優しさと自己保護のバランス
こんにちは、健康塾ホリスティック・ヘルス・ラボ、ナビゲーターの岡田です。
今日は、優しさと自己保護のちょうどいい境界線、というテーマでお話ししていきます。
私たちは誰かに優しくしたいと思いながらも、その優しさが特に自分を苦しくさせることがあります。
例えば、頼まれたら断れない。人の期待に応えたくて自分の気持ちを後回しにしてしまう。
本当は休みたいのに助けてあげなくちゃと思って動いてしまう。
そんな時、心のどこかで、これって本当に優しさなのかなと立ち止まりたくなることがあるのではないでしょうか。
優しさとは相手のために尽くすことだけではありません。
自分を大切にすることも同じぐらい優しさなのです。
本当の優しさは自分を犠牲にすることではなく、相手と自分の両方が尊重される状態を作ること。
それには境界線が必要になってきます。
しかし、この境界線という言葉には少し冷たい印象があるかもしれません。
線を引く、距離を置く、シャウトアウトする、というイメージを持ってしまう方もいるでしょう。
けれど、ここで言う境界線は壁ではなく橋のようなもの。
相手と自分の違いを理解し、無理なく心が通い合うスペースを生み出すためのものなのです。
境界線が曖昧になると心は疲れていきます。
自分を大切にしてはいないなと感じる時、本当は優しさというより罪悪感や義務感から動いているのかもしれません。
では、どうすれば優しさと自己保護のバランスをうまくとれるのでしょうか。
ここでは3つのポイントをご紹介します。
1つ目は心の声を聞くこと。
誰かに頼まれ事をされた時、やってあげたいと思うのか、本当は嫌だけど断れないと感じているのか。
その違いに気づくことが境界線を築く第一歩です。
自分の心がNOと言っているのにYESと答える癖があると、だんだんと自分自身が何を感じているのか分からなくなってきます。
境界線の重要性
だからこそ、まずは自分の正直な気持ちを丁寧に受け止めてみてください。
2つ目は断ることに罪悪感を持たないこと。
断ることは冷たいことではありません。
誠実に断ることは相手を信頼している証でもあります。
例えば、今は難しいけど〇〇ならできるよといったように、自分の中で可能な範囲を伝えるのも一つの方法です。
人は自分のリソースに限りがあるということをちゃんと理解できる存在です。
むしろ無理をして引き受けた後で疲弊し、関係が陸着してしまうよりも、最初に境界線を伝える方が信頼関係は長く続きます。
そして3つ目は優しさの質を変えていくこと。
優しさにも種類があります。
すぐに手を差し伸べる優しさもあれば、見守ることで育む優しさもあります。
時にはあえて相手を信じて任せることも深い優しさになります。
特に身近な人に対しては、助けなきゃ、支えてあげなきゃと気負いすぎることで、かえってその人の成長の機会を奪ってしまうこともあります。
相手の力を信じて待つこと。これは簡単なようで、実はとても成熟した愛の形です。
こうして見ていくと、境界線を持つことは決して自分勝手なことではなく、むしろ関係を大切にするための知恵だということがわかってきます。
優しさと自己保護は対立するものではありません。どちらも自分と相手が安心していられる関係を築くために必要な要素です。
私たちは良い人でいなければと思うあまり、無理をしてしまうことがあるかもしれません。
でも、良い人とは本当の自分を抑えてまでも相手に会わせることではないのです。
自分の中の静かな声に耳をすませながら、優しさと距離感のちょうどいいバランスを探っていく。
その繰り返しがあなたの人間関係をもっと自由で心地よいものにしてくれるはずです。
今日のお話が誰かとのつながりに悩んでいる方の小さなヒントになれば嬉しく思います。
誰かに優しくしたいと思うあなたが、まず自分にも優しくありますように。
本日もご視聴ありがとうございました。チャンネル登録といいねをどうぞよろしくお願いいたします。
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あなたの内側にある深い知恵とつながる時間が、今日も優しく育まれますように。ナビゲーター岡田でした。