シャークくんです。
てらだです。
今回はですね、the pillowsというロックバンドの話をしたいなと思っていまして。
はい、ザ・the pillows。
はい。先月ですね、2月1日に解散が発表されましたけども。
うーん。
the pillowsっていうのは、知らない人たちのために言っておくと、1989年から今年まで活動してた、35年間活動してたバンドなんで、
その最後がこんな風に締めくくられるんやっていう、でもなんか逆にthe pillowsらしくもあるなっていう感じで。
うーん、そうねー。
the pillowsって個人的にはかなり特殊な立ち位置のバンドやなと思ってて、1980年代後半に結成された他のバンドで今も活動してるのって、
ミスチルとかスピッツとか、その辺りって圧倒的にすごいヒットしたじゃないですか、90年代に。
うん、CDめっちゃ売れた時期ね。
で、その時期と同期のバンドなんですけど、そんなめちゃくちゃ大ヒット、商業的なヒットをしたわけではない、
まあ、永遠の大ヒット寸前っていうあだ名が一時期ついてたぐらい、そういうちょっとヒット寸前ぐらいの立ち位置だったけども、
ちゃんと35年間活動を続けて、たくさんの人に愛されてっていう、なんかあんまり他にこういう立ち位置のバンドっていうのはいないような気がするなっていう感じな。
まあ、なんか長らくやってるベテランのバンドっていうのはあるけど、一回解散とか休止があったりとか、もうちょっとちっちゃい規模になってるとか、まあいろんな形あるとは思うからね。
そうね、休止して再結成とかあると思うんだけど、ほんまにただ走り続けてきたバンド、これぐらいのヒットの立ち位置っていうのがすごく特殊やなと思ってて、
で、まあ個人的にはthe pillowsってめちゃくちゃ僕の中では大切なバンドっていう感じで、僕が最初にthe pillows聞いたのって高校1年生の頃なんですけど、2010年ですね。
YouTubeでそのthe pillowsの楽曲がたくさん使われているフリクリっていうアニメがあるんですけど、そのアニメーションのオリジナルMVみたいなのを作ってる人の動画があって、
それを見てフリクリかっこいいなと思ってフリクリをちゃんと見るようになって、そこからthe pillowsも聞くようになったっていう流れなんですけど、高校1年生の頃って、僕高校時代本当に楽しくなかったんですよ、正直言って。
なんかそんな時にthe pillowsって、僕の中のイメージなんですけど、すんごい歪んでて、孤独で、でも純粋な歌っていうのがすごくたくさんあって、それがなんか僕の高校の頃に寄り添ってくれたというか。
the pillowsの曲を聴きながら本当に毎朝高校行ってて、自転車をこぎながら。だからなんか本当に高校イコールthe pillowsぐらいの感じなんですよ。
おー、なるほどね。
っていうぐらい、ほんま一番楽しくなかった高校の頃を支えてくれたバンドなんで、多分そういう人たちが日本にたくさんいるんですよね。
この今回の解散に伴って、たくさんの人がthe pillows、こういうのが好きでしたっていうのを、やっぱノートとか、発信ツイートとかをいっぱいしてるんで、多分本当思い思いの僕と同じような経験っていうのがみんなあって。
で、今回そういう話をするだけじゃなくて、心の砂地で話すとしたら、やっぱり僕らぐらいの年齢の人たちがthe pillowsをどういうふうにはまっていくのかっていうところにスポットライトを当てたくて。
だからくるりのメンバーがいっぱい変わりまくるとかいうのはそういうことなんよね、やっぱ。
なるほどね。
やっぱそこで落とされる人とか、ついでになる人とか、こういうのがやりたかった時期とかね、フロントバンド。そういうのってやっぱあるから。
そうね。なんかそういう形で延命していくバンドも多分たくさんいるしね。
うん。だからバンド全員でこいつやることないけどずっといるなみたいな、なんか保ててるバンドっていうのもあったりもするんだけど、そういうのってすごい奇跡みたいな感じっていうか、なかなかないからね。
そう、the pillowsのちょっと概要とかメンバーの話もね、していきたいんですけど、本当the pillowsっていうのは基本メンバーが変わってないんですよね。
前半にちょっとだけ人が抜けただけで、それ以降は本当に全然変わってなくて。
まあそうやんね。だから、さわおさんの体制になってからは別にもう変わってないっていう感じやんね、もうね。
そうですね。メンバーの紹介とか概要をね、話していきたいんですけど、日本のね、バンドですthe pillows。
1989年に結成されて、91年にポニーキャニオンからシングル雨に歌えばという曲でメジャーデビューをしてまして、
メンバーがですね、さっきちょっと舐めてましたけど山中さわおさん。1968年、北海道札幌市出身で、小樽市育ちの方で、ボーカルギターを担当してる方で、
この方が全ての楽曲の作詞作曲とかをやってるので、the pillowsの一番本番に根幹を担ってる方ですね。
まあね、the pillowsといえばさわお。そうですね。で、まあ曲のスタイルとかも基本やっぱこのさわおさんの音楽の趣味によってこう一緒に変遷していってる感じですね。
で、リードギターの方ですね。真田美芳明さんという方で、こちらの方も北海道札幌市出身ですね。
で、ドラムが佐藤新一郎さんという方で、この方だけが茨城県北地出身ということで北海道の方じゃないんですけど、
初期に行った上田賢治さんという方、1993年までベースを担当してた方が、この方も北海道出身なんですけど、
もともとバンドのリーダーをやってたんですけど、この方が脱退されてからはベースは基本サポートメンバーが勤める形でやってまして。
で、僕ら世代が一番聞いてた時、2000年代とかっていうのは鈴木潤さんっていう人ですね。
1999年から2015年まで、まあ多分一番長い間ベースのサポートをされてた方のイメージが強いんですけど、
あれですね、ナンバーガーのアヒトがやってるバンドのポラーのベースのアリエさんが入ったりとか、
