2023-02-04 12:43

#2:名著『アスカニオのマジック』を語る!

ひとり語りは難しい!そんな中でもスペイン旅行の話など、色々話しています。A Corunaはいい町ですよ。

スペイン旅行の話/アスカニオのマジック概要/アスカニオの人生

※年表についてはマジックマーケット2023秋にて販売いたしました。


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奇術積読宣言 ON AIR
どうも、奇術愛好家へのしゅうたです。 このポッドキャストは、手品が好きすぎて、本を死ぬほど積んでいる私しゅうたが、手品を趣味とする愛好家向けに、飲み会で話すようなヨタ話をするポッドキャストです。
皆様、いかがお過ごしでしょうか。 前回はですね、初めて聞く方にとって不親切すぎたので、まぁちょっと反省しています。
ただ、このポッドキャストっていうのは、ノートの方で書いているレビューの補足だとか、温泉コンテンツならではで、検索しても出てこないですから、ちょっと悪口言ったりとか、まぁちょっとあんま言わないですけど、
自分の声で話すので、体温や熱量が伝わりやすいとかね、流し聞きしやすいとか、そういったなんか許さがあると思うので、ちょっと続けていきたいなと思っています。
と言いながら、前回ちょっと録音してみて、やっぱ自分一人でしゃべるってね、きついし、聞いてる方も結構きついなぁって思ったんですよね。
やっぱ対話型にならないし、反応がないので難しい。
僕、ラジオで神田博山とか井上委員さんとか聞くんですけど、彼らも一応スタッフが聞き手としていたりして、誰かに話しかけてるような感じでやるんですよね。
だから、本当は一人厳しいんで、ゲストとかいると面白いかなと思うんですけど、ちょっとこんなアマチュアが趣味でやってるような謎なラジオに人が来てくれるとは思ってないので、一人で細々とやっていきたいなと思っています。
一人であたりテンションを上げてしゃべらないと聞いてらんないっていうのもあるので、テンション高めに話していきたいなと思います。
ということで、先日レビューを投稿したんですが、アスカニオのマジックでした。
レビューを書くことすら恐縮な、激やば激都合本なんですけれども、ありがたいことに日本語になっているので読ませてもらいました。
と言ってもちょっと英語版も片手で読んでいたんで、めちゃくちゃ時間かかったんですけど、読ませてもらいました。
レビューの冒頭では、スペインの旅行について僕書かせてもらったんですけど、あれ2015年に僕旅行したんですよ。もう結構前ですね。
マドリードとアコルーニャとバルセロナっていうこの3つの街に行きました。
アコルーニャなんて多分ほとんどの人知らないと思うんですけど、僕そこ行ったのはもうそれこそ文中にも書いたキッコにですね、会いに行くためなんですね。
ダメ元で彼に連絡してみたら、その時期コルーニャにいるから、いるからというか彼は家がそこにあるので、来てくれるなら遊んであげるよみたいな感じでですね、親切にも言ってくれて、彼のスタジオとかですね、マジック仲間も紹介してくれて遊びました。
ちなみにアコルーニャという街は、実は日本人建築家のですね、磯崎新さんという超大物建築家がいるんですけど、彼が建設したミュージアムがあってですね、
そういった観光的な見どころもあるので、ぜひですね、行ってみたい方は行ってみてください。
スペイン語しか通じない、英語ほとんど通じない、ほとんどというか、英語はもうキッコしか通じなかったんじゃないかなと思うんですけど、もう基本スペイン語なんで、僕スペイン語できないんでめちゃめちゃ大変でしたけど、楽しい美しい街でしたね。
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ちなみにキッコのDVDは、さっき言った磯崎新さんが設計した科学館、ミュージアムで撮影されているということで、ちょっとそんな感じの街なんですね。
キッコと会って、いきなりタコをですね、ガリシア地方名物なんで、おごってくれて、その後ちょっとカフェで、マジック仲間集まっているから行こうぜって言ってですね、
スクリプトマヌーバーからDVDが出ている、ヴィクター・ノワールというスポンジボールの有名な人ですけれども、彼も実はそこにいて、ちょっとスポンジボール見せてくれて、
