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2017-05-09

第18回 おすすめの一冊『彼らがいなくなる前に』

今回は、映画と本が大好きな北川八郎が最近衝撃を受けたという写真集をご紹介します。同時代を生きながら、文明や貨幣経済などから全く切り離された少数民族の姿を捉えた写真集。この世界にまだこんなにも時間に追われない人たちがいるということに感動を覚えたと言います。

ご感想、ご質問はこちらまでお寄せください。 kitagawa@kiqtas.jp


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北川八郎 人生を変える出会い
こんにちは、早川洋平です。北川八郎 人生を変える出会い、今日は第18回をお届けします。
北川先生、よろしくお願いします。
リリーさん、聞いてますか?アフリカ、もう一度、元気で頑張ってください。
光を送ります。
さあ、今日はですね、普段も台本のないこの収録なんですけど、今日はね、どんなお話ししましょうかね、先生。
この間、見たフォトグラフというか、写真集というんですかね、素晴らしかったと思うんですよね。
そうですね、先生、紹介されてましたね。これ紹介しましょう。いいですか、タイトルにいっても。
Before They Pass Away、彼らがいなくなる前に、という写真集なんですけど、
これは、先生。
すごい、偶然見つけたんですけどね、本屋で。
なんか、ネイティブな人たちというか、時間に追われない人たちが、世界中にまだ生きてるんだなっていう、ちょっと私にとっては衝撃でしたね。
それはいわゆる、そういう、なんて表現したらいいかな、まるまる族みたいな方々ってことですよね。
まるまる民族みたいな。
民族みたいな。
少数ですね。
少数民族の方ですよね。
少数人、単位の人たちで、美しいっていうか、肌の色が真っ黒だったり、瞳が美しいんですよね。
確かに。
なんかもう想定、表紙から圧倒されますよね。
すごいな。
うん。
ぜひ皆さん、おすすめ。
なんでしょうね、でも、僕も実際、先生からおすすめいただいて、すぐ買ったんですよ。
第一に感じるのは、何を感じました?
僕はね、この人たちにとっていうか、アポイントとか、役割とか。
約束っていうのがない。
何時何分に誰に会ってとか、それからもう一つは、お金を稼がないといけないっていうのがない。
学校に行かないといけない。
出世とか、お金持ちとか、所有を目指してないんですね。
金銭とか、地位とか名とか。
僕も拝見して、ちょっとなんて言ったら表現したらいいか分からないですけど、やっぱりいい意味でなんですけど、
全く別の時間軸とか、世界観、価値観で生きてる。
そうですね。
生きてるような雰囲気ですよね。
だから我々が持ってる、日本人が持ってる苦悩と悩みがないんですよ。
目が違いますよね。
全然。
すぐ澄んでますよね。肌も綺麗やし。
削ぎ落とされてる。
それでいて、どの民族もみんな誇りがあるんですよね。
なるほど。
誇りがある。
すごいプライドって言わなくて、プライドじゃないね。
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教示というか、誇りがありますよ。凛としてるんですよね。
なんかすごい衝撃してましたね。
確かに。
すごくいいなと思って。
でもね、感想っていう意味では、写真そのものから若干ズレるかもしれないんですけど、僕はやっぱり、どうしても仕事柄なのか分からないですけど、そういう写真、少数の人の体のそういう表情を撮れたフォトグラファーの人、すごい有名な方らしいんですけど、そこがすごいなって思うんですけど、信頼関係とかないと撮れないですよね。
撮れない方みたいですね。
うん。
もう全然ダメだと思うときに、なんか嵐になって、共同で作業したときに、信用してくれたとか、金とか物とかカメラでは全然相手にしてくれなくて、人間を見てくるっていうかね。自分と同じ人間と認めたときに撮らせてくれたとかって書いてありましたよね。
