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2023-12-31 34:32

【トーク】#29.5 世界は贈与でできている、延長戦「世界は贈与でできている」

今月の一冊紹介コーナー「世界は贈与でできている」があまりに熱い本だったので、そらやんとなっしーでトークバトルの延長戦を行いました!/今日紹介した本「世界は贈与でできている」(近内悠太)

00:03
スピーカー 1
コロンコロン、いらっしゃいませ。喫茶クロスロードへようこそ。
この音声配信は、音好きな人たちがグラッと集まる喫茶店をコンセプトに、店員3人組が緩く話してまいります。
ふと一息つきたい時に聞いてくださいね。
はい、先週ね、年末お疲れって言ったはずなのですが、まあ年末特番ということで、もう一回やらせてください。
で、今月【世界は贈与でできている】という本について、ゆうこりんとなっしーの熱いトークバトル会がね、あったかなっていうふうに思うんですけども、
聞いていないよっていう方がいたら聞いてほしいなというふうに思っているんですけど、収録を聞いて、私自身はね、ドライアンがね、性格が結構ひねくれているところもあって、
で、2人の感想とか、その本から感じたものとかとはもう全然違う解釈を、感想を私はこの本に抱いて、
で、まあ一つの本に対していろんな見方があるって、まあいいことかなっていうふうにも思ったので、やっぱそれも話したいなということで、もう一度なっしーに来てもらいました。ありがとうございます。
スピーカー 2
いいよね、この年末特番でもう一本いっちゃうみたいなノリでね、この作れる感じが最高に楽しいなと思って、私は喜んで馳せさんじたわけなんですけれど、
スピーカー 1
ああよかった。
スピーカー 2
あの回は本の予約もすごく多かった回になったなと思っていて、私としてはこの本を読んでどう思ったのかっていう部分も、
聞き返してみると長めに撮りたかったなと思っておりまして、そういう意味でこのソラヤンとのセカンドバトルは望むところだという気持ちでいっぱいでございます。
スピーカー 1
そう、もともとね、ちょっと難しい本だから、ようやくにね、ようやくというかこの本が何たるかっていうところを説明するのにね、結構大変だよね。
スピーカー 2
結構ね、どの部分までをその話でやるかみたいなところもね、結構3人で揉めたよね。
スピーカー 1
そうね、難しいところもね。
スピーカー 2
ぜひ言っちゃってくださいよ、ソラヤン。
スピーカー 1
そう、なので、とりあえず前回の配信を聞いた方向けに今回しゃべるので、その本の内容とかに対しての補足とかちょっと不親切な部分もあるかもしれないんですけど、
今回はそこをちょっと多めに見ていただけたらと思っておりますんで。
一応ね、一応改めて世界は雑魚でできているっていう本がどういう本なのかということをすごくさらっとおさらいをさせていただきます。
我々日本人が生きているのは資本主義社会。
市場経済において個人が自由な競争を行っていきましょう。
03:02
スピーカー 1
資本家が労働者を雇っていろんなビジネスを行って利益を追求していきましょう。
それで社会を豊かにしていきましょうっていうそういう社会。
ここではありとあらゆるものが商品で、我々は日々いろいろなものを対価に見合う交換という形で取得して生活をしています。
働いてお給料をもらうとか、お金を出して何かを購入するとかそういう感じですね。
だけど交換っていう手をなしてないやり取りも実はめちゃくちゃたくさんありませんかっていうのがこの本の問いかけの一つ。
それって実はめちゃくちゃたくさんあって、それを無視してこの社会の構造について論じるってことできますか?できないよね?っていうのがこの本の問いかけです。
交換という手をなしてないやり取りって何?っていうのがいわゆるプレゼント、贈与になります。
この贈与が今の社会、人々の価値観にどういう影響をもたらしているのかっていうことを哲学者である塚内先生、著者の塚内先生によるガイドで贈与を軸に世の中を見直してみると
あれ結構この世界ってこんな面白いことが起きてたんだっていう多くの発見と驚きが詰まっていたっていう本なんですね。
そんなふわっとした説明なんですけど、とにかくその資本主義社会の交換とは違うやり取りっていう形で私たちがもらっている贈与っていうものを
今一度見返してみようよっていう内容です。
私この本を読んですごく熱い気持ちになった箇所があって、贈与は本質的に偶発で不合理である。
でも、だからこそ世界に予想外の変化を起こしていくという箇所でした。
これ何の話をしているのかっていうことを説明していきたいんですけど、資本主義社会における交換活動って基本的に計画通りなんですよね。
なってコンビニ行ってこのお菓子くださいって言って、そのお菓子が100円でね。
100円出して買えなかったらおかしいじゃないですか。おかしくない?
