渡航と滞在
いらっしゃいませ、ミコ店長のこけし文庫カフェです。
アメリカの小さな町にある架空の文具店から、大好きな文房具、本、コーヒーについてお話ししています。
いかがお過ごしですか?
私はアメリカでの長期滞在の延長のために、どうしても出国する必要がありまして、やむを得ず2年ぶりに海外に出てきました。
2年前も、特に海外といっても日本なんですけれども、その後、パンデミックのために、昨年も今年も帰国すること自体は可能なんですけれども、やはりまだ自主隔離の期間が長めなんですね。
そうすると、4歳の息子を連れてホテルに閉じこもっていることが現実ではないのと、広々と自主隔離できるとすると、山形の私の実家になるんですけれども、
そうすると、今住んでいるこの自宅からサンフランシスコの空港で乗り継ぎをして羽田までというのが約1日かけて24時間ほどかけて到着するんですが、
そこから公共交通機関を使うことができないため、さらにレンタカーを借りて、6、7時間ほど運転して私の実家に向かうということになります。
その案がどうしても現実的ではないため、今回は自主隔離が必要がないお隣のメキシコにちょっと行って散歩行動して帰ってきました。
皆さんはご旅行をお好きでしょうか?私はどちらかというと、自宅で本を読んでいたりとか、引きこもっている方が好きなんですけれども、
本当に2年ぶりに飛行機に乗りまして、だいたいメキシコまで4、5時間だったんですけれども、やはり場所を変えるというのは色々感覚的にも新鮮だなというのが思うことがありまして、
一つは湿度ですね。私はアメリカに来てから本当に乾燥した地域に住んでいまして、
特に今住んでいるところの前、ネバダ州に住んでいたんですが、ラスベガスの隣町に住んでいたんです。
そこは本当に湿度が低いと2%ほどの湿度になりまして、もうカラッカラなんですね。
夏はだいたい46度か47度まで上がる地域です。なのでまず蚊がいないんですね。
その水たまりにもなる余地がないというほどの乾燥をするところなので、
私は日本では本当に子供の頃から蚊に刺される体質で腫れ上がるんですが、アメリカに来てから蚊に刺されたって覚えがなかったんですね。
でも今回メキシコに来まして、本当に久しぶりに蚊に刺されまして、湿度が違うんだなというのをしみじみと感じました。
あとはもう一つ私が湿度を感じるのが、小さい頃から天然パーマがちょっときつくてですね。
本当に日本の梅雨の時期になると前髪がくるりんとしてくるので、その時期を見計らってストレートパーマをかけに行くんですが、
特にアメリカに来てからはそういうことを気にすることがなくて、
特にパンデミックですからあまり長時間美容室に滞在するのも避けたいと思っていまして、
だいたいカットだけだったんですね。
でも本当に頭が爆発するというか、久しぶりにテンパの手に負えない感じになりまして、
湿度が高いんだなということをしみじみ感じました。
あとは最後、帰りのこちらのアメリカに戻るという段階で、私は空港で迷子になってしまったんですね。
息子と夫がおもちゃを見ていたんですけれども、はぐれてしまいまして、
iPhoneを持っているんですけれども、メキシコなのでアメリカのモバイルの会社は通信できませんし、
あとは空港のWi-Fiがですね、私だけではなかったんですけれどもつながらなかったんですね。
なので夫と連絡を取る手段がないということになりまして、本当に久しぶりにちょっと焦りました。
ただ幸い英語が通じますので、発着日について検索してどこのゲートということが分かれば、
夫とどちらにしろ出発までは落ち合うことができるというふうに分かっていたので、
そこまでパニックはならなかったんですけれども、
もしこれがギリシャ語など私が全くわからない言語の地域で迷子、
さらに誰にもつながらないという状況だったら、さぞかしい、もう本当に怖いというか、
焦っただろうなというふうに久しぶりにそんな感覚になりました。
ただその本当に何にもつながっていないという感覚が久しぶりで、
常にもうiPhoneさえ持っていればどこにでも世界につながっている状況ですから、
その感覚も新鮮に感じました。
フライトの体験
あとはもう一つ印象的だったのが、行きと帰りのパイロットさんのアナウンスなんですね。
行きの方もですね、最初皆さんお客さんがシートに座られてからちょっとトラブルがあるというアナウンスだったんです。