やっぱりそうですよね。
うん。
先生、もう一つ気になるのは、先生、この写真集?
うん。
見つけるべくして見つけたんですか?どういうきっかけでそもそも?
いや、本屋さんに行くのが好きだからですね。
そうなんですね。
しょっちゅう神保町に今宿をとっているので。
たくさんありますよね。
そう、たくさんあるから、いろんな本屋さん行ったときにちょっとひょっと手に入れたんですけど、安いんですよね。この1万ぐらいするのかなと思ったら4000円。
確かに。
こんなに安くていいのかなって思うんですね。
4000円って言うと、それをひょっとしたら高いと感じる方いらっしゃるかもしれないですけど、このね。
これは宝物。
宝物ですよね。
ワクワクしましたね。
僕もう一つ言っていいですか、あれがすごかったんですよね。
なんかね、ライオンのような飾り物をして、広い羽織り花の草原と荒野の上に立って、槍を持って、自然と見渡している写真があるんですよね。
この表紙とは違うんですか?
表紙の写真ですよね。
この写真ですよね、やっぱり。
でも、それと思いません?
うん。
見せらかしてないんですよ、誰にも。
確かに。
誰も褒めてくれる人いないんですよ。
俺がすごいと、とか言っても誰も褒めてくれない。
暴走族だと、見学者がいないと、ほら、暴走しても楽しくないじゃないですか。
見せないとね、ですもんね。
アメリカの本で読んだんですけど、悪いことして警官と戦うとき、警官を懲らしめることが面白いとか言うような、相手がいるじゃないですか、人間っていうか。
でも、何にも言えないんですよね。
誰も褒めてくれない。ライオンが褒めてくれるわけじゃないし、鳥が褒めてくれるわけじゃないし。
でも、草原の丘の上に立って眺めてる立ち姿が、ものすごく美しいんですよね。
立ち方が薄い。腰が定まってたりね。
なんとかなくて、ちょっと体に斜めになって、3人ぐらいの男の人たちが遠くを眺めてる姿が、体が細くてね、筋肉質で若くて、遠くを眺めてる姿が凛としてて。
いやー、すごい美しいなーっていう。
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この本は、本当に写真集は、本当にちょっと上手く表現できないですけども、やっぱり表紙で吸い込まれますよね。
あの格好で、褒められなくて生きていけるっていうのがすごいなーって思う。
そうですね。これ先生、あんまり型にはめる必要はないと思うんですけど。
ただ、強いて言うなら、なんだろうな。
この写真集、どういうことを例えば感じてほしいとか、どういう人に読んでほしいとかって、もし何かあるとしたら。
僕の考えたら正しいとは言えないけど、同時代の人なんですよね。今、2015年に撮った写真だから、2年前だから、まだみんな生きてるんですよね。
そうですね。
同じ生き方をしてるんですよね。
そうですね。同じ時間軸を生きてるはずですよね。
まだ今、製造してるんですよね。ごく薄くないけど。
で、彼らが文明を持ち込むと、おそらく絶望してるんですよね。
そうですね。
お金と電気と自動車とか、このパソコンとか持ち込むと、たちまち崩壊してしまう人たちがいるんですよね。
でも、彼らは誇りを持ってるし、稼ぐことや地位が上がることや、儲けることや、そういう今の資本主義と会計代から全く違う生き方をしてるんですね。
確かに。
楽しむことと、楽しむことと、ゆっくりか早くわからないけれども、みんなで草原を生きたりとか。
もう一つは、褒めたりとか、すごいねと言っても、ちょっと言葉が違うけど、なんていうかな。
周りの人から褒められることを求めてなくて、ただ自分を飾って、台紙の中でライオンと張り合ってるような感じの写真で。
うん。
人から褒められることを求めてないよね。
うん。
なんか、いろいろな格好がするんですよね。
そのデザインもすごいと思うし、よくこんなデザイン思いつくなっていうか。
でもなんか、そうですね。実際にお話がかかって、写真集の内容を思い出したりすると、先生が前回、前々回だったり、良かったこととか、ポジティブな思考なんかもありましたけど、それとはまたちょっとアプローチが違いますけど。
