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2023-07-31 17:59

【トーク】#9 夏休みですね!(文庫本の季節ですね!)「本日はお日柄もよく」「武士道」「ゲーテとの対話」

本屋さんのアノ企画が盛り上がる夏休み!文庫本という本の形態や文庫本との三者三様の付き合い方が見えてくるかもしれない話/今日紹介した本「本日はお日柄もよく」(原田マハ)「武士道」(新渡戸稲造)「ゲーテとの対話」(エッカーマン)

00:02
スピーカー 1
カランコローン、いらっしゃいませ。喫茶クロスロードへようこそ。
この音声配信は、本好きな友達と出会いしたい人たちが、
ふらっと集まる喫茶店をコンセプトに、
本がなかったら友達にならなかったであろう店員3人組が、ゆるーく話してまいります。
お仕事の帰り道、家事をしながら、寝かしつけの後など、
ふと一息つきたいときに聞いてくださいね。
ということで、7月31日第9回をお届けします。
イエーイ!9回ですよ、もう。
今日も元気にトークは、ソラヤン、なっしー、ゆうこりんの3人組でやっていきます。
そろそろ夏休みですね。
みんな、今年の夏休みの計画はどんな感じなんですか?
ということで、じゃあソラヤンから聞きます。どうぞ。
スピーカー 2
はーい。喫茶クロスロードのみんなで直島に行くっていう予定が計画されていて、
私はそれをすごい楽しみにしている。娘も連れて行くんだけど。
ねー、楽しみ。
ねー、楽しみ。
あとはね、娘がもうすぐ8ヶ月なんで、そろそろ水族館とか、
生き物との関わりを持たせたいなと思って。
スピーカー 1
そうね、そういう時期だね。
スピーカー 2
そう、連れて行きたいなって思って。
スピーカー 1
はーい、じゃあゆうこりんどうぞ。
はい、私の家は毎年夏に休連休をとるんですけど、
今年は北海道に行きたいと思っております。
いや、もうすごいいい計画立ててるなって思ったよ、これ。
山登り好きだから大雪山、オウロウロするかなとか、
船で行こうと思ってて、車があったら荷物めっちゃ乗せて行けるじゃん。
スピーカー 2
そうだね。
スピーカー 1
子供いると結構荷物増えるから。
そうね。
スピーカー 2
北海道は車ないとね。
スピーカー 1
そうそうそう。
厳しいしね。
いいね。
素敵。
いやぁ、なっしーもね、毎年夏に友達家族と旅行に行くのがあって、
今年はなんか全部であれ?5、6家族一緒になったから、
すごい。
すごいペンション、ペンション一等菓子みたいなのを頑張って探して、
主に旦那さんが。
で、それをなんか抑えて、
当然多分20人ぐらいになる。子供入れたらもっと、20何人みたいな。
スピーカー 2
へぇー。
スピーカー 1
すごい、でも2泊3日ぐらいかな?
急連休とか取ってないから、それぐらいなんですけど、
ちょっとそれを楽しみにしてます。
めっちゃ楽しそう。
スピーカー 2
楽しい。親も楽しいし、子供も楽しい。
03:01
スピーカー 1
そうそう、それいいよね。
そして、そんな夏といえば、本月にはたまらないのが、
あの企画って、私はすごい勝手に盛り上がってるんですけれど、
衆営者夏市とか、新潮文庫100冊、文庫本がね、
店頭にいっぱい並んでくる時期になってくるんですよね。
あれってどうやって決まってるんだろう?とか、
いつか出版社さんに聞いてみたいと思っています。
で、あの小冊子を集めて、家で読むのを楽しんでいた私。
私、わりと変な中学生だったかもしれないなって思ってるんだけど、
実は、そらやんそういうタイプだったんでしょ?
スピーカー 2
そうそう、この話さ、聞いた時にさ、
いやいや、私もだよ、私もっといっぱいいると思うよ、とかって、なしに。
スピーカー 1
変なとか言っちゃダメだよね、きっと。むしろそういう人、メジャーかな?
