1. 心の砂地#
  2. 『キミの夢が叶うのは』
2025-03-26 57:50

『キミの夢が叶うのは』

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M10.惜しくも先日、2025年2月に解散を発表したthe pillows。てらださんにとっては面白くなかった高校生活を共にした、大事なバンドだと言います。89年の結成から、35年間(!)以上活動してきたthe pillowsに、90年代前半生まれの私たちはどのように出会ってきたのか?どの部分を愛していたのか?、また、99年に発表された『RUNNERS HIGH』、『HAPPY BIVOUAC』という二枚のアルバム。NIRVANA、Pixiesといった90年代USオルタナティブ・ロックシーンの影響を大きく受けた本作について、2025年のいま聴いてどう思うのか。お話ししています。
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サマリー

the pillowsというロックバンドが35年の活動を経て解散を発表し、彼らの影響を受けたリスナーの思い出や音楽性について語られています。特に、the pillowsが1990年代に大ヒットしなかったものの、独自の存在感を持ち続けたことに焦点を当てています。the pillowsとミスチルの音楽的関係を深く掘り下げ、互いの楽曲への影響や尊敬について触れています。特に、「シンクロナイズドロッカーズ」のアルバムが両バンドの関係を強化するきっかけとなり、様々なカバー曲を通じて互いのファン層を広げる過程が描かれています。「ファニーバニー」の人気の背景には、ジャンプ漫画『スケットダンス』のシーンがあり、同曲は多くの人々に広まりました。the pillowsの音楽キャリアにはアメリカのオルタナの影響やアニメとの関係が深く関わっており、特に『MY FOOT』のアルバムが評価されています。このエピソードでは、the pillowsの音楽と彼らのキャリアの変遷について語られています。特に、ABEXへの移籍とその後のスタイルの変化、オルタナティブ音楽としての重要性について考察されています。また、the pillowsの音楽や歌詞に対する感情や影響について深く掘り下げており、アルバムの内容やバンドのスタイルがリスナーに与える感覚について語り、リスナー自身の経験と結びつけています。the pillowsやロックバンドの影響を通じて、音楽がさまざまな体験や文化への入り口となる重要性についても触れています。

the pillowsの解散と影響
シャークくんです。
てらだです。
今回はですね、the pillowsというロックバンドの話をしたいなと思っていまして。
はい、ザ・the pillows。
はい。先月ですね、2月1日に解散が発表されましたけども。
うーん。
the pillowsっていうのは、知らない人たちのために言っておくと、1989年から今年まで活動してた、35年間活動してたバンドなんで、
その最後がこんな風に締めくくられるんやっていう、でもなんか逆にthe pillowsらしくもあるなっていう感じで。
うーん、そうねー。
the pillowsって個人的にはかなり特殊な立ち位置のバンドやなと思ってて、1980年代後半に結成された他のバンドで今も活動してるのって、
ミスチルとかスピッツとか、その辺りって圧倒的にすごいヒットしたじゃないですか、90年代に。
うん、CDめっちゃ売れた時期ね。
で、その時期と同期のバンドなんですけど、そんなめちゃくちゃ大ヒット、商業的なヒットをしたわけではない、
まあ、永遠の大ヒット寸前っていうあだ名が一時期ついてたぐらい、そういうちょっとヒット寸前ぐらいの立ち位置だったけども、
ちゃんと35年間活動を続けて、たくさんの人に愛されてっていう、なんかあんまり他にこういう立ち位置のバンドっていうのはいないような気がするなっていう感じな。
まあ、なんか長らくやってるベテランのバンドっていうのはあるけど、一回解散とか休止があったりとか、もうちょっとちっちゃい規模になってるとか、まあいろんな形あるとは思うからね。
そうね、休止して再結成とかあると思うんだけど、ほんまにただ走り続けてきたバンド、これぐらいのヒットの立ち位置っていうのがすごく特殊やなと思ってて、
で、まあ個人的にはthe pillowsってめちゃくちゃ僕の中では大切なバンドっていう感じで、僕が最初にthe pillows聞いたのって高校1年生の頃なんですけど、2010年ですね。
YouTubeでそのthe pillowsの楽曲がたくさん使われているフリクリっていうアニメがあるんですけど、そのアニメーションのオリジナルMVみたいなのを作ってる人の動画があって、
それを見てフリクリかっこいいなと思ってフリクリをちゃんと見るようになって、そこからthe pillowsも聞くようになったっていう流れなんですけど、高校1年生の頃って、僕高校時代本当に楽しくなかったんですよ、正直言って。
なんかそんな時にthe pillowsって、僕の中のイメージなんですけど、すんごい歪んでて、孤独で、でも純粋な歌っていうのがすごくたくさんあって、それがなんか僕の高校の頃に寄り添ってくれたというか。
the pillowsの曲を聴きながら本当に毎朝高校行ってて、自転車をこぎながら。だからなんか本当に高校イコールthe pillowsぐらいの感じなんですよ。
おー、なるほどね。
っていうぐらい、ほんま一番楽しくなかった高校の頃を支えてくれたバンドなんで、多分そういう人たちが日本にたくさんいるんですよね。
この今回の解散に伴って、たくさんの人がthe pillows、こういうのが好きでしたっていうのを、やっぱノートとか、発信ツイートとかをいっぱいしてるんで、多分本当思い思いの僕と同じような経験っていうのがみんなあって。
で、今回そういう話をするだけじゃなくて、心の砂地で話すとしたら、やっぱり僕らぐらいの年齢の人たちがthe pillowsをどういうふうにはまっていくのかっていうところにスポットライトを当てたくて。
リスナーの思い出
っていうのも、まあさっき言ったんですけど、僕高校の頃にthe pillowsを聴いてたときって、本当にそういうthe pillowsの暗い寂しい曲みたいなのをたくさん聴いてたんで、the pillows聴いてるのってマジで根暗しかおらんのやろうなと思ってたんですよ。周りにthe pillows聴いてる人もおらんかったし。
なんか孤独な人が聴いてるバンドなんやろうなと思ってたら、大学生になって系音楽部に入ったら、周りに初めてthe pillowsを聴いてる人たちがたくさんいて、あれなんか普通にメロコアとかポップパンクとか聴いてサークルモッシュしてるような人らがthe pillows聴いてるってなって、え、どういうこと?ってなったんですよ、そのときに。
なんか思ってた人たちじゃないなって正直思ってたんですよ。その人たちが嫌とかじゃなくて、もっと根暗な人しかおらんと思ってたから、だから思ったよりthe pillowsっていろんな人に愛されてるバンドなんやなっていうのを知って、それで他の人と話してたら、こういうところからthe pillowsが好きになったっていうのが思った以上に多種多様にあって、
だから今30歳の僕から見てthe pillows、僕らの年齢はこれだけいろんなところから人が入ってきた、いろんなパターンでthe pillowsにはまっていってたっていうのをちょっと話せたら面白いかなと思って。もちろんシャークさんも系音楽部でthe pillowsを演奏してる人たちをたくさん見てきたと思うんですけど、どんな感じのイメージですか?シャークさんにとってthe pillowsって。
でも普通に俺結構聴いてたよ、中学生高校生ぐらいの時。でもまあどっかで卒業しちゃったバンドかな、僕の中では。高校生ぐらいまで。
確かにthe pillowsって本当に頭から最後まで追いかけてる人もいると思うけど、この時期が僕にとって黄金期ですみたいなのがあるバンドなんですよね結構。
そうね、やっぱ長いし音楽性もギター2人いて、ベースがいて、ドラムいてっていう一番オーソドックスなバンドスタイルではあるから、サウンド的にめちゃめちゃ大きく違うかっていうと幅としてはそんなでかくはないとは思うんやけど。
そうですね。
例えばくるりとかに比べたらロックバンド全としてるバンドではあると思ってて。