ちょっと違いますね。
ちょっと違いますね。
ちょっと違いますね。
ちょっと違いますね。
だから、私がどういう状況なのかとか、意外と考えてることは大したことないなとか、これって別に必要なかったなとか、逆にこれはこんなに恵まれてるんだなっていうことを、この写真集を通じてなんか鏡のように映し出してくれますよね。
うん。僕はちょっと別な考え方したいですね。電車に乗ることや、新幹線に乗ることや、飛行機に乗ること、実際になってもいいじゃないですか。お金をそれで稼いだりとか、時間を間に合わせるとか。
そうですね。
少なくとも緊張があるしね
落ちるかもわからないし
電車乗ることもたくさんの人と揉まれないといけないし
何時何分に早くさんが来るから
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用意しないといけないとか
そういう日常のアポイントで
稼ぐとか生きるとか
今の日本人が持っている
文明人が持っている言葉を一切いらないもんね
ただみんなと踊って楽しくなって
宗教して鳥を追いかけて
食べて寝て風が楽しんで
嵐が来たら逃げて
またニコニコして
写真見るとキリッとしてるし
そうですね
本当にあるがままじゃなくて
神様がこうしろって楽しみなさいって言っても
楽しんで生きてるっていうか
余分なことないからみんな美しい
すごいこんな生き方ができる人がいるんだ
そうですね
お金もいらない
電車に乗らなくてもいい
飛行機に乗らなくても
シートもいいよ
なんて
何もいらないっていうか
でも行ってみないと分からないけど
多少の苦労はあるかも分からないけど
人生の苦労とか
違う苦労がある
素晴らしいなって
羨ましいと思う人
例えが分かりにくいかもしれないですけど
例えば大海原だったり
僕例えばグランドキャニオンとかも行ったんですけど
そういう前に行った時の
ちっぽけだなみたいな
いい意味で
自分のそういう小ささを
もっと引いてみれる時のものを
さらに
相手が自然じゃなくて人でもあるので
よりいい意味で気づきとか
ゆとりとはちょっと違うんですけど
なんかこう
やっぱ浄化される感じを受けますよね
大自然だけよりも
それと面白いのは
僕らの場合は
グランドキャニオンとか
見学に行くじゃないですか
でも
生きて
楽しんで
生きて
楽しんで
なんか
確かに
そこで住んで
その人生を送るっていうのが
すごい
できてるのがすごいなっていう
まあちょっとこの方の
褒めすぎたけども
そうですね
別にスポンサー費はいただいてないんですけど
これぜひ皆さん手に取っていただきたいですね
感じるものがあるんじゃないかな
こんな民族は実際に地球
今同時に信仰で生きてるっていうことが
すごい美しいね
そうですね
目が
すごい住んでるんですよ
凛としてるし
はい
このビフォーゼイパスアウェイ
彼らがいなくなる前に
ぜひ皆さん書店で手に取ってみていただきたいんですけど
先生でもいいですね
今日こうあまりテーマ決めずに
さりげなく本の話になってましたけど
なんか今後ね
先生本も映画もよく見られるので
そうですね
機会があれば
映画と本が大好きですね
皆さんにおすすめの本と
またまた教えていただければありがたいですね
そうですね
逆にそういうことも含めてですね
この番組では質問も含め
例えばそういうおすすめの本だったり
ご意見などもいただけると
とてもありがたく思っております
東京に来た時は
必ず3本とか5本ぐらい見ちゃうんですよね
そうですね
12:00
今日もこの後ね
いかれそうな雰囲気ありますよね
先生
またその辺もね
番組でシェアいただきたいんですけども
番組へのご意見ご感想は
北川八郎先生の公式ホームページ
もしくは
北川アットマーク
kictas.jp
北川アットマーク
KIQ
アルファベットのQ
TAS.jpまで
お寄せください
ということで
今日は第18回をお届けしました
北川先生ありがとうございました
ありがとうございました

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