1. kkeethのエンジニア雑談チャンネル
  2. No.131 朝活「続々・いつ来る..

はい.第131回も引き続き


いつ来るか分からない15分のために常に準備をしているのがプロ、デザイナー奥山清行による「ムーンショット」デザイン幸福論
https://gigazine.net/news/20110908_moonshot_design_cedec2011/


を読み進めました💁


【謝罪】

すみません…今回の配信中ダイソンさんについて言及した私の発言がありましたが,ダスキンさんと勘違いして発言をしておりました…大変に申し訳ございません.ミスタードーナツといえばダスキンさんであって,ダイソンさんには何も関係ないですね…


ではでは(=゚ω゚)ノ


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  • ハングリー精神
  • ワールプール
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  • ダイソン
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  • イマジネーション
  • クリエイション
  • プロとアマチュア
  • モンテゼモロの会長
  • エンツォ・フェラーリのデザイン
  • 津川雅彦
  • プロというのはシステムで仕事をする人間である
  • 彫塑(チョウソ)
  • 自動車
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  • イタリアという文化
  • 粘土
  • E6系
  • はやぶさ


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00:06
はい、11月6日日曜日ですね。 遅刻朝9時を回りました。
結論的に言うと、ブランド商品はライフスタイルデザインになって、コモディティ商品はエクスペリエンスデザインになって、初めてビジネスが成立するという一言がすごく良いというか、
確かになっていうふうなお話をしたと思います。 あとなんだっけ、その
途中で出てきたの、時計の話ですね。 日本のセイコークオーツという時計ですね。
もう一個なんだっけ、忘れました。どっかの国のなんたらという時計ですけど、値段が確か150万円するのと、
2、3万円するけど、2、3万円の方が結局、100年以上経ってもずっと続くと。で、セイコーの方は4年ぐらいしか持たない、みたいな話をしてたと思いますね。
なので、どっちを買うかっていうと、まあ人によってまちまちですけど、求められているものと美しいものって何だろうってところの定理が違うよね、
人が求めるものにちゃんとフォーカスするところが重要だけど、その求めるものいつ何かってところですね。
それの例え回しとして、ニーズとウォンツっていう2つの言葉がありますよねって話を申し上げました。
和製英語ウォンツですけど、人が欲するものとニーズ、必要があるものっていうのは別物ですよねっていうところの話をやってたと思います。
で、今日はその続きですね。 具体でその時計の話をしたドライビングフォースっていうものが
お話の中の一つのワードで出てきたと思いますね。 企業の未来に対する戦略的ビジョンを決める最も決定的な認識のもとをドライビングフォースというらしいですけど、
それと、もう一個別のネタというか、例え話が出てきますので今日はここから入っていきたいと思います。
では行きましょう。 タツヤ長谷さんですね。おはようございます。ご参加ありがとうございます。
では続いていきます。もう一つ、洗濯機にしてもですね、タカカ洗濯機ですよ。
ところが僕はこのLGの洗濯機をデザインしてきたキムさんという人に会ったんですけれども、キムさんはものすごくこの洗濯機誇りに思っていて、
なぜならそれはワールプールというブランドがベストセラーだったんですが、このキムさんが作ったこのLGの洗濯機っていうのがアメリカ市場であっという間にベストセラーになったんですよ。
キムさんはそのミスター洗濯機と呼ばれていて、彼はもう洗濯機のことをモーターからネジの位置から全部知っている。
同じようにそれこそダイソンさんに会うと、ダイソンさんは自分の商品のことを何から何まで、ベアリングの個数から何から全部知っていますと。
彼は300人のエンジニアを雇って、自分の研究所の中にベアリングの研究所を作って、ダニの研究所を作って、世界中のダニを集めてそれを殺す方法を研究しているわけです。
それがダイソンができたわけですね。
大阪の大阪に本社があるんですね、ダイソンの。
