書くことの意義
こんにちは、健康塾ホリスティック・ヘルス・ラボ、ナビゲーターの岡田です。
今日は、「書くことは心の絵を描く行為」というテーマでお話をしていきます。
皆さんは普段、どれぐらい書くという行為を生活の中に取り入れているでしょうか。
仕事でメモを取ったり、誰かにメッセージを送ったり、用字を書き出したり、
多くの場合、書くことは情報を伝達したり、忘れないように記録したりする手段として
使われているかもしれません。
しかし、ホリスティックな探求のたびでは、書くという行為は、
単なる情報の記録を超えた非常に深く、そしてパワフルな自己対話のアートとなります。
それは、言葉という絵の具を使い、あなたの内面の世界を真っ白な紙というキャンバスに描き出す行為なのです。
心の中というのは、まるで広大な複雑の森のようです。
無数の思考が枝原のように茂り、感情が霧のように立ち込め、
過去の記憶が幹となって立ち並んでいます。
頭の中だけでそれを整理しようとしても、霧は晴れず、
思考は堂々巡りを繰り返してしまうことが多いのです。
そこで、ぜひ書くという行為を試してみてください。
紙と鉛筆を用意し、心の中にあるものを、良い悪いの判断をせず、
ただそのままに、流れ出るままに文字にしていきます。
これをジャーナリングやエクスプレッシングライティングと呼ぶこともあります。
この時、あなたの手から流れ出る文字は、あなたの心の声を可視化する最初のステップです。
頭の中でぐるぐる回っていた抽象的なモヤモヤや、
つかみどころがなかった感情が紙の上で形を持ち、
言葉という具体的な存在になるのです。
それは、絵画が風景や感情を色と形で表現するように、
書くことは、見えない心の風景を文字というシンボルで表現することには他なりません。
私たちが書くとき、一つの興味深い現象が起こります。
それは、内側にあったものが外側の上に出ることで、客観的な距離が生まれるということです。
例えば、あなたが今抱えている不安や怒りをすべて書き出したとします。
書き終わってその文字を眺めるとき、
それはもうあなた自身ではなく、あなたが作った一つの作品として見ることができます。
その距離感こそが癒しを生み出す重要な鍵となります。
自分の感情から一歩引いて、
あ、私は今こんなことに苦しんでいたのか、こんなパターンにとらわれていたのかと
優しく、冷静に気づくことができるようになるのです。
まるで自分の人生の映画を客席から眺めているような感覚です。
また、書くことは心身の健康にもポジティブな影響を与えることが
多くの研究で示されています。
日常における書くこと
例えば、辛い出来事や複雑な感情について、
内面に抑圧せず素直に書き出す習慣を持つ人は
ストレスホルモンのレベルが下がったり、免疫機能が改善することが報告されています。
これは、言葉にすることで感情のエネルギーが解放され、
体の緊張が緩むためだと考えられています。
では、この心の絵を書く行為を、どう日常に取り入れていけばよいでしょうか。
まず大切なのは、誰にも見せないという安心感を自分に与えることです。
誰の評価も気にせず、文法や語字達字も気にせず、
ただ心の赴くままに書き殴ってみてください。
日記帳でも裏紙でもかまいません。
この時間はあなたとあなたの心だけのための正義なのです。
そして書く内容にはルールはいりません。
今日あった事実だけを箇条書きに書いてみる。
誰にも言えなかった本音や愚痴を吐き出す。
頭に浮かんだ詩的なフレーズや夢の記憶を書き留める。
もしこの問題が解決したらどんな気持ちになるんだろうかと望む未来を書いてみる。
どんな書き方でもあなたの心の奥底にある声に耳を傾ける練習になります。
特に朝起きてすぐや、夜寝る前の静かな時間に行うと意識の深い層にアクセスしやすくなります。
書くという静かな想像の時間は散漫になった意識を一点に集中させ感覚を研ぎ澄ましてくれます。
ペンが紙の上を滑る音、インクの匂い、紙の質感、それらすべてが私たちを今ここに引き戻し心の揺らぎを静めてくれるのです。
あなたの手に握られたペンはあなたの心と体をつなぐ魔法の杖です。
言葉という絵筆であなたの内なる風景を自由にそして正直に書いてみてください。
書かれた言葉はやがてあなた自身の理解となり、内なる癒しへと導く確かな道標となるでしょう。
本日もご視聴ありがとうございました。チャンネル登録といいねをどうぞよろしくお願いいたします。
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あなたの心の筆が今日という一日を穏やかで美しい色で書き足せますようにナビゲーター岡田でした。