1. 喫茶クロスロード 本好き達のたまり場
  2. #72 【「コンビニ兄弟」町田そ..
2024-11-18 30:29

#72 【「コンビニ兄弟」町田そのこ】我々が群像劇ものに惹かれる理由はセブルス・スネイプにあった

群像劇ものっていいよね/「コンビニ兄弟」で知る、コンビニで出会う人々の多様さ/そらやんイチオシの群像劇ものは「タルトタタンの夢」/群像劇ものに惹かれる理由を深くさかのぼったらセブルス・スネイプにいきついたよ/人に様々な側面があることを小説は教えてくれる/


▼今日紹介した作品

「コンビニ兄弟」町田その子

「タルトタタンの夢」近藤史恵

「お探し物は図書室まで」青山美智子


▼キサクロではおたよりを大募集中!あなたの好きな本教えてね

⁠⁠⁠⁠⁠https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdrptC5Xic_oDRtY_J2IUyu_DHO8kV0L1o6XmTf6atulxdorA/viewform?usp=sf_link⁠⁠⁠⁠

サマリー

町田そのこの「コンビニ兄弟」は、魅力的なキャラクターたちが織りなす群像劇で、コンビニを舞台に様々な人々のエピソードが描かれています。特に、心情描写やキャラクターの葛藤が共感を呼び、読者を惹きつける作品として評価されています。このエピソードでは、群像劇の魅力や、「ハリーポッター」とセブルス・スネイプのキャラクターが持つ深い意味が討論されます。また、主人公視点の限界や他者の視点を理解する重要性についても掘り下げられます。さらに、町田そのこが著した「コンビニ兄弟」や群像劇の魅力について話し合い、キャラクターの心の交流や視点の多様性がどのようにファンタジーを生むかを探究しています。異なる作家やジャンルの作品を推薦し、読書の楽しさや深さについて考察がなされています。

コンビニ兄弟の紹介
そらやん
カランコローン。いらっしゃいませ。喫茶クロスロードへようこそ。このお生配信は、本好きな人たちがふらっと集まり、みんなが友達になれる喫茶店をコンセプトに、店員たちが気ままにゆるーく話してまいります。
11月18日、第72回の配信です。
今日はライトです。先日リスナーのどんぐりさんに勧めていただいた、コンビニ兄弟などを通じて、群像劇ものっていいよねっていう話をしていきたいなというふうに思っています。
先週先々週とね、結構コミュニッター配信だったから、今日はライトに、気楽に。
なっしー
いきましょうと、まあライトと言いつつ、盛り上がっちゃったらちょっとね、長くなりがちなんですけど、
そらやん
あ、そうね。
なっしー
まあでもいい感じに盛り上がれたらね、それは大事だからね。
そらやん
熱い気持ちは常にあるからね。
なっしー
はい。
そらやん
じゃあ早速そのコンビニ兄弟の話をしていけたらと思うんですけど、コンビニ兄弟は町田園子さんの連作短編小説で、実はシリーズもので、私まだ1巻しか読めてないんだけど、3巻まで出てるのかな?
なっしー
おお、そうなの?