そこにダイソンの博物館があるんですけど、結構面白かったのでぜひぜひ行ってみてください。
大きい博物館ではないし、一瞬で見ようと思ったら10分くらいで見終わってしまうくらい小さいものですけど、
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それでもダイソンの話だったりとか、歴史っていうところが結構面白かったので、僕としてはですね。
ダイソンという名前の由来とかも書いてあったりして、どういうマインドセットで来たのかというところですね。
なかなか面白かったので興味のある人は見てみてください。
ダイソンといえばミスタードーナツですね。
ミスタードーナツがもちろんあって、その博物館1階にはミスタードーナツの店舗もあるんですけど、
食べ放題ができる、日本で確か3店舗しかないうちの1つがあるので、
予約いらなかった気がするので、それも含めてたくさんドーナツ食べたければというですね。
あとドーナツを作る、途中工程の1個だけ体験できるワークショップというのももちろんあります。
ほぼほぼできたものに対して最後装飾ぐらいをする感じですけど、
でも自分の好きなドーナツが作れるっていうところの体験もあるので、ちょっと面白そうだなと思いました。
ちょっと僕やってないんですけど、やっぱり興味はありますね。
はい、余談です。ダイソンの話でした。
で戻りますと、それと同じような何かものに対するものすごいハングリー精神と、それからもう1つありますと、
日本の悪い癖です。例えば100人と1億円があったとします。
韓国とかアメリカの企業っていうのは、それを50人ずつ2つのチームに分けて5千万円ずつ与えれば、
大したことないアイディアでもこれが面白いものになっちゃうんです。
まあそうですよね。50人で5千万円あったならば、日本の場合だとものが決められないからまずリサーチしましょうと言って、
1人ずつの100個のアイディアをリサーチしましょうということで、1つのプロジェクトに100万円与えます。
100万円もらって1人で何しろって言うんですかと。これが今の日本です。
はい。まあそう、そんなとこですよね。面白いな。
韓国とかアメリカっていうのは50人ずつ2つのチームに分けて2つのチームに5千万円ずつ与えると。
で、それでも50人いたとしても面白いものになるっていうのが韓国とかアメリカです。
日本はそうはならないと。
はい、日本はものもとか全然決められないからリサーチしようと言って、それをどんどん細分化して、
で、最終的に1人100万円与えられるけど、ここで100万円のお金渡されて何の仕事できるかと。
まあそんな、たかだかね、100万円もらったところでできることはたかが知れてるんですよ。特に仕事、ビジネスにおいては。
なので、それは確かにそうですよ。100万円与えても何ができるのっていうのはよくある話です。
で、ですから一番最初にうちの会社はこれをやるんだというビジョンを抱いて、
ものを決めてそれに従って集中投資をするのが今のものの作り方ですと。
分散投資はこれからの時代は絶対に成立しませんと。
はい、鋭いなって思ってますし、まさに日本では今分散投資は全然効果を発揮しないなと僕も感じます。
まあもちろん完全に断言するほどのあれではないですし、成功する例もあるとはもちろん思いますけど、
傾向としてはほぼほぼ無理だろうなと思ってますね。
はい、日本人のもう一つの能力として左側の創造力という力があります。
ものを作るのにはクリエーションの方の創造力ですけれども、この左側のイマジネーションの創造力っていうのは日本人が優れているからこそ、
06:07
マーケティング理論が世界で一番発達して実際にいろんなマーケットリサーチをする会社もたくさんありますし、
非常に技術的に発達をしています。
でも、だからこそ人の気持ちはわかるけれど、自分の気持ちが一番わかってないのが日本人です。
自分が本当に何が欲しいのか、自分の会社が何を作るべきかっていうのが一番わかっていないのが典型的な日本の企業であり、日本人なんですと。
この言葉はちょっと、僕は刺さったというか痛いなと思いました。
まさに僕自身がこの世を受けていたこの時代に僕は何がしたいのかっていうのが見えていないのが本当の答えなので。
でも、たぶん日本の教育からするとそうなってしまいがちですよね。
高度経済成長を取ったし、第二次世界大戦の時のマッカーサー・ゲンツーが作った法律がほぼほぼ今の根幹になっていて、
それがずっと続いて、結局根本的にまだドラスティックに変わっていないので、そういう教育がなされた結果として僕らがいるというところなので。