多少変わってはいるんですけど、鈴木さんのイメージがやっぱ強いかなーって感じですね、ベースは。
なるほどね。
まあ結構北海道出身ではあるんですけど、メンバー、上田賢治さんが結構そのピロス結成当時から全国的に活動されてた方なんで、
あんまりその北海道出身っていうのを推してるのはなくて、北海道をレペゼンしてる雰囲気はあんまないんですけど、
実は札幌のバンドっていうところですね。
札幌っていうイメージあんまないな、やっぱその極東最前線みたいな感じのイメージになるよな、ロックバンドで。
そうですね。
当時期だったらやっぱイースタンユース、ブラッド、サースティーブッチャーズとかあんな、札幌って言ったらな。
ああそうですね。
なんかその辺ともちょっとピロスって遠い感じするな。
そうね、でもなんかイースタンユースとかとか意外と交流あったりしたみたいですね。
ああ、なるほどね。
さわおさんがやっぱりピロスのすごく根幹に当たる人なんですけど、
作詞っていうところでもやっぱりめちゃくちゃいい歌詞をたくさん残してる人だと思うんですけど、
普遍的なものっていうのをすごく大切にしてる人なんですよね、さわおさんっていうのは。
なので、例えば和書とかなんか時代みたいなものを特定するような歌詞っていうのは全然出てこなくて、
なんかその辺りも他のその年代のバンドと比べると珍しいのかなというふうに思ってるんですよね。
東京みたいな歌は絶対作らないので。
ああ、そっか。なんかでも確かにどっちかというとなんか、世界観とかが決まってる感じっていうか、映画とかそういうイメージ。
だから人で言うとベンジーとかの方が近い感じがするかな。
そうですね、だから日本のこと歌ってないみたいな、海外の人の名前出てきたりとか、
まあアメリカの映画は好きな人なので、なんかモーテルとかカーニバルみたいな単語が出てくるんですけど、
まあでもあんまり本当日本の歌っていうのはほぼ歌わないっていうのもあって、
あんまりその日本の土地、まあさっき言った北海道出身みたいなことも全然あんま全面には出てないのかなっていう感じはしますね。
うーん、確かにな。
そうね。
こっからね、具体的には僕らの年齢から見たthe pillows、どういうふうにはまっていくんかみたいなところをちょっと紐解いていきたいなと思ってるんですけど、
これは僕視点での話なんで、まあかなり偏った意見ではあると思うんですけど、
一番最初に言いたいこととしては、the pillowsとミスチルの関係性っていうのがあって、これどれくらい知られてる話なんですかね。
ミスチルがthe pillowsの曲をカバーしてるとか、結構有名な話でね、ストレンジカメリオンっていう曲をカバーしてるのは知られてると思うんだけど、
初期からお互い曲を送り合ったりしてるぐらいの関係性なんですよ、ミスチルとは。
うーん、そうだよね。なんかちょっと聞いたことあるかなっていう感じかな。
ミスチルは1989年結成で、実はthe pillowsとは本当に同期なんですね。
スピッツとかウルフルズとかその辺りも結構the pillowsと比較されるんですけど、
その2つって1988年と87年とかなんで、本当にそこらへんのヒット組で言うともう、
かっちり同期なのはミスチルって感じなんで、お互い意識し合う中ではあったらしいんですね、さわおさんと桜井さん。
基本的にはthe pillowsっていうのはそこまで最初やっぱ商業的なヒットがなかったんで、ライブハウスでやってるタイプのバンド。
ミスチルはもうすぐにヒットしたんで、まあ結構本当にライブハウスとかじゃなくても大きいホールとかでやるような感じのバンドっていう立ち位置だったんで、
言ったら光と影的な感じにどうしてもなっちゃってて。
その後一緒にツアーやったりとか、あとまたthe pillowsがミスチルの強がりっていう曲をカバーしたりとかして、結構本当に関係性がガッチリしたものになっていくんですけど、
ここぐらいから結構the pillowsとミスチルの関係性が対等なものになったっていう感じでさわおさんはおっしゃってて。
まあまあミュージシャン的な立ち位置になるもんな、この感じだとね。
そうですね、っていうのがあって、個人的にはミスチル好きな人にはthe pillowsをめちゃくちゃ進めやすかったんですよね、高校生当時。
聴いてない人たちに対して。
ミスチルがスレンジカメレオンっていう曲やってて、それの元のバンドやで、みたいな感じで結構進みやすくて。
だから僕の身の回り結構ミスチル好きな人多くて、そっからthe pillowsにはまらせるみたいなのを結構このカバーで布教してたなっていう記憶があって。
ミスチルがカバーしてるストレンジカメレオンのライブ映像のモノマネをしてるてらださんっていうのを見たことが。
やったことあるかな。
多分てらだは記憶ないんやけど、いつだかの軽音部の打ち上げに行ったら、てらだがもう既にストレンジカメレオンになってて。
ほんまかそれは。
ほんまほんまほんま。
「君も♪君も♪君も♪!ストレンジカメレオン〜」みたいな感じで人に言っていくみたいなやつが出たんやけど。
それはですね、ミスチルっていうかBank Bandの方のカバーなんですよ、ストレンジカメレオンの。
Bank Bandもストレンジカメレオンやってんや。
実はこのミスチルのストレンジカメレオンは個人的にはかなり好きなカバーなんですけど、Bank Bandの方はマジでイヤーなカバーをしてた。
イヤーなカバー。
あんな孤独な歌なのに、僕も君もストレンジカメレオンみたいなすごいポップな歌になってて、これはちゃーろって僕は思ったんですけど。
で、なんかそれをやってたよ。なんかいろんな人に君もストレンジカメレオンを教えてくれる人になってるのを遠目で見たことがあるわ。
あのカバーは本当にね、認めてはいけないと僕は個人的に思ってるんですけど、ミスチルのカバーは普通にいいです。結構。
ちょっとあれも俺苦手なんだけどな、僕個人的には。
いやーでもベストなカバーだと思いますよ。他の人がカバーするんやったらこれが一番いい形かなっていうのは。
サビ行くとこがちょっと恥ずかしくなるんだよなぁ。