そらやん
うん、そうなの。
そらやん
イケメンでフェロモンがダダ漏れの店長、柴光彦と、そのお兄さんで配品回収業を営むワイルドでヒゲモジャの次っていうコンビニ兄弟を中心に、
そらやん
そこで働く定員さんとか常連さんが主人公になって、いろんなエピソードが織りなされていくっていう群蔵劇で、めっちゃ面白かった。
なっしー
ね、めっちゃ面白かったけど、まだまだ読み足りない独語感だなって思ってたけど、やっぱ続きあったか。いや、知らなかったよって。
そらやん
このキャラクターもっと掘り下げるのかな?みたいな感じでさ、終わっていくじゃん。
そうそうそうそう。
なっしー
なんかあれ?キャラクター登場して終わったぞみたいなところが、それはそうだよね、続くよね。
うん。もっとこのコンビニの話読みたいって思ってたから、全然続編あってよかったなみたいな。
ね、なんだ、でもまず今日は話もまだ1巻までしか読んでないので、その1巻について話していきたいと思います。
キャラクターたちの魅力
そらやん
そうね、今日は1巻について話したいなっていうふうに思ってるんですけど、私がこの作品で面白いなっていうふうに思ったのは、
そらやん
その中心になるフェロモン・ダダモレの、もうみんな好きになっちゃう。
なっしー
ああ。
そらやん
生き物すべてがみんな好きになっちゃうよね、店長のこと。そういう感じだよね。
なっしー
みんなが店長のことが好きになっちゃうっていうぐらい、いいというか、フェロモンがダダモレてる店長だからね。
そらやん
そうそうそう、ヤバいっていう、店長もお兄さんのヒゲモジャの謎めいてるというか、
サッと出てきて、ものすごい強烈な印象を残してサッと去るみたいな、
なんかそういうすごいこう、ハッとさせられる一言をサッと残していくみたいな、
そう、お兄さんもすごい面白いなって思ったんだけど、もうそれ以外のキャラクターもみんななんていうの、キャラ立ちしてるというか、
個性的で、尖った部分もあるし、彼らのそれぞれの葛藤みたいなところも、共感できる部分もすごいあって、
そらやん
もうとにかくキャラクターが好きだったな。
なっしー
どのキャラクターも愛すべきというか、いいキャラクターたちなんだよね。
そらやん
うん、いいキャラクターたち。
そう、私、町田園子先生の作品って、そんなにたくさんは読めてないんだけど、
そのそれぞれの登場人物の、なんていうんだろう、心の内の、
そらやん
割と人に見せられる綺麗な部分と、あんまり人に見せたくないドロドロした部分も、
そらやん
すべてさらけ出されてるみたいな感じがあるのも好きだったし、
各登場人物それぞれ、割とどうにもならない理不尽みたいなところと向き合ってたりするっていう設定があったりして、
そらやん
どうにもならない理不尽と、その心情描写と、それを乗り越えていく強さみたいなところを描くところが、
なっしー
私、町田先生の作品で好きなところなんだけど、そこもしっかりあって、
そらやん
すごい良かった。
なっしー
愛があるね。
そらやん
うん、愛があった。
なっしー
いや、でもそのドロドロした部分ってさ、すごく共感できる気持ちもあってさ、
ああそうだよね、そういう気持ちにもなるよね、みたいなところは本当に、私もなんか良かったなって思ったのとさ、
やっぱり群雑劇物ってさ、章が変わるごとに主人公が変わっていく、今回の本もそういう設計というかそういうふうに描かれている。
コンビニってやっぱさ、文字通り老若男女、いろんな人が主人公になるわけじゃん。
しかもさ、コンビニだから、もうさ、ありとあらゆる人がさ、出てくる可能性があるわけじゃん。
コンビニって本当に、そういう意味ですごい特殊な場所だなって思って、
いろんな時間帯にいろんな種類の人が来る場所なんだなっていうことも、今回なんか読んでて思って。
そらやん
24時間365日開いてるからね。
なっしー
愛すべき店長にみんな惹かれるけど、いろんな人が訪れるっていう場所がコンビニなんだなっていうところと、
やっぱその章ごとに主人公が変わっていくからさ、最初この主人公どういう人なのかなみたいなさ、
考察というかさ、どういう立ち位置の人なのかなって考察から入っていく感じが私は好き。
そらやん
あー、なるほどね。
そらやん
そうそうそう、この主人公どの立ち位置かなみたいなのを見て、
なっしー
で、やっぱそういう、今度はこういう立場の人なのねみたいなのが、
群像劇モノとしてやっぱそういうところがちゃんと活かされてるのもいいなって思ったし、
そらや抜いてたみたいなその裏と表みたいなところをちゃんと描いてるってところも良かったなってごめん。
そらやん
人間のね。
群像劇への思い
なっしー
そう、めっちゃ語っちゃったよ。はい、こんな感じでしたな。
そらやん
いいじゃん、いいじゃん、いいじゃん。
なっしー
いやでもさ、あのキャラクター良かったよねとかもちょっと言いたかったんだけど、
いやでもネタバレになるしなみたいな。
そらやん
言ったらいいんじゃない?