スピーカー 2
おかしいおかしい。
スピーカー 1
おかしくない。おかしいよね。
だから交換っていうのはそもそも予想の域を超えることがないっていう。
でも贈与、そのプレゼントってある日突然起こるじゃないですか。
サプライズって。
私最近結婚記念日だったんだけど、それは友達に今日結婚記念日だって言ったら、
2人で食べてって言ってハーゲンダッツのギフト券をLINEでくれたのね。
LINEで渡せるギフト券みたいなのあるじゃん。
06:01
スピーカー 1
おめでとう後で2人で食べてって言って、セブンイレブンで交換できるやつ2つもらって。
すごいサプライズ。めっちゃ贈与じゃん。
でもこれが互いの結婚記念日にアイスを送り合おうっていう交換の儀式だったら、
また捉え方が全然違ったのかなとかって思ってて。
それも素敵な話だと思うんだけど。
贈与っていう突然起こることで、
何か世の中の関係性にパッて変化がもたらして、
っていうのって確かに贈与が引き起こしてる。
例えば職場でも基本的にはお給料通りに仕事をしているけれども、
このプロジェクトめっちゃ大変そうだから手伝ってあげようかなとか、
あの人家族大変らしいからこの日仕事変わってあげようかなとか、
物のやり取りじゃないけど、労働と言い方おかしいけど、
贈与関係みたいなところってめっちゃあるのかなって思ってて。
それをきっかけにプロジェクト自体がすごくうまくいったりとか、
新商品が生まれるきっかけになる現場もあるんじゃないかなって思ってて、
そう思うと贈与っていうところに含まれている人の不思議なエネルギーが
社会に与えている影響って面白いんだなって思ったんですね。
そんな風に考えたことがなくて、
人との関係性みたいなところに贈与っていう小っちゃなかわいい爆弾みたいな
ポカーンって爆破すると虹色のパパパみたいになって、
それでみんながびっくりしたり、いいことが起きたり、
いろんなつながりが起きたりっていう、
そういう風に私は考えたことがなくて、
面白いなって思ったんですね。
もうちょっとこの話してもいい?
全然大丈夫。
どうぞどうぞ。
スピーカー 2
今日はそらやんのお前のだけよ。
スピーカー 1
私この贈与のやりとりをものすごく強く感じる場所が一つあって、
オンラインゲームのコミュニティなんですね。
でも私がすごいゲームをするということはどんどんバレていると思うんですけど、
結構ゲーム大好きで、コロナであまりにも寂しすぎて、
ファイナルファンタジー14っていうオンラインゲームを
3年前に職場の同僚に誘われて始めました。
ちょうどね、今日12月23日に収録してるんですけど、
3年前の12月23日に私は始めました。
スピーカー 2
記念日じゃん。
スピーカー 1
そう、エオルゼア誕生日なんだけど。
最初は職場の同僚にいろいろ教わりながら、
いわゆるリアルのつながりの人たちだけとやってたんだけど、
今はゲームでしか会ったことのない友達の方が全然多くて、
パパともママともとかもめちゃくちゃたくさんいて、
そうそう楽しくやってるんだけど、
09:01
スピーカー 1
ファイナルファンタジー14って世界中で2700万人ぐらいユーザーがいて、
スピーカー 2
すごいコミュニティだね。
スピーカー 1
そうそうそう、ものすごい大きなところ。
しょうもない話をすると、この1月の頭に
ファイナルファンタジー14のユーザーの集まりがあるんだけど、
東京ドームでやるからね、2日間。
スピーカー 2
すごいでかい箱用意したね。
でもそうか、それぐらいじゃないと入らないのか。
スピーカー 1
それでもチケットの倍率が高すぎて全然行けないみたい。
ちなみにラスベガスとかでもやってるからすごいよね。
ラスベガス、ロンドン、日本でやってる。
スピーカー 2
また新しい世界だ。
スピーカー 1
このゲームなんだけど、いわゆる攻略本がないのね。
強いボスの倒し方とか、
強い装備のゲットの仕方みたいなものって
公式から発信されないのね。
じゃあどうするのかっていうと、
そのユーザーさんがそれぞれ
この装備の作り方分かりました、みたいな感じで