スピーカー 2
メジャーそう。特に小中高は、本に避けるお金が今より全然ないから、
それをよく集めてて、これは買おうとか、これは図書館で借りようとか、
すごい選書材料になってて。
スピーカー 1
そうね。あれが初めて人に本を勧めてもらうって、
スピーカー 2
まあ人じゃないんだけどさ、なんか選書したものを読むっていう経験だなって、
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
個人的には思ってたんだなぁと。
確かに。
スピーカー 1
思ってます。
スピーカー 2
で、必ずさ、毎年必ず入ってるのもあるし、
スピーカー 1
あるある。
スピーカー 2
毎年はこれが一番最初なんだとか、流行じゃないけどさ、
なんかそういうのを感じたりも。
スピーカー 1
ね、いいよね、あれ。
ちなみに、その文庫本の話を続けていきますと、
どんな時に皆さん、文庫本を買いますか?っていうのをちょっと聞いてみたいなと思っています。
私の実家は、スペースの削減と経済面を考慮して、主に文庫本購入派だったので、
図書館で借りるのは待てないけど、文庫本が出てくるくらいは待てる本、みたいな。
図書館ってさ、人気の本とかすごい予約数すごいからさ。
っていう、そういう部分の本は全部文庫本で買ってたので、
まあ実家の本棚は文庫本だらけなんだよね。
結構そういう感じだったんだけど、
まあ、子供ごころになんかちょっと打算的なんじゃないかなーって、
まあもうちょっと大人になってからね、思ってましたが、
両親の共通の趣味は読書で、
一緒に読める本は購入していったんだろうなーって思うと、
あれも夫婦で回し読みするための手段だったんだなーと思っています。
で、私も今は、Kindleで購入して本を読む場合は、
旦那さんと自分が読む、複数の人が読む場合は購入に至ってるっていう感じなので、
そうか、回し読みをすると購入派なんだな、私はっていうことを、
最近のちょっと読書スタイルを振り返ってみたりしてるんですけど、
ゆうこりんはどういうときに文庫本を買いますか?
スピーカー 2
いや、私はね、文庫本買うときは、なんか電車で読むイメージがあって、
06:05
スピーカー 1
四方大中だから、たまに東京出張とかあるんですけど、
その道中が結構長くて、
でもなんかちょっと、ブックワーストとかって気にあるから、
時間に追われながら選ぶのが、今思えば楽しかったなって。
今はKindleになったから、それもなくなったなっていうのを振り返ると思うんだった。
なるほどね。
でもなんか最近本棚買ったんだけど、
なんか本棚に置くのはハードカバーが、威厳があっていいなって思って並べてて、
本って想定も含めてアートのような側面もある気がして、
だからちょっと、文庫本最近はあんまり買わないというか、
Kindleがもうバラのような。
なるほどね。
買うとしたらアートとして買う感じかな。
スピーカー 2
なるほどね。
スピーカー 1
買うとしたらハードカバーになってきてるのね。
そらやんはどうでるか?
スピーカー 2
私はちょっとおかしい人間だということは、そろそろ皆さんお気づきだと思うので、
文庫本は衝動買いが許されるものっていうふうに自分の中で勝手に思っていて、
単行本に比べればお財布にも優しいし、部屋のスペースも圧迫しないから、
まあ一冊くらいいいかなを何百回も繰り返す。
スピーカー 1
何百回?
スピーカー 2
例えば旅行先で知らない本屋さんとか行きたかった本屋さんに行ったら、
思い出作りに一冊、文庫だったらいいかなみたいなこともするし、
外出先で友達待ってる時に少し時間あるなとか、
そういう時は本屋さんで文庫本一冊買って時間を潰そうってするし、
結構しんどいなぁ精神的にみたいな時に本屋さんに行って、
タイトルだけで選んで買って元気出すとか、
そういう衝動的な付き合いをしている。
スピーカー 1
なんかちょっと話聞いててさ、
そらやんにとって文庫本ちょっとコンビニスイーツだなみたいな気持ちになっちゃった。
そうそうそう!