そうですね。後半でディスコグラフィーも枚数多いんでサラーっと触れていきたいと思ってるんですけど、結構追ってみるとここで明確に音楽性変わったなとか、ここからは結構ガッチリ触れなくなってきたなみたいなのがあって、話しちゃうと結構2000年代前半以降っていうのはあんまり正直音楽性がらっとは変わってないんですよね。
そこに至るまでないな。
そうですね。だから多分僕らが聴いてた時期ぐらいが一番地に足つけ始めてた時期っていうのもあるんですよね。変化がちょっとなくなってきたというか。
なんか型をね、やっぱ長く続けるバンドって型を見つけることで続けられるっていうのが多分あるんだろうなっていうのはすごい思うんだよね。
そうですね。
音楽的な特徴と他バンドとの関係
だからくるりのメンバーがいっぱい変わりまくるとかいうのはそういうことなんよね、やっぱ。
なるほどね。
やっぱそこで落とされる人とか、ついでになる人とか、こういうのがやりたかった時期とかね、フロントバンド。そういうのってやっぱあるから。
そうね。なんかそういう形で延命していくバンドも多分たくさんいるしね。
うん。だからバンド全員でこいつやることないけどずっといるなみたいな、なんか保ててるバンドっていうのもあったりもするんだけど、そういうのってすごい奇跡みたいな感じっていうか、なかなかないからね。
そう、the pillowsのちょっと概要とかメンバーの話もね、していきたいんですけど、本当the pillowsっていうのは基本メンバーが変わってないんですよね。
前半にちょっとだけ人が抜けただけで、それ以降は本当に全然変わってなくて。
まあそうやんね。だから、さわおさんの体制になってからは別にもう変わってないっていう感じやんね、もうね。
そうですね。メンバーの紹介とか概要をね、話していきたいんですけど、日本のね、バンドですthe pillows。
1989年に結成されて、91年にポニーキャニオンからシングル雨に歌えばという曲でメジャーデビューをしてまして、
メンバーがですね、さっきちょっと舐めてましたけど山中さわおさん。1968年、北海道札幌市出身で、小樽市育ちの方で、ボーカルギターを担当してる方で、
この方が全ての楽曲の作詞作曲とかをやってるので、the pillowsの一番本番に根幹を担ってる方ですね。
まあね、the pillowsといえばさわお。そうですね。で、まあ曲のスタイルとかも基本やっぱこのさわおさんの音楽の趣味によってこう一緒に変遷していってる感じですね。
で、リードギターの方ですね。真田美芳明さんという方で、こちらの方も北海道札幌市出身ですね。
で、ドラムが佐藤新一郎さんという方で、この方だけが茨城県北地出身ということで北海道の方じゃないんですけど、
初期に行った上田賢治さんという方、1993年までベースを担当してた方が、この方も北海道出身なんですけど、
もともとバンドのリーダーをやってたんですけど、この方が脱退されてからはベースは基本サポートメンバーが勤める形でやってまして。
で、僕ら世代が一番聞いてた時、2000年代とかっていうのは鈴木潤さんっていう人ですね。
1999年から2015年まで、まあ多分一番長い間ベースのサポートをされてた方のイメージが強いんですけど、
あれですね、ナンバーガーのアヒトがやってるバンドのポラーのベースのアリエさんが入ったりとか、
多少変わってはいるんですけど、鈴木さんのイメージがやっぱ強いかなーって感じですね、ベースは。
なるほどね。
まあ結構北海道出身ではあるんですけど、メンバー、上田賢治さんが結構そのピロス結成当時から全国的に活動されてた方なんで、
あんまりその北海道出身っていうのを推してるのはなくて、北海道をレペゼンしてる雰囲気はあんまないんですけど、
実は札幌のバンドっていうところですね。
札幌っていうイメージあんまないな、やっぱその極東最前線みたいな感じのイメージになるよな、ロックバンドで。
そうですね。
当時期だったらやっぱイースタンユース、ブラッド、サースティーブッチャーズとかあんな、札幌って言ったらな。
ああそうですね。
なんかその辺ともちょっとピロスって遠い感じするな。
そうね、でもなんかイースタンユースとかとか意外と交流あったりしたみたいですね。
ああ、なるほどね。
さわおさんがやっぱりピロスのすごく根幹に当たる人なんですけど、
作詞っていうところでもやっぱりめちゃくちゃいい歌詞をたくさん残してる人だと思うんですけど、
普遍的なものっていうのをすごく大切にしてる人なんですよね、さわおさんっていうのは。
なので、例えば和書とかなんか時代みたいなものを特定するような歌詞っていうのは全然出てこなくて、
なんかその辺りも他のその年代のバンドと比べると珍しいのかなというふうに思ってるんですよね。
東京みたいな歌は絶対作らないので。
ああ、そっか。なんかでも確かにどっちかというとなんか、世界観とかが決まってる感じっていうか、映画とかそういうイメージ。
だから人で言うとベンジーとかの方が近い感じがするかな。
そうですね、だから日本のこと歌ってないみたいな、海外の人の名前出てきたりとか、
まあアメリカの映画は好きな人なので、なんかモーテルとかカーニバルみたいな単語が出てくるんですけど、
まあでもあんまり本当日本の歌っていうのはほぼ歌わないっていうのもあって、
あんまりその日本の土地、まあさっき言った北海道出身みたいなことも全然あんま全面には出てないのかなっていう感じはしますね。
うーん、確かにな。
そうね。
こっからね、具体的には僕らの年齢から見たthe pillows、どういうふうにはまっていくんかみたいなところをちょっと紐解いていきたいなと思ってるんですけど、
これは僕視点での話なんで、まあかなり偏った意見ではあると思うんですけど、
一番最初に言いたいこととしては、the pillowsとミスチルの関係性っていうのがあって、これどれくらい知られてる話なんですかね。
ミスチルがthe pillowsの曲をカバーしてるとか、結構有名な話でね、ストレンジカメリオンっていう曲をカバーしてるのは知られてると思うんだけど、
初期からお互い曲を送り合ったりしてるぐらいの関係性なんですよ、ミスチルとは。
うーん、そうだよね。なんかちょっと聞いたことあるかなっていう感じかな。
ミスチルは1989年結成で、実はthe pillowsとは本当に同期なんですね。
スピッツとかウルフルズとかその辺りも結構the pillowsと比較されるんですけど、
その2つって1988年と87年とかなんで、本当にそこらへんのヒット組で言うともう、
かっちり同期なのはミスチルって感じなんで、お互い意識し合う中ではあったらしいんですね、さわおさんと桜井さん。
基本的にはthe pillowsっていうのはそこまで最初やっぱ商業的なヒットがなかったんで、ライブハウスでやってるタイプのバンド。
ミスチルはもうすぐにヒットしたんで、まあ結構本当にライブハウスとかじゃなくても大きいホールとかでやるような感じのバンドっていう立ち位置だったんで、
言ったら光と影的な感じにどうしてもなっちゃってて。
the pillowsとミスチルの関係性
お互い認識はし合ってて、お互いの音楽を聴いている状態ではあったらしいんですけど、正直言うとさわおさんは桜井さんにあって嫉妬はあったっていうのは言ってて。
ただやっぱお互い尊敬してる部分もあったので、具体的なところで言うとthe pillowsのチェリーっていう曲があるんですよね。
1997年にワンライフっていうシングルのカップリングで入ってる曲なんですけど、チェリーってもうわかりやすく桜井さんに対して当ててる曲なんですけど、
この曲の歌詞で、「チェリー首輪で今日も苦しそう。君が望めばここに戻ってこれるだろう。」っていう歌詞があるんですけど、
商業的なヒット、曲作りをしないといけないっていうところ。桜井さんもめちゃくちゃロック少年ですから、小林武というプロデューサーがいて、
どうしても自分のやりたいことがやれる状況でもないっていうのをわかった上でこういう歌詞を書いてるっていうメッセージがあって。
この時期だと深海とか出す時期よね。そうですね。ミスチルで言ったら、ロック感をまだまだ残してる頃のミスチルっていうか。
まあどっかで僕は正直なくなったなと思ってるから、桜井さんに関しては。ロックに関する情熱みたいなものが。みたいなのが。
でもまあまあ、深海とか96年とかの時期は全然あったんじゃないかなっていうところはあるよな、もちろん。
ただ、マーケットはもう半端なく98年のピークに向けて信じられんぐらいのヒットしまくってる時やから、まあまあすごい時ですよね。