本当に自分の気持ちが一番わかってないのが日本人ですけど、日本人はあの空気を読むというか、ところにものすごく長けているし、それを求められ続けてますよね。
昔からずっと。なので、イマジネーションの能力はたぶん日本人は本当に世界でも有数の能力を持っていると思います。
なんだけどクリエーションの方がないのも事実ですね。
YouTubeもTwitterもそうですし、TikTokもそうですし、世界で使われているアプリケーションのいろんなもの。
Googleもそうですね。全部日本以外で、日本が作ったもので全世界で使われているものは意外と少なくて、だいたいハードウェア周りのものがほとんどだと思いますね。
例に立つと、例えば自転車の部品を作っているシマノとかですかね。全世界のスポーツ自転車、ロードバイクとかの部品メーカーはほぼシマノが一強だと言って過言ではないぐらいシマノが使われている。
それぐらい、ハードウェアのものしかたぶんなくて、ソフトウェアとかアプリケーション周りとかはそうですけど、日本で生み出されたもので全世界で使われていると思って、本当に限られているんじゃないですかね。
僕パッと今浮かばないですもんね。というような感じだと思います。
ルビー言語ぐらいですかね。パッと浮かぶとしたら。まあ置いておいて。
とにかく日本人はイマジネーションが高いけどクリエーションが弱いと。
その人の気持ちを読むことができるからマーケティング理論が世界で一番発達しているというふうに奥山さんはおっしゃられているということでした。
まあすごく刺さるので、これは反省したいと思いました。
はい、では続きいきましょう。
非常に面白かった経験をいくつか皆さんとシェアしたいと思うんですが、
僕が何がプロで何がアマチュアかっていうのを考えさせられる典型になったいい機会がこの1枚の絵なんですけれど、1998年の秋です。
人生を決めた15分というところの絵ですね。
これは冒頭に出ましたね、フェラーリ、エンツオフェラーリ。
奥山さんが1つ思い入れがあるとおっしゃっていたあれですね。
399台しか作られなかったってやつです。
この絵をバンと見せられて、この絵が奥山さんがプロとアマチュアであるっていうところを考えさせられる機会になった1枚だそうです。
09:02
で、それまで2年間かけて作ったそのエンツオフェラーリのデザイン、車全体ですね。
それがなかなかうまくいかないと。
10年に1度だからこそ、本当は限定生産で大胆なことをやらなきゃいけないのに、それだからこそ人間はすぐ臆病になってつまらないものを作っちゃう。
まあもうその典型だったわけです。
で、2年開発をした後、今日この日にモンテゼモロの会長がヘリコプターでやってくる。
この日に決まったなら、いや決まらなかったならばこのプロジェクトはキャンセルになるってことでやってこられたと。
ものすごいプレッシャーですね。
本当にフェラーリの会長がやってこられると、わざわざヘリコプターで。
で、決まらなかったらこのプロジェクト自体もキャンセル。
で、この人はもうディレクションされてるので、ほぼ責任はこの人って言われても過言ではないような状況だと思いますね。
これはかなりプレッシャーだと思います。
はい、で、でも僕自身、やっぱり何か納得がいかない。
それで万が一のために僕は絵を描いていたんです。
仕上げまでの時間がなかった。
案の定、モンテゼモロさんはヘリコプターが来て、エンジンも止めないでこうやって降りてきて、
車を見た途端、ああもうダメだと言って、そのままヘリコプターに乗って帰ろうとしちゃった。
あ、もうそうなんですね。ヘリのエンジンも止めないでパッと降りてパッと見て、じゃあダメだっていうふうに判断されますね。
これは怖い。もうプレゼンさせてもらう。くれないんですね。はい。
で、これで返してしまったら、僕らはもう二度とフェラーリの仕事ができないですから、
さてそれで僕の上司は僕に対して、
奥山、15分やるからスタジオに戻って絵を描いてこい。あるだろう、例の絵が。と、にたっと笑いました。
上司はちゃんと知ってたんですね。
で、僕は走ってスタジオに戻りまして、描きかけてきたこの右上の絵を最後に色を塗って、
紙に貼って仕上げて、それで廊下を走って、スタジオ遠いんですよと。
で、プレゼンテーションルームから走って戻って、もうあのサンドウィッチを食べさせろと言って、
それでモンテ・ゼモロ会長の中に収めてたんですけれども、
もうサンドウィッチ食べ飽きて外に出てきているところを廊下でこの上見せて、
そうしたら、なんだお前らできてんじゃねえかと。やりなさいよこれ。
来週の水曜ね、見に来るから車でモデル作って仕上げといてねって言って、
ヘリコプターでバーッと帰っていって、まあはーってなりましたと。
