2024-03-23 02:01

「はじめに」(本書4ページ)

著作権者の許可を得て朗読しています。

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人類の会話のための哲学 朗読)と21世紀のプラグマティズム 許可済)、はじめに
私たちの社会には哲学者たちがいる。大学で、さまざまな場所で、それぞれ哲学の研究や教育をなりわいとしていたり、
また、別のなりわいを持ちながら研究に従事している人たちが、私たちの社会の一員として生活している。
もちろん、哲学者もまた人の子であり、一人の市民である。
友人や家族、お店、地域など、さまざまなコミュニティの一員としての顔を持つ。
そうした顔の一つとして、哲学者は哲学を通じて、何らかの意味で社会に関わっている。
では、哲学とは何をしている人並みなのだろうか。
この問いは、あまりに漠然としすぎていて、良い問いとは言い難い。
問われた人によって、答え方もそれぞれ違うだろう。
しかし、おそらくそれらの回答の多くは、哲学とは物事の本質や、真理について探求する学問分野である、
といった方向性のものになるのではないだろうか。
これは、古代ギリシア以来の伝統に連なる哲学の地画像として最もなものかもしれない。
そして、現代において、物事の本質というのが物理的な事象のことであれば、
物理学をはじめとした自然科学の各専門分野がある。
哲学もまた、広く科学的な営みの一つであるとして、
こうした自然科学の動向にも、目を配りながら研究を進めるものも少なくない。
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