そうね。その翌年の98年に、ミスチルの終わりなき旅のカップリングで、プリズムっていう曲が入ってるんですけど、この曲はさわおさんに当てた桜井さんの歌詞なんですけど、
自分に嘘をつくのがだんだん上手くなっていく。流れゆく時代にしがみつく僕を笑い飛ばしてよっていう。
こういう曲を送り合ってるっていうね、立ち位置ぐらいの距離感のバンドだったわけですね。
シンクロナイズドロッカーズの影響
で、ここから結構大きく関係性が変わるのが、2004年の9月16日に発売したシンクロナイズドロッカーズっていうアルバムですね。
the pillowsが15周年記念して出したトリビュートアルバム。ここでミスチルがストレンジカメレオンをカバーしたあたりから、結構ちょっと関係性がもっとしっかりしたものになっていくっていう感じで。
どういうアルバムかっていうと、the pillowsが各アーティストにthe pillowsの曲をカバーしてくださいって言って、カバーしてもらった曲を集めてるアルバムになってるんですけど、
このアルバムがほんま僕ら世代からすればめちゃくちゃ重要なアルバムになってくるんですよ。
そうですよ。間違いないですよ。
ここからthe pillowsにはまった人が本当に何人いるのかっていう。
まあそうね、これだろうね。僕で言うと、バンプがハイブリッドレインボーをカバーしてるんやけど、そのハイブリッドレインボーがインターネット上にいっぱい、バンプの曲ってめちゃめちゃ違法アップロードされて売れてるから、俺らの中ではね。
違法アップロードされたフラッシュとかをみんな聞いてたんやけど、その中でこれはバンプの曲じゃないらしいみたいな。
カバーらしいみたいなね。
そうそう。で、それが入ってるアルバムっていうので、後々知ったって感じだったかな。
だから聞いたのは、このバンとして聞いたのは高校生ぐらいかな、2007年とか。
中学生だったな。中学生、2005、6年かな、だと思うわ。に聞いてると思うな。
違法アップロードが正直たくさんあったので、バンとして聞いてる人意外と少ないんじゃないかなっていうのもあるし。
いや多分そう。
メジャーなバンドのやつはたくさん聞かれてるかもしれんけど、そこまで言い方悪いですけどメジャーじゃないバンドも参加してるので、そういうのはあんま聞かれてないかなっていう印象は正直あるんですけど。
そうですね。
結構いいカバー他にもたくさんあるんですけど、ここでちょっと話がたしかありますけど、ミスチルがスレンジカメレオンをカバーして、
音楽の布教とファンの反応
その後一緒にツアーやったりとか、あとまたthe pillowsがミスチルの強がりっていう曲をカバーしたりとかして、結構本当に関係性がガッチリしたものになっていくんですけど、
ここぐらいから結構the pillowsとミスチルの関係性が対等なものになったっていう感じでさわおさんはおっしゃってて。
まあまあミュージシャン的な立ち位置になるもんな、この感じだとね。
そうですね、っていうのがあって、個人的にはミスチル好きな人にはthe pillowsをめちゃくちゃ進めやすかったんですよね、高校生当時。
聴いてない人たちに対して。
ミスチルがスレンジカメレオンっていう曲やってて、それの元のバンドやで、みたいな感じで結構進みやすくて。
だから僕の身の回り結構ミスチル好きな人多くて、そっからthe pillowsにはまらせるみたいなのを結構このカバーで布教してたなっていう記憶があって。
ミスチルがカバーしてるストレンジカメレオンのライブ映像のモノマネをしてるてらださんっていうのを見たことが。
やったことあるかな。
多分てらだは記憶ないんやけど、いつだかの軽音部の打ち上げに行ったら、てらだがもう既にストレンジカメレオンになってて。
ほんまかそれは。
ほんまほんまほんま。
「君も♪君も♪君も♪!ストレンジカメレオン〜」みたいな感じで人に言っていくみたいなやつが出たんやけど。
それはですね、ミスチルっていうかBank Bandの方のカバーなんですよ、ストレンジカメレオンの。
Bank Bandもストレンジカメレオンやってんや。
実はこのミスチルのストレンジカメレオンは個人的にはかなり好きなカバーなんですけど、Bank Bandの方はマジでイヤーなカバーをしてた。
イヤーなカバー。
あんな孤独な歌なのに、僕も君もストレンジカメレオンみたいなすごいポップな歌になってて、これはちゃーろって僕は思ったんですけど。
で、なんかそれをやってたよ。なんかいろんな人に君もストレンジカメレオンを教えてくれる人になってるのを遠目で見たことがあるわ。
あのカバーは本当にね、認めてはいけないと僕は個人的に思ってるんですけど、ミスチルのカバーは普通にいいです。結構。
ちょっとあれも俺苦手なんだけどな、僕個人的には。
いやーでもベストなカバーだと思いますよ。他の人がカバーするんやったらこれが一番いい形かなっていうのは。
サビ行くとこがちょっと恥ずかしくなるんだよなぁ。
あー、そうね。まあちょっと個人の感想はありけりですけども。
まあそうね。ミスチルへの距離感っていうのが入ってくる。
はいはい。まあミスチル好き嫌いっていうのもあると思いますけど、まあミスチルがカバーする形としては僕は結構ベストだったんじゃないかなと個人的には思いますね。
そうね。
で、まあちょっと話でもう一回立ち返りまして、まあさっき言ってたバンプのハイブリッドレインボーとかね、あとエルレガーデンのファニーバニーとかね、そういったあたりの曲が入ってて、これですよ。
このエルレがね、ファニーバニーをカバーしたことがあって、ポップパンクとかメロコアを聴いてる人たちが普通にthe pillowsを聴いてたっていうのはね、謎が解けるんですよ、大学時代の。
そうね、確かな。まあエルレガーデンすごかったからね。ポップパンクメロコアを聴いてる人って言うとわかんないかもしれないですけど、言ったら京都大作戦とかにディッキーズを履いて行ってる人らってことだよね。
足元泥まみれになった写真をアップしたりしてね。
そうそうそう、エルレとか10フィートのバンティー着てタオルを持ってっていう人らがいたんやけど、今もいると思うんやけど、そういう人らってもう基本そういうやつしか聴かない感じなんよね。ロックバンド好きとかフェス好きって言ったらもう、そういう系のバンドがいっぱいあって、そこの横の繋がりがあるから。
でも自信を持ってみんなが好きだと思ってるバンドがエルレガーデンで、それがカバーしてるからっていうとこがあるんよね。
これもやっぱ違法アップロード率はめちゃくちゃ高かったですね、正直言って。なおかつやっぱこのファニーバニーっていうサビのパンチラインがめちゃくちゃ強い曲ですから、これにやられちゃうっていう人がめちゃくちゃ多くて。
実はこのエルレは当初はこの世の果てまでっていう曲をカバーしたかったらしいんですよね、オファー来た時に。
86の、あれもいい曲だよね。
この世の果てまでは結局陽キンさんが先にカバーすることが決まってたんで、カバーできなかったらしいんですけど、この世の果てまでっていうチョイスもめちゃくちゃ上がるというか。
エルレ86好きやもんな。
だから、うわーめっちゃ上がるなっていう、エルレがこの世の果てまでカバーしたかったらめっちゃ上がるなっていう感じはありますね。
たけし感があるんか。
なんかやっぱね、the pillowsの中ってたまにこういうわかりやすく厚苦しい曲があって、その中の一つなんですよね、この世の果てまでっていうのは。
で、さっき言ってたバンプのハイブリッドリンゴですね。
これもめちゃくちゃいいカバーだなと思います。
これも素晴らしいんじゃないですか。
この1番は弾き語りみたいな感じで、アコギとボーカル。
で、2番からこのバンドが入ってくるっていう構成もめちゃくちゃいいですよね。
だからバンプが車輪の歌とか作り出す時期というかね、ロックバンド前からちょっとこうマンドリンとか出てくる時期、個人的には一番いい時期ね。
その時に、まあやっぱね、これはめちゃくちゃ良かったし、ネット上にはthe pillowsを布教したい人たちっていうのがたくさんいて、
やっぱそのアーティストから好かれるアーティストっていうのがthe pillowsの当時の立ち位置だったので、
そのバンプの藤原さんがthe pillowsのサインを額縁に入れて家に飾ってるみたいな。
ほんまかこれ?みたいなソースが全くないコメントとかネットにあって。
おもろすぎるよね。どこで言ってるんや。
まあわかんない。ラジオとかやってたから。
もしかしたらどっかで言ってんかもしれんけど。
どっかで言ってんかもしれん。