なっしー
いや私ね、おじいさんの話好きだったよ。
そらやん
あ、おじいさんの話が好きなんだ。
なっしー
私もおじいさんの話好きだったんだよね。
そう、おじいさんの話か。
そらやん
うん。
なっしー
うん。
そらやん
いや私はね、みつりが好きだね。
なっしー
あー、みつりちゃんね。
そらやん
コンビニでバイトしてる女の人なんだけど、めちゃくちゃ良かった。
いや、みつりさんと一緒に働きたいもん、私。
そらやん
みつりさんと一緒に働いたら、すごい元気出ると思う。
なっしー
いやでも、みつりさんとそらゆんはちょっと方向性的には似てるというかさ。
そらやん
確かに、仲良くはなれそうだよね。
なっしー
うん、そう、すごい仲良くなれると思う。
そらやん
なぜおじいさんなんだね。
いやでも、あの話も良かったね。
なっしー
そう、いやおじいさんの話はね、何で好きかって言われると、
そのおじいさんちょっと定年退職してみたいなさ、
そういうなんかちょっと時間のあるおじいさんでみたいな、
こう普段モヤモヤを抱えてみたいなところをさ、
せきららに心理描写してくださってるんですけど、
そらやん
そう。
なっしー
いやなんかその気持ちわかるなーみたいな気持ちもありつつ、
でもなんかちょっとそれが変わってく様子とかさ、
そらやん
うんうんうん。
なっしー
そこにコンビニという場所で関わる人との触れ合いがあってみたいなところがあって、
そらやん
ね。
なっしー
やっぱ一番好きだったんだよね。運動会の話だったんだけど。
そらやん
さっき言ってたコンビニっていう、本当にいろんな人が訪れる場所だからこそのつながりみたいなところ、
確かに、あの話で一番集約されてる気もした。
今聞いてて。
そらやん
確かにな。
なっしー
そこでこのコンビニのこのご飯持ってくるんだーみたいなのとかさ、
あ、そう。
なんか、
そらやん
いやーすごいネタバレに転職しないように話してるけど、
なっしー
おじいさん誰やねんって思ってると思うんですけど皆さん、おじいさんが出てくるんですよ。
そらやん
いやでも絶対これで、そう絶対これで読みたくなる人いると思うんだ。
そうね、はい。
まあそんな感じで、そのコンビニ兄弟は。
なっしー
うん、よかったね。
そらやん
すごい面白かった。
うん、すごい面白かったんだけど、
そらやん
そもそも私は結構前から話してる通り、群蔵劇物がめちゃくちゃ好きで、
コンビニ兄弟お題材に配信しようって話になった時に、
そもそも私ってなんで群蔵劇物にこんなにハマっていったんだろうっていうことを振り返ってみたら、
考えてみたら、大学生ぐらいの時で、そうなると結構遅いなっていうふうに思ったんだよね。
そらやん
本を好きになったところから、10年ぐらい経って、群蔵劇物おもろみたいに行き着くから。
ちなみにナッシーはどうですか?群蔵劇物に対してのなんか。
なっしー
そもそもさ、私たぶんその世に出会うまでさ、
これは群蔵劇物なんだっていうジャンルっていうことをあまり意識してなくて。
そらやん
あ、なるほどね。
なっしー
そうそうそう。そういえば確かにこれは、主人公はずっと一緒じゃないし、
これが群蔵劇物なんだなっていうのを、ゾラヤンと喋るようになって私は分かったぐらいですので、
あんまりそれについて、だからどこからなんだろうなって遡ってみた時に、
でもだから大学生とかも結局そういう流行りの小説とかはさ、結構ミステリーとかそういうのが強かったことを考えると、
たぶんね、本当に社会人になってとか、つい最近だと思うんだよね。
群蔵劇物自体を読むようになったのか。
そらやん
なるほどね。そもそもそういうカテゴライズをして本を読んでこなかったってことだよね。
そらやん
そういうことです。
そうだよねそうだよね。
そうだよね。意識しなければしないもんね。
なっしー
確かに。
ゾラヤンはそこが、この辺で一気に逆に好きになったなって思ったの。
群蔵劇物ってこの辺、大学生ぐらいで、
あ、なんか私これが好きかもみたいな感じになったってこと?
