ピーター・ティールとは何者か?
こんばんは、KOHIMOTOの藤本ゆかです。今日は、フロンティアの共同創始者であるピーター・ティールとはどんな人物なのか、またどんなことをやろうとしているのか、
ということについてお話ししていきたいと思います。 なんか、私の個人的なイメージで
ピーター・ティール情報規制、なんか 人間を管理しようとしてるんじゃないかみたいな、自由が奪われるんじゃないかみたいな、ちょっと批判的な
イメージとかもあったりするんですけど、なんか
彼のその 思想背景とかこういう意図を持ってこういうことをやってるみたいなことを
もうちょっと深掘りしていくことで、そのどんなことを世界にその実装しようとしているのか、またAIがそれをどういうふうに影響を及ぼそうとしているのかっていうことが見えてくるなあっていう印象を受けたので調べてみて。
ただちょっと文章とかテキストに落とし込む までは
なんだろう ちょっと自分の中でも消化しきれてない部分もあったりするので、このコヒモットキャストの方でなんかベラベラ喋ってみて
あの お伝え、共有できたらなぁと思ってます。
まずピーター・ティールっていう人はアメリカの投資家・企業家で
PayPalを作ったり、Facebookの初期投資家でもあったり、バランティアを作ってアメリカの政治やAI安全保障とかにも影響力を持つ人です。
彼が面白いのはドイツのフランクフルト生まれで、その後にスタンフォード大学で哲学を学んでいるところかなぁと思ってます。
で、哲学の学士号を取った後、スタンフォードロースクールで法医学を取っています。
なので、全然ITとか理系出身とかではなくて、そういう
哲学とか法学とかからそのIT企業家になった人って見ると面白いなぁと思って
単なるIT企業家じゃなくて、哲学、政治思想、宗教的世界観を
企業を投資、国家システムに実装しようとしている人って捉えると、なんか軸が見えてくる、わかりやすいなぁと思いました。
模倣欲望論と「0から1」の思想
で、具体的には、まず多分思想の入り口としては
人間は模倣するという見方があるそうです。
ティールの思想背景で重要なのが、フランスの思想家ルネ・ジラールの模倣欲望論と言われています。
これはざっくり言うと、人間は自分で欲しいものを選んでいるように見えて、
実は他者の欲望を真似して欲しがっているっていうものです。
スタンフォードのGSBのケース紹介でも、ティールがジラールの模倣理論に強く惹かれたことが説明されています。
で、確かにそうですよね。なんかその自分が何かを選んだり、何か行動したりする時も自発的かって言われると多分誰もがそうじゃなくて
みんなが真似もするし、影響し合って、この人間の行動って作られてるなって思ったりするので、それは一理あるなぁと思っていて
で、それをビジネスに分け替えた時に、ティールの有名な考え方で0 to 1っていう発想があるんですけど
みんなが競争している場所じゃなくて、模倣をするんじゃなくて、まだ世界にないフロンティアっていうか、を見つけて独占できる市場で勝負するみたいなことです。
で、つまり彼にとって競争市場は自由で健全な場所っていうより、みんなが同じものを欲しがり消耗する魔法の戦場っていう風に言われています。
でもこれも確かに資本主義社会で、同じようなものを手を買い品を買い消費させてる部分ってすごいあるなぁと思っていて、化粧品とかもそうですけど、
なんかそれを、何だろう、人間がもっと、私とか全然なんかあれなんですけど、頭のいい方たちとかがビジネスとして
お金儲けとしてその差を作ることって、全然その人間が、なんか、人間の技術とかその発展に別にならないことではあるなーっていうのは一理あるなと思って、なるほどなーって思いました。
PayPalとPalantirに見る社会実装
で、その思想の社会実装みたいなことを軸として見ると、PayPalもPalantirもすごい数字が通ってる部分があって、
例えば、PayPalだったら暗号資産とか、国家の外側に自由なフロンティアを作るっていう発想だったりとか、それはその
PayPalの中心思想が、人間は模倣するっていう思想なので、民主主義とかその国家っていうものの制度自体に対しても怪異的な、
何だろう、なんかすごく流されやすい人は、だから民主主義って投票で決まるけど、その投票する行為っていうのも実はすごい、何だろう、それがベストなのかっていうこととかですよね。
で、だったりとか、あとPalantirも象徴的で、政府・企業向けにデータ統合・分析・AI活用をしていく企業で、