僕は一応ネットで調べた限りはちょっとこの情報は出てこなかったんですけど、確実にこういうコメントがあったりして、
アーティストからみんな尊敬されてるバンドなんやからみんな聴けみたいな、そういう感じの布教をされてましたね、インターネット上では。
そうね。でもやっぱあの、ピーズのドラムQちゃんのね、アリの女性マリーとか、すごい好きだったな。
いやそうですね。ちょっとこれ後半でも言おうと思ってたんですけど、この曲ほんま良くて、まあ原曲もめちゃくちゃいいんですよ、この曲はね。
まあ初期の曲だもんね、これはね。
それがこの、やっぱね、ピーズのめちゃくちゃファンクな感じになってるからね。
ええねー。
ああいうめちゃくちゃいい、もう出だしの、出だしから最高やから、ほんまに。
まあやっぱこの歌い方のね、あのぶっきら坊差っていうのに、あれにやっぱやられるわけですけど、ザ・ピーズっていうのは、そう。
で、まああの初期のthe pillowsのね、孤独で理解されない男性の恋愛みたいなのがめちゃくちゃ合ってんのよ、またピーズの感じと。
合ってる合ってる。ピーズのね、やっぱ日が暮れても彼女と歩いてたっていう感じですよね。
ここら辺はやっぱそう、だからほんまはあの、ここでベルレとかバンプとか以外も本当にいいカバーが入ってるんで、ぜひこれはマスクでね、聴いてほしいアルバムなんですけど。
まあそうね、この時まあ、一応流れで言うと、この、えっとスピッツのトリビュートっていうのが2002年にある。
はいはいはい、そうね、だからそういうトリビュートの仕方がね。
その流れなんだよね。
うーん。
で、それもスピッツもまあ、もうリンゴから始まってみたいな、もう早々たるメンバーですよ、ユーミンとかさ。
で、僕らもそのバンじゃなくて、それこそ違法アップロードで、誰々が誰々の曲歌ってるっていうのを、ちょっと聴くっていうのが、違うもん聴いてる自分みたいなのがあったんよね。
うーん、そうね、なんかそういうのめっちゃネットにあったよね。
そうそう。で、その後の一連の奥田タミオの弾き語りライブの、Perfumeのさ、曲を奥田タミオが歌うとか、まあそういうのに流れて。
まあ、くるりのトリビュートがありみたいな、なんかそういう日本のロックバンドのトリビュート、この人が歌うのかっていうブームの流れの中の一つっていうのはあるよね。
ファニーバニーの広まり
そうね、で、まあ結構さっきも言いましたけど、そのエルレードファニーバニーっていうのもあって、ファニーバニーっていうのがここからね、結構ちょっと深刻化され始めるぐらいなんかめちゃめちゃカバーされ始める時期っていうのがあって、まあCMソングにもたくさん使われてるけど。
3年前ぐらいのポカリの青春CMでも使われとったなあ。
そうね、なんか結構定期的に使われてて。
まあなんか、ちょっと広告代理店が知った感がめっちゃあるけどなあ。
そうね、なんかそこまで行くと、まああれはどうなんだっていうのは個人的にはあるんですけど、ファニーバニーがこうバーンと出たタイミングのきっかけとしては、ジャンプ漫画のスケットダンスが、主人公たちがライブをやるっていうシーンでファニーバニーを歌うっていうシーンが描かれるんですけど、まあそれで結構ファニーバニーを知ったっていう人が多くて。
僕の友達とかでもスケットダンスから入ったっていう人が一定数いましたね。
まあやっぱジャンプだからね。
2009年にthe pillowsがベストアルバムのロックストック&トゥー相撲キング・ザ・the pillowsっていうのを出すんですけど、ここでファニーバニーって実は別にシングルではない曲だったんですけど、ここで再録したやつをTSUTAYAの無料レンタル限定でシングル版っていうのを作られるようになって。
あったなあ、そういう文化。
レンタルだけのシングルみたいなね。
無料レンタルね。無料レンタルってあったなあ。
それでそのシングルのカバーをスケットダンスの作者の篠原健太さんが書くっていうところでちょっとここで関係性ができて、その後スケットダンスのアニメのエンディングのコミックソニックっていう曲をthe pillowsが書いてね、佐藤さんがスケットダンスちゃんと読んでそれをイメージして作った曲を提供するっていう流れがあって、ここら辺以降もうファニーバニー、まあ当然CMソングとかにもたくさん使われ始めるし、
そういう応援曲の代表みたいな立ち位置にもなっていくっていうのはありましたね。
アメリカツアーの影響
そうですね。
っていうのが結構僕ら世代やと多いかなっていう印象ですね。
まあまあこの辺なんじゃない?
僕はフリクリから入ってるんですけど、正直同世代でフリクリからthe pillows入ったっていう人は僕はあんま見てなくて、もうちょっと上かなっていう感じがしますね。
俺か、俺よりちょっと上よ。世代的には。
僕ら時期が2000年代前半なんで、僕は小学校の頃にフリクリを見るってことは多分ないと思うんで、後尾で見た人しかね、その経由ではハマってなくて。
アメリカのカートゥーン・ネットワークでフリクリやった時に、海外の人がめちゃくちゃフリクリのマットとか作ったんですよ。
だからそれの影響でフリクリからその二次的にハマってる人って多いんですよね、リアルタイムじゃなくて。
カートゥーン・ネットワークってアメリカではすごいらしいよね。みんなそうだもんね。サンダーキャットとかもそうらしいもんね。あれで見てみたいな感じらしいもんね。
日本のアニメのそこのハイプっていうのはものすごいんだろうなっていうのはあるんですけどね。
ヌジャベスとかもそうやろ。サムライジャンプルとか。渡辺慎一郎のやつとかってカートゥーン・ネットワークが流したからめっちゃ影響あるみたいな。
それもわかれへんけど、もしかしたら2000年代後半しっかりやれたのはそういう追い風になったかもしれないよね。
そうですね。カートゥーン・ネットワークで放送された2,3年後ぐらいにアメリカツアーをピローで初めてやるんですけど、それを定期的にやってて。
海外でアメリカツアーができるこの80年代後半のバンドってやっぱり他のミスチルとかスピッツとかできてないレベルなんで、
ここでちょっと他のバンドとは違う立ち位置っていうのを確立したんかなっていう。
ミッシャルとかも全米出るっていう話があったけど、いろんなアレでできなかったとか、意外とないもんね。ロックバンドであっち行ってツアーみたいな回るみたいな。あんまないんだよな。あんまうまいこと言ったら。
しかもアメリカのオルタナマンマみたいなことをやってて、向こうでライブできるっていうのは、アニメーションの力っていうのはやっぱすごいし、楽曲自体の強度もあるからこそなんですけど。
その辺はでもアニメとロックバンドの関係っていうのがまた、ゼロ年代ロックというのは味観しかわりにね、出てくるっていうのはまたちょっと面白いとこだね。
で、そこから入ったっていう頃は俺ら世代って多いやんか。
そうですね。確かに確かに。それを日本国内ではたくさんあったけど、アメリカでそういうのが発生するっていうのはなかなか面白かった。
面白い話しちゃうんだな。
僕ら世代で言うとこういう感じでハマってきましたよというのがありまして。
Heroesのディスコグラフィーみたいなところもパパッと触れてから、最後にちょっと今回シャークさんに聞いてもらったアルバムが2枚あって、
Runners HighというアルバムとHappy We Workというアルバムがあるので、それの話をしてね、終わりにしたいと思います。
ココロのすなじ。
Heroesのアルバム紹介をしていきたいんですけど、1989年に結成して、インディーズ時代からベーシストのさっき言った上田賢治さんが脱退するまでの時期なんですけど、
この時期はさっきチラッと出ましたけど、やっぱりパリの女性マリーが僕は個人的には一番好きな曲かなっていう感じで。
いい曲だよね。
ただちょっとこのインディーズ時代のアルバムっていうのはサブスクリーンないので聞けないっていうのだけ残念なんですけど。
正直この辺は今聞くとしんどい感じもあるかなっていうのはあるよな。聞くならもうちょっと94年以降のものから聞くっていうのが一番いいかなっていうのはあるよね。
そうですね。初期こういうことやってましたみたいなのを知る上ではいいかもしれないですけどね。
ここら辺の曲をね、Turn Backっていうミニアルバムでセルフカバーしたりもしてるので、そっちを聞いてもらう方がいいかなって感じがしますね。
すごい良い曲なんで。
音楽性だけの話をしとくと、この時期っていうのは結構スタイルカウンシルとかスミスの影響とか、あとギターで言うとストーン・ローゼスの影響があったっていうのは公言してて。