ブログとか、YouTubeとか、Xとか
あちこちにあげてくれるんですよ。
どれもめちゃくちゃ丁寧で分かりやすくてすごくて、
絶対にどう考えてもめちゃくちゃ工数かかってるんだけど、
別にそれで公式からお金がもらえるとか
そういうのはなくって
YouTubeの再生回数のチャリンチャリンは多少あるだろうけど
別にそれで食って生きるほどでは絶対ないんだよね。
もう完全に善意の世界で
なんでそういうことをみんなするんだろうっていう風に
私も思うんだけど
私も始めたばっかりの頃は
職場の同僚の子とか
やり方分からなくてオロオロしてたところでフィールドで
困ってそうだからって声かけてくれる
見ず知らずのプレイヤーさんとか
めちゃいて
自分も最初の頃助けてもらったから
同じように始めたばっかりの人には
親切にしようとか
自分もこれに困ったから
次の人が困らないようにしてあげようみたいな
そういう風に始まってるんだよね
増量の流れが
それで人の繋がりがすごいたくさんできてて
その結果仲の良い繋がりができたりとか
ファイナルファンタジーの世界で出会って
すごいいい友達になったとか結婚したとか
いい話もいろいろあったりとかして
でもそのコミュニティの基盤にあるのが
完全な増揚のやり取りっていうのは
私はすごいなっていう風に思ったんですね
なんかその自分の今遊んでる仲間たちとのことを
増揚っていう軸で見たときに
確かにこれはすごい不思議な力だし
面白いなっていう風に
あったかいなっていう風に思ったって感じです
長くなったんですけど
話はそんな感じで
増揚が自分の周辺を変化させたとか
ありましたか?感じたことあります?
スピーカー 2
そらやんのファイナルファンタジー40への愛が
12:02
スピーカー 2
すごくよくわかったということと
年末会で倒した難しいボスは
きっとこのファイナルファンタジー40の
ボスだったんだろうなと思って聞いてました
スピーカー 1
そうそうそうそう
スピーカー 2
でもすごいあったかいね
あったかいしそれでまた一つの社会ができてるって意味では
一つの増揚の社会の在り方なのかなって
スピーカー 1
聞いてて思いましたっていう
スピーカー 2
思ったんですけど
私がどうかなって思って考えたときに
これを増揚と括っていいのかわからないなって
ちょっと思ってしまったんだけど
私が住んでるところって結構人も多くて
ちょっと悲しいことなんだけど
公園にゴミが落ちているとか
そういうことも結構あるような地区なんですよね
私は結構子供の散歩がてら
ほぼ毎日公園に行ってるから
ゴミがって思いつつ
拾えないときとかもあるじゃん
ちょうどゴミ袋持ってなかったみたいなときに
ゴミを見つけてしまったけど
次の日に行ったら
ゴミがちゃんと片付けられてるみたいなことがあって
なんでだって思ったんだけど
それをちゃんとゴミを拾ってくれる人がいるんだな
っていうことにある日気づいて
しかもその人に出会ってしまったから
いつもありがとうございますみたいなことで
話しかけてみたことがあったんだけど
そしたらその人は
実はゴミ拾いはついでだったんだよね
みたいなことを話してくれたんですね
あとは別に他にも目的があって
ゴミ拾いもついでにやっておこう
みたいな感じでやってくれてる人だったんだけど
私はその時に
行動する人の意図しないところで
その恩恵を受けることもあるんだ
っていうことに気づいて
もちろんその人はゴミを拾うっていう行動をしているけど
ゴミ拾い以外のことも意図した行動をしてて
でも私はゴミが拾われてることで
綺麗な公園になってる
ありがとうって気持ちになるっていう
ところで考えると
私がゾウヨの受け取り手だと考えて
それがゾウヨだって気づいた
ケースなのかなっていう風に捉えたとしたら
これもゾウヨの一つの形なんじゃないかなって
思いましたっていう話を
ちょっと挙げさせてもらってて
自分の行動がね
意図せず誰かを喜ばせていたら
素敵な社会だなぁ
もしかしたらその人も本当に
F14の人もさ本当に楽しくて作ってるけど