あー、そうね。まあちょっと個人の感想はありけりですけども。
まあそうね。ミスチルへの距離感っていうのが入ってくる。
はいはい。まあミスチル好き嫌いっていうのもあると思いますけど、まあミスチルがカバーする形としては僕は結構ベストだったんじゃないかなと個人的には思いますね。
そうね。
で、まあちょっと話でもう一回立ち返りまして、まあさっき言ってたバンプのハイブリッドレインボーとかね、あとエルレガーデンのファニーバニーとかね、そういったあたりの曲が入ってて、これですよ。
このエルレがね、ファニーバニーをカバーしたことがあって、ポップパンクとかメロコアを聴いてる人たちが普通にthe pillowsを聴いてたっていうのはね、謎が解けるんですよ、大学時代の。
そうね、確かな。まあエルレガーデンすごかったからね。ポップパンクメロコアを聴いてる人って言うとわかんないかもしれないですけど、言ったら京都大作戦とかにディッキーズを履いて行ってる人らってことだよね。
足元泥まみれになった写真をアップしたりしてね。
そうそうそう、エルレとか10フィートのバンティー着てタオルを持ってっていう人らがいたんやけど、今もいると思うんやけど、そういう人らってもう基本そういうやつしか聴かない感じなんよね。ロックバンド好きとかフェス好きって言ったらもう、そういう系のバンドがいっぱいあって、そこの横の繋がりがあるから。
でも自信を持ってみんなが好きだと思ってるバンドがエルレガーデンで、それがカバーしてるからっていうとこがあるんよね。
これもやっぱ違法アップロード率はめちゃくちゃ高かったですね、正直言って。なおかつやっぱこのファニーバニーっていうサビのパンチラインがめちゃくちゃ強い曲ですから、これにやられちゃうっていう人がめちゃくちゃ多くて。
実はこのエルレは当初はこの世の果てまでっていう曲をカバーしたかったらしいんですよね、オファー来た時に。
86の、あれもいい曲だよね。
この世の果てまでは結局陽キンさんが先にカバーすることが決まってたんで、カバーできなかったらしいんですけど、この世の果てまでっていうチョイスもめちゃくちゃ上がるというか。
エルレ86好きやもんな。
だから、うわーめっちゃ上がるなっていう、エルレがこの世の果てまでカバーしたかったらめっちゃ上がるなっていう感じはありますね。
たけし感があるんか。
なんかやっぱね、the pillowsの中ってたまにこういうわかりやすく厚苦しい曲があって、その中の一つなんですよね、この世の果てまでっていうのは。
で、さっき言ってたバンプのハイブリッドリンゴですね。
これもめちゃくちゃいいカバーだなと思います。
これも素晴らしいんじゃないですか。
この1番は弾き語りみたいな感じで、アコギとボーカル。
で、2番からこのバンドが入ってくるっていう構成もめちゃくちゃいいですよね。
だからバンプが車輪の歌とか作り出す時期というかね、ロックバンド前からちょっとこうマンドリンとか出てくる時期、個人的には一番いい時期ね。
その時に、まあやっぱね、これはめちゃくちゃ良かったし、ネット上にはthe pillowsを布教したい人たちっていうのがたくさんいて、
やっぱそのアーティストから好かれるアーティストっていうのがthe pillowsの当時の立ち位置だったので、
そのバンプの藤原さんがthe pillowsのサインを額縁に入れて家に飾ってるみたいな。
ほんまかこれ?みたいなソースが全くないコメントとかネットにあって。
おもろすぎるよね。どこで言ってるんや。
まあわかんない。ラジオとかやってたから。
もしかしたらどっかで言ってんかもしれんけど。
どっかで言ってんかもしれん。
僕は一応ネットで調べた限りはちょっとこの情報は出てこなかったんですけど、確実にこういうコメントがあったりして、
アーティストからみんな尊敬されてるバンドなんやからみんな聴けみたいな、そういう感じの布教をされてましたね、インターネット上では。
そうね。でもやっぱあの、ピーズのドラムQちゃんのね、アリの女性マリーとか、すごい好きだったな。
いやそうですね。ちょっとこれ後半でも言おうと思ってたんですけど、この曲ほんま良くて、まあ原曲もめちゃくちゃいいんですよ、この曲はね。
まあ初期の曲だもんね、これはね。
それがこの、やっぱね、ピーズのめちゃくちゃファンクな感じになってるからね。
ええねー。
ああいうめちゃくちゃいい、もう出だしの、出だしから最高やから、ほんまに。
まあやっぱこの歌い方のね、あのぶっきら坊差っていうのに、あれにやっぱやられるわけですけど、ザ・ピーズっていうのは、そう。
で、まああの初期のthe pillowsのね、孤独で理解されない男性の恋愛みたいなのがめちゃくちゃ合ってんのよ、またピーズの感じと。
合ってる合ってる。ピーズのね、やっぱ日が暮れても彼女と歩いてたっていう感じですよね。
ここら辺はやっぱそう、だからほんまはあの、ここでベルレとかバンプとか以外も本当にいいカバーが入ってるんで、ぜひこれはマスクでね、聴いてほしいアルバムなんですけど。
まあそうね、この時まあ、一応流れで言うと、この、えっとスピッツのトリビュートっていうのが2002年にある。
はいはいはい、そうね、だからそういうトリビュートの仕方がね。
その流れなんだよね。
うーん。
で、それもスピッツもまあ、もうリンゴから始まってみたいな、もう早々たるメンバーですよ、ユーミンとかさ。
で、僕らもそのバンじゃなくて、それこそ違法アップロードで、誰々が誰々の曲歌ってるっていうのを、ちょっと聴くっていうのが、違うもん聴いてる自分みたいなのがあったんよね。
うーん、そうね、なんかそういうのめっちゃネットにあったよね。
そうそう。で、その後の一連の奥田タミオの弾き語りライブの、Perfumeのさ、曲を奥田タミオが歌うとか、まあそういうのに流れて。
まあ、くるりのトリビュートがありみたいな、なんかそういう日本のロックバンドのトリビュート、この人が歌うのかっていうブームの流れの中の一つっていうのはあるよね。
そうですね。
っていうのが結構僕ら世代やと多いかなっていう印象ですね。
まあまあこの辺なんじゃない?