時代よね。
時代って感じですね。ギターの音っていうのは完全にそっちよりやなっていう。
イギリスの音楽そのまんまやってるパターンなんで、今のthe pillowsのアメリカオルタナ感から言うと全然違う雰囲気かなっていう感じですね。
その後ですね、ポニーキャニオンからキングレコードに移籍します。
それが1994年からなんですけど、90年からまず2001年ぐらいまでですね。
この頃っていうのはさっきも言ったけども、ミシチルとかピッツとかウルフルズがもうガンガンガンガン売れてきてる時期ですね。
ミシチルのクロスロードが93年、イノセントワールドが94年。
同年の94年にスピッツのスラも飛べるはずがあって、翌年にロビンソンとかガッツだぜがあるっていう感じの。
ほんと同期バンドがガンガンガンガンヒットしていってる。
まあ国民的ヒットやんな、ロックバンドの国民的。
the pillowsは正直言うとここら辺の時期っていうのは全くヒットができてなくてですね。
本人曰く売れるっていうことをめちゃくちゃ意識してたようには、時代にはなってるらしいんですけど。
なんか結構ボサノバ調の曲とかあってこのぐらいの時期って。
別にギターロックじゃないっていうのが強くなる時期なんですけど、この頃は全然ちょっとヒットがなくてですね。
もうなかなかそういう成功が得られない時に、やっぱりギターロックやりたいっていうのでストレンジカメルオンっていう曲を出すという流れになりますね。
この曲は本当にレコード会社とか周囲の反対を押し切って、音楽業界に意志を出すような気持ちで書いたっていうふうにご本人は言ってるんですけど。
結果として、こういう本当に山中沙翁さん自身の孤独さというか、そういった部分、いびつな部分を全面的に出したっていうのが成功して、
ラジオとかでヘビーローテーションされたりするようになったっていうのが結構転機で、
ここからthe pillowsはガッツリロックの方向に踏み出していくっていうのは。
今聞いたらなんか普通にわかりやすい名曲やなっていう感じもあるやんか、ストレンジカメルオンって。
たぶん別に当時の環境とかthe pillows自身の感覚からするとちょっと攻めた感じで行ったれっていう感じで出したっていう感じの曲だよね。
そうですね。売れるっていうよりも素直な気持ちをぶつけたれという感じで。
このストレンジカメルオンがフリーズミスター・ロストマンという1997年のアルバムに入ってるんですけど、
ここぐらいまではでも言っても音楽性的にはかなりイギリス寄りかなっていう感じのサウンドですね。
その翌年にリドルバスターズっていうアルバムを出すんですけど、ここからがかなりthe pillows的に言うと転換期にあたるところで。
ここぐらいの時期に赤澤雄さんが後追いで結構アメリカのオルタナを聞くようになるんですよね。
そうね。ちょっと前だもんね。
バンド自体はあるけどオルタナの盛り上がりは5年前ぐらいっていう感じですね。
フィクシーズもニルバーナも解散してる時期なんで。
ここからオルタナにはまり始めてて、リドルバスターズはちょうどそれが混在してるんですよね、UKとUSが。
その次のアルバム、99年に2枚アルバム出してるんですけど、RUNNER'S HEIGHT、HAPPY BIRTHDAY、これを今回聞いてもらったこの2枚が完全にオルタナに振り切ってる時期の2枚っていう感じですね。
この頃っていうのは本当に洋楽を正直ガンガンパクりまくってる時期でもあって、
バックシートドックっていう曲がね、HAPPY BIRTHDAYに入ってるんですけど、あのフィクシーズのHere Comes Your Manっていう曲を完全にオマージュしてる曲。
あと、ラストダイナソーって、もろにダイナソーJr.のワゴンでさ、分かりやすすぎるやろみたいな。
そうね、確かに確かに。そういうの撮ってますね。
ちょっと笑ってもうたな。
後々、サオさんは3ピースでPREDATORSっていうバンドをやるようになるんですけど、そっちはもっとまんまやってますね、ニルバーナとか。
ニルバーナやりたいっていう。
3ピースでやってるんで。
なんか弾きたかったんだろうね、そういう時期あるもんね。
MY FOOTの評価
っていう感じのことをやってて、そういうとこにも通じるような、まんまやるっていうスタイルがある時期ですね。
その後、ベスト版でFOOL ON THE PLANETという曲を出して、アルバムSMILEというのを出してっていうのが前期ぐらいかなという感じがします。
音的にはかなりローファイなサウンドなので、はっきり言って音があんま良くないですね、意図的になんでしょうけど。
振りくりは主にここぐらいの時期からの楽曲を使用してます。
キングレコード時代の後期に移りますけど、後期2006年ぐらいまでなんですけど、
まず2002年にTHANK YOU MY TWILIGHTっていうアルバムが出て、ここぐらいから結構音の良さみたいなのを意識し始めるっていう時期になってて。
ハイファイを意識して作ったアルバムっていうふうに言ってるんですけど、THANK YOU MY TWILIGHTは。
バビロン天使の歌とかね、印象的なオルガンの音が入ってるけど。
ちょっと時代もあるよな。90年代終わって、そういうグランチ的なものは完全に終わっちゃうから。
そういう時期やんな。
そうそう。だからちょっと時代にも合わせ始めたのかなーと思うけどね。
このぐらいの時期に、さっき言いましたけど、アメリカのカートゥーネットワークで振り切り放映したんで、アメリカツアーとかもやり始めると。
ロックバンドらしい一つのツアーでアメリカ回れるっていうのは。
2006年にMY FOOTというアルバムを出すんですけど、本当個人的にはキャリアを通して一番傑作なのはMY FOOTかなというふうに思ってます。
単純にクオリティで言うとMY FOOTが一番好きかなっていうのと、MY FOOTが好きって言ってる人が一番多い気がしますね、体感上。
聴いてたかな?多分聴いてるんやけどな。
サードワイとか入ってるんか。
the pillowsの音楽スタイル
そうですね。このぐらいからさっきの90年代に培ってきたオルタナのサウンドみたいなものを、すごくポップな形で召喚できてる時期になってきてて。
そうね。ポップな曲が書ける人だからね。
サオさん自身も公言してるんですけど、ストロークスにもハマってたみたいなんですよ。ストロークスのスイングギターコードをバラして弾いたりとかするパターンですね。
言われてみたらそうやな。そうやわ。
例えばドミソをドピピピピって弾く人とミソをピピピって弾くみたいな感じで、バラして展開していくみたいなスイングギターが絡み合うみたいなのがMY FOOTから結構多くなっていくんですよ、スイングギターの絡みが。
よりthe pillowsっぽいサウンドが確立されていくっていう時期でもあるんで。
あれだよな、たぶんサオさんのギター技術の向上っていうのもあるんやろうな、正直ね。
そう、ご本人も言ってるけど、ギターはあんまり得意じゃないって言ってたんですけど、後期になるとね、結構テクニカルなプレイも増えていくしね。
もう完全なライブバンドになっていく上で、やっぱ上手くなっていくみたいなね、あるんだろうね。
やっぱ千葉さんもさ、ミシェルの。バースデーになってからやっぱすごいギター向上するんよね。
そうなんや。
そうそう、千葉さんのギター、リズムギターのノリっていうのが出てくるっていう時期が出てくるんだけど、やっぱそういうのってライブバンドとしてやっていく中で出てくるっていうの、ちょっと面白いよね。
そうね、ギター・ボーカルの人のリズムギターのね、強みが出てくる。
そうそう、良くなってくるっていう。
すごく大切だね。
ABEXへの移籍
そして2006年からABEXに移籍します、キングレコードからね。
ABEX次第っていうのがあったよね。
僕の世代からすると、たぶんここら辺が一番聴かれてるのかなというアルバムではあります、正直言うと。
Wake Up! Wake Up! Wake Up!っていうのを2007年に出すんですけど、これが実はthe pillowsで一番売れてるアルバムなんですよ。
これめっちゃ意外というか、ほんまに?って感じなんですけど。
その前の前段があってってことになるんやろな。
前が売れたんで、ここでちょうどヒットが出たって感じなのかなという感じは正直するんですけど。
たぶん、シンクロナイズド・ロッカーズとかのググググググがあって、ここでドンみたいなのがあるんじゃない?