反面、金曜日の夕方ですから、水曜日までにこれどうやって作ったらいいのかってことでまた必死になって、
週末も寒天でみんなで仕事したんですけれどもと。
ははははは、いやすごいね、金曜にいいじゃんって言ったのに水曜日で作り上げれば確かに大変ですね。
車ですからね。
では僕が言いたいのは2つ。
1つには、その時この絵を準備してなかったら、僕らはおそらく一生この車の日の目を見ることはなかっただろうし、
そのチャンスを生かすこともできなかった。
いつ来るかわからない15分のために常に準備をしているのがプロで、
来ないかもしれないからといって準備をしないのがアマチュア。
それだけの違いだと思います。
はい、ここで冒頭のタイトルの一言ですね、の回収が来たと。
なるほどですね、こういうことだったんですね。
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結果だから本当にフェラーリが生まれた、演奏フェラーリが生まれたかどうかってこの奥山さんの一枚の絵だけだったんだと思うと、
もうなんか歴史的な一幕ですね、これ。
いやーちょっと鳥肌立ちますもんな。
だから皆さんも、自分は会社に何年もいるからこの会社のことを一番知っている。
でもこのゲームを何年も作っているから意外とあなたが一番よく知っていない、
意外と他の人の方がわかっていることがあるということをまず理解をして、
その人間と自分の能力をよく使い分けていただきたいなと思います。
それからもう一つ。
さっきアマチュアとプロの話をしました。
アマチュアというのは実は素晴らしいアイディアを持っていて、
それでプロよりも非常に良い思いつきをするんですね。
プロというのは物を知っているだけに実は一番保守的なんですと。
長年同じことをやっているプロというのは、
実はアマチュアよりもインスピレーションという意味では遥かにレベルが低いです。
これはそうですよね。
ところがなぜプロがプロたる仕事ができるのかというと、
アマチュアはたった一枚の企画書、一枚の絵、たった一つのアイディアに満足して先に進まない。
プロは最初はろくでもないアイディアが出てきて、なかなか会議でもアイディアが出ない。
だけどもそれを100回続けて、100個の中から1個を選んで、
そういった人間が予算を取って100人集めて、
合計1万個の中から1個のアイディアを出すから、
良いものが出るのが決まっているというシステムを作るから、
プロはプロたり得るんだと思います。
プロというのはシステムで仕事をする人間であると。
これまたすごく刺さりますね。
社会人10年目になっているので、僕はですけど、
すごくこれは身に染みますね。
態度を改めたいなと思うくらいでした。
ごめんなさい。あの方の仮想です。
続きます。
俳優の津川雅彦さんが言ってたんですけれども、
若い人は質が何か違う。質なんか追うな。
質より量だ。量をこなしていれば質なんて自然についてくる。
それは実は僕らは年を取ったプロでも全く同じことだというふうにおっしゃっていると。
いい一言ですね。
とにかく質は追わなくて、まずは量をどんどんこなせっていうのは本当はその通りだと思います。
質は量に転化するって言葉があって、僕大好きな言葉なんですけど、
これ本当にそうなんですよね。
最初から質を求めていって、ああでもない、こうでもないとか、他と比較して、
自分はとか、あっちの方がすごくて、僕らのものはみたいなこと言ってますけど、
そんなの度外視でいいんです。
結局自分がまず、とにかくとにかく量をこなしていくと、いいものに仕上がっていくというところです。
ただ、もちろん同じことをずっと繰り返して量をこなしたら、別に同じものしか生み出してないので、
そこは別に質に転化しない。
そのものを作るものの品質は良くなるかもしれないですけど、
本当の意味のクオリティというのは品質とはまた別の概念だと僕は思っているので、
ちょっとの違いとかちょっとのチャレンジっていうのをずっと量をこなしていった結果、
質に転化するっていう言葉なんだと思うので、
同じことを繰り返すことを別に、やれっていう風に言葉は言っているわけではないという風には注意が必要だと僕は思いました。
15:00
でも、本当におっしゃる通りで、若い人は質なんかを得る量だっていうのは僕はその通りだと僕も感じますね。
1日本当は0.01でもいいので、ちょっとだけでもいいので、
足一歩前に出るとか、何か背伸びをするとか、本当にたった1ミリでいいんだよね。
それを繰り返すだけで、1年間経つと膨大な差が出るっていうところは本当にあると思うので。
それでもまず量をやるっていうのもすごく大事ですね。
で、この質より量っていうのは非常に重要なことだと思います。