ただ2,3分で解決するのでお待ちくださいということだったんですね。
結局は2,30分ほど待つことになりまして、パイロットさんが遅れて申し訳ありません。
でもこれから皆さんが行かれるビーチは真夜中まで空いてますので全く問題ありません。
レッツゴーっていう感じで本当に軽くて、
日本だったらこれないなぁと思いながらお聞きしていたんですけれども、
ただ周りのお客さんはヤンヤンヤンヤンと拍手をしてとても楽しそうだったんですが、
アメリカなのでヤンヤンヤンヤンとは言ってなかったんですけれども、
さらに帰りの飛行機ではですね、
皆様本日はデルタエアラインをご利用いただきまして誠にありがとうございました。
今回のフライトを皆様がお楽しみいただけましたら大変嬉しいです。
でももし今回のフライトをお楽しみいただけなかったら、
こちらはユナイテッドエアライン509です。
という風におっしゃったんですね。
私はえーっと思って、
ヤッタジャンについてどうなんだろうってちょっとヒヤッとしたんですけれども、
ただ周りのお客さんはヤンヤンヤンヤンと大喜びだったんですけれども、
旅行に関する話
日本ではちょっとニュースにならなくても何かエンジョイそうな感じだなという風に思いながら、
周りの様子も見ていたんですが、
何事も楽しめる国民性というか、
ジョークが通じるというのは生きやすいというか楽しそうだなという風に思いながら様子を見ていました。
その他にもですね、
初めて行ったメキシコの国民性というんでしょうか、
そういうことであるとか、CPR検査の諸々であるとか、
書類に関してもですね、今回やはりパンデミックのことがあるので、
いつもよりも隔離がないとしてもやはりちょっと通常よりは大変な感じだったんですけれども、
そういうことを含めて旅に出るということはやっぱり発見であるとか、
気づき感じることが大きいなという風に改めて感じました。
ただワークシフトにもありましたけれども、
その中では飛行機の旅が難しくなるというのは環境問題に関することだったんですね。
なので、どんどんどんどんスカイプであるとか、
いろんなことを済ませるようになるだろうと、
実際にはパンデミックの方でこのような状況になったわけですけれども、
あとは2056という本だったかちょっと定かではないんですけれども、
その本に書いてあったのは、
これから環境問題がどんどんどんどん厳しくなってきて、
自然を楽しむために旅行にするという状況ではないだろうと、
これからはバーチャルリアリティの時代でそれでも済ませるというか、
それでも十分楽しめる時代になるから、
それを互換で感じる時代ではなくなるだろうという風なお話を思い出しまして、
ただやっぱりバーチャルリアリティでそれを体験するのと、
実際に感じるということのその違いについても今回思いを発したんですが、
旅ができる状況が長く続いたらいいなという風に頃から思いました。
それでは今回のブックレビューなんですけれども、
書評の内容
著書名が、経験ゼロから始めるAI時代の新キャリアデザイン。
著者は石澄智恵さん。
パルワルドインサイトCEO、AIビジネスデザイナー。
2010年にハーバードビジネススクールでMBAを取得した後、
シリコンバレーのGoogle本社で多数のAI関連プロジェクトをシニアストラテジストとしてリード。
その後、HRテック流通系AIベンチャーを経て、
パルワルドインサイトシリコンバレーで起業。
データサイエンティストのネットワークを構築し、
日本企業に対して最新のAI戦略提案から、
AI開発まで一貫したAI支援を提供。
AI人材育成のためのコンテンツ開発なども手掛ける。
2021年4月より、
潤天堂大学大学院客員教授、AI企業戦略。
発行は株式会社角川。
2021年3月19日の発行になっています。
私がこちらの本を手に取ったきっかけなんですけれども、
フライヤーブックラボの中で、
こちらの石澄智恵さんと原木さんの対談があったんですね。
タイトルが、
仕事のアンラーニング、働き方を学びほぐす。
実際はこちらの本を元にお話しされたわけではなくて、
アンラーニングがテーマだったんですけれども、
その対談の中で、石澄さんのそのご専門である、
AIシナジストであるとか、
あとはデータを集めることの重要性なのですね。
私が前聞いてこなかったような話があったものですから、
これは私はちょっと今読んでおかないと熱いかもしれないと思いまして、