そうそうそう。でもね、結構これ以降もね、上位なんですよね。その後出してるパイドパイパーとかもね。
本当にthe pillowsがはっきり売れ始めてる時期で、サウンドはもうどんどんどんどんポップな感じになっていきますね。
さっき言った、ロックストック&トゥースモンキング・ザ・the pillowsというベスト版。
もう一枚、ワンスアポンアタイミング・ザ・the pillowsで、この2枚組のアルバムね。
僕はこれをスタヤで借りてめちゃくちゃ聴いたのを記憶してますね。
ベスト版ね。ちょっとこれもね、映画のオマージュ感もあって、なんかそういうのが好きなんだろうなっていう感じをね。
いやだから俺、今思ったんやけど、スケアクローってシングルたぶん2007年ぐらいじゃない?
そうですね。ウェイカップウェイカップに入ってるんで2007年ですね。まさに2006、2007年ぐらいですね。
今もう明確に思い出した。そんぐらいまで聴いてんのよ、俺the pillows。
はいはいはい。
で、たしかなゴールデン、たぶん3月とか4月にたぶん出てるんやと思うんやけど、ゴールデンウィークに梅田のタワレコ行った時に、スケアクローのPVが流れてたのよ。
はいはい、影っぽいですね。
それ見て、買おうと思ってて、でもその時お金なかったから買えなくて、で、もう12月とかよ、冬休みになった時に、
あのスケアクローって曲好きやったから買おうと思ったら、ゆら帝が出てたのよ。空洞です出てて。
あ、そこ被ってんのか、すげーな。
謎のあの土管のやつがさ、いっぱい並んでたわけ。
はいはい。
やっぱそっちのほうやられちゃったよね。このわけやから土管のやつ買わなあかんやろって。
まあでも正直そこは空洞です選んで正解でしたね。まあまあ比べるもんじゃないけどね。
っていうのが今、もう本当に十何年ぶりに今鮮明に思い出したわ。
ああ、なるほどね。
だからその後のだからやつわかんないのは多分そうなんだよな。ここまでしか聞いてないんやろうな。
ああでもなんかそういうCDショップとかタワレコで聞いたなーっていう記憶強いな、ビルドズに関してやっぱり。
そうそうだから結構展開もしてた覚えあるし、あのバスター君っていうさ。
キャラクターね。
犬なんかあれ、なんかちょっとかわいい感じのキャラなんやけど、結構ガッツリ展開しちゃった覚えがある。
そうね、まあやっぱそういうここら辺が一番売れてる時期でもあるし、かなり展開されてたなっていう曲があって。
そうかそうか。
このエイペックス時代の最後のトライアルっていうアルバムを僕ね、すごいタワレコで視聴した覚えてるけど、
ここら辺のキャリアでいうと僕はトライアルが一番好きですね。
まあだからすごい良い時期だったんだね。
ほんと良い時期です、その時期はね。
でその後ですね、2016年以降にデリシャスレーベルっていうのに移籍します。
って言ってもこれは山中沢夫さん自身が主催してるレーベルで。
まあだから自主ってことやな。
そうですね、自主レーベルに自分も入って移籍して、ただなんか販売元はこのデリシャスレーベルなんですけど、発売元はキングレコードっていう。
ああ、だから流通はキングがあってみたいな感じのことか。
キングレコードがあってみたいな感じですね。
っていうスタイルになるんですけど、ストロール&ロールっていうのと、ヌークインザブレインですね、フリクリの続編が出るので、
フルオンクールジェネレーションっていうフリクリに提供した曲と、再録版とそれに使われてる曲の実質ベスト版みたいなやつを出したりして。
で2018年にリブロードキャストっていうアルバムが出すんですけど、これが実質ラストアルバムになりましたね。
オリジナルアルバムで言うと。
でもちょっとね、ベテランになってくると曲はやっぱね、なかなかね、バンドとしてみたいな。
サオさんソロとかあるもんな。今もやってあるし。
だから7年ぐらいはちょっと空白があったというか。
まあ難しくなっていくんだよな。
やっぱね、ライブバンドやんか。で、2020年にコロナ来ちゃうじゃん。
はいはいはい。
それやっぱあんだよな、ロックバンドとして絶対。
確かにな。コロナ前やもんな。
で、たぶんアルバム作ってその次ツアーとかライブみたいなのが、だんだんさ、1個途絶えちゃうと、やっぱバンドって生き物やからダメになっちゃうんだよね、たぶんね。
そういうのがちょっと想像できちゃうな。
なんでちょっとこのタイミングでのアルバムがスタイルアルバムとして解散してしまったということになります。
っていうような感じですね、ディスクグラフィーとしては。
音楽の進化と影響
というわけでですね、今回シャークさんに聴いていただいた、ランナーズハイとハッピービバーク、この2枚のアルバムについてちょっと語っていきたいんですけども。
99年に出てるアルバムね。
はい。さっきも言ったんですけど、オルタナに一番振ってた頃の時期のthe pillowsっていう感じで。
僕はこのアルバム聴いたから、逆に言うので結構ピクシーズとか聴くようになったっていう。
だからオルタナにハマる人の入り口にも結構なったバンドなんじゃないかなと個人的には思ってて。
日本語でこういうサウンドがあって、みたいなのからいけるみたいなのもあるかもしれんよな。
そういう功績も大きいなと個人的には思ってるんですけど。
まずちょっとランナーズハイの方からね、喋っていきたいなと思うんですけど。
シャークさん的にはどうですか、ランナーズハイって。
まずね、オルタナってあんまりやねん。
まんまでしょ。僕はそれが実は知ってて。だってPavementとか全然好きじゃないじゃないですか。
Pavement一番わかんないバンドで、次ピクシーズとかかな。
実はそれをわかっててこの2枚にしたっていうのがあって。
僕めっちゃ好きやから好きな話しても意味ないなっていうのがあって。
苦手な人が聞いたときにどれはまだわかるかも、どれはちょっとマジ無理みたいな感じになるかなっていうのも含めて。
その辺のやつよりは日本語乗ってるし、サワーさんの声もあるしメロディーもあるから。
オルタナアルバムとしてすごいまとまってて、それこそ入門みたいな感じでめっちゃいいなとは思ったよ、どうして。
そうね、だからオルタナ本家よりはさ、はっきりしてるよね。
本家ってもっとヘロヘロじゃないですか。
ヘロヘロ、そうそうピクシーズとかな、何やねんこれみたいな。
それと比べるとすごいまとまりいいし、シンプルに例えばホワイトアッシュとか、リフかっこいい曲もいっぱいあるし。
ホワイトアッシュはね、一番良かったかな。
言ったらこれ、ベックというか、ちょっとブレイクビーツのノリの感じがあるじゃん。
ノリノリのときのベックとかで入ってそうなノリやんかこういうの。
この感じはまあまあ、こういうのやってたんだなっていうので結構良かったかな。
確かに本人言ってるんだけど、ベックっぽさみたいなのは結構ちょっと電子っぽい音が入ってたりするから。
まあまあ、ローファイって言ったらこのときはもうベックが天下とってるときだから。
さおさん自身は結構ザットドックっていうバンド、俺たちのバンドにハマってたみたいで、
ザットドックとか聞くとマジでthe pillowsやなっていう感じではあるけど、
ジュリエットっていう曲とか、ボーダーラインケースっていう曲はザットドックをめちゃくちゃ意識して書いたっていうふうなことを言ってて、
ジュリエットとかも僕は一番聞いたかなっていうくらい、この曲のアルバムの中では。
難しいな評価が。
で、リトルバスターズ俺持っててん。
はいはいはい。
で、リトルバスターズは聞いてたわけ。で、ここ2枚聞いてなかったよね。
いやでもめっちゃわかりますよ。だからリトルバスターズってこの2枚と比べるともっと聞きやすいんで。
そうそう。
飛んでその後の時期、2001年くらいからもっとこうパキッとした音になった時期っていうのを聞いてたから、
the pillowsってこういう音のバンドだよねっていう頭がまずあるわけよ。
はいはいはい。
で、そっから聞くとなんかこうちょっともったいないように聞こえるというか、っていうのがあるのかな。
でもなんか音としてはすごい生き生きしてるから、
そうね。
ギター、そうだからそういうものがロックバンドとして好きな人っていうのは好きなんだろうなみたいな感じかな。
そうですね。なんかね、僕オルタナにはまる1個のさ、指標として、
ギターの人はたぶんハマるけど、ギターじゃない人はあんま好きじゃないジャンルなんじゃないかなっていう。
そうね。まあだからギター編長の音楽だからね、グランジー、オルタナっていうのは。
でまあオルタナの中でもどういうのが好きかとかはあって、
でなんかその、俺どっちかっていうとスマパンとかアリス・インチェインズとかはまあまあ好きだったのよ。
はいはいはい。
でなんかあっちって言ったらちょっとメタルっぽいノリがあるっていうか。
うん、そうね。もっと。
そうそうそう。
ニルバーナはどうなんですか?