僕はフリクリから入ってるんですけど、正直同世代でフリクリからthe pillows入ったっていう人は僕はあんま見てなくて、もうちょっと上かなっていう感じがしますね。
俺か、俺よりちょっと上よ。世代的には。
僕ら時期が2000年代前半なんで、僕は小学校の頃にフリクリを見るってことは多分ないと思うんで、後尾で見た人しかね、その経由ではハマってなくて。
アメリカのカートゥーン・ネットワークでフリクリやった時に、海外の人がめちゃくちゃフリクリのマットとか作ったんですよ。
だからそれの影響でフリクリからその二次的にハマってる人って多いんですよね、リアルタイムじゃなくて。
カートゥーン・ネットワークってアメリカではすごいらしいよね。みんなそうだもんね。サンダーキャットとかもそうらしいもんね。あれで見てみたいな感じらしいもんね。
日本のアニメのそこのハイプっていうのはものすごいんだろうなっていうのはあるんですけどね。
ヌジャベスとかもそうやろ。サムライジャンプルとか。渡辺慎一郎のやつとかってカートゥーン・ネットワークが流したからめっちゃ影響あるみたいな。
それもわかれへんけど、もしかしたら2000年代後半しっかりやれたのはそういう追い風になったかもしれないよね。
そうですね。カートゥーン・ネットワークで放送された2,3年後ぐらいにアメリカツアーをピローで初めてやるんですけど、それを定期的にやってて。
海外でアメリカツアーができるこの80年代後半のバンドってやっぱり他のミスチルとかスピッツとかできてないレベルなんで、
ここでちょっと他のバンドとは違う立ち位置っていうのを確立したんかなっていう。
ミッシャルとかも全米出るっていう話があったけど、いろんなアレでできなかったとか、意外とないもんね。ロックバンドであっち行ってツアーみたいな回るみたいな。あんまないんだよな。あんまうまいこと言ったら。
しかもアメリカのオルタナマンマみたいなことをやってて、向こうでライブできるっていうのは、アニメーションの力っていうのはやっぱすごいし、楽曲自体の強度もあるからこそなんですけど。
その辺はでもアニメとロックバンドの関係っていうのがまた、ゼロ年代ロックというのは味観しかわりにね、出てくるっていうのはまたちょっと面白いとこだね。
で、そこから入ったっていう頃は俺ら世代って多いやんか。
そうですね。確かに確かに。それを日本国内ではたくさんあったけど、アメリカでそういうのが発生するっていうのはなかなか面白かった。
面白い話しちゃうんだな。
僕ら世代で言うとこういう感じでハマってきましたよというのがありまして。
Heroesのディスコグラフィーみたいなところもパパッと触れてから、最後にちょっと今回シャークさんに聞いてもらったアルバムが2枚あって、
Runners HighというアルバムとHappy We Workというアルバムがあるので、それの話をしてね、終わりにしたいと思います。
ココロのすなじ。
Heroesのアルバム紹介をしていきたいんですけど、1989年に結成して、インディーズ時代からベーシストのさっき言った上田賢治さんが脱退するまでの時期なんですけど、
この時期はさっきチラッと出ましたけど、やっぱりパリの女性マリーが僕は個人的には一番好きな曲かなっていう感じで。
いい曲だよね。
ただちょっとこのインディーズ時代のアルバムっていうのはサブスクリーンないので聞けないっていうのだけ残念なんですけど。
正直この辺は今聞くとしんどい感じもあるかなっていうのはあるよな。聞くならもうちょっと94年以降のものから聞くっていうのが一番いいかなっていうのはあるよね。
そうですね。初期こういうことやってましたみたいなのを知る上ではいいかもしれないですけどね。
ここら辺の曲をね、Turn Backっていうミニアルバムでセルフカバーしたりもしてるので、そっちを聞いてもらう方がいいかなって感じがしますね。
すごい良い曲なんで。
音楽性だけの話をしとくと、この時期っていうのは結構スタイルカウンシルとかスミスの影響とか、あとギターで言うとストーン・ローゼスの影響があったっていうのは公言してて。
時代よね。
時代って感じですね。ギターの音っていうのは完全にそっちよりやなっていう。
イギリスの音楽そのまんまやってるパターンなんで、今のthe pillowsのアメリカオルタナ感から言うと全然違う雰囲気かなっていう感じですね。
その後ですね、ポニーキャニオンからキングレコードに移籍します。
それが1994年からなんですけど、90年からまず2001年ぐらいまでですね。
この頃っていうのはさっきも言ったけども、ミシチルとかピッツとかウルフルズがもうガンガンガンガン売れてきてる時期ですね。
ミシチルのクロスロードが93年、イノセントワールドが94年。
同年の94年にスピッツのスラも飛べるはずがあって、翌年にロビンソンとかガッツだぜがあるっていう感じの。
ほんと同期バンドがガンガンガンガンヒットしていってる。