急いでその対談を聞きしながら、
AmazonでKindle版を購入しました。
私がこちらの本を読んで印象的だったメッセージは、
AI人材に求められるスキルとエクササイズについてですね。
それが、獲得しておくべき6つの思考回路というものがあるんですけれども、
その中の1つに転換思考というものがありまして、
AIを使った成功事例から、
そこから何に応用できるかを考えるというエクササイズがあったんですね。
その中に、私にとって馴染みがある、
看護師をしていた時によく何度も聞いていた、
帝王世界の事例がありまして、気になりました。
もう1つはAIバイリンガルについて、
あと、自分が持っているドメインナレッジ、専門性ですね。
それにプラスして、
AIを学んで、使える人が活躍する時代が来るということでした。
最初にお話しした、
転換思考からの帝王世界の事例なんですけれども、
こちらは、帝王世界というのは、
赤ちゃんが通常分娩での出産が難しい時に、
回復して、お母さんのですね、
お腹から取り出すという手術になるんですけれども、
この手術が全体の自然分娩と、
帝王世界合わせたその100%のうち30%から40%を占めるということだったんですね。
国によっても多少違いはあると思うんですけれども、
その時に出血量を把握するということがとても大切なんですが、
その出血したガーゼなどをですね、
iPhone、iPadのカメラにかざしてアプリを起動させることで、
その濃さや濃度から正確な出血量を把握できるという技術ということです。
このアプリを使うことによって、
処置の遅れが34%減少して、
さらに通常は先生方が目視によって、
大丈夫かどうかというのを今まで把握されていたと思うんですけれども、
出血の顕著が6%も上昇したということだったんですね。
それで私は総合病院に勤めていた時代に、
AIを活用した医療の未来
NICUといいまして、新生児集中治療室という低出生の赤ちゃんですね。
2300グラム以下の赤ちゃんであるとか、
あとは出産時に何かしら通称のベビールームでは見ることが難しい赤ちゃんが来るような領域で働いていたんですけれども、
ちょうど病棟が各フロア、西側と東側に分かれていまして、
私がいたNICUのお隣が3課の病棟だったんです。
それでロッカーが同じなんですね。
なのでロッカーでお隣の3課の勉強会についても、
ロッカーに張り紙というんでしょうか、
こういう事例があったから何月何日こういう勉強会をしますとか、
次にどのように改善とかつなげていけばいいのかというのを情報共有しますというようなお知らせが貼り出されていたんですね。
それで私がいつも通り勤務を終えてロッカーに戻った時に、
その張り紙の中に3課の手術の間に出血が多かったお母さんのケースについて勉強会をしますという案内がありまして、
私はそこにお邪魔することは別病棟なのでなかったんですけれども、
お隣の助産医さん看護師さんたちはこういうことを勉強されているんだなという張り紙を眺めたことがちょっと印象的だったので、
この本を読んだ時に久しぶりにそのケースというか病院のことを思い出したんです。
それでこの中に石澄さんからの問いとして、
もしこのような成功事例があったら、この場合はですね、このアプリ、iPhoneアプリでカメラをかざすだけで体積や面積など、個体や濃度などですね、
もし計測できるんだったらどのようなことに活かせるでしょうというような問いがありまして、
私はもう病院看護師から長く離れていますが、私がいたNICUというのは先ほどお話ししました低体重の赤ちゃんをケアするユニットなんですね。
そこでは赤ちゃんがどれだけ成長しているのかというのをとても正確に知ることが大事なんです。
ただ自力で呼吸はできない収数であることが多いので、本当に低体重の例えば800グラムとか900グラムとか1000グラム以下はちょっと厳しいんですけれども、
そういう赤ちゃんはもう呼吸器、人工呼吸器の送管をしていますから、動かすことが本当にリスクなんですね。
なので本当に機関を開けて、病棟でかなり人数を揃えて慎重に慎重に体重測定をするんですけれども、
もしこのiPhoneをかざすだけで赤ちゃんの体重を測ることができたら、どれだけ赤ちゃんにとって慎重というか負担が少ないだろうというふうに思ったんですね。
あとは、お食事中でしたらすみません。赤ちゃんのミルク、栄養の量というのは、例えば点滴もそうですけど、入っていくことについてはもちろん細かく計測ができます。