スピーカー 2
あのね、もう頭の中でそう考えてるの。
スピーカー 1
あーなるほどね。
そうそうそう。
スピーカー 2
比較対象として500円くらいだし、
スタバでちょっとおいしいスイーツを買うか文庫本買うかで、
罪の意識みたいなものを整理して、いやいいじゃんみたいな。
生ビール600円とかじゃんとか、
タバコは一箱400円、もうすぐ500円とかじゃん。
文庫本大丈夫。
なるほど。
コンビニスイーツだね。
スピーカー 1
そう、いや思考品と同じ位置づけなんだなって思って。
スピーカー 2
そう、完全にそうなの。
スピーカー 1
すごい面白いというか。
うん。
いいよね。
なんかその中に文庫本が選択肢として入ってくる、そりゃちょっといいなって思って。
09:03
スピーカー 1
文庫本企画してる人にはいいお客さんだね。
スピーカー 2
ね、いいお客さんですよ。
ほいほいでから。
スピーカー 1
まあそんな三者三様の文庫本との付き合い方なんですけれど、
そんな中で皆さんがこのおすすめ文庫本っていうのを最後に紹介したいと思います。
私は原田マハの本日はお日柄もよくという本を紹介したいと思っていて、
そちらはスピーチライターを題材にしたフィクションですが、
最初にこうスピーチの心得住所みたいなのが書いてあって、
それがすごい現実社会でも役に立ちます。
何せ私は結婚式のスピーチをそれを読んで作りましたみたいな。
えーそうなんだ。
スピーカー 2
そうそう。
スピーカー 1
でなんかね私も友達からプレゼントでもらったんだよね最初は。
これ面白い本だからあげるよって言ってもらった本で、
すごい良い本だったから、
じゃあ今度海外に留学する用時に頑張ってっていう気持ちを込めて、
また今度送り物として送った本でもあるので、
でも確かに送りやすいんだよね文庫本だとさ、
ハードカバーだとちょっとさ荷物になるなとか思っちゃうんだけど、
文庫本だったらいいかなみたいな気持ちで送りやすかったのもあるんですけど、
言葉の力を信じたくなった時に読んでみてほしいと思います。
スピーカー 2
ねーこれこの文章の力の素晴らしさを文章で伝えるっていう原田マハさんがかっこよすぎて。
ねー私もこの本すごい好きだよ。
スピーカー 1
うんそう。原田マハ回もやりたいもんね。
スピーカー 2
やりたい。私もこれ文庫本でもってる。
スピーカー 1
私原田マハ読んでみないと思ってるけど、まだ読んでない。
意外と未読派だった。
スピーカー 2
これ一冊目にいいかもね。
スピーカー 1
読んでみて。続いてゆくりんどうぞ。
私は大学時代に私も含めて4人組で仲良かったんですけど、
ちょっと文庫本4冊買ってカバーかけてみて、中身わからないようにしてもらって、
なんかシークレットプレゼントにし、
でもね、誰かその4人の中の誰かが海外留学に行くかなんかだった、
福祉めの飲み会だったんだけど、何が当たるのかなって。
その4冊の選書が絶対誰も持ってないやつにしないといけないなって思ったし、
でも読み応えあるやつにしないといけないなって思って選んだ記憶はあって、
ただその他の3冊を覚えてないんだけど、
私の手元に残ったのはニトベイナゾウの寿司堂。
未だに積んどくです。
でもゆうこりんの未だに読めてないのに、ちゃんと捨てずに手元にあるっていうのがいいよね、この話。
スピーカー 2
そうね。
スピーカー 1
いつか読まれる日は来るのか。
スピーカー 2
じゃあ最後、そらやんが熱く文庫本について語ってくれます。どうぞ。
12:06
スピーカー 2
コンビニスイーツのように接している文庫本なんですけど、
推し文庫本お願いしますってナーシーから言われて、
何を紹介するかなって考えてたんだけど、
そもそも人類はなぜ文庫本という題材を選択したのかが気になって、
ちょっとだけ調べてみました。
文庫本はそもそも最初はイギリスとかドイツって言われています。
諸説あるんですけど。
小さいと値段が安くできるし、スペースも圧迫しないっていうところから、
いわゆる名著みたいなものを誰もが手に取れるようにっていうことを目指して始まったって。
で、文庫って文の倉庫って表現される通りで、
文庫にしてたくさんの本を民衆が手にすることができるようになると、
