メロニミティの基本概念
こんにちは、tsukanomaです。この番組は、声の力を開放し、あらゆる壁を越えていく人類を応援するポッドキャストです。
今日は前回に引き続き、メロニミティについて、もう少し詳しく見ていきたいと思っています。
まず、そもそもメロニミティって言葉、どういう意味なの?とか、
メロニミティっていう言葉が、デジタルコミュニケーションにおいて、
最近、オドリー・タンとかが使ってきている背景にある、とある論文とか、
そういった話をしていきたいなと思っています。
まず、メロニミティっていう言葉の意味なんですけど、
ギリシャ語でメロスっていう言葉があって、これは部分のっていう意味らしいんですけど、
あとオニムっていうのが名前。
例えば、匿名のっていう意味で、名前を隠してるっていう意味の匿名のっていう意味で、
英語でアノニマスって言いますけど、
アノニマスもオニムっていう名前っていうものが中に入ってますよね。
だから匿名性は英語でアノニミティっていうのと一緒で、
メロニミティっていうのは部分の名前っていうこと。
匿名は名前を全部隠している。
包みすぎちゃってる。
だけど、メロニミティは部分的にその名前を表してるっていうような、
そんな意味かなと思います。
そもそも最初に出始めているのが、
1960年代に言語学の意味論の分野で導入されたというふうに言われています。
例えばですね、車と車輪っていう関係性がありますよね。
車輪は車のメロニム部分の言葉であって、
逆に車は車輪のホロニム、全体の言葉であるというふうに言語学的には言われるらしいです。
つまり例えば指は手のメロニムであって、
手は指のホロニムみたいな、そういう関係性を表す言葉ですね。
とりあえずメロニミティっていうのはそういう意味で最初使われ始めてますということです。
匿名性の限界
それが最近はデジタルコミュニケーションの中で、
メロニミティっていう言葉が使われ始めているようです。
例えばMITのとある論文があったので、
その辺の論文について今日はちょっと紹介したいなと思ってるんですが、
これね、ノートブックLMっていう素晴らしいツールがあるので、
そのノートブックLMにその論文を紹介してもらうポッドキャストを作ってもらったので、
今日はそれを聞いて、僕もそれを聞きながら勉強したいなと思っています。
オンラインで、特に専門家とかちょっと詳しい人がいる場で、
こんな初歩的な質問編に思われないかなとか、
対外れだったらどうしようみたいに発言をためらった経験ってあなたにもありませんか?
それはすごくよくわかります。
今日はですね、まさにその発言への恐れ、恐れているというか、
見えない壁をちょっと違うアプローチで乗り越えられないかなという試みについてなんです。
メロニミティっていう考え方なんですが、これを深く掘り下げてみたいなと。
メロニミティですか?
ええ、MITの研究者たちが出した論文がありまして、これを元に進めていきます。
なるほど、MITの。
全くの匿名でもない、かといって実名でもない、第三の道みたいな。
ほう。
面白いですね。
このオンラインコミュニケーションの新しい可能性、
あなたのネット体験にも何かヒントがあるかもしれません。
早速その中身を一緒に見ていきましょうか。
はい、お願いします。
まず、そもそもの問題点からちょっと確認したいんですけど、
特に学術界みたいな、ある種の階層があるコミュニティってありますよね?
そうですね、確かに。
こういうところだと、やっぱり若手の研究者の方が多いんですよね。
大焼けの場で意見を言ったり質問したりするのに、結構プレッシャーを感じているっていう。
ああ、それはよく聞く話ですね。
単純に評価されるのが怖いっていう、そういうことだと思うんですが。
まさに、論文でも指摘されているんですけど、
例えば自分の研究を知ってもらって、
陰陽数を増やす、みたいな実理的なメリットがあるとわかっていても、
Twitter、今のXですけど、
ああいうオープンな場所を作ると、
その気持ち、わかりますね。
結果的に、どうしても発言を控えてしまうっていう傾向があるそうなんです。
そうなるとどうなるんですか?