ニルバーナ大好きだったよ。
ああ、やっぱそうですよね。
もちろんもちろん。
だから、もっとカッチリしてるし、上手いしね、そもそもあの人らって。
そうそうそう、上手いのよ。で、でなんか正直やっぱニルバーナみたいな日本のバンドの曲はやっぱ全部ちょっとニルバーナやなってなっちゃうから、
なんかちょっと悪手回るっていうかさ、初めて聞いたのに、あ、アコースティックギター入った、
あ、ここでディストーション踏むな、踏んだみたいなのがわかるみたいな。
ドガーンみたいな感じのね。
あるやんか。それが来るからまあまあやりたくなるよなみたいな。
the pillowsの音楽スタイル
でも、その中ではすごいやっぱ、さわおさんは、曲をまとめる力みたいなのが、多分the pillows全体って強いと思ってて。
はいはいはい。
さわおさんの曲もだし、アレンジもすごいこう崩壊してるようなアレンジにはしない。
うーん、そうですね。
うん、し、ロックバンドとして多分その、地に足ついてる感があるから、なんかそこがどうかってとこやな。
そうですね。だから、オルタナ苦手な人らがギリ聞けるオルタナを提示してる気がするな。
うーん、そうそうそうね。
このポプサ日本語歌詞っていうところで、そういった意味でやっぱ功績でかいなと思うんですけどね。
し、なんか意外とこっちのピクシーズとかをやってるのってあんまないから。
はいはいはい。
ナンバーガールとかね、もちろん影響があるけど、もうちょっと違う方面のピクシーズやってるって感じ?
そうですね。
っていうのがあるから、まあまあまあこういうのもあるんだろうなーみたいな感じかなー。
うーん。
むずいな。そういうリアクション。いやだから、うーん。
だからやっぱthe pillowsが減ってきたものが意外とちゃんと出てるのは、わかりやすくギャンギャン鳴ってる曲よりは、
意外とこういうブランニューラブソングとか確かめに行こうとかね、そういう地なんかなっていうのがあって。
歌詞とメッセージの重要性
そうねー。
そういう曲もめちゃくちゃよくて、このアルバムは。
まあまあでもなんかやっぱその、the pillows印があるかないかみたいなのがやっぱあんのかなー。
この消化不良感を感じちゃったっていうのが大きいかなー。
なるほどねー。
まあそこあとは好みよ。やっぱその、99年やろ?だったらさ、ナンバーガールのファーストあるやん。
うん。
で、スーパーカーのファーストもあるやんか。
はいはいはい。
やっぱその辺と比べちゃうと、どれ効くかっていうととかはもうなんか考えたりもしたなー。
あーなるほどね。それがCDショップに並んでたときにどれを選ぶかっていうね。
うーん、っていうのも感じちゃう。なんかそのこういうギターを聴きたいときは僕の気持ちとしてあるわけ。
そうねー。
うーん。
まあなんかそこら辺と違うところっていうか、歌詞もめっちゃいいなと思ってるところがあると思う。
うーん、なるほどねー。
サオさんね2種類の歌詞を書くと思ってて、マジで意味がない五感だけの歌詞と本当に伝えたいことを書いてる歌詞があると思うんすけど、
インスタントミュージックとかノーセルフコントロールとか結構恥ずかしくなるぐらいの、
ちょっとなー。
わかりやすいひがみみたいなものをこんな正直に言っちゃうよこの人みたいな、人間的な愛しさの部分やなーと思ってんねんけど。
なんかそこを可愛さと思えるかどうかっていうのもある。
あるねー。
ダサっと思っちゃうのか、正直な人やなって思っちゃうのかっていう。
俺がそのthe pillowsちょっと聴かなくなった理由とかってやっぱステージでの衣装とか、そういうのもやっぱあんのよねー。
はいはいはい。
やっぱゆら帝とか、妖怪憧れちゃったかな俺は。
思うけどthe pillowsはモテないですよ絶対。
うーん、ちょっとあのーなんかリストバンドしてる感じとあのTシャツと、あの辺がちょっとなー、わかんねんけど。
ちょっとモサっとしてるじゃないですか。
そう、ペーブメントとかはそうやから。
はいはいはい。
だからそういう意味ではいいと思うんやけど。
まぁ言われたTシャツ着てみたいな。
そうそうそう、オルタナ好きみたいな、インディーロックが好きっていう人は一つの美学だと思うんやけど、
俺はやっぱ異常になりたかった、もんが好きだった。
なるほどね。
うーん。
めっちゃその気持ちをわかるし。
うーん、そうそうそう。
ほんとシャークさんとなんか僕の部分の違いっていうか、シャークさんほんとカッチリしてステージの上で立つならちゃんとやれっていう気持ちだと思うんすけど、
the pillowsってなんか、まぁそういう意識もあるとは思うんやけど、もうちょっとこうやっぱ生っぽい感じも大切にしてる。
うんうん、ゆるい感じもあるしね。
うん、思ってて。
まぁこのアルバムの最後に入ってる確かめに行こうとかっていうのが、僕はthe pillowsから与えてもらったものの集大成みたいな曲やなと個人的には思ってるんですけど。
なるほどなるほど。
本当に自分のなんかこう歪んだ部分とか悲しい部分っていうのを、寂しい部分っていうのを最後その偽りのない世界まで確かめに行こうっていう言い方をするんですよね。
うーん。
なんかそこが別にその自分のダサくて歪んでる部分を受け入れていいんやっていう良さが提示されてるのもあって。
だからもちろんゆらてとかめちゃくちゃかっこいいんですけど、そういうんじゃなくてダサさ、正直さみたいなところがいいんやなっていうのもあるんですよね。
そうやな。
ちょっと難しいのは、それを僕は高校の頃聴いてめっちゃやられてるけど、まあ大人になった人が聴いてどう思うかっていうのは別問題かなっていうのもあるしね。
そうね。
うん。
俺も高校生の時聴いてるんやけど、背伸びしたかったのとそこを肯定するのとっていうのもほんま違いだけって感じかな。
でもそれは確かにな、シャークさんと話しててめっちゃ思うけど、シャークさんってめっちゃ大人になりたかった、背伸びしたかった。
ほんとに背伸びしたかった。
っていう欲求めちゃめちゃ強いじゃないですか。
僕がそこがなさすぎて、ダサいままでやってたっていうところの多分違いっていうのはあるんかなっていうのは。
いや、ほんで、あとちょっと話すれちゃうけど、銀杏BOYZもあったから横に。
あーそっかー、銀杏かー。そっちは行かんかったなーマジで。
で、やっぱそっちのもっと内臓を見せろよみたいな感じとがいるわけよ。
あーそうねー。
リスナーの共感と経験
だからもう真反対行きたかったのよ。
めっちゃわかるけど、なんかでもね、the pillows聴いてる人らってね、そういうものがやっぱない人ら。
いや、ないよな。
苦手な人らなんだよ、エロが。
だからそのちょうどいいとことかにいるバンドっていうんだから、こうコツコツやれたみたいなとこもあるんやろうなー。
いやーそうね、だからちょうどthe pillowsの温度感の人って多分いんねん、この世にたくさん。
絶対そうと思う。
そういう人らには、うわーもう自分のために作られた曲やんみたいなことをね、感じちゃう瞬間っていうのがあるんよね、やっぱね。
そうそう。で、なんかその中でもこのアルバムは結構攻めた音だし、攻めたことを言ってる。
でもその、セックスとか言わんやん別に。
言わない。
そうそう。でもそこが共感はする、その俺の中では。
はいはいはい。
わかる?