頭を動かす前に体を動かせ、いろいろごちゃごちゃ言う前に数を出しなさい、というのは実は非常に正しいアドバイスだと思うんですと。
で、それからもう一つ。非常に面白いと思ったのは、これちょっと自動車の話ですいませんけれども、
世界中の自転車の、ちなみに自動車の模型っていうのは粘土で作るんです。
粘土っていうのはもったり足したりできるので、彫刻ではなく超素と言われるものなんですね。
いわゆる足すことがすぐにできると。まあ彫刻は削るしかないですからね。
ところがイタリアだけは不思議と、ちょうど木のようなエポウッドと言われるエポキシの木ですね。
これを使うんですけれど、これはA液とB液を混ぜて3時間くらい待つと硬くなって、それをのみとカンナと絵のこぎりとサンドペーパーで作るんです。
なんでそんな面倒くさいことをするのかなーっていうと、これは硬い素材でものを作ると出来上がるものも実は硬く見える。
で、粘土みたいな柔らかい素材でものを作ると出来上がるものも実は非常に柔らかく見える。
で、外に出て走っている日本車のデザインを見てもらって、それに粘土の色を塗ったらどうなるか想像してみてください。
もうそのまま粘土に見えるんです。それは実は粘土で作っているカラーです。
あー、なるほどね。粘土に見えるドロドロのデザインが日本車になっていて、世界中で評価されていない。
それに対してイタリアっていうのはあまり余計なことができないんですよ。
木みたいなもんだから、キャラクターラインなんてこんなもんだからと、せいぜいこのくらいの大きさですねと、もう小さな面の表情なんてとても出せない。
でもその全体の佇まいとか、プロポーションとか、いわゆる塊とかそういうことがよく表現できているのがイタリアのデザイン。
それはなぜかっていうと、大理石を削って、いや削っていたミケランジュラとかダヴィンチの頃からの職人技っていうのがずっと今の工業界で生きていて、
それがこの車作りに生きていることに気がついたときにものすごく感動しました。
それはやっぱりイタリアという文化があって、それを生かせる人間がいてチーム力があって、そういう工業界があって今があるんだなぁと。
でそういうことが後で繋がってくる。それが僕が日本に戻ってくる一つのきっかけになりましたという感じですね。
はぁー、なるほどね。本当にイタリアっていうのは削っていくやり方とか、工業的なことをやり続けてきたと。
でそれが今にもずっと生きてて、今そういう車の設計デザインしている。逆に日本の方は粘土から作っていく。
確かに見え方として、粘土で作られたものと綺麗作ったものだと、そりゃ木の方が硬く見えますよね。同じデザインだとしても。
でも日本の車って確かに、結構のぺっとした表情が多いですね。いわゆるボックス型の車が圧倒的に多いので、そういうのを粘土でやったら、そりゃかなり柔らかく見えちゃいますよね。
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それを良しとしてきたのが日本の工業デザイナーなんではありますけど。これはたぶん歴史の違いがかなり大きいとは僕は思います。
とにかく詰め込むためにはのぺっとした表情で、ボックス型にした方がたくさん詰め込めるんですよね。
これが日本の根幹にあると僕は思っています。かなり予想ですけどね。
美しさではなくて、とにかく量だったという。高度経済成長の時にとにかくものを作って売るということを、あまりにもそれが成功大器になってしまったので、それを今変える。
今は現代だと変えようという話がいっぱい出てると思いますけど、当時は変えることはまずないので、それがずっと続いたんだろうなと、なんとなく僕は思っています。
今どういうデザインが起こっているのかという話をちょっとサッとさせてください。これはどちらかというとハードウェア寄りの話が多いですけれども、
最近皆さんのゲーム業界、エンターテイメント業界とは違うものばかりをわざと思ってきましたが、どのような傾向でデザインが行われるかという例をいくつか挙げさせてくださいと。
デザインの今というタイトルで続きますね。E6系という秋田新幹線があるんですけれども、これのデザインを川崎重工の皆さんと一緒に僕が監修という役割で、
JR東日本さんのためにデザインをしまして、既にこれが16両編成で走り始めています。
営業運転は2013年ですから、まだ来年1年間テストをして、再来年の春に走り始めるまでに綿密にテストを続けますと。
この新幹線も一応手がけたんですね、奥山さんが手伝って。知らんかと。もう今現在2022年バリバリに走ってますよね。
この新幹線の素晴らしいところは、デザインとかそういう部分だけでなく、実は今もう既に走り始めている早草っていう東北新幹線と、
