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2025-01-24 48:19

Vol.277 映画『十一人の賊軍』の新発田藩、その「微妙な立場」とは?映画の考証を担当した新発田市立歴史図書館鶴巻康志さんインタビュー:敬和キャンパスレポ 20250124

1/24の敬和キャンパスレポは、新発田藩や新潟を舞台にした映画 『十一人の賊軍』がテーマ!

ゲストには、映画の考証を担当された、新発田市立歴史図書館副参事の鶴巻康志さんにおいでいただきました。映画は戊辰戦争を舞台に、新発田藩を巻き込んだ人間ドラマを描いています。番組では戊辰戦争当時の新発田藩が置かれた状況や映画の登場人物などについてお話ししました。映画の内容は史実に基づいた部分と、脚色された部分とがあるそうで、どこまでが本当なの?といったここでしか聞けない映画の裏話まで詳しくお聞きしています。鶴巻さんは、当時の新発田藩は「微妙な立場」に置かれていたと表現していましたが、どういうことなのでしょうか?

歴史がわからない人でも理解できる放送となっています。映画を観た人も、観ていない人も、きっと戊辰戦争や新発田藩に興味をもてるかも!?

MCは押見、一戸国際文化学科教授。

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サマリー

映画『十一人の賊軍』は、新発田藩を舞台にした人間ドラマであり、激動の時代に11人の罪人が決死隊として新発田を守る様子が描かれています。考証を担当している鶴巻康志氏が、その背景や微妙な立場について語っています。また、新発田藩の立場や歴史的背景、映画制作の過程についても説明されています。特に、新発田藩の人々が戦争の悲惨さや組織としての葛藤を抱えたマイノリティとして描かれ、フィクションと実際の出来事の相違についても触れられています。作品では、新発田藩の微妙な状況や藩主の幼少期、実在の人物についても言及されています。また、映画内のキャラクターや出来事が現代社会における状況とリンクするテーマも探求されています。『十一人の賊軍』を通じて、新発田藩の微妙な立場や歴史的背景が深く掘り下げられ、キャラクターの複雑さが明らかにされています。