まあ国民的ヒットやんな、ロックバンドの国民的。
the pillowsは正直言うとここら辺の時期っていうのは全くヒットができてなくてですね。
本人曰く売れるっていうことをめちゃくちゃ意識してたようには、時代にはなってるらしいんですけど。
なんか結構ボサノバ調の曲とかあってこのぐらいの時期って。
別にギターロックじゃないっていうのが強くなる時期なんですけど、この頃は全然ちょっとヒットがなくてですね。
もうなかなかそういう成功が得られない時に、やっぱりギターロックやりたいっていうのでストレンジカメルオンっていう曲を出すという流れになりますね。
この曲は本当にレコード会社とか周囲の反対を押し切って、音楽業界に意志を出すような気持ちで書いたっていうふうにご本人は言ってるんですけど。
結果として、こういう本当に山中沙翁さん自身の孤独さというか、そういった部分、いびつな部分を全面的に出したっていうのが成功して、
ラジオとかでヘビーローテーションされたりするようになったっていうのが結構転機で、
ここからthe pillowsはガッツリロックの方向に踏み出していくっていうのは。
今聞いたらなんか普通にわかりやすい名曲やなっていう感じもあるやんか、ストレンジカメルオンって。
たぶん別に当時の環境とかthe pillows自身の感覚からするとちょっと攻めた感じで行ったれっていう感じで出したっていう感じの曲だよね。
そうですね。売れるっていうよりも素直な気持ちをぶつけたれという感じで。
このストレンジカメルオンがフリーズミスター・ロストマンという1997年のアルバムに入ってるんですけど、
ここぐらいまではでも言っても音楽性的にはかなりイギリス寄りかなっていう感じのサウンドですね。
その翌年にリドルバスターズっていうアルバムを出すんですけど、ここからがかなりthe pillows的に言うと転換期にあたるところで。
ここぐらいの時期に赤澤雄さんが後追いで結構アメリカのオルタナを聞くようになるんですよね。
そうね。ちょっと前だもんね。
バンド自体はあるけどオルタナの盛り上がりは5年前ぐらいっていう感じですね。
フィクシーズもニルバーナも解散してる時期なんで。
ここからオルタナにはまり始めてて、リドルバスターズはちょうどそれが混在してるんですよね、UKとUSが。
その次のアルバム、99年に2枚アルバム出してるんですけど、RUNNER'S HEIGHT、HAPPY BIRTHDAY、これを今回聞いてもらったこの2枚が完全にオルタナに振り切ってる時期の2枚っていう感じですね。
この頃っていうのは本当に洋楽を正直ガンガンパクりまくってる時期でもあって、
バックシートドックっていう曲がね、HAPPY BIRTHDAYに入ってるんですけど、あのフィクシーズのHere Comes Your Manっていう曲を完全にオマージュしてる曲。
あと、ラストダイナソーって、もろにダイナソーJr.のワゴンでさ、分かりやすすぎるやろみたいな。
そうね、確かに確かに。そういうの撮ってますね。
ちょっと笑ってもうたな。
後々、サオさんは3ピースでPREDATORSっていうバンドをやるようになるんですけど、そっちはもっとまんまやってますね、ニルバーナとか。
ニルバーナやりたいっていう。
3ピースでやってるんで。
なんか弾きたかったんだろうね、そういう時期あるもんね。
そして2006年からABEXに移籍します、キングレコードからね。
ABEX次第っていうのがあったよね。
僕の世代からすると、たぶんここら辺が一番聴かれてるのかなというアルバムではあります、正直言うと。
Wake Up! Wake Up! Wake Up!っていうのを2007年に出すんですけど、これが実はthe pillowsで一番売れてるアルバムなんですよ。
これめっちゃ意外というか、ほんまに?って感じなんですけど。
その前の前段があってってことになるんやろな。
前が売れたんで、ここでちょうどヒットが出たって感じなのかなという感じは正直するんですけど。
たぶん、シンクロナイズド・ロッカーズとかのググググググがあって、ここでドンみたいなのがあるんじゃない?
そうそうそう。でもね、結構これ以降もね、上位なんですよね。その後出してるパイドパイパーとかもね。
本当にthe pillowsがはっきり売れ始めてる時期で、サウンドはもうどんどんどんどんポップな感じになっていきますね。
さっき言った、ロックストック&トゥースモンキング・ザ・the pillowsというベスト版。
もう一枚、ワンスアポンアタイミング・ザ・the pillowsで、この2枚組のアルバムね。
僕はこれをスタヤで借りてめちゃくちゃ聴いたのを記憶してますね。
ベスト版ね。ちょっとこれもね、映画のオマージュ感もあって、なんかそういうのが好きなんだろうなっていう感じをね。
いやだから俺、今思ったんやけど、スケアクローってシングルたぶん2007年ぐらいじゃない?