この秋田新幹線は自動で福島駅と森岡駅とかで連結をして、その状態で時速320kmでトンネルに出たり入ったりするわけです。
日本のトンネルというのは周りの民家とか結局近いところにあるという、ものすごく稀な成り立ちになっていますので、
トンネルに時速320kmで連結した状態で出たり入ったりすると、結構音が低くて周りの犬が吠えたりとか、
鶏が卵を産まなくなったりとか、窓ガラスが割れたりとか、赤ん坊が鳴いたりということが起きちゃいます。
先ほどの新幹線はこういうことがないように、実はこの長いノーズっていう部分に自動連結器を収めていて、
いわゆる鼻の部分ですよね。結構早い新幹線であるほど鼻の部分結構長いですよね。
そこに連結部分を収めて、その後ろの客室までの断面積の間を完全に一定の変化率で全部作っているんです。
キャビンが上に乗ってヘッドライダーが出たところを横で凹ませるんです。
それで断面積の変化率が全く同じようにノーズから後ろまで作らなければなりませんし、
なおかつ10センチの雪が積もってもかなりの高速で走れるかといういろんな難しい条件があります。
結構考えることデザイン本当多いんですよね、新幹線って。
21:00
中国で事故が起こりましたけれども、こういう電車を作って時速500キロで走るというのは実は技術的に極めて簡単なんですけれども、
日本ではそれをあえてやらない。今まで数十年間一度も事故を起こしていない日本の新幹線というのは、
ハードウェアだけじゃなくそのオペレーションシステム全てが合わさって初めて実は世界で非常に稀な価値を持つ新幹線というものになります。
英語にもなっている新幹線というものがあるわけですね。という全体のシステムに価値があるんですと。
ところがおかしいのは、後でお見せするアメリカの高速鉄道とかブラジルとか中国に売りに行くときに、
日本人が一番その価値をわかっていなくて、ハードウェアを売り込みに行こうとしますと。そうすると、うちの機械は時速320キロ出ますよと言っても、
悪いけど中国の人は時速400キロ出ているよっていうふうに言いますと。それは負けてますよね。
で、あとハードとハードのプレゼンテーションしてしまっているわけですよねってことです。
これがカリフォルニアの政府の関係者から、後で聞いたんですけれども、日本人が電車の売り込みに来てもプレゼンテーションしていると、
ちょうどちょっと危ない発見ですけれど、北朝鮮がミサイル売りに来たみたいなもんだっていうふうに言ってますと。
ハードの話をして制度の話ばかりするけれど、僕らが求めているものはそんなところではない。
僕らが求めているのはこれまで日本人が築き上げてきたシステムである。
なんで一緒に売り込みに来ないの?というふうに言っていると。
いや、それはあちらはJRという製造メーカーですからって言うと、そんなの関係ないだろうと。
お客さんにとってハードウェアメーカーもソフトウェアメーカーもそれが合わさって一つのシステムなんだから、それをバラバラに分けるのは業界側が勝手でしょうというふうにおっしゃってます。
俺たちにバラバラにプレゼンテーションに来られたって、俺何言ったらいいんだと。
それがあなたたちのエゴだよっていうふうに罵倒されましたと。
うわ、これは厳しいけど本質をついた言葉ですね。
まったくその通りだと思いました。
システム全体で初めて意味合いを持つ、それが今ありとあらゆるさっきお見せしたようなものの全てに通じる価値なんだなと思った象徴がこの一つの新幹線ですと。
なるほどですね。ということで、ちょっと中途半端になりそうなんでここで区切ろうと思います。
続いてこれ内緒の話がやっと続くんですけど、またこれが延々と続いて、新幹線話はまだバーッと続きそうなので、明日からですね、明日はこれの続きから読んでいこうと思います。
明日読み切れない気がしてて、もう一に続くと思います。ごめんなさい。
それだけでもこれやっぱりいい記事なので、もうちょっとこの話は続けていきたいと思いますので、興味あれば聞いていただければ幸いです。
というところで、今日の朝活はこちらで以上にしたいなと思います。
はい、日曜日の朝9時というまた早い時間からご参加いただいた長谷川さんありがとうございました。
また明日も緩く勉強していきたいと思いますので、頑張っていきたいと思います。
じゃあ日曜日ですね、緩やかに休んでいただくのもいいですし、自分の自己投資として使ってもいいですし、ひたすら勉強するでもいいですし、お好きなように使っていただければ幸いです。
では終了したいと思います。お疲れ様でした。
23:53

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