おぉ、なんか新しい見せ方すげぇなって思ったりとか、僕はもう店用のお土産を持って行ったので、何人かに配ったりですね、そんなことをしながら楽しませてもらいました。
小話としては、キッコに佐藤壮奈さんの作ったマジックバタフライを渡ししたとともに、これのクリエイターが作ったカードマジックだよって言って、カードマジックデザインに入っているトリックを何個か見せたんですけど、
翌日も結構会ってくれて、そしたら昨日見たあのトリックなんだけどさ、っていきなりなんか開案してきて、ちょっと引きましたね。
その反応速度と、マジックおばけみたいなところに引きました。でも本当すごかったですね。
お土産にキッコの本も全部スペイン語なんで、僕まだ未だに読めてないんですけど、もらってですね、非常に楽しいスペイン旅行を過ごさせてもらいました。
アスカリオのマジック、この本を手に入れたのはコルニアではなくて、バルセロナのエルレイデラマヒアというマジックショップ兼劇場なんですけれども、
ぜひそこもですね、皆さん機会があれば行ってみたらいいと思います。最近はフィズムで賞をもらったフィズムウィナーであるペレ、ペレラファートでいいのか、ちょっと発音わかんないんですけど、
ペレが出演しているようなので、ぜひ行ってみてください。もう僕も行きたいなと思ってるんですけど、なかなかね、行く機会がないですね。
このアスカリオのマジック、原著はもちろんスペイン語で2000年に発売されて、英語に訳されたのが2005年、日本語版は2011年に出たということで、
最終的に日本語版はJCMAの田代茂さん、日本クロースアップマジシャンズ協会の会長である田代茂さんによって訳されています。
本当にありがたい限りなんですけど、そもそもありがたいのが、これ原著で出ていることですよね。
このジーザス、失礼、ヘスス・エチェベリーさんですね。英語だとジーザスって読みますけど、スペイン語だとヘスス・エチェベリーさんですけど、
が、アスカリオのレクチャーノートとか講義録とか、講義の記録をね、頑張ってまとめて、一冊にまとめたっていうことで、本当にですね、素晴らしいなと思っています。
で、それを英語にはラファエル・ベネターが訳してくれたということで、ダブルカードがすごく扱いの上手な方ですね。
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が、訳したということで、もうちょっと神のような仕事をしてくれたなと思っています。
エチェベリーさんが集めた、編参したんで、厳密にはアスカリオ自身が書いたっていうところでは、ボリューム1は含まれてないんですよね。
彼の講述記録というか、レクチャー記録だったり、録音したものを文字に起こしたということなので、本当にすごい仕事をしてくれたなと思っています。
ただ、読んでいるとですね、決してアスカリオの年表とかね、彼らの人となりみたいなのが細かく書いてあるわけではないので、
ちょっと僕は手元でですね、彼の年表とかを作ってですね、こんな人生だったんだなぁなんて思いながら、思いを馳せながら読むことにしました。
ちょっと全部ね、話すとすごいことになっちゃうので、かいつまんでだけ話させてもらうんですけれども、
アスカリオは1929年に生まれたんですよね。もう実は100年ぐらい前の人ですね。
日本で言うと、手塚治と本当1歳2歳違いぐらいの、文化人で言うとね、それぐらいの差らしいです。
ほぼ同世代のマジシャンが、フレッド・カップス。3歳年上ですかね。
あとは、レネ・ラバンとかも1歳年上ぐらいで、そこら辺がほぼ同世代だそうです。
あとは、リオちゃんとか言われてますけど、ラモン・リオブーという、これも日本語になってますが、
Thinking Impossibleという本が出しているスペインのマジシャンですけど、ラモン・リオブーが1936年生まれなんで、7歳年下ぐらいということで、ここら辺がほぼ同世代ということですね。
アスカニオはカナリア諸島というスペインの本土ではなく離れたところですかね。アフリカ寄りにある島のところで生まれて、
高校時代からもうすでにマジックは好きで、クラスメートにもマジック好きがいて、一緒にマジックやってたらしいんですけど、
どうやら家族はマジックという趣味を良いと思ってなかったみたいで、トイレにこもって練習したり本読んだり。