そらやん
なった。なった。しかも、
飲食典型群蔵劇物が好きだっていうことにも気づき、
そらやん
むさぼるように読んでた時期がある。
まあ今も結構。
そらやん
で、明確にこれ好きだなっていうふうに、
群蔵劇物特に飲食典型が好きだなっていうふうになったのは、
近藤文江さんのタルトタタンの夢っていう小説で、
これもね、シリーズものなんだけど、
そらやん
小さなビストロを舞台にした、
そらやん
いわゆる人が死なないミステリーで、
武士みたいなシェフがいるんだけど、
なんかその人が、そうそうマジ武士みたいな、
え、一元産お断り?みたいな雰囲気のある、
なんだけどすごい愛情深い人で、
ちょっと変わったお客さんとか、
ちょっと変わった注文をするお客さんとかが、
そらやん
ちょこちょこ出てくるんだけど、
そのお客さんにまつわる謎を解いていくみたいな感じで、
そらやん
その謎解きのキーアイテムが、
そらやん
料理になっているっていうところで、
そらやん
謎解き要素もありつつ、殺伐ともしてなくて、
美味しいし、ほっこりするみたいな。
私はこのタルトタタンの夢の一番最後の話が、
めちゃくちゃ好きで、
そらやん
だから今のところ不動の1位で、
なっしー
飲食店文道劇物の不動の1位。
そらやん
そうそう、不動の1位で、
でもなんでその一番最後の話がめちゃくちゃ好きなのかは、
一言発するだけでネタバレになっちゃうから、
そらやん
ダメじゃん。
そらやん
言えません。
言えないんだけど。
なっしー
そんなキーポイントだけど、好きなんだね。
そらやん
本当にすごい好き。
すごい好き。
そらやん
なんかね、本当にあったかい気持ちになる。
なっしー
あったかい気持ちになる。
これなしの次のツンドクリスト入ってるから。
そらやん
本当にめっちゃ面白いこれ。
そらやん
本当に面白い。
どんな気持ちの時でも読める。
なっしー
その情報ありがたいね。
どんな気持ちの時でも読める。
そらやん
どんな気持ちの時でも読める。
大事だもんね。
そらやん
なしはさ、好きな作品ある?
そらやん
文章劇物で。
なっしー
私、文章劇物どれだったかなって、
群像劇の魅力
なっしー
必死に今まで読んだ本を検索するんだけど、
頭の中でね。
そらやん
文章劇だったかそうじゃなかったかということで、
そらやん
確認しつつね。
なっしー
青山美智子さんの
お探し物は図書室までっていう本が、
これ多分ね、文章劇物にね、
カテゴライズされると思ってて。
そらやん
これはそうです。
なっしー
この本ね、
私去年くらいだったかな、読んだんだけど、
この本は図書館の師匠が、
図書館に訪ねてくれた人に
必要な本を選書してくれるっていう、
まさにね、
木桜がこういう場所になったらいいなとかさ、
勝手に思いながらさ、読んでたんだけどさ。
うん、わかる。
最初その本を手渡された人は、
なんでこの本なんだろうって感じで受け取って、
でも読み進めていくと、
これは今の自分にとって大事な本だったりする、みたいなさ、
そういう心温まるお話が入っている。
ごたぶんに漏れず、この本がね、
結局どんな本なのかっていうところもさらに調べたりしてさ、
そらやん
気になっちゃう。
そらやん
そうだよね、そうだよね。
なっしー
そういうこともありつつでも、
結構面白かったなって思ってるよ。
そらやん
いやー、いいね。
確かに図書館、
食べ物もバラエティーあるけど、
本もバラエティーあるから、
広がりを感じるよね。
品としてね。
なっしー
でもやっぱさ、本の方がちょっとこう、
タイトルだけ見ても、なんじゃこりゃみたいなさ、
なんかその、
手渡された人と同じような気持ちで、
何この本みたいな。
そらやん
あー、なるほど。