それがもう空やんのめっちゃ
タメになってるみたいなことで
やっぱそういう社会が成り立ってるってことが
素敵だなって思ったし
それを受け取れるっていう自分は
幸せだなって思いましたって感じです
スピーカー 1
その気づきを得られるなしがまず素敵だよね
スピーカー 2
でもだって嬉しいじゃん
昨日拾えなかったゴミって思ってさ
また公園に行ったらさ
あれっキレイになってるってなったらさ
単純になんか
あれっ誰かが片付けてくれたんだ
15:02
スピーカー 2
勝手にゴミはなくならないからさ
スピーカー 1
そうそう勝手になくならないんですよ
ゴミって
スピーカー 2
勝手になくならないけど勝手になくなってたら
スピーカー 1
ちょっとわぁってなるよね
いやぁいいね
ゾウヨを群発的って先生もおっしゃってたから
自分のね行動が全く
いやそんなつもりはなかったけど
とっても喜ばせてたみたいなね
あるといいねできてるといいな自分も
気づきたいし
スピーカー 2
私実はゾウヨしてたみたいになってるかもしれないっていうのもさ
ちょっと嬉しいなと思ってるよって話かな
スピーカー 1
そう気づきたいし
自分もしたいしみたいなね
あぁいいねいいね
素敵な話だ
そんな感じでねゾウヨってすごいじゃん
面白いなっていう風に感じてるんだけど
私はねどうしてもこのゾウヨを手放しに
素晴らしいと思えないっていうところも実はありまして
本に書かれていたように
ゾウヨがもたらす呪いっていうのも
またこの大きな側面だなっていう風に思ってるんですね
ゾウヨがもたらす呪いってなんないよっていう話なんですけど
反対給付義務って話されてた通り
愛すくれた友達にごくごく自然な感情として
今度会ったら私なんか彼女に送りたいなっていう風に思うんだよね
それってごく自然な感情として思うんだけど
やっぱり恩を返さなくちゃって思わせてしまうところもまた
ゾウヨの一つの側面だなっていう風に思っていて
ちょっと怖い側面もあるかなっていう風に思ったりするんですね
何々してくれたからっていう気持ちで
本当は今この関係を続けたくないんだけど
関係を断ち切ることができないとか
転職はしたいけどでもやっぱり今の上司には恩があるんだよなとか
よくある話じゃないですか
自分のやりたいことができなくなっちゃうみたいな
っていう姿もまた想像に難くないかなっていう風に思ったりしてて
私の話をすると私は高校と大学を奨学金で通ってるので
数百万のゾウヨを受け取った状態で教育を収めていて
自分はこれほどよくしてもらったんだから
人の役に立たなくてはならないとか
自分が生きていくために誰かが多大なコストを払っていて
自分はそれに見合う人にならなくちゃっていうことに
なぜかその時ものすごく敏感になってしまったんですね
私はその考え方を極限までこじらせちゃって
就活がすごく大変だったんだよね
大変っていうか今思うと本当にバカな話なんだけど
18:03
スピーカー 1
就活ってないって複数持ってもいいじゃないですか
私はどうしてもそのやり方が受け入れられなくて
1個ずつ受けていった
本当これマジ嘘でしょってみんな思うかもしれないけど
1個落ちたら次行くみたいな
なんでそんなことになっちゃったかっていうと
新卒採用にかかるコストみたいなのをネットかなんかで見たのかな
就活セミナーとかで聞いたのかな
わからないけど
私一人取るのにこれだけのものが払われてて
内定決まったらもうこの人は来るっていう前提で全てのことが決まっていく
いろんな人がつつがなく入社できるように
いろいろフォローしてくれるっていうところに
答えない可能性があるっていうことが
人としてどうなのかってことを真面目に考えすぎちゃって
ただの考えすぎなんだけど
私は多分すごく真剣にやってて
だからこそなのかもしれないけど
雑用のやりとりで私が趣味に対して
私が何かしたことで相手の自由とか意思が奪われるみたいな
どこかやっぱ極端に恐れてしまってて
私はあんまり損得感情で動く人間ではなくて
人生で多少損をした方が楽しいみたいな価値観があるから
サービス精神が旺盛な方だと思うんですね