みんながそれぞれに小さな図書館を持てるよね、みたいな。
そういうビジョンで文庫って始まったっていうふうに言われていて、
これも諸説あるんですけど、
日本でこの思想を受けて文庫を広く普及させるきっかけっていうのを作ったのが、
いわなみ書店、いわなみ文庫だそうです。
で、古典名作がいつまでも誰もが手に取れる環境を作ろうっていう思いが当時あったというふうに言われています。
なので、私の推し文庫はそんないわなみ文庫からゲーテとの対話を持ってくることにしました。
ドイツの作家であるエッカーマンっていう人が、
ゲーテさんと8年ちょっと交流して、
一緒にご飯食べたりとか、一緒にお出かけしたりとか、一緒にお話したりっていう、
その交流の記録を綴った作品で、
形式は結構日記に近くて、
エッカーマンさんが当時30アラサーぐらいで、
ゲーテはもうだいぶおじいちゃんなんだけど、
エッカーマンさんが、
「〇月〇日、天気はこれでどこどこでゲーテさんとこんな話をしました。」
みたいなことがずっと綴られている。
ブログみたいな感じで、
上中下間で1000ページ超えるから、
文庫もありがたいなって心から思える。
1000ページの単行本はね、結構ごついからね。
スピーカー 1
すごいね。
スピーカー 2
これゲーテの持つ地の厚みとか、
彼の精神の高潔さみたいなのに、
ひたすら圧倒され続ける本で、
でも基本的に会話形式だから、
すごい親しみやすくて、
この本読んでから他のゲーテの著作とか読むと、
ああなるほどなって思ったりするかなって。
多分今の時代だとこの記録から、
ゲーテの名言100みたいな感じで出版されるのかなって思うんだけど、
エッカーマンとゲーテの穏やかな空気の中で、
自分も会話にお邪魔させてもらうみたいな、
15:00
スピーカー 2
タイムスリップ感があってね、すごい良かったです。
やっぱこれ読むの結構時間かかるから、
私がこれを読んだのは大学最後の年の夏休み。
あの時時間かけて読めて、
私は本にドックイヤーすぐしちゃうので、
当時印象に残ってた箇所とかは折り目がついてるんだけど、
今もそこだけ読み返したりっていう感じで、
この本と触れたりしてること多いです。
文庫本っていう形でコンテンツ広めていこうって考える人がいなかったら、
あの大学の夏の日に私の手元にこれはなかったんだなって思うと、
文庫本っていうことを広めてくださった皆さんありがとうございます。
人の言葉を継いでいくっていう機能を持ってる本のありがたさを感じますね。
また語っちゃったよ。
スピーカー 1
あの大学の夏の日に私の手元にはなかったんだなっていう、
このフレーズがいいよね。
夏休みにこの本読もうって思ってちゃんと用意して、
ちゃんと読んだのが記憶に残ってるっていうのはすごくいいなって今聞いてて思った。
スピーカー 2
あれだけ暇だと読めるよね。
スピーカー 1
暇って言っちゃダメだよ。
スピーカー 2
いや、大学最後の夏休みで最高のモラトリアムだった気がする。
スピーカー 1
それは間違いないと思う。
そんな夏休みに必殺の文庫本、ぜひお手元に用意してみてはいかがでしょうかということで、
本日の回を終わろうと思います。
はい、ではここでキサクロからお知らせです。
キサクロでは先週からお便りの募集を始めました。
あなたが最近気になっている本、メンバーへの質問、悩み、
心の叫び、何でもお待ちしています。
ポッドキャストの紹介文やノートにお便り投稿フォームのリンクも用意しておりますので、
そちらからぜひご投函いただけると嬉しいです。
また今週木曜日のエッセイはスケジュール調整のためお休みになります。
来週からはこの夏休みのテーマに切り替えてお届けしますので、
しばしお待ちくださいませ。
さて、名残惜しいですが閉店のお時間です。
今後もキサクロスロードは、本が好きなあなたがほっこりした時間を過ごせるよう、
毎週月曜日と木曜日、夜9時よりゆるゆる営業していきます。
それでは本日はお越しいただきありがとうございました。
またお待ちしております。
バイバイ。
ご視聴ありがとうございました。
17:59

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