なっしー
なるから、
そらやん
本の中で本を読むんだ。
そらやん
そうそうそうそう。
本の中で本を読む感覚が面白いってことか。
そういうこと。
そらやん
あー、それ面白いね。
そう、それも面白かった。
なっしー
確かに。
群蔵劇物だとさ、
前出た人がさ、
ちょっと後からさ、
ちょこっとだけ登場する。
そらやん
あ、そう。
なっしー
そういうの、やっぱいいよね。
なんか、
あ、この人さっきちょっと出てきた人だよみたいな。
そらやん
おしゃれだよね。
そらやん
うん、おしゃれ。
そらやん
その展開としてさ。
そらやん
で、しかもさ、
なっしー
映像とかじゃないからこうさ、
その一部を書き足すか書き足さないかだけでさ、
書き足してあるだけでちょっとなんか、
世界に、
そらやん
そうなの。
広がりがあるというか。
そらやん
一体的になるよね。
そうそうそうそう。
ハリーポッターの影響
そらやん
ねー、そう。
わかるー。
そらやん
っていうのも好きだなーと思ったなー。
なっしー
わかるー。
そらやん
で、なるとこうね、
群蔵劇物って、
いろいろ魅力があるなーっていう風に、
そらやん
思うんだけど、
で、話は戻るんだが、
なっしー
はい、戻りましょう。
そらやん
群蔵劇物はいつから好きだったんだっけなーっていうのも考えたし、
そらやん
なんで好きになったのかなっていうことを、
そらやん
結構真面目に考えて、
はい。
そらやん
真面目に考えた結果、
そらやん
なんかね、
そらやん
ある仮説に行き着きまして、
なっしー
深く遡ったら、ある仮説に。
そらやん
なんで大学生の時に、
そらやん
はーってなったかっていうのは、
そらやん
はい。
行き着いて、
そらやん
で、それはね、
そらやん
なんと、私たちが大好きな、
そらやん
ハリーポッターが大きなきっかけなのではないかっていう、
そらやん
仮説に行き着いたんです。
なっしー
なんですってー?
そらやん
ほー。
なっしー
今ちょっとね、
ちょっと待って、
ハリーポッターに帰着するとは思ってなかったから、
びっくりしてるよ、私は。
え、どういうこと?
そらやん
いや、私もそう。
そらやん
キサクロをね、
あの、今日初めて聞いた人は初めて知ると思うんですけど、
前から聞いてくださってる方は、
そらやん
もうご存知だと思うんですけど、
そらやん
私もナッシーも、
ハリーポッターど真ん中世代で、
もう1年に1冊、
新しいのが来るのを、
心から楽しみにしているみたいな、
そらやん
2人ともハリーポッター大好きなんだけど、
そらやん
はい。
そう、私これが好きな理由は、
まあ、ザ・ファンタジーっていうところもそうなんだけど、
なんかね、どんな人間にも、
光の部分と、
そらやん
影の部分があるっていうことを、
そらやん
すごい明確に、
そらやん
示してくれた、
そらやん
作品で、私、
私にとってね、
そらやん
私にとって最初、最初に、
あの人間は、その光ばっかりじゃないんだっていう、
どんなフィクションの人たちでも。
そらやん
そのネタバレできないからあれなんだけど、
まず主人公のハリーも、
最初いいやつ、
まあ、かわいそうな、
結構不憫な、
人生の始まりから、
そらやん
だんだんこう、
盛り上がっていくっていうところもあるんだけど、
そらやん
結構中盤になるとさ、
そらやん
悪いっていうかさ、
読者にさ、やはり、
そらやん
おいお前みたいなさ、
そらやん
お前さ、みたいに思わせるところ、
あるじゃん。
なっしー
ある。
あります。
具体的に関数を言うと、
関数を言うと4巻あたりぐらいで、
ちょっとハリーダメダメすぎて、
そらやん
4巻あたりからね、
そらやん
そうそう、
なっしー