そうなるとですね、どうしても発言しやすい立場の人、
つまり、シニアの研究者とか、
あるいは発言にある影響をあまり受けにくい立場の人たちが、
自分の研究を受けにくい立場の人たちが、
自分の研究を受けにくい立場の人たちが、
あるいは発言にある影響をあまり受けにくい立場の人たちの声が目立ってしまう。
偏りが出ちゃうわけですね。
そうなんです。
コミュニティ全体の多様な意見交換とか、
知識の共有っていうのが、ちょっと滞ってしまう可能性がある。
これってある意味、すごく大きな機械損失じゃないかなと。
確かに。言いたい、聞きたい、でも怖いっていう、
その間で結局動けなくなっちゃう。
そこで手っ取り早い解決策として思いつくのが、
匿名っていう手段ですけど、
これも実は万能薬じゃないんですよね。
論文でもその点は結構はっきり書かれてました。
その通りですね。匿名性っていうのは、
確かに発言の心理的なハードル自体は下げてくれる効果はあると思います。
特にすごくデリケートな、
例えば個人的な悩みとか健康問題とか、
そういうトピックでは有効な場面もあるとは思うんですが、
ただ、論文が指摘しているように、
いくつか結構深刻な欠点もやっぱり抱えているんですね。
欠点ですか。
まず、そもそも誰が言っているのか全くわからないので、
回答する側からすると、
相手の知識レベルとか背景とか、
そういうのに合わせて応答を調整するのが非常に難しい。
なるほど。手探りになっちゃう。
そうなんです。
それに加えて匿名の投稿というのは、
実名とか何らかの都合が分かる投稿に比べて、
エンゲージメント、つまり他の人からの反応とか関与ですね。
これが低下する傾向があるという研究結果もあるんです。
へー、反応も薄くなるんだ。
そして多分これが一番重要な問題点だと思うんですが、
完全な匿名性っていうのは、
時に嵐とかヘイトスピーチみたいな、
有害で非生産的な行動を増長してしまうリスクがある。
それは困りますね。
責任の所在が曖昧になることで、
せっかくの建設的な議論の場が壊されてしまう危険性があるわけです。
匿名だと発言はしやすくなるけど、
コミュニケーションの質が落ちたり、
最悪場が荒れたりする可能性もあると。
そういうことですね。
新しいコミュニケーションの形
まさにあちらを立てればこちらが立たずみたいな。
じゃあどうすればいいんだっていう。
ここで今回のキーワード、メロニミティが登場するというわけですね。
これは一体どういう概念なんでしょう。
知られない言葉ですが。
メロニミティっていうのは、
ギリシャ語の部分的っていう意味のメロスと、
名前を意味するオニム。
これを組み合わせた造語なんです。
部分的な名前。
つまり、完全に匿名でもないし、
全てをさらけ出す実名開示でもない。
自分のアイデンティティの中から、
選択した特定の側面だけを検証可能な形で開示する、
というコミュニケーションのあり方を指すんですね。
選択した側面、かつ検証可能な形で。
そこが重要なんです。
検証可能っていうところが、
単なる自己申告とは違うポイントですね。
なるほど。具体的にはどういうことですか。
例えば、論文で挙げられている学術界の文脈で言うと、
HCI、つまり人とコンピューターのインタラクションを研究する分野の
博士課程の学生ですとか、
ふむふむ。
あるいは、CHIとかCSCWっていうその分野で評価の高い国際会議があるんですけど、
そこで1本から5本くらいの論文を発表した経験がありますとか。
なるほど。具体的な実績ですね。
こういう具体的な属性、論文ではこれを
アイデンティティシグナルって呼んでるんですが、
これを示すわけです。
アイデンティティシグナル。HCIとかCHIとか、
その分野の人なら、
ああ、あの辺の知識はあるんだなって分かりますもんね。
そうなんです。これによって応答する側は、
ああ、この人はHCI分野である程度のクソ知識が持っている学生さんなんだなとか、
専門的な疑問もある程度はできるかもしれないな、みたいな推測が可能になる。
そうすると、より的確な応答がしやすくなるわけです。
完全に誰だか分からない状態よりはずっとコミュニケーションが取りやすい。
なるほど。全部隠すんじゃなくて、相手との対話に役立つ情報を、
例えば専門分野とか経験レベルみたいなものを、自分で選んで出す。
そうです。
しかもそれが嘘じゃないって、ある程度保証されている。
これは面白い考え方ですね。
でもその検証可能っていうのは具体的にどうやって?