そうですね。ウェイカップウェイカップに入ってるんで2007年ですね。まさに2006、2007年ぐらいですね。
今もう明確に思い出した。そんぐらいまで聴いてんのよ、俺the pillows。
はいはいはい。
で、たしかなゴールデン、たぶん3月とか4月にたぶん出てるんやと思うんやけど、ゴールデンウィークに梅田のタワレコ行った時に、スケアクローのPVが流れてたのよ。
はいはい、影っぽいですね。
それ見て、買おうと思ってて、でもその時お金なかったから買えなくて、で、もう12月とかよ、冬休みになった時に、
あのスケアクローって曲好きやったから買おうと思ったら、ゆら帝が出てたのよ。空洞です出てて。
あ、そこ被ってんのか、すげーな。
謎のあの土管のやつがさ、いっぱい並んでたわけ。
はいはい。
やっぱそっちのほうやられちゃったよね。このわけやから土管のやつ買わなあかんやろって。
まあでも正直そこは空洞です選んで正解でしたね。まあまあ比べるもんじゃないけどね。
っていうのが今、もう本当に十何年ぶりに今鮮明に思い出したわ。
ああ、なるほどね。
だからその後のだからやつわかんないのは多分そうなんだよな。ここまでしか聞いてないんやろうな。
ああでもなんかそういうCDショップとかタワレコで聞いたなーっていう記憶強いな、ビルドズに関してやっぱり。
そうそうだから結構展開もしてた覚えあるし、あのバスター君っていうさ。
キャラクターね。
犬なんかあれ、なんかちょっとかわいい感じのキャラなんやけど、結構ガッツリ展開しちゃった覚えがある。
そうね、まあやっぱそういうここら辺が一番売れてる時期でもあるし、かなり展開されてたなっていう曲があって。
そうかそうか。
このエイペックス時代の最後のトライアルっていうアルバムを僕ね、すごいタワレコで視聴した覚えてるけど、
ここら辺のキャリアでいうと僕はトライアルが一番好きですね。
まあだからすごい良い時期だったんだね。
ほんと良い時期です、その時期はね。
でその後ですね、2016年以降にデリシャスレーベルっていうのに移籍します。
って言ってもこれは山中沢夫さん自身が主催してるレーベルで。
まあだから自主ってことやな。
そうですね、自主レーベルに自分も入って移籍して、ただなんか販売元はこのデリシャスレーベルなんですけど、発売元はキングレコードっていう。
ああ、だから流通はキングがあってみたいな感じのことか。
キングレコードがあってみたいな感じですね。
っていうスタイルになるんですけど、ストロール&ロールっていうのと、ヌークインザブレインですね、フリクリの続編が出るので、
フルオンクールジェネレーションっていうフリクリに提供した曲と、再録版とそれに使われてる曲の実質ベスト版みたいなやつを出したりして。
で2018年にリブロードキャストっていうアルバムが出すんですけど、これが実質ラストアルバムになりましたね。
オリジナルアルバムで言うと。
でもちょっとね、ベテランになってくると曲はやっぱね、なかなかね、バンドとしてみたいな。
サオさんソロとかあるもんな。今もやってあるし。
だから7年ぐらいはちょっと空白があったというか。
まあ難しくなっていくんだよな。
やっぱね、ライブバンドやんか。で、2020年にコロナ来ちゃうじゃん。
はいはいはい。
それやっぱあんだよな、ロックバンドとして絶対。
確かにな。コロナ前やもんな。
で、たぶんアルバム作ってその次ツアーとかライブみたいなのが、だんだんさ、1個途絶えちゃうと、やっぱバンドって生き物やからダメになっちゃうんだよね、たぶんね。
そういうのがちょっと想像できちゃうな。
なんでちょっとこのタイミングでのアルバムがスタイルアルバムとして解散してしまったということになります。
っていうような感じですね、ディスクグラフィーとしては。
というわけでですね、今回シャークさんに聴いていただいた、ランナーズハイとハッピービバーク、この2枚のアルバムについてちょっと語っていきたいんですけども。
99年に出てるアルバムね。
はい。さっきも言ったんですけど、オルタナに一番振ってた頃の時期のthe pillowsっていう感じで。
僕はこのアルバム聴いたから、逆に言うので結構ピクシーズとか聴くようになったっていう。
だからオルタナにハマる人の入り口にも結構なったバンドなんじゃないかなと個人的には思ってて。
日本語でこういうサウンドがあって、みたいなのからいけるみたいなのもあるかもしれんよな。
そういう功績も大きいなと個人的には思ってるんですけど。
まずちょっとランナーズハイの方からね、喋っていきたいなと思うんですけど。
シャークさん的にはどうですか、ランナーズハイって。
まずね、オルタナってあんまりやねん。
まんまでしょ。僕はそれが実は知ってて。だってPavementとか全然好きじゃないじゃないですか。
Pavement一番わかんないバンドで、次ピクシーズとかかな。
実はそれをわかっててこの2枚にしたっていうのがあって。
僕めっちゃ好きやから好きな話しても意味ないなっていうのがあって。
苦手な人が聞いたときにどれはまだわかるかも、どれはちょっとマジ無理みたいな感じになるかなっていうのも含めて。
その辺のやつよりは日本語乗ってるし、サワーさんの声もあるしメロディーもあるから。
オルタナアルバムとしてすごいまとまってて、それこそ入門みたいな感じでめっちゃいいなとは思ったよ、どうして。
そうね、だからオルタナ本家よりはさ、はっきりしてるよね。
本家ってもっとヘロヘロじゃないですか。
ヘロヘロ、そうそうピクシーズとかな、何やねんこれみたいな。
それと比べるとすごいまとまりいいし、シンプルに例えばホワイトアッシュとか、リフかっこいい曲もいっぱいあるし。
ホワイトアッシュはね、一番良かったかな。
言ったらこれ、ベックというか、ちょっとブレイクビーツのノリの感じがあるじゃん。
ノリノリのときのベックとかで入ってそうなノリやんかこういうの。
この感じはまあまあ、こういうのやってたんだなっていうので結構良かったかな。
確かに本人言ってるんだけど、ベックっぽさみたいなのは結構ちょっと電子っぽい音が入ってたりするから。
まあまあ、ローファイって言ったらこのときはもうベックが天下とってるときだから。
さおさん自身は結構ザットドックっていうバンド、俺たちのバンドにハマってたみたいで、
ザットドックとか聞くとマジでthe pillowsやなっていう感じではあるけど、
ジュリエットっていう曲とか、ボーダーラインケースっていう曲はザットドックをめちゃくちゃ意識して書いたっていうふうなことを言ってて、
ジュリエットとかも僕は一番聞いたかなっていうくらい、この曲のアルバムの中では。
難しいな評価が。
で、リトルバスターズ俺持っててん。
はいはいはい。
で、リトルバスターズは聞いてたわけ。で、ここ2枚聞いてなかったよね。
いやでもめっちゃわかりますよ。だからリトルバスターズってこの2枚と比べるともっと聞きやすいんで。
そうそう。
飛んでその後の時期、2001年くらいからもっとこうパキッとした音になった時期っていうのを聞いてたから、
the pillowsってこういう音のバンドだよねっていう頭がまずあるわけよ。
はいはいはい。
で、そっから聞くとなんかこうちょっともったいないように聞こえるというか、っていうのがあるのかな。
でもなんか音としてはすごい生き生きしてるから、
そうね。
ギター、そうだからそういうものがロックバンドとして好きな人っていうのは好きなんだろうなみたいな感じかな。
そうですね。なんかね、僕オルタナにはまる1個のさ、指標として、
ギターの人はたぶんハマるけど、ギターじゃない人はあんま好きじゃないジャンルなんじゃないかなっていう。
そうね。まあだからギター編長の音楽だからね、グランジー、オルタナっていうのは。
でまあオルタナの中でもどういうのが好きかとかはあって、
でなんかその、俺どっちかっていうとスマパンとかアリス・インチェインズとかはまあまあ好きだったのよ。
はいはいはい。
でなんかあっちって言ったらちょっとメタルっぽいノリがあるっていうか。
うん、そうね。もっと。
そうそうそう。
ニルバーナはどうなんですか?