ちょっとこれ読むのつらいなみたいな、
でも自分もさ、ちょうど思春期だからさ、
なんかちょっとハリーの気持ちも分からんでもないけど、
でもちょっとダメすぎてつらいみたいなさ、
そらやん
そうそうそうそう、
やっぱさ、3巻までハリーすげえいいやつだし、
そらやん
頑張ってほしいし、みたいなところがあるんだけど、
そらやん
4巻からさ、
いや、おいおいおいおいおいみたいなさ、
そらやん
なるね。
おいおいおいおいおいってなる、
そらやん
そう、なるんだけど、
人間の光と影の部分があって、
光だけが見えてた人の影の部分が、
徐々に明らかになっていくとか、
影だけしか見えてなかった人の光の部分が、
そらやん
だんだん明らかになっていくっていう部分と、
そらやん
本筋ストーリーとの絡みが、
めちゃくちゃ上手くできてるなっていうふうに思って、
振り返ってみると、
すごいそこに感動するんだけど、
もうちょっとネタバレすれすれで、
ちょっと大変申し訳ないんですけど、
私はその、
セブルス・スネイプにフォーカスが当たったタイミングで、
本当に衝撃が走ったんだよね。
セブルス・スネイプが、
そらやん
どういう人間だったかっていうところと、
闇の魔法使いみたいなところの部分みたいなところが、
全部明らかになっていくところで、
っていうか、
そらやん
ハリポッターって基本的に、
ハリーの視点で物事が進んでいくから、
そのハリーに近い人たちのことしか、
心情がわからない時あるし、
ハリーの近くにいる人の気持ちすらわからない時もあるじゃん。
基本的にハリーの視点でそうすべて進んでいくから。
で、そのセブルス・スネイプにフォーカスが当たるタイミングって、
セブルス・スネイプって本当はハリーにとっては、
なんかもう本当に嫌な先生みたいな感じの出会い、
最初の出会いなんだけど、
そのセブルス・スネイプさんにフォーカスが当たっていくタイミングで、
そのハリーと遠い存在というか、
そらやん
近しくない人たちの真意とかがわかったり、
そらやん
なんかハリーの身近な人たちだったけど、
そらやん
影の部分とかばっかりで、
全然知らなかったけど、
実はすごいとんでもない光があったとか、
逆になんか光しかないような人だと思ってたら、
ものすごい暗い部分があったみたいなところが、
見えてきたりするところなんだけど、
そらやん
だからね、それを知ると、
そらやん
ハリーポッターの物語ってこういうふうなものなんだっていうふうに思ってたものが、
結構ガラッと変わるっていうか、
そらやん
見えてたものがガラッと変わる瞬間があるよね。
あったよね。
なっしー
あったよね。
意外的に、もう関数も言っちゃうと6巻がそれに当たりますので、
皆さんなんかこれどこの話って思ったら、
6巻を読んでくださいっていうのと、
でもね、あのシーンはやっぱ衝撃的だったし、
あのシーンはっていうか、
私はたぶんね、一つのシーンを結構文章まで覚えてるぐらい、
たぶん私も衝撃的だった。
いや、そう、なんか覚えてる。
印象的だったし、
最後の盛り上がりにつながっていくよなーって思って。
でもやっぱ、それがソラヤンにとっての
軍装劇が好きな理由につながっていくってことだよね。
そらやん
そう、でたぶんその時は、
私もそこで、
あ、もっと軍装劇ものを読まなきゃっていうふうに思ったわけでは決してなくて、
たぶんその時に、
あ、一人の視点だけでは、
物語のすべてを理解するっていうことはできないんだっていうことを、
自己理解の深化
そらやん
たぶんその時に初めて知ったんだよね。
それまでは、なんだろうな、
なんかあんまりそういうことを考えてきてなかったし、
なっしー
主人公が強くてかっこよくて、
そらやん
そういう感じ?