ああ、そこですよね。
あと論文には、推薦者、エンドーサーっていう存在も重要だって書かれてますね。
ここが鍵になりそうな気がします。
まさにそこがポイントなんです。
この検証可能な属性と推薦者の存在、
これがメロニミティを支える両輪と言ってもいいかもしれませんね。
両輪ですか?
推薦者っていうのは侵害できる第三者、
例えば研究室の指導教官とか、よく知っている共同研究者とか、
そういう人が想定されています。
この推薦者が、この投稿者が示している属性、
例えば小野鳥大学の博士課程の学生ですよっていうのは、
確かですよとある種のお墨付きを与える役割を担うんですね。
なるほど。保証人みたいな感じですね。
推薦者は投稿者の実名を知っていることが多いでしょうけど、
別にそれを好にする必要はないんです。
重要なのは、推薦者がいることで、
投稿者は自分の身元を完全に明かさなくても、
信頼できる〇〇先生が推薦している人なんだなっていう形で、
一定の信頼性を得られる。
それは大きいですね。
これによって応答する側も、より安心して関わることができるわけです。
同時に投稿する側も、推薦者の評判にも関わってくるので、
全くの匿名状態よりは、
自分の発言に対する責任感がやっぱり持れる。
なるほど。
これが匿名性の欠点だった、
その有害な行動を抑制する効果も期待できるんじゃないか。
なるほど。匿名性の発言しやすさはキープしつつ、
誰だかわからないから信用できないとか荒らし放題みたいな問題を
検証できる属性情報と信頼できる推薦者の存在でカバーしよう。
そういう仕組みですね。
これは確かに新しいアプローチかもしれないですね。
このメロニミティの考えを具体的にシステムとして形にしたのが、
ライト1話というものなんですね。
その通りです。
ライト1話はまさにこのメロニミティのコンセプトを実装したプロトタイプシステムでして、
学術界の研究者がツイッターとかマストドームみたいなプラットフォーム上で、
メロニミティの仕組み
例えばこういうテーマに関するおすすめの論文ありませんか?って聞いたり、
逆に推薦を提供したりするのを支援するために開発されたものです。
へー、ライト1話。
このライト1話の面白い点は大きく分けて、
3つの仕組みでメロニミティを実現しているところかなと思います。
3つの仕組みですか。
まず1つ目が検証可能な部分的アイデンティティ。
これはセマンティックスカラーという実在する学術論文データベースがあるんですけど、
これと連携して自分の出版履歴とか、
引用数、所属機関、強著者みたいな情報を、
どれを開示するか自分で選んで、
アイデンティティシグナルとして提示できるという機能です。
自分で選べるんですね、どの情報を出すか。
そうなんです。
2つ目が信頼ネットワークの活用。
さっきお話しした推薦者が投稿者の信頼ネットワークを提供して、
推薦者が投稿者の信頼性を保障します。
はい。
ちなみにこの推薦というのは投稿内容そのものじゃなくて、
投稿者自身に対して行われるんです。
だから一度推薦されれば、その推薦者の下で複数の質問ができる。
なるほど。
さらに協力者、ヘルパーズとして、
友人とか同僚に投稿の拡散を依頼することもできて、
より適切な専門家の目に触れる機会を増やせるようにあっています。
方法を広める手伝いも。
はい。
そして3つ目が対話のコントロールですね。
質問する側は、特に回答してほしい専門家、
ディザイヤードレスポンダーズと呼んでいますけど、
これを指定して、その相手にだけ追加の情報を
非公開で伝えることもできるんです。
特定の人にだけこっそり情報を渡せるんだ。
そうです。
あと回答する側もメロニマスに、
つまり自分の属性の一部だけを示して回答できる。
あ、回答側も?
はい。
さらにスパムとか嵐を防ぐために、
メロニマスな回答は、
元の質問者が承認してから初めて公開される
という仕組みも備わっているんです。
へー、すごく考えられてますね。
単に情報を部分的に出すだけじゃなくて、
信頼性をどう担保するかとか、
適切な人にどう届けるかとか。
そうですね。
さらには回答者側の匿名性とか場の健全性を
どう保つかみたいな仕組みまで組み込まれてるんですね。
へー、かなり多角的に設計されている印象です。
フィールド調査の結果
これは実際に使ってみてどうだったのか、
すごく気になりますね。
論文にはフィールド調査の結果も載っていましたが、
特にどんな点が興味深かったですか?