し、どっちかというとその田舎にいた自分としては、一番近しいところにいてくれた人だという感覚はあるね。
そうやね、確かに。だからそれはすごくいい表現やな、中坂らすの。
めっちゃ近くにいてくれんねんけど、確かに別世界には連れて行ってくれないかもしれないですね。
うーん、そうそうそう。やっぱその、新しい国ができた人口わずか15人みたいな。
何の説明もない感じみたいなまではいかん感じというかね。
確かに確かに。
でもそこがいいとこなんだろうなー。
うーん、ではね、あのハッピービバーグの方が良かった?
そうですか、はいはいはい。ハッピービバーグはどの曲が一番とかあります?
あ、でも全体的に良かったけど、まあでもラストダイナソーとか俺初めて聞いたんやけど。
え、そうなんですか?
うん、初めて聞いた。
あ、そうなんや。
いい曲やなと思った。
あー、いやめちゃめちゃかっこいいっすよ、ラストダイナソー。
言った通りそのダイナソージュニアなんやけど、いいじゃんいいじゃんみたいな。
で、この後のカーニバル、Our Love and Peaceも、クレイジーサンシャインもこの辺の流れ全部いいなと思ったし。
あー、いや嬉しいな、自分ごとのように嬉しいけど。
うーん。
いや、ここら辺の流れマジで良くて。
そうね、あとハッピービバーグの方が音色ちゃんとしてる。
あ、そうね。
うん。もうエフェクター踏んでドカーンみたいな曲はあんまないから。
ないね。だからちょっとロックバンドとしてのそういう、なんか味噌みたいなんてあるじゃないの。
はいはいはい。
そういうのがこの辺の流れは感じられるから、車乗りながら聴いてたんやけど、結構いいなーって感じで聴いてたよ、ここら辺は。
ちょっと出だしハッピービバーグ、ラッシュあたりは結構もっさりした曲なんですけど。
そうなんよな、だからこれラストダイナソーからで良かったかなとか思った。
1曲目ラストダイナソーからだったら、なんか名盤っぽくなるなと思った。
確かに確かに。だからやっぱり同じ年に出たアルバムというかね、ランナーズハイの方と。
だからそういうちょっと、なんなら上二つってちょっとランナーズハイっぽいと思うんですよね。
あーそうね。
残り感あって。だからなんかちょうど僕の中では、the pillowsがオルタナっていうものを自分らのものにし始めてる時代のアルバムというか。
ほんとそう思うな。この後の形になっちゃってそのメロディーもどんどんグッとメロディーガンガン変えてみたいな。
時は聴いてるし好きやったけど、でもなんかこういうちょっと過程の時がロックバンドって一番良かったりするやんか。
うーん、そうね。だからと思うねんけど、そっち聴くならここ聴いとこうぜみたいな。
うーん、あるかな。めっちゃわかる。
でもめっちゃベタなこと言うけど、やっぱファニーバニーめちゃめちゃいい曲。やっぱそら。
そうね。何よ何よめっちゃいいな。
この流れで聴いたら。
キム・ディールってそのまんますぎるやろみたいな曲があって。
そうね。ここら辺もいいねよな、曲すごい。
うーん、オルタナがさ、出すめっちゃ名曲あるやん。
はいはいはい。
それなんだなっていう、ファニーバニーって。
あー、確かにね。
そうね。なんかね、僕の個人的にランナーズハイとハッピービバークあたりって、なんかサビでバカーンって決める感じのやつが意外と多くて。
うーん、そうやんね。
ビューティフォールモーニングウィズユーと前のアルバムそのブランニューラブソングあたりはサビのカタルシスがちょっと半端なさすぎるというか。
うーん、確かにな。
でもなんかこのセンス、この時期にみんなそのバンドメンバーの名前とか、その好きな女優の名前曲名にするみたいな。
はいはいはい。
オルタナマナーのやつあって、あのウィノナって曲もあるじゃん、the pillowsって。
あー、はいはいはい。
そう。
サンキューマイトワイライトに入ってるやつね。
そうそう、この後か。で、なんかその辺とかってウィノナライダーって俺その、the pillowsってウィノナって曲あるな。
で、アートスクールでもウィノナライダーアンドロイドって曲あんだよな。
はいはいはい。
ウィノナライダーに対して曲書いてる人ってめっちゃいるわけよ。
あー、そうなんや。
そうそう、だからオルタナグランジアイコンだったんだけど、ウィノナライダーが。
なんかそういうのを教えてもらったあれもあるね。
あー、そうね。結構the pillowsはそういうの多いかも。やっぱ映画好きやしね、さわおさんが。
うん、映画の感じとか。
そうそうそう。なんかその辺も含めて、クロスしてくる感じ。
あー、この女優さん、ジョニー・レップの彼女だったんだ、みたいな。
そういうのを高校生とかの時に何か教えてもらったのよね。そういうのもあるかな。
だからキム・ディールって誰やってなるやろうし。
あー、そうね。だからそっからピクシーズとかね、ブリーダーズとか行く人もいるやろうし。
音楽の入口としての影響
それで言うと確かに他の同年代のバンドと比べて、聴いた時に洋画とか洋楽にアクセスする入り口にめっちゃなりやすいバンドですよね、the pillowsは。
いやー、ほんとそう。ほんとそうだと思うな。
キム・ディール、ピクシーズで、ピクシーズ聞いて、ファイトクラブ見て最後にかかって、「うわー!」やん。
そうね。
やっぱそういうの大事やっぱ、ロックバンドっていうか。
体験がね。
そうそう、そういうやつ大事。
そうやな。確かに今話してて気づいたけど、そういう入り口にもめちゃくちゃなってたな、僕の中では。
なってたと思うな。
確かになー。だから本当にいろんな人が入っていって、いろんな人がthe pillowsを経由して他のものに手を出すっていう。
そうねー。
ありがたいバンドです、本当に。
うん、やっぱロックバンドってね。
はい。
そうやなー。
おすすめアルバムの紹介
そうですね。まあちょっと本当に聴きやすいアルバムも他にもあるんですけど、僕の中ではね、ランナーズ・ファイト・ハッピーブラックぜひ聴いてほしいので。
ぜひ。
1枚目これからでいい?
1枚目はすいません、1枚目はみなさんマイフットを聴いてください。
まずマイフットから。まあまあそうやな。
はい。
で、こんな感じの声なんやギターなんやで、その後にこの辺聴いてもってください。
そうね、ちょっと1回遡って聴いてもらって。
あー、なるほど。分かりました。
というわけで、心の隣は引き続きお便りをお待ちしております。全ての宛先は各配信サービスの概要欄に載っているGoogleフォームからお願いします。
各種SNSでの投稿はハッシュタグKOKOSNAです。よろしくお願いします。
ということで、今回も聴いていただきましてありがとうございました。
ありがとうございました。
それでは皆様、ごきげんよう。
57:50

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