ニルバーナ大好きだったよ。
ああ、やっぱそうですよね。
もちろんもちろん。
だから、もっとカッチリしてるし、上手いしね、そもそもあの人らって。
そうそうそう、上手いのよ。で、でなんか正直やっぱニルバーナみたいな日本のバンドの曲はやっぱ全部ちょっとニルバーナやなってなっちゃうから、
なんかちょっと悪手回るっていうかさ、初めて聞いたのに、あ、アコースティックギター入った、
あ、ここでディストーション踏むな、踏んだみたいなのがわかるみたいな。
ドガーンみたいな感じのね。
あるやんか。それが来るからまあまあやりたくなるよなみたいな。
そうねー。
そういう曲もめちゃくちゃよくて、このアルバムは。
まあまあでもなんかやっぱその、the pillows印があるかないかみたいなのがやっぱあんのかなー。
この消化不良感を感じちゃったっていうのが大きいかなー。
なるほどねー。
まあそこあとは好みよ。やっぱその、99年やろ?だったらさ、ナンバーガールのファーストあるやん。
うん。
で、スーパーカーのファーストもあるやんか。
はいはいはい。
やっぱその辺と比べちゃうと、どれ効くかっていうととかはもうなんか考えたりもしたなー。
あーなるほどね。それがCDショップに並んでたときにどれを選ぶかっていうね。
うーん、っていうのも感じちゃう。なんかそのこういうギターを聴きたいときは僕の気持ちとしてあるわけ。
そうねー。
うーん。
まあなんかそこら辺と違うところっていうか、歌詞もめっちゃいいなと思ってるところがあると思う。
うーん、なるほどねー。
サオさんね2種類の歌詞を書くと思ってて、マジで意味がない五感だけの歌詞と本当に伝えたいことを書いてる歌詞があると思うんすけど、
インスタントミュージックとかノーセルフコントロールとか結構恥ずかしくなるぐらいの、
ちょっとなー。
わかりやすいひがみみたいなものをこんな正直に言っちゃうよこの人みたいな、人間的な愛しさの部分やなーと思ってんねんけど。
なんかそこを可愛さと思えるかどうかっていうのもある。
あるねー。
ダサっと思っちゃうのか、正直な人やなって思っちゃうのかっていう。
俺がそのthe pillowsちょっと聴かなくなった理由とかってやっぱステージでの衣装とか、そういうのもやっぱあんのよねー。
はいはいはい。
やっぱゆら帝とか、妖怪憧れちゃったかな俺は。
思うけどthe pillowsはモテないですよ絶対。
うーん、ちょっとあのーなんかリストバンドしてる感じとあのTシャツと、あの辺がちょっとなー、わかんねんけど。
ちょっとモサっとしてるじゃないですか。
そう、ペーブメントとかはそうやから。
はいはいはい。
だからそういう意味ではいいと思うんやけど。
まぁ言われたTシャツ着てみたいな。
そうそうそう、オルタナ好きみたいな、インディーロックが好きっていう人は一つの美学だと思うんやけど、
俺はやっぱ異常になりたかった、もんが好きだった。
なるほどね。
うーん。
めっちゃその気持ちをわかるし。
うーん、そうそうそう。
ほんとシャークさんとなんか僕の部分の違いっていうか、シャークさんほんとカッチリしてステージの上で立つならちゃんとやれっていう気持ちだと思うんすけど、
the pillowsってなんか、まぁそういう意識もあるとは思うんやけど、もうちょっとこうやっぱ生っぽい感じも大切にしてる。
うんうん、ゆるい感じもあるしね。
うん、思ってて。
まぁこのアルバムの最後に入ってる確かめに行こうとかっていうのが、僕はthe pillowsから与えてもらったものの集大成みたいな曲やなと個人的には思ってるんですけど。
なるほどなるほど。
本当に自分のなんかこう歪んだ部分とか悲しい部分っていうのを、寂しい部分っていうのを最後その偽りのない世界まで確かめに行こうっていう言い方をするんですよね。
うーん。
なんかそこが別にその自分のダサくて歪んでる部分を受け入れていいんやっていう良さが提示されてるのもあって。
だからもちろんゆらてとかめちゃくちゃかっこいいんですけど、そういうんじゃなくてダサさ、正直さみたいなところがいいんやなっていうのもあるんですよね。
そうやな。
ちょっと難しいのは、それを僕は高校の頃聴いてめっちゃやられてるけど、まあ大人になった人が聴いてどう思うかっていうのは別問題かなっていうのもあるしね。
そうね。
うん。
俺も高校生の時聴いてるんやけど、背伸びしたかったのとそこを肯定するのとっていうのもほんま違いだけって感じかな。
でもそれは確かにな、シャークさんと話しててめっちゃ思うけど、シャークさんってめっちゃ大人になりたかった、背伸びしたかった。
ほんとに背伸びしたかった。
っていう欲求めちゃめちゃ強いじゃないですか。
僕がそこがなさすぎて、ダサいままでやってたっていうところの多分違いっていうのはあるんかなっていうのは。
いや、ほんで、あとちょっと話すれちゃうけど、銀杏BOYZもあったから横に。
あーそっかー、銀杏かー。そっちは行かんかったなーマジで。
で、やっぱそっちのもっと内臓を見せろよみたいな感じとがいるわけよ。
あーそうねー。
だからもう真反対行きたかったのよ。
めっちゃわかるけど、なんかでもね、the pillows聴いてる人らってね、そういうものがやっぱない人ら。
いや、ないよな。
苦手な人らなんだよ、エロが。
だからそのちょうどいいとことかにいるバンドっていうんだから、こうコツコツやれたみたいなとこもあるんやろうなー。
いやーそうね、だからちょうどthe pillowsの温度感の人って多分いんねん、この世にたくさん。
絶対そうと思う。
そういう人らには、うわーもう自分のために作られた曲やんみたいなことをね、感じちゃう瞬間っていうのがあるんよね、やっぱね。
そうそう。で、なんかその中でもこのアルバムは結構攻めた音だし、攻めたことを言ってる。
でもその、セックスとか言わんやん別に。
言わない。
そうそう。でもそこが共感はする、その俺の中では。
はいはいはい。
わかる?