自分の性格が
だからこそ私の行動が誰かを縛ることがないようにっていうのは
自分の周囲に対してずっと願ってて
特に最近は自分の娘を呪いたくないっていう気持ちが
どんどん強くなってきてて
自由にのびのび娘の思うままに進んでいってほしい
けど私はそれができるのかみたいな
むしろこののびのびと生きていってほしいという考え方こそ
雑用の呪いなのではみたいな
そんなことをねまたこじらせてしまわないか不安です
ナッシーはどうですか
スピーカー 2
まず一言言いたいけど
そらやん考えすぎだよってちょっと言いたかったんだけど
スピーカー 1
そうなんだよね
スピーカー 2
考えすぎな気がするんだけど
なぜ考えすぎかと思うことを
ちょっとちゃんと論理的に説明できるように
ナッシー頑張ってみますっていうところで
今からしゃべります
スピーカー 1
ありがとうございます
スピーカー 2
ちなみに前回のトークで
パンタクロースの話に少し触れましたが
この本の中では
雑用はそれが雑用だと知られない場合に限り
正しく雑用になるとあり
名乗らない雑用者であるパンタクロースは
雑用の差出人を消してくれる存在でした
またこの本の中で雑用の呪いの正体は
届いてくれるといいなという切度のなさ
祈りの不在であるとも書かれています
21:00
スピーカー 2
私はそらやんの話を聞いてて思ったのは
もしそらやんが誰かの払ってくれるコストを
感じてしまったのだとしたら
それは雑用
これは雑用だと仮定した場合にだけど
雑用を送る側の手際だったかもしれないし
そらやん自身がね
雑用の受け取り人としての教養を早く身につけてしまった
とかそうならざるを得ない状況になったんじゃないのかな
っていうのをすごい聞いてて思ったんでね
それだからいけなかったとかそういうつもりもないんだけど
なぜならこの社会のベースという考え方は
交換の方が優勢だと思ってるし
雑用についても雑用だと思ってやっていないことの方が
多いと思っています
でも私たちが
見知らぬ誰かに届いてほしいって思った行動も
届かないかもしれないけど届けたいみたいなのが
説度というか
届いてくれるといいなっていう説度っていうのはそういうことじゃん
届かないかもしれないけど届けとけみたいな気持ちで
やる行動とかが雑用であって
しかももしかしたらその受け取り人が
うまくこれ受け取れなくて届かなかったからといって
雑用を送る方の人が
持っていた思いがなくならないわけでもないじゃん
思いがなかったことになるわけでもなくて
なんだろう
思いはちゃんとあってでも
届けって気持ちで送るのが雑用だから
そこに説度のなさとか祈りがあるかどうかっていうのが
雑用が呪いになるかどうかの分かれ目だとしたら
この雑用のルールに当てはめても
やっぱりソロヤンが娘にかける思いは決して呪いではないと思っているよ
っていうのを考えたけどな
スピーカー 1
難しいよね
正しい雑用みたいな
雑用は雑用で結構条件が厳しいという厳しいというか
真に機能するための条件って結構難しいなっていうのが
今の話から分かるようにそうなると
交換でも雑用でもない何かみたいなものが
いっぱいあるってことやねこの世にもまだまだ
スピーカー 2
そうやな
スピーカー 1
雑用もどきみたいな
表現をするのが適切かどうかわからないけど
雑用の革をかぶった
けど雑用の条件は満たしていないからみたいな
時に呪いが
なってしまう時もある
人間完璧じゃないからね
雑用のつもりを送っても雑用もどきになっちゃう
こともねあるよね
スピーカー 2
だからそこはやっぱり
送り手の人にすごく委ねられているというかさ
なんか届いてほしいといいなって言いつつ
24:02
スピーカー 2
やっぱりどっかで見返りを期待してたら
それは正しい雑用ではないってさ
言われちゃうのかもしれないけど
でも人間だものそこはちょっと思うかもしれないとかさ
本当はだからもっと
グレーなところはいっぱいあって
それに対して
そういうのがあると
受け取り手としては苦しめられることもあるかもしれない