アスカニオは英語は読めなかったらしいんで、妹に英語の本を訳させたり、マジック詳しいおっちゃんが近くにいたらしくて、
それから本借りて妹に訳させたりとか、そんな感じの不遇な幼少期手品ライフを送っていたみたいです。
19歳になって、その時すでにマドリーノにはいたらしいんですけれども、手品協会みたいなのに入って、
そこからどんどんどんどんすげえ奴がいるぞという名声が広がっていったということでした。
彼24歳の時に、同じ年にセゴビアでナショナルコンベンションスペインのマジック大会があったんですけど、どうやら閉鎖で出られなかったらしいんですが、
ナイトクラブでフレッド・カップスがヨーロッパツアーしているときに出会って、とんでもねえマジシャンがいるぞということで追ったまけて、
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そこからカップスのマジックとかを分析して、最終的にアスカニオのマジックにつながる理論を打ち立てたということでした。
カップスその時すでに直前のフィズムとかでグランプリ取得しているので、超有名なマジシャンだったらしいんですけど、
初めてアスカニオはそのタイミングで出会って、そこからマジックにさらにのめり込んでいくと。
カールスという別のマジシャンにもかなり影響を受けているということは本の中で言っているんですけど、カールスもカップスもこの時期カラーチェンジングライフを演じていたみたいで、
カラーチェンジングライフもカードマジックも影響を受けているんですけど、カラーチェンジングライフもめっちゃおもろいなと思って、アスカニオはこの時期から20代後半でカラーチェンジングライフの本を書いていて、
書いてたらしいんですけど、この時期実はスペインってフランコ政権という独裁政権でめっちゃ検閲してたらしいんですよ、文化関連のものに。
歌とかも検閲だったし、映画なんて当然検閲されていて、こういったマジックっていうものですら検閲されてたらしくて、
なので書いたけど検閲めんどいなって思ってたみたいで、なんか書いたものを2年ぐらい寝かせてたらしいんですね。
で、29歳でやっとカラーチェンジングライフの本を発表したみたいな、そんな小話があります。
検閲もだるかったっていうのはあるんですけど、家族に、奥さんにもマジック反対されてたらしいんで、それもあって積極的な活動してなかったっぽいですね。
その後、アスカニオは花道をどんどん歩んでいって、スペインの国内のコンベンションで30歳で優勝したり、
その後のFISM、アムステルダム大会をオランダでやったやつで、41歳の時にカード部門で優勝したりとか、
なんかそんな感じの華々しい手品ライフを送っていって、その後は本業の法律化もやりながら、
後進の育成とか、マジックをどんどん研究していくという、そんな人生だったということでした。
本当に1997年で亡くなってしまったのは、非常に残念なことなんですけれども、
どんどんですね、タマリッツとか、ミゲル・アンゲル・ヘアーとかですね、本当にいろんな弟子たちがその後生まれているので、
今に続く、脈々と続くスペインマジックの系譜、それを元を作ったのが、まさにアスカニオだなぁと思いながら、思いを馳せながらですね、この本を読ませてもらいました。
ということで、もう12分、12、3分喋っていると思うので、これぐらいにしたいなと思うんですけれども、
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ぜひ皆様もですね、機会があれば、アスカニオのマジックを読んでみてほしいなと思います。
日本語は、今まだフレンチドロップさんはギリギリ在庫があるっぽいので、機会があれば手に入れてみてください。
英語版もですね、比較的スペイン語から英語に訳されていることがあって、割と読みやすい、平易な英語で書かれているので、そちらもおすすめです。
はい、ということで、音声なんか微妙だなって自分で言いながら、結局撮ってアップしてるんですけど、こんな感じで細々と続けていきたいなと思っております。
ということで皆さん、また次の機会にお会いいたしましょう。さよなら。
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