し、どっちかというとその田舎にいた自分としては、一番近しいところにいてくれた人だという感覚はあるね。
そうやね、確かに。だからそれはすごくいい表現やな、中坂らすの。
めっちゃ近くにいてくれんねんけど、確かに別世界には連れて行ってくれないかもしれないですね。
うーん、そうそうそう。やっぱその、新しい国ができた人口わずか15人みたいな。
何の説明もない感じみたいなまではいかん感じというかね。
確かに確かに。
でもそこがいいとこなんだろうなー。
うーん、ではね、あのハッピービバーグの方が良かった?
そうですか、はいはいはい。ハッピービバーグはどの曲が一番とかあります?
あ、でも全体的に良かったけど、まあでもラストダイナソーとか俺初めて聞いたんやけど。
え、そうなんですか?
うん、初めて聞いた。
あ、そうなんや。
いい曲やなと思った。
あー、いやめちゃめちゃかっこいいっすよ、ラストダイナソー。
言った通りそのダイナソージュニアなんやけど、いいじゃんいいじゃんみたいな。
で、この後のカーニバル、Our Love and Peaceも、クレイジーサンシャインもこの辺の流れ全部いいなと思ったし。
あー、いや嬉しいな、自分ごとのように嬉しいけど。
うーん。
いや、ここら辺の流れマジで良くて。
そうね、あとハッピービバーグの方が音色ちゃんとしてる。
あ、そうね。
うん。もうエフェクター踏んでドカーンみたいな曲はあんまないから。
ないね。だからちょっとロックバンドとしてのそういう、なんか味噌みたいなんてあるじゃないの。
はいはいはい。
そういうのがこの辺の流れは感じられるから、車乗りながら聴いてたんやけど、結構いいなーって感じで聴いてたよ、ここら辺は。
ちょっと出だしハッピービバーグ、ラッシュあたりは結構もっさりした曲なんですけど。
そうなんよな、だからこれラストダイナソーからで良かったかなとか思った。
1曲目ラストダイナソーからだったら、なんか名盤っぽくなるなと思った。
確かに確かに。だからやっぱり同じ年に出たアルバムというかね、ランナーズハイの方と。
だからそういうちょっと、なんなら上二つってちょっとランナーズハイっぽいと思うんですよね。
あーそうね。
残り感あって。だからなんかちょうど僕の中では、the pillowsがオルタナっていうものを自分らのものにし始めてる時代のアルバムというか。
ほんとそう思うな。この後の形になっちゃってそのメロディーもどんどんグッとメロディーガンガン変えてみたいな。
時は聴いてるし好きやったけど、でもなんかこういうちょっと過程の時がロックバンドって一番良かったりするやんか。
うーん、そうね。だからと思うねんけど、そっち聴くならここ聴いとこうぜみたいな。
うーん、あるかな。めっちゃわかる。
でもめっちゃベタなこと言うけど、やっぱファニーバニーめちゃめちゃいい曲。やっぱそら。
そうね。何よ何よめっちゃいいな。
この流れで聴いたら。
キム・ディールってそのまんますぎるやろみたいな曲があって。
そうね。ここら辺もいいねよな、曲すごい。
うーん、オルタナがさ、出すめっちゃ名曲あるやん。
はいはいはい。
それなんだなっていう、ファニーバニーって。
あー、確かにね。
そうね。なんかね、僕の個人的にランナーズハイとハッピービバークあたりって、なんかサビでバカーンって決める感じのやつが意外と多くて。
うーん、そうやんね。
ビューティフォールモーニングウィズユーと前のアルバムそのブランニューラブソングあたりはサビのカタルシスがちょっと半端なさすぎるというか。
うーん、確かにな。
でもなんかこのセンス、この時期にみんなそのバンドメンバーの名前とか、その好きな女優の名前曲名にするみたいな。
はいはいはい。
オルタナマナーのやつあって、あのウィノナって曲もあるじゃん、the pillowsって。
あー、はいはいはい。
そう。
サンキューマイトワイライトに入ってるやつね。
そうそう、この後か。で、なんかその辺とかってウィノナライダーって俺その、the pillowsってウィノナって曲あるな。
で、アートスクールでもウィノナライダーアンドロイドって曲あんだよな。
はいはいはい。
ウィノナライダーに対して曲書いてる人ってめっちゃいるわけよ。
あー、そうなんや。
そうそう、だからオルタナグランジアイコンだったんだけど、ウィノナライダーが。
なんかそういうのを教えてもらったあれもあるね。
あー、そうね。結構the pillowsはそういうの多いかも。やっぱ映画好きやしね、さわおさんが。
うん、映画の感じとか。
そうそうそう。なんかその辺も含めて、クロスしてくる感じ。
あー、この女優さん、ジョニー・レップの彼女だったんだ、みたいな。
そういうのを高校生とかの時に何か教えてもらったのよね。そういうのもあるかな。
だからキム・ディールって誰やってなるやろうし。
あー、そうね。だからそっからピクシーズとかね、ブリーダーズとか行く人もいるやろうし。