ってことをソライアンはすごく恐れたんだよね
スピーカー 1
この話を取りたいって思った根源にある気持ちが
この話の先にも続いていくんだけど
この雑用っていう関係性が
しんどいなって思うことも
それもまた一つだよみたいなことを
言いたかったみたいな
そのいろんな感じ方ってできると思ってて
しかし先生は雑用っていう軸で
この社会を見てみると
こういう見え方がありますよっていう
一つの世界の見え方の物差しを与えてくれて
でもその物差しって
いくらでも別のものもたくさんあるわけで
この雑用がすごい自分の考え方生き方に
すごいバシッとハマって
あそっかそういう風に見たら
すごい楽しいな面白いなって思える人もいるし
ちょっと苦しいかもしれないっていう風に思う人も
いるんじゃないかなって
私はどっちの気持ちも
あっていいんじゃないかっていう風に思って
だからすごい雑用めっちゃいいやんっていう
感じるエピソードもすごいあるし
雑用もどきに苦しめられることもあったよなー
みたいなことも言いたかったみたいな
なんかどっちもなんかあるよね
だって人間だもの
スピーカー 2
人間だものっていい言葉だね
いい言葉だね
スピーカー 1
本当にいい言葉ですね
私もなんかさナッシーに言われて
確かに交換しなきゃみたいな気持ちにね
多分なってたんだろうね
だって見合ったコストに対して
見合った人間にならなきゃみたいなってことはさ
労働で日本に何かを
社会に何かを返せなきゃっていう風に
交換しなくちゃって思ったってことは
日本主義社会寄りの考え方にね
行ってたんだろうなって
考え方をしていたんだろうなーとか
確かになーっていう風にね
思ったりした
この雑用の話って
雑用って送り手がいて受け取り手がいて
初めて成り立つっていう風に
本には書かれていて
送り手の気持ち
受け手の気持ち
みたいなのがこう
上手いこと噛み合って初めてこう正しく雑用
虹色のちっちゃい爆弾が
ポーンって爆発して
キラキラキラーってなると思うんだけど
つまり受け手が
27:01
スピーカー 1
これは雑用じゃないっていう風に
思ってもいいんだなって
私は思いまして
送り手と受け手の関係で初めて成り立つんだったら
受け手が
これは雑用じゃないですみたいに言ったら
その雑用関係は
絶対に成り立たないみたいな
どんなに恩がでかくて重くても
とんでもない額の何かが
渡されたりとかしても
もう私これは雑用だと認めません
みたいな権利を
私たちは持ってるし
なんかうわぁ呪われそうって思ったら
これは雑用じゃないからっていう風に
逃げていいのかなっていう風に
思ったんだけど
思ったんだけどとはいえ
返さなきゃっていう気持ちって
ずっとついて回るというか
どうしても終わっちゃうかなって思ってて
私はこの雑用に呪われないための
ハックみたいなのを個人的に
私はこうやって雑用関係が抜け出したなっていうのが
一個あったので
それを最後にちょっと話しておきたいなって
思ったんですけど
詳細はあまり詳しく話したくないんですけど
手切金ってあるじゃないですか
この人たちが私に送ってくれた恩は
金額換算するとこのくらいかなっていう風に
私は考えて
お金を渡して
その人たちの関係を解消したっていう
お前今何言ってんだよっていう
結構やばいこと
私は人生で一回したことがあるんですね
もうその関係が本当にしんどくて
どうしたらいいか分かんなかったから
それって今振り返ってみると
雑用関係を
資本主義の交換の関係に変換して
もう雑用関係じゃないです
これはもう雑用じゃないですっていう風に
解消してる行為だったんじゃないかなって思ったのね
その私が
この人たちにしてもらったことを
お金として換算するとこれくらい
っていう風に考えた相手からは
ものすごいたくさんの恩を受け取っていたし
でもそれがゆえに
ものすごい私は苦しい思いをしてしまった時があったんですね
それを振り返ってみて
私はあの時に雑用関係を
これは資本主義ですって言い切って
これは雑用じゃないですって言って
自分のつらい状況から
抜け出そうとしたんだっていうのが
振り返ってみると