私たちが準備するので。ただ、そこから出ていく量についてですね、おしっこの量であるとかうんちの量であるとか、そういうアウトというふうに出ていくことも本当に本当に大事なんです。
ただ、それを計測する手段として、今はちょっとわからないんですけれども、当時は精密な計りを使っていました。
なので、計測前のおむつ、小さいおむつなんですけれども、そのおむつの重さというのは最初にもう頭に入っているので、赤ちゃんがおしっこした後のそのおむつを計りに乗せることで、そのプラス分が赤ちゃんが出したおしっこであるとか、あとはうんちの量ということになりますよね。
そういった方法で計測するんですけれども、やはり誤差はあると思うんです。
それが今後AIでどんどんどんどん技術が加速していくことになるのであったら、それがもっと楽に把握することができるのではないかというふうに、こちらの技術を見て思いました。
もう一つは石澄さんの対談の中にもありましたが、データという観点では、こちらのAIが進むことによってどんどんどんどんデータが蓄積していくでしょうから、そうしますとその病院間はもちろんですけれども、日本だけではなくて世界様々な病院でのデータが取れるということになりますから、より患者さんにとって良い治療というものがどんどん共有される時代になるのかなというふうに思いまして、そちらもとても楽しみだと思っています。
AIとドメインナレッジの融合
そしてもう一つがAIバイリナールについてなんですけれども、今後はドメインナレッジ、自分の専門性だけではなくて、AIも一緒に使える人材が必要とされるということでした。
本の中では例として、哲学・心理学を専攻して、さらにコンピューターサイエンスを専攻する学生さんの例が出ていました。
ボイシーのブックカフェで荒木さんと時々雑談される久保さんという方がいらっしゃるんですけれども、その久保さんがこの対談の後にイジズミさんとお話しした中で、
これまでは大学で4年間勉強したことが40年生かせる、それで稼いでいけるという時代だったけれども、これからは4年勉強したことが4年間しか生かせないという話をされていましたというお話がとても印象的だったんですけれども、
私が思い浮かべたのは身近な例として夫だったんですね。
夫は大学で4年間建築を学んでいまして、ただ今ではマネージメント側に回っていますので、それだけでは足りないということで、数年前に仕事をしながら2年間かけてオンラインでMBAを取得したんです。
それ自体は日本語で取ったオンラインのものなので、今は仕事をしながら追加で英語で海外の大学院のものに変換できるような勉強をしているところなんですけれども、その勉強自体が終わったら今度はこの本にありました通り、ジョージア工科大学のOMSCSですね、コンピューターサイエンス修士号ということなんですけれども、
こちらも仕事をしながらオンラインでできる勉強のようなので、夫も興味を持って受けてみたいというふうに話しているところなんですが、私の場合は大学で看護学を4年間勉強して看護師と保健師という資格で当たられていたわけですけれども、
私は現場から離れて長いので、今すぐ何に活かせるかということがちょっと思いつかないんですけれども、こういった勉強をすることで、先ほどのNICの話ではないですけれども、医療と何か関わるような仕事につなげていくことも楽しそうだなというふうに読んでいました。
これからAIがどんどん発達すると聞きますと、これまでの仕事がなくなるなど、ちょっと危機感を煽るようなことも多く目にしてきたんですけれども、私はこちらの本を読んで、これまで細やかに気を配る必要があった、例えば先ほどの出血の話もそうですけれども、
そういったものがAIの技術によって随分楽になることで、これまでの負担が減るなもちろん、もっと想像的なことができるような印象を持ったので、未来がとても楽しみになっているんですけれども、皆さんはいかがでしょうか?
これからAI技術が発達してどんなことを叶えたいとか、あるいはそのAI技術を使ってどんな役割を担いたいなどありますでしょうか?
ブックレビューの終わり
これでブックレビューを終わりにしようと思います。
長くなってしまいました。
閉店までお付き合いいただきましてありがとうございました。
またのご来店お待ちしています。
美子店長でした。