はい。13人の若手の研究者の方が、
実際に1ヶ月間このリトユーチャーを使った
フィールド調査の結果というのが、
非常に示唆に富んでるんです。
ほう。
まず多くの参加者が口にしたのは、
リトユーチャーを使うことで、
普段だったらこんな初歩的なことを聞いてもいいのかなとか、
的外れだったら恥ずかしいなって感じてしまうような質問をですね。
へー。
面識のないシニアの研究者に対しても、
以前よりずっと気兼ねなく尋ねることができたと。
おー、それは大きいですね。
まさにメロニミティが目指した
発言への恐れの軽減効果が出たと言えるんじゃないでしょうか。
なるほど。
では次にですね、開示されたアイデンティティシグナル。
例えばHCI分野の学生でCIで発表経験あり、みたいな情報ですね。
これが回答する側にとって質問の文脈を理解して、
どのレベル間でどんな内容を答えればいいか、
そういう判断をする上で非常に役立ったと評価されてるんです。
あー、回答しやすくなるわけですね。
そうなんです。
参加者自身も今回は基礎的な情報を得たいから、
経験が浅いシグナルを出してみようとか、
専門的な議論がしたいから関連論文の実績をちゃんと示そう、みたいに、
結構戦略的に開示する情報を選んでいたようです。
へー、考えて使ってるんだ。
ええ、これは単なる匿名では得られない利点ですよね。
確かに。
そして、推薦者の存在、これもやっぱり投稿の信頼性を高める上で重要だったと。
自分の質問が無視されずに、より真剣に受け止められるだろう、
という安心感につながったと報告されています。
なるほど、推薦者のお墨付きがあると。違うと。
ええ、さらにこれも重要な発見だと思うんですが、
リトユーチャーを通じて、普段は自分の指導長官とか身近な同僚とか、
そういう限られた範囲でしかアクセスできなかったような、
より広い専門家コミュニティにリーチできるようになった、という点です。
おお、ネットワークが広がる。
そうなんです。
その結果、これまで知らなかったような新規性の高い、
つまり自分の既存のネットワークでは多分得られなかったであろう、
論文の推薦を受け取ることができた、という事例が増えたそうです。
それはすごいメリットですね。
最後に、これもちょっと面白い点なんですけど、
匿名性を利用しているにもかかわらず、
参加者は完全に自由奔放になったわけじゃなくて、
むしろ投稿する前に何度も文章を遂行したり、文法をチェックしたり、
あとは自分のあるいは推薦者の所属機関の評判を落とさないように、
とかそういう形で一定の責任感を感じていた、という報告があったんです。
へー、匿名なのにちゃんとしようって意識が働くんだ。
ええ、適度な社会的なプレッシャーみたいなものが、
質の高いコミュニケーションを促す方向に働いたのかもしれないですね。
へー、それは興味深いですね。
発言のハードルは下がるけど、無責任にはならず、
むしろコミュニケーションの質とか信頼性は保たれる。
そういう可能性が見えてきたと。
しかも新しい知識への扉も開かれる可能性がある。
匿名性の課題
かなり有望に聞こえますね。
ええ、そうですね。
とはいえ、どんな新しい試みにも懸念点とか課題というのはつきものですよね。
おっしゃる通りです。
このメロニミティとかライトイエチャーについても、論文ではいくつかの注意点が挙げられていましたよね。
はい、もちろん良い面ばかりではありません。
フィールド調査とか設計段階での議論を通じて、いくつかの重要な懸念点も明らかになっています。
例えばどんな点ですか。
例えばですね、情報の過剰共有に関する不安というのがあります。
どの情報をどこまで開示するのが適切なのか、プライバシーとのバランスをどうとるか、
これは利用者にとって結構悩ましい問題になり得ますよね。
ああ、どこまで出すか、確かに。
特に強著者情報なんかを開示する場合、自分だけじゃなくて共同研究者のプライバシーにも影響を与えかねないですし。
なるほど。
あとは意図しない身ばれ、いわゆるディアノミナイゼーションのリスクですね。
身ばれですか。
特に専門分野が狭い場合なんかは、所属機関とか研究テーマ、推薦者、
そういう複数の情報を組み合わせることで、個人が特定されてしまう可能性はやっぱりゼロではない。
特名性を保ちたいと思っていても、意図せず身元が割れてしまう危険性というのはありますね。
それから他に懸念点は?