そらやん
主人公の喜怒哀楽とか葛藤とかに共感して、
物語を読むっていう作品をたぶんたくさん読んでて、
そらやん
そうじゃなく、視点が変わると物語の見え方がすごい変わるっていう経験を、
たぶんハリーポッターで初めて知ったんだと思う。
たぶんね。
なっしー
思い出す限り初めてなのか、
その時の印象的にハリーポッターだったってことね。
そらやん
たぶんその衝撃が強すぎたんだよね、
きっとセブルスネイプへの。
そらやん
他にもたぶん複数視点のある作品はきっと読んでたんだろうけど、
そらやん
一番衝撃を受けたのはそれで、
そこから無意識に一人の人の視点の作品よりも、
そらやん
複数の人の心情描写とかがある作品を好むようになったのかなっていう風な気がする。
そらやん
一人の視点ではこの人のすべては理解できないし、
この作品のすべては理解できないんじゃないかっていう風な気持ちになってたんだと思う。
振り返ってみるとね。
なっしー
ソラヤンの話を聞いてて、
私たちの成長ともうまく噛み合ってたのかなっていうのもちょっと思って。
正直、高校生とか大学生ぐらいまでって結構自分が中心じゃん。
もちろんもっと早く他の人に意識が向く人もいるかもしれないけど、
自分と自分以外だった人から、
他の人ってどう考えてるのかなとかっていうことを、
ちゃんと考えられるようになるの、
多分大学生とか高校生とかそれぐらいなのかなって思ってて。
そらやん
なるほどね。
確かに自分のことでいっぱいいっぱいだもんね。
そらやん
そうそうそう。
そらやん
今もそうだけど。
なっしー
それはあると思うけどさ、
ちょっと他の人の意識が向けられるようになったなって思ったのは、
多分私もそれぐらいだったなって思ってさ。
ちょうどそのタイミングで、
多分そらやんの意識もさ、
ちょっと他の人に向いたっていうところもあったのかもなっていうのも、
ちょっと今なんか話を聞いてて思ったかな。
そらやん
なるほどね。
そらやん
確かに自分の成長もあったんだろうね。
そらやん
そうそうそう。
そらやん
確かに。
なっしー
そういう視点も面白いなって思ったとかね、
そういうのもあるかもしれないよね。
そらやん
確かに。
で、だからなんかそういう風に、
群像劇の魅力
そらやん
もっとこの作品のこと分かりたいとか、
もっとこの登場人物のこと分かりたいみたいな気持ちが強くなってたから、
群蔵劇物を結構好んで読むようになっていって、
でもなんか今はもっとそれ以外でも好きなポイントがあって、
それに近いんだけど、
そらやん
絶対に日常生活では実現できない、
俯瞰した視点で人の交流を確認できるじゃん、
そらやん
群蔵劇物って。
そらやん
てか小説って。
なっしー
私たちは今絶対話してたとしても、
そらやんの本音分かんないもんね、私は。
分かんないからね。
そらやん
そうそうそう、分からないから。
そらやん
でさ、俯瞰した視点で交流を確認できる小説っていうものの良さがあって、
そらやん
かつ群蔵劇物だと複数の視点だから、
そらやん
それぞれの心の通わせとかがさ、
そらやん
なんですれ違ってんだよさ、
そらやん
いや、あっちはそう思ってるんだって、
とかなんかそういう、
読書目線に行くとね。
そらやん
そうそうそうそう、
そらやん
なんでそれ言っちゃうんだよとか、
なっしー
逆にその、
そらやん
なんか本当は通じ合ってるんだね、
そらやん
みたいなのとか、
そらやん
なんかそういうのを見れる面白さとかが、
そらやん
今は強いかもしれないな。
なっしー
確かにそう言っちゃうとちょっと、
一種ファンタジーだよね、
私たちには実現できないさ、
他の人の意図とか裏側まで全部見せてくれます、
この本の中では、みたいな状態だもんね。
そらやん
うん、ファンタジーだね、確かに。
なっしー
いやでも、それが面白いっていうのもすごくよくわかる。
そらやん
ねー、そう、
そらやん
本当に何にも考えずに
群蔵劇物好きって思ってたから、
深く遡ったの初めてで、
でもなんかそう、深く遡った先にあったのは、
そらやん
ハリポッターだったっていうのが、
ね、ちょっと面白かった。
そらやん
なんかね、
私もね、面白かった。
それに行き着いた時に、
そらやん
うわーって思って、
絶対この配信は楽しいって思った。
そらやん
この話をナッシーとするのは絶対楽しいって思った。
なっしー
これは言い切りと言い方だし、
すごい個人的に大好物な回だったので。
そらやん
あーよかった。
そらやん
はい。
そんな感じで、
なんでこの作品が、
このジャンルが好きなんだろうっていうことを、
深く遡って考えると、
思っても見ない自分の真理に気づけたりするので、
たまにはね、
こんな話をするのもいいんじゃないでしょうか。
おすすめの本
なっしー
おー、いいまとめ方。
そらやん
うん、いいまとめ方。
いやでさ、
そらやん
問題なのは問題なのはって問題じゃないんだけど、
そらやん
こんな話をね、
させてもらえたのは、
どんぐりさんがコンビニ兄弟を
勧めてくれたからでして、
はい。
でもめちゃくちゃ感謝なんだけど、
いやー次さ、
何の本をお勧めしようかってさ、
なっしー
このラリーをね。
そらやん
本当に、
うーん、
なんでしょう、
絶対読んでない本をさ、
紹介したい、
何?