すごい面白い考え方を当時したなっていう風に
思ったんだよね
何の話をしてるんだっていう感じなんですけど
手切り金の話ちょっと生騙しすぎるんだけど
そういう風に別の世界のルールを持ち込むことで
呪いから解かれることみたいなのを
法を犯さない範囲だったら
してもいいかなって
私はちょっと思ってしまうところがどうしてもあって
もちろん法を犯したらダメなんですけど
でもあまりにもしんどくてつらくて
これで生きるのがつらいけど
30:00
スピーカー 1
私はこういう人たちには恩があるから
どうにかしなきゃいけないっていう風に思った時に
リトルソライアンが現れて
それはゾウヨだって思わなくていいんだよ
恩を感じる必要はないんだよ
って言ってもいいんじゃないかって思っちゃったのね
何でそんな風に思ったかっていうと
この本のゾウヨって
私すごい素敵な考え方だって
今でもすごく思っていて
でもあまりにもちょっと強烈な考え方で
すごい魅力的な分
それにまた囚われそうになる自分もいて
だからこそ別にこれは
世の中を見る物差しの一つであって
他の物差しを選ぶ方法もあるよって
一歩引いて考えることもできるよっていうことを
自分自身にもやっぱ言い聞かせたいなって思ったし
そう感じたことを改めて伝えたいなって
すごい話
すごいエグい話をしていると思うんですけど
そういう風に考えてもいいんじゃないかなって
私はちょっと思っちゃったりしたんですね
ゾウヨをゾウヨと認めない権利を
誰もが持っているっていう
持っていいんじゃないって思ったんですけど
雑誌どうですか
スピーカー 2
年末らしい大暴露大会になっておりますね
どうコメントしたらいいか分からないよって
スピーカー 1
そうだよね
スピーカー 2
でもすごいそれを考えだしたソラヤンは
本当にいい考え方をしたんだろうなって思った
今の枠組みで考えて行き詰まった時に
別の世界のルール持ってこれるって
結構強くないっていうところはやっぱりあって
その違うルールを知らないとできないことだし
きっとそうやって変えてみて
持ってきて変わって
世の中は少しずつ変わっていくんじゃないかな
っていうことを考えると
リトルソラヤンはね
そうやって自分の世界を変革したんだよなって
思ったよ
ここからは完全に私の感想になりますが
私前回トークで
自分はあんまり意識してなかったんだけど
すごいゾウヨの送り手の方に
だいぶ焦点を当ててたんだな
でも今回のトークでソラヤンは
受け取り手サイドはこう思ってるんだよ
みたいなことを語ってくれたのが
この回が前回を補完するっていう意味でも
すごい良かったなって
だから同じ本を読んで
人と話すことが面白いんだよなとか
トークって複数人で話すのがやっぱりいいよな
みたいなことをすごい感じたよっていう
スピーカー 1
これは本当にあれだよね
解釈が分かれる
こんなに分かれるとも思ってなかったし
私自身も
この3人で分かれるってことは
33:00
スピーカー 1
ものすごいいろんな人がいろんな
捉え方をしてるんだろうなって思って
やっぱ本の話をする友達がいるのは
いいことですね
本の話をする友達を増やしたい音声配信
を目指してるから
改めてやっぱそれ
ステッカーを作って
やっていかなければと思ったよ
本の話ができる友達はいいですね
スピーカー 2
とりあえずそらやんお疲れ
スピーカー 1
ありがとう
そんな感じでね
来年もよろしくお願いいたします
ここまででトークテーマは終了ですが
コロナ禍ではいつでもお便りを大募集しています
トークのご感想や本にまつわるお悩みなどを
ぜひご投稿ください
ポッドキャストやノートに
お便り投稿フォームのリンクをご用意しておりますので
そちらからご投稿いただけると嬉しいです
今後も喫茶クロスロードは
毎週月曜日と木曜日
夜21時よりゆるゆる営業していきます
本日はお越しいただきありがとうございました
またお待ちしております
良いお年を
34:32

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