2024年の月次報告でも、主要プラットフォームを通じて政府・商業領域の意思決定にAIを組み込む構想が説明されています。
なんで、これもその、何だろう、民主主義とか人が模倣するっていうその人の判断能力を信じてないがゆえに、AIが判断した方が早いし、合理的じゃんみたいなことですよね、多分。
で、TealのITの社会観は、企業観は、シリコンバレーではシリコンバレーのイタン児と呼ばれてるらしいんですけど、なんかおじさんなのにイタン児ってなんか面白いって思ったんですけど、
なんか便利なアプリを作るとか、じゃなくて、情報を集めて構造化し判断し、実世界をその、ちょっと冷たい言い方になると、バグを修正していくみたいな方向に近いのかなと思いました。
つまり、またTealはその競争社会とかに対してすごい懐疑的で、競争は自由市場とかは美徳とかではなく、模倣によって消耗してるだけであるみたいな考え方ですね。
EXIT思想:民主主義からの離脱
で、先ほどその政治とかの話も出たんですけど、TealにはEXIT思想っていうのがあって、それは民主主義を変えるより外に出るっていう思想です。
どういうことかというと、彼の出発点は民主主義への不信にあります。
Tealは2009年のエッセイで、かなりはっきりと自由と民主主義は両立しないのではないかという立場を示しています。
彼は選挙や議会を通じて自由主義的な社会を実現することに悲観を持っていて、政治から逃れることがリバータリアンの課題だと書いています。
普通、リベラル、デモクラシー、民主主義はみんなで議論して、その議論で合意を図って制度を作っていくっていう考え方なんですけど、Tealはそこにあまり期待していなく、彼にとって政治は遅いし感情的だし多数派に引きずられるもの。
だから彼は政治を良くするよりも政治の外側に新しい空間を作るっていう方向に動きました。
で、Tealの思想で大事なのは、民主主義的な声を上げて制度を変えるより、違う経済圏を作って既存制度から抜け出すことだったそうです。
Tealは過去のエッセイで、自由のための新しいフロンティアとして、サイバースペース、宇宙、海上都市を挙げています。
で、PayPalについては元々その構想の共通通貨として作られたもので、政府の通貨主義から自由な新しい世界通貨の構想があったと説明しているそうです。
つまり彼の理想は、国民国家の中で全員が同じ制度に従う社会ではなく、別のルールで動く小さな共同体や企業圏、デジタル空間を作ってもいいんじゃないかっていう構想だったみたいです。
かなり雑に言うと、選挙で社会を変えるより、新しいプラットフォームを作ってそちらに人々を移動させるという発想です。
ティールの理想社会とエリート主義
なんか、PayPalってそうだったんだってめっちゃ思ったんですけど、そうなんですね。
で、ただここで言う、なんかすごい理想的な都市ができるのかなーみたいな感じでふわふわした妄想をしてしまうと思うんですけど、
その自由っていうのは誰のための自由かって言うと、結構エリートよりとか、エリートイコールその考えが泳ぐ人よりみたいな感じですよね。
ティールの言う自由は万人の生活保障や平等な参加というよりは、企業家や投資家や技術者が社会を発展させるために大きな構想を邪魔されずに実行できる自由っていうのに近いです。
ゼロとワン的な発想では競争する、それで消費する、横展開するっていうよりもゼロから一の新しい技術を重視されます。
なので彼はみんなが同じ市場で競争する状態をあまり評価していなく、むしろ独占的ポジションを作ることを肯定的に捉えています。
これはIT企業が社会インフラ化する現代ではかなり重要というか、実践されてるなっていうポイントかなと思います。
でもこれは同時に市場や言論データ、意思決定を一部の企業が握る構造、一部の権力が握る構造にもなりますよね。独占してるから。
だから彼の理想社会は平等な競争社会っていうよりも、少数のプレイヤーが大きな技術的秩序を発揮できたりする社会みたいです。
AIへの見方:中央集権的技術としてのAI
じゃあ、ファランティアはAIが絡んでると思うんですけど、彼はAIについてどう見てるのかっていうところで言うと、
AIについては中央集権の技術として見ています。ティールはスタンフォードの対談で暗号資産をリバタリアン的、
AIを共産主義的と表現しています。ここで言う共産主義的は、AIが大量のデータ収集、中央集権的な管理社会全体の最適化と結びつきやすいという意味合いです。