責務?
そらやん
使命感?
なっしー
絶対読んでないところに出したよねって思うよね。
そらやん
そう思うんだけど、
あのー、
思うんだけど、
読んでるかなって思うんですけど、
千早茜の
透明な夜の香りっていう、
これ群蔵劇物で、
あのね、天才調香師って香りを作る人?
香りを作る人が出てくる
お話で、
その人にこの香りを作ってほしいっていうので、
いろんな人がやってくるっていう、
依頼の裏にはこういう話があってね、
みたいな話で、
オシャレな気持ちになれる本です。
なっしー
なるほど。
そらやん
ちょっと炎暗い感じもあって、
そらやん
そこもまた良しみたいな。
そらやん
へー。
炎暗い雰囲気もあって、
そらやん
人の心の炎暗い部分に触れて共感することで、
そらやん
ちょっと気持ちが休まるみたいな。
あー、はいはいはい。
そらやん
そう、あの感覚を得られる。
そらやん
おすすめです。
読んでたらごめんなさい。
はい。
なっしー
天才調香師の話きました。
なっしーもね、一応考えてみたんだけどさ、
なんかこう、今までの紹介、
おすすめしてくれた本の返力から考えると、
結構女性作家が多いなって思って。
そらやん
そう、それそれそれよ。
なっしー
だから多分それは今回女性作家を選んでくれたんだなって思って、
あえてなっしーは、男性作家の、
そらやん
やっぱね、それ大事。
なっしー
そうそうそう、男性作家で、
しかもかつ、ちょっとさ、
人が死ぬ系のミステリーとかもあるけど、
そうじゃない、人が死なないミステリー系でいくとさ、
オーファーザーとかどうでしょうかって思ったんだけど、
そらやん
やっぱりテーマすぎる。
あー、いいねー。
いやいやいやいや、そんなことない。
なっしー
いやそう、いやなんかね。
そらやん
伊坂先生は何度読んでも面白いから。
なっしー
そうそう、何度読んでも面白いし、
だって衝撃的なのは、その男の子による、
父親が4人もいるんですよ。
4人もいる父親がいる家庭って、
どんな家庭だと思いますか?っていうところを、
ぜひ本を読んで楽しんでいただきたいと思っています。
本集は、じゃあどんぐりさんには2冊おすすめして、
こんな感じでいきましょう。
そらやん
気が向いたらどうぞみたいな。
よろしくお願いします。
じゃあ、来週は?
なっしー
あ、せやった。
そらやん
来週はなんだっけ?
せやった。
なっしー
すみません、私でした。せやった、私です。
次回は、自分の親に読んでほしかった本という、
育児章を紹介したいと思っています。
いやこれさ、この本、本屋さんでやたら並んでるじゃないですか。
しかもこのタイトルじゃないですか。
ということで、気になっている人も多いはずだと思うので、
楽しみにしててください。
よろしくお願いします。
そらやん
楽しみであります。
ではここまででトークテーマは終了ですが、
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バイバイ。
30:29

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