんよね。
確かにヒップホップっていうものを知らん時に感じたヒップホップへのダサさみたいなものと。
ちょっと感じるとこあるでしょ?
フルで見るとちらほら。
ちょっとあるやろ、正直ね。
その中でもそれぞれぶったブランドがかっこいいなっていうのとか、雷の感じがかっこいいなっていう人とか、それぞれそこで。
そういういろんな人が一気に集まってるから盛り上がったっていうのはあると思うんだけどね。
この96年にこれとスチャダラパーがこの1週間後に同じ場所でライブやってるんだけど、スチャダラパーはリトルバードネイションっていうクルーで、
大LB祭りっていうので、そっちはそっちで盛り上がってみたいな感じはあるんだけど、そういうハードコアが出てきました。
3ピンキャンプの人らが何年かやっていってどんどん盛り上がっていったときに、そこの人らに対してのカウンターがブルーハーブなんですよ。
なるほどね、カウンターのカウンターみたいな。
ベストDJとかベストMCとかって言ったらその人ら周りの人とか、そこのさらに弟子筋、それこそマイクロフォンペイジャーとかの室の下にいるニトロとか、そういうのの人らが出てくるって感じになるんだけど、
全部言ったら東京の人らばっかり、基本。っていうので、ブルーハーブを出してても、当時のブルーハーブのラインで言うとチャートを無視するみたいな。
なんやねんお前らっていう、全国にいるんだぞっていう。
なるほど、だからその後やっぱり全国のラッパーがどんどん出てくる。
そうそうそう。正直そういう盛り上がりがあって、音楽めっちゃ売れてる時だから、その裾野がどんどん広がって地方の人たちも見つかってくるって感じ。
スポットライトが当たり始めたっていう。
そうそうそう。だからその、99年ってなんか一つ日本語ラップの最重要年って言われてて、そういう3ピンキャンプの人らがライムスターのリスペクトが出たり、
グレートフルデイズ、ドラゴンハッシュフィーチャリングジブラもあるし、ドラゴンハッシュのアイラブヒップホップもあるし、
ブルーハーブが98年にアナログが出てるけど、CDになったのが99年だから、ブルーハーブ。
あとシンゴツーがデビューするっていう、バイリンガルのラッパー、緑黄色人種っていうのでシンゴツーが出てきて、
シンゴツーもシンゴツーでまた全然違う感じというかね、英語混ざってたりもするし、全然違うタイプ、ネタ使いとかも全然違う、
ほんとアングラのやばい感じっていう。
最終要年に出たアルバム、でもこの中でもやっぱブルーハーブが僕が一番好きだなって思うな、今聴いても。
そうね、一番ぶっちぎりで後派な感じがするよね。
やっぱかっこよすぎるよな。
僕今もう30になっちゃってるからあれやけど、例えば高校生ぐらいの時に聴いたらもう浸水しそうやな。
浸水するよね。
これが一番ヒップホップやろうみたいなこと思っちゃう。
間違いなく思っちゃう、本当に。
本物やって思ってまうと思うね。
この時の人はみんな東京の人らだし、基本的にね。
僕のXも産品キャンプ出てるんだけど、産品のビデオからは切られてるとか。
イルマリアッチで出てるんだけど、そういうのもあって、っていうところではあるんやけどね。
それにやっぱ僕らが東京出身じゃないっていうのもやっぱり。
でもそれ絶対ある。
絶対あるんじゃないですか。
これはもういい記事がいっぱいあるんで調べていただいたらあれなんですけど、
ライムスターとブルハブのビーフっていうのは、本当に当時ビーフって調べたら、
誰が誰をディスっていうまとめサイトが出てきたの。
多分今も出てくると思うわ。
これちゃうんちゃうかってやつもあるけどね。
例えばKW社員の名ライン、ビーボーイズムにも入ってる、自分が自分であることを誇るっていうラインがあるけど、
向井習徳の自分が自分であるっていうことに疑いを持とうっていうラインがこのKWのディスって書いてあるんだけど、
ちょっとちゃうんちゃうかみたいな。
まあちょっと立場とか文明が違いすぎるかなって感じはあるな。
それ見たら、ライムスターブルハブめっちゃやってるみたいな。
それはね、もう完全にはっきりやってるもんね。
そうそう、はっきりやってる。
先にボスがライムスターとかユーザーロックとかは、俺が持ってるアートじゃないっていうことを言って、
それで噂の真相っていう曲で、ミスター・アブストラクトという、直接的にボスとは言ってないけど、