これはかなり鋭い見方です。暗号資産は国家や銀行の外に出る技術、でもAIは膨大なデータを集め分析し判断支援する技術。
つまり彼はAIを個人を自由にする道具っていうのとか便利な道具としてだけではなく、統治管理軍事企業運営の中核に入る技術、
つまりAIの脳が人工知能の判断とか脳がどの思想によっているかによって人の思想を操ったりもできちゃうっていう意味で共産主義的って呼んでるんじゃないかなって思ってます。
実際、パランティアはその方向に進んでいます。
パランティアの年次報告では、AIが企業や政府組織データ、LLM、業務フロー、人間のレビュー、監査制御を接続し、意思決定やAIエンジェントの運用を支える仕組みとして説明されています。
ここで見る社会像は、そのAIが便利なGoogle検索みたいなチャットツールとして使われるっていうよりは、AIが軍事、行政、企業判断のOSになってるっていう社会実装です。
テクノリバタリアンとは
次に、テクノリバタリアントは何かっていうことを踏まえると、ティールを理解することがよりできるので説明します。
リバタリアントは国家の介入を小さくし、個人や市場の自由を重視する思想です。
ただ、ティールの場合はそれを単なる政治思想として語るのではなく、テクノロジーで実現しようとしています。
つまり、選挙で勝って法律を変えるのではなく、先にプラットフォームを作る。先に決済システムを作る。先に通貨を作る。
データの基盤を作って、またAIの判断システムを国家の制度上っていうよりは、テクノロジーで先に作るっていうことです。
それで人々や企業や国家機能がそこに接続すれば結果的に社会のルールが変わっていく的なことがティールが考えるテクノリバタリアンなんじゃないかなって読めてきます。
アメリカでのティールの活動と秩序構築
ではティールはアメリカで何をしようとしているのでしょう?
パランティアを作って。
彼は単に自由な個人の社会を作ろうとしているっていう動きには読めなくて、むしろ民主主義の遅さや不安定さ、バグみたいなものを前提に、
技術と資本によって新しい秩序を作ろうとしているのではないかというふうに見えます。
その秩序の中心にいるのはさっき言ったように市民全体とか大人数多数、みんなっていうのではなくエリート。
具体的には世界をどうしたいという強いビジョンを持つ創業者や投資家や社会インフラをつくるテック企業やまた国際安全をつくる安全保障国家みたいなのが中心になっています。
ここでパランティアは単なるデータ分析企業ではなく、国家や企業の意思決定をデータとAIで支える基盤として機能しようとしています。
つまりティーレの思想は企業論から国家への不信からまた国家に戻ってくるみたいな展開を遂げていて、そしてAI統治の問題に接続しています。
ティール思想の合理性と危険性
ここには多分中国とかそういう世界情勢も絡んでいるのではっていうのを次回でお話ししたいと思います。
ここまで見てきたティールの思想は単純に悪いものとは言えないで、なんか一理あるなぁみたいなことが結構あったりしますよね。
民主主義は遅い。人間は流されやすい。AIの方が社会課題を早く制度的に処理できる、合理的に処理できる場面もあるし、中国型のAI中央集権が広がることへの警戒。
中国は民主主義国家ではないのでもう理解できます。だからそれに賛同したりそうだよねって思う人もいっぱいいるからその彼の社会実装は進んでいるわけで、現実的な一面もある。
でもその側面でその答えが市民による民主的な改善というよりは少数の強いエリートとかが未来を設計するっていう方向に寄ってることも事実としてあるなって思っていて、
AI時代にそれが進むと、そのAIって道具であり使い方はみんなが決めていくものであるっていう見方をした時に自由を、みんなの自由をとか便利な道具としてのAIがいつの間にか自由を管理するAIになる可能性があったりします。
今回はピーター・ティールという人物を哲学、模倣、欲望、独占、テクノリバタリアン、政治学っていう視点からちょっと簡単にバーッと整理してお話しさせていただきました。
まとめと今後の展望
なんかこう見てみると彼は単なる投資家とかIT企業家ではなく、民主主義の遅さや人間の模倣性を見抜いた上で、技術と資本によって新しい秩序を作ろうとしている人なのではっていうふうに見えてきます。
ではその思想が国家やAIに接続されるとどんなことが起きるのか、どんな未来になるのかとか、パランティアを中心にAIがなぜ中央集計の技術になり得るのかっていうのを次回以降で考えていければなと思います。
本日もお聞きいただきありがとうございました。
ではでは。