映画の紹介
敬和キャンパスレポ、この番組は、新発田市富塚にある敬和学園大学の大学生が、大学に関わるイベントや人、新発田のことなどをテーマにお届けします。
敬和キャンパスレポは、実践するリベラルアーツ、敬和学園大学の提供でお送りします。
みなさんこんばんは。この番組は、敬和学園大学から大学のことや、新発田、新潟のことを伝える30分番組です。
今日の進行は、国際文化学科2年のおしみさらです。どうぞよろしくお願いいたします。
今日は、新発田藩や新潟を舞台にした映画、11人の族群をテーマにしたいと思います。
私もこの映画を見てきましたが、この番組のご意見版、敬和学園大学国際文化学科教授の一農平先生にも出ていただきます。よろしくお願いいたします。
国際文化学科の一農平です。よろしくお願いします。
というわけで、今日は映画11人の族群の交渉を担当された、新発田市立歴史図書館福山寺の鶴巻康さんにおいでいただきました。どうぞよろしくお願いいたします。
よろしくお願いいたします。
鶴巻さんには、過去にもご出演いただいたことがあって、調べてみましたら、64回目、だいぶ前ですね。
2020年の12月に図書館に伺って、新発田の地名についてというテーマでお話を伺っています。地名が昭和の時代に整理されて、新発田藩時代の町名がなくなって、だいぶ整理されているんです。
その話を伺って、今もみんなの人々の生活の中では残っている旧町名の話とかですね、いろいろ伺いました。
この時は、今、FM新発田でパーソナリティを務めている有本奈菜さんが、まだ学生で、おしみさんと同じ立場で学生MCとして担当してくれて、
私と二人で行って、歴史図書館で機材を広げて、鶴巻さんにお話を伺っています。鶴巻さん、覚えていらっしゃいますか?
鶴巻さん、鞘名に覚えています。
ありがとうございました。まだコロナの時期で、パーテーションみたいなのをやりながら収録をしたっていう記憶があります。
はい ではまず私おしみから鶴巻さんのプロフィールをご紹介します
鶴巻康史さんは2018年に新発田市立歴史図書館が開館した時から勤務されていて 現在は図書館の副三次という立場でいらっしゃいます
日頃から歴史図書館の運営のほか図書館1階にある展示スペースの企画展でも活躍されて います
この収録が行われている2024年12月の段階では 周期企画展国軍絵図の世界
市を国絵図とその周辺 商店地高橋三茸関連資料が行われています
その前には商店地映画11人の俗軍と 北越戊辰戦争も行われています
この商店地はお氏さん行っていなかったんですか
私は歴史図書館にまだ足を運べていなくて
でもホームページを見させていただいて 過去の展示のものとかを見させていただいたんですけれども
貴重な資料が多すぎて
説明を聞きたいなってすごい思いました 自分で見ても全然理解できなかったので
鶴巻さんどれぐらいの割合で 展示の開設ってされているんですか
展示開設は基本的に月の第一土曜日に
午前1回午後1回11時からと1時半からで 行っているんですけども
時間を決めちゃうとなかなかその時間に 集まらなかったりってことがあるんですよ
あとそれ以外にも私が事務室にいる時には
お解説お願いできませんかっていう お声掛けいただければ対応はしておりますので
ぜひその展示開設の時間にこだわらずに 来ていただいて
私もいろんなとこ出たり入ったりとかしているので そうしない場合もあるかもしれませんが
お声掛けいただければ対応はしたいと思っております
いっぱい来たら大変ですね
そうですね
結構人気者なんですよ
3分おきぐらいにすみませんってお声がかかるかもしれない
大変ですよね
11時と13時にめがけて行ったら解説が聞けるということで
その解説会の日に
解説会の日に
では本題に入る前にこちらの歴史図書館についてなのですが
新発田半寮と新発田市
新発田市の地域
新発田市域についての資料を収集しているということなのですが
イクネス新発田にある私立図書館の住み分けはどうなっているのか
どう使い分けたらいいのか
また利用者から見た場合には
どんな場合に歴史図書館に
ご相談したらいいのかということ
また一般の利用者向けあるいは学生向けにアドバイスを
そういう点でいただけたらなと思います
まず中央図書館なんですけれども
実は歴史図書館のある場所に
もともと新発田市立図書館という形で図書館が開館をしていて
それがだんだん手狭になってきたということで
駅前に新しい中央図書館を作って
残った天き家の建物といっても
実は有名な建築家さんが作った建物なので
これはこれで非常に価値があるものなんですけれども
その建物を利用して新発田というのは上下町で
大昔の資料がたくさん残っているということもあって
その資料を活用して新発田を紹介するというのに
主眼を置いた図書館
そういう形で住み分けをしております
ですので駅前の図書館には一般の小説ですとか
あるいは児童向けの図書ですとか
そういったものがたくさんあるんですけれども
歴史図書館の方は逆に市町村誌であるとか