それから専門家への負担集中という懸念もあります。
ああ、なるほど。
気軽に質問できるようになった結果、特定の著名の研究者とか影響力のある人に質問が殺到しちゃって、
その人たちがパンクしてしまうんじゃないかっていう心配ですね。
善意がアタになるみたいな。
そういう可能性もなきにしもあらず。
ふむ。
さらに、ちょっと社会的な構造に関わる問題として、止めるものはますます止む効果、いわゆる跨い効果ですね。
跨い効果?
ええ。つまり、既に有名な研究室に所属しているとか、有力な推薦者を見つけやすい立場にいる研究者が、
このシステムを通じてさらに有利になって、逆にコネクションが少ない研究者との格差がかえって広がってしまうんじゃないかという懸念です。
ああ、それはあり得るかもしれないですね。
公平性の問題。
そうですね。
そしてもちろん、システムである以上、悪意のある利用者による悪用リスクっていうのは常に考えなければいけません。
悪用ですか?
はい。嫌がらせ目的の利用とか、スパムの送信、偽情報の拡散とか、
あるいは推薦者の仕組み自体が悪意のあるグループに利用される可能性とか、
そういうことも考慮して対策を講じていく必要はありますね。
ふむ。メリットは大きいけれど、プライバシー、意図せぬ身ばれ、負担の偏り、格差の増長、悪用リスクと、
実用化に向けてはまだまだ考えなきゃいけない点が山積みということですね。
そうですね。課題は少なくないです。
それでも、このメロニミティっていう考え方自体はすごくポテンシャルを感じますね。
学術界っていう特定のコミュニティだけじゃなくて、もっといろいろなオンラインの場面で応用できる可能性がありそうじゃないですか。
まさにその点は論文の最後の方でも触れられていますね。
オンライン上で行われるあらゆる種類のパブリックな議論に応用できる可能性はあると思います。
例えばどんな場面でしょう。
例えば、意見が対立しがちな政治的なトピックに関する議論。
まあこの場合、プラットフォームの運営者には極めて高い中立性が求められますけど。
確かに。
あるいは共通の趣味を持つ人たちのコミュニティでの情報交換とか、
さらには健康に関する個人的な体験談とかアドバイスの共有とか、
そういう様々な文脈で役立つ可能性はあるかもしれません。
なるほどな。
ただそのためには、それぞれの場面に応じたアイデンティティシグナルって何だろうっていうのを定義して、
それをどうやって検証可能にするか。
学術界なら論文データベースでしたけど、趣味のコミュニティなら仲間内での評価とか実績とか、
そういう形かもしれませんし。
文脈ごとに違うわけですね。
そして既存のコンテンツモデレーション、つまり不適切投稿への対策とどう連携させていくかとか、
そういった点をコミュニティごとあるいはプラットフォームごとに慎重に設計していく必要がありますね。
なるほど。
常にその検証可能性とプライバシー保護のバランス、ここが鍵になってくると思います。
今回はMITの研究論文をもとに、
メロニミティというオンラインコミュニケーションの新しい可能性について深く掘り下げてきました。
発言への恐れを笑やかしつつ、でも必要な文脈はちゃんと提供して、
信頼性とか責任もある程度は確保しようというそのバランス感覚、非常に刺激的な試みでしたね。
そうですね。完全な匿名性と完全な実名開示、そのどちらにも利点と欠点があるわけですけど、
なかなか声を上げにくかった人々を力づけるポテンシャルを具体的に示してくれたと思います。
あなた自身のオンラインでの経験をちょっとだけ振り返ってみてほしいんですが、
メロニミティの探求
もし所属とか経験関心みたいな、自分に関する情報の一部だけを相手とか状況に合わせて、
しかもそれが確かであるってある程度保証された形で開示できるとしたら、
あなたはどんな場面でこのメロニミティを使ってみたいと思いますか?
逆にどんな情報なら安心して開示できると感じますか?
そうですね。プライバシーを守りたいという気持ちと、信頼できる情報が欲しいという願い、
そして自由に発言したいという欲求。
オンラインでのコミュニケーションって常にこれらの要素の間の難しいバランスの上に成り立っていると思うんですよね。
確かにそうですね。
メロニミティっていうのは、その最適解を見つけるための一つの重要な試行実験と言えるのかもしれません。
試行実験ですか?
技術だけじゃなくて、それをどう使うか、
コミュニティの文化とかルール作りみたいなものも同じくらい重要になってくるんだろうなと思いますね。
最後の考えさせる一言。
もしこのメロニミティっていう考え方がもっと広く社会に浸透していったらどうなるんでしょうね?
オンライン空間における個人の評判とか信頼って今とはどう変わっていくんでしょうか?
実名でも完全な匿名でもない部分的な自己開示が積み重なってできる新しいアイデンティティ。
その先にどんな社会的な関係性が生まれるのかちょっと想像してみるのも面白いかもしれません。
アイデンティティシグナルの重要性
非常に興味深い問いですね。
今回の探究はここまでとしたいと思います。
また次回、新たな知識の世界でお会いしましょう。
はい、というわけで皆さまいかがだったでしょうか。
相変わらずノートブックLMの本当にAIとは思えない聞きやすさがあるなと思うんですけど。
ただね、この話してる内容は本当にAIが言っててどこまで正しいこと言ってるのか全然そこまで調べてないので、
正しい情報が知りたい方は概要欄に貼ってあるリンクを見ていただければと思うんですが、
この論文は2024年5月に発行されているみたいで比較的新しい論文で、
MITのコンピューターサイエンスAI研究所みたいなところの論文ですね。
この論文の中でも、論文というかこの話の中でとても大事だなと思ったキーワードはやっぱりアイデンティティシグナルかなと思います。
匿名なんだけども信用をどのように担保するかというところで、
今回のその話で言えば学術的な信用を得るには誰々先生のお墨付きみたいなそういう保証人みたいな形で
それがアイデンティティシグナルにもなるし、
あとはこの学会で何個論文出してるとかそういった情報もアイデンティティシグナルになるとか。
この話の中でも言ってましたが、趣味でつながるコミュニティの中でのアイデンティティシグナルというのもあるよねと。
例えば作品の完成度だったりそういったものがアイデンティティシグナルになるかもみたいな話もあったような気もしますけど、
やっぱりこの声テイクで伝えたいこととしては、
喋っている人、私たちが人であるっていう人が発信しているっていうことをどう保証するかっていうところかなと思うんですよね。
だから自分の声を発信するっていうことですよね。
自分って何者なんだろうとかっていうのを悶々と考えていたりとか、感じていることをただただ言葉にするとか、
そういったことが非常に重要な価値があるだろうなというふうに感じていて、
さらにポッドキャストでよく大事だよって言われているのが、続けることっていうふうに言われていると思うんですけど、
それも本当にそうだなと思ったのは、アイデンティティシグナルとして信用を得るには、
1回配信しているだけじゃなくて、やっぱり継続的に配信していることで、
そのような人がいるっていうことの信用度がどんどん増してきますよねと。
それに触れた人が、触れる接点が増えるというか、人の形が見えてくるし、
それこそアイデンティティシグナルになってくるんじゃないかなというふうに思っています。
というわけで、前回に引き続き今回もメロニミティについての理解を深める形で配信させていただきました。
なかなか難しいようで簡単だし、でも簡単なようでそれを本当に実際に実装しようとしたときには難しいことかもしれないし、
ただただ思っているだけじゃなくて、やっぱり何かしら行動していきたいなとは思うので、
こういったポッドキャスト番組が何かしら築きにつながったらいいなと思ったりしています。
というわけで、この番組ではそういったコメントをお待ちしております。
概要欄のアンケートフォームまたはハッシュタグ超えていく、カタカナで超えていくでお願いします。
こういうのを持つ力について語りたい人がいましたら、DMまたはアンケートフォームにて連絡いただければと思っています。
それでは次回もよろしくお願いします。