あるいは昔の絵でしょうかね そういったものであるとか
それから
いろんな郷土の歴史に関係する本が
たくさん置かれております
特に地域の歴史について調べてみたい
そういった思いがある方はぜひ歴史図書館の方に
運んでいただいて それで調べ物をしていただければ
いいんじゃないかなというふうに考えております
データベースはつながってますからね
歴史図書館にあるものを見つけたら歴史図書館に行く
一般的にはそういう住み分けですか
あとは何かということなくても先ほどの展示を見に行って
こういうものが歴史図書館に眠っているのか
というのを見ていただければ
それだけだと結局いろんな方に見ていただく機会ってないので
昔それこそ児童向けの図書が置いてあった1階のところを
回収して展示ケースを入れて
展示室としておりますのでそこで大体年4回展示がよくしております
ですのでもう15回分ぐらい
企画展とか常設展というのがないので
通常展という形でそれこそ春先と冬場については
毎年同じ内容の展示をバージョンアップしながら
続けていますけれども
夏と秋の展示は毎年それぞれ別のテーマを設定して
今回だと絵図の企画展をやったり
あと夏には源氏物語の屏風が
大倉義八郎が寄贈したものがあるので
それを展示してそのあたりの
大河ドラマ絡みですね
そういった展示をしたりとかしていますので
結構そういった話題性のある展示みたいなのも
行っているのでぜひ機会があれば見に来ていただければなと
ありがとうございます
そしてでは今日のテーマ映画11人の俗言についてです
市野平先生映画をご覧になりましたか
新潟市内の映画館で見ましたけれども
すごい迫力で
すごい映画だなと思いましたけれども
と同時に新発田の皆さんと話をしているときによく出てくる
戊辰戦争の時の新発田版というのが
初めて新発田市以外の人の話題として
取り上げられたなというふうには感じました
感慨深く
新発田版、長岡版とか
合図版は結構有名なお話とかがあったりとか
映画化されていたりとかでイメージがつきやすいとか
というのもあると思うんですけど
また11人の俗言で映像化されたことによって
新発田版も何も知らない人でも
新発田版はやっぱり新発田の人間だなとは私も思いました
じゃあ映画の内容をちょっと
説明させていただきます
改めて映画の内容をちょっと説明させていただきますと
山田孝之さんと中野大賀さんの主演映画
11人の俗言は
新発田版を巻き込んだ人間ドラマを描いています
映画ではそんな激動の時代を背景に
11人の罪人が決死隊として
新発田版を守るために戦うという設定が描かれています
2024年11月に公開され
新発田市内でも上映会が開催されました
冒頭にご紹介した通り鶴巻さんも
この作品の考証を
考証と歴史
考える証拠を担当されています
史実に基づきかなり脚色された
脚色ね 映画は史実に基づいているけれども
かなり脚色された 脚色というのはもられる
言い方がちょっと軽くなってしまうんですけれども
ちょっと我々というか
私みたいな歴史について
意識がまだまだちょっと足りないとか
分からないかもっていう人でも見やすい分かりやすいように
加えた部分があるという
ことと伺っております
鶴巻さんが考証という形で関われたのはどういった部分だったんですか?
鶴巻さんが考証という形で関われたのはどういった部分だったんですか?
映画が制作される2年くらい前に
ある人からちょっと紹介をしていただいて
新発田を舞台にした映画を作りたい
原作が笠原和夫さんという
脚本家の方 この方実はとても有名な
脚本家で東映という会社で
菅原文太とかが主演をした
仁義なき戦いという有名な映画があります
ヤクザ映画ですけれども
その後大日本帝国とか二百三皇子とか
そういう歴史を元にした映画なんかの脚本も手掛けるんですけれども
菅原文太さんの仁義なき戦いの
印象がとても強いので
ヤクザ映画路線という東映の映画のパターンを
一つ作ったようなそういう有名な脚本家さんなんです
その脚本家さんが五十年前に
書いた脚本 それが実は
東映の社長さんの岡田さんのところでプレゼントしたら
ボツになってしまって
その場で三百枚ぐらいある脚本を破り捨てて
今残っているのは
それをちょっと買いつまんだ内容のプロットって言うんですけれども
それ出版物の中にちょこちょこっと出ている作品紙の中に
出ているだけだったんですね その映画が実は
十一人の俗軍という新発田藩を舞台にした幕末の時代
だったんです
五十年前っていうと実は私たちが
新発田の歴史でよく紐解く新発田志志だとか
あと新潟の戊辰戦争の大舞台にした
有名な小説の柴龍太郎の峠
これも映画化されてますけれども
それが世に出るずっと前なんですね
その時代に新発田の幕末を舞台にして
新発田藩が幕末の中では
非常に微妙な立場にあった
そういう微妙な立場にあった舞台を
うまく取り込んで
映画と新発田藩の葛藤
その十一人の俗軍というのがどういう活躍をするのか
最終的には全部死んでしまう
その十一人の人たち全部死んでしまうというような終わり方だったので
これでは映画としてはちょっとどうだろうということで
その当時は没になってしまったんです
それを現在活躍している白石和也さんという
これも今売り出し中の東映の監督さん
有名なのだと
コローの地というこれは
悪徳刑事とヤクザが
抗争を繰り広げるような映画だったり
ネットのダンプ松本が活躍する
ネットフリックスの番組がありますけれども
あれがユリアン・ネットリバーさんがダンプ松本役で出てくる
あれを監督したりという
今売り出し中の話題いっぱいの監督さんなんですね
その人も実際に作っている映画は
先ほどのコローの地なんかで見ているような
割とバイオレンス系の映画
笠原さんなり白石さんなりが作るという映画であると
それこそチャンバラドンパチがたくさん出てくる
そういう脚本だったんですね
そんな脚本をどういうふうに
新発田を舞台として展開させていくのか
最初脚本を見せていただいたときに
今の時代で合うような作品に仕上げるには
どういう手直しが必要なのかということで
歴史の上記を詳しく説明をしたり
それこそロケ地になるような
新発田城とか市島町あたりが実際に撮影されていますけれども
それ以外に取り入れが作られる場所として
どんな場所があるのか
あるいは映画の中で出てくるアイテムなんかがあるんですけれども
それをイメージするような場所ということで
新発田市内のスタッフさんを一緒に
案内して回ったりとか
そんなことを2年前にやって
それをもとに脚本を作り直して完成した映画
というのが今回の11人の続文ということになるんですね
映画としての面白さっていうことを
たぶん制作される側は考えるけれども
交渉の担当される鶴巻さんがお話が来たときに
たぶん新発田の方として
前に行って最初のご覧になったときに
どういうふうに感じられましたか
組織としての新発田藩 侍の人たち
実はあまり良い役じゃないんですよね
悪役なんですよね
私も新発田市の職員でもあるので
これどういうふうにしようか
っていうのが正直なところで悩ましいですね
でもやっぱり
その中で11人の続文として出てくる人たちっていうのは
マイノリティの人たちが
ほとんどで
事件を起こしてしまった犯罪者の人たちだったり
あるいはちょっと
知的障害みたいなのを持っている人だったりとか
あるいは言葉が話せない人だったりとか
そういう人たちが出てきて
そういう人たちの目線から戦争の悲惨さ
戦争の最前線に送られてしまう
そのあたりが要は笠原和夫さんらしさの部分にもあると思うんですけれども
そういうのを生かすためには
新発田藩の人もそういう意味では悪者になったり
そういう描かれ方がされているので
そういう展開になるような
当時の新発田藩の立場 立ち位置ですね
そういうのはまずきちっと抑えよう
それを映画を見た人が分かるような
そういう映画の作り方にしていただければな
なんていうような思いがありました
というのは実は先行して
それこそ薬食おじさんが主演をした
峠という映画が公開されているんですけれども
新発田藩にもなったことがあります
原作が柴龍太郎さんという非常に有名な作家さんなんですけれども
その作家さんの初期の作品で
その人が描いた戊辰戦争の一部のイメージというのが
そのままずっと定着しているというのが
今現在の状況なんですよ
その作品の中では
裏切り者という扱いをされていて
あまりなぜ裏切ったのかだとか
裏切らざるを得ない状況があった
そういう新発田藩の目線の中での
時代劇というのが描かれている
そういうのが今までなかったんですね
でも今回の作品は
新発田藩の人たちはあまりいい役ではなかったんですけれども
そうやって
どんなことをしてでも新発田藩を残すんだ 新発田の街を残すんだ
という思いが伝わるような
そういう描き方をしているので
それこそ映画の中で実際に起こったことと
それからそこから持って
映画として
フィクションの部分ですね
そういう部分の違いがどこにあるのかというのを
映画を見た後でもう一度考えてもらう
できれば調べてもらう
そういう機会になればいいんじゃないかなという思いの中で
お手伝いをさせていただいたという状況です
おしみさん多分今回初めてこの話に接したと思うので
新発田藩の歴史的背景
多分新発田藩の先からずっと出てきている微妙な立場というのは
今回初めて接したと思うので
ラジオのリスナーの方に
改めてどんな状況だったのかっていうのを駿沢さんが
かいつまんで説明していただくとどういうふうになりますか
幕末の段階で新発田藩って
戸様大名なんですよ
関ヶ原の戦いの時に
徳川方についた
それ以外の幕末のこの辺りの藩でいくと
それこそ有名なのが長岡藩 あと藍津藩
この辺りは不大大名といって
関ヶ原の戦いのずっと前から徳川の家臣であった
幕府の中枢を担うような
立場の大名部だったわけですね
ですから当然幕府寄りの考え方を持っていた
それに対して戸様大名の新発田藩は
新発田藩道学堂という学校がありまして
その学校の中で朱子学を教えていまして
朱子学ってどういう学問かっていうと
上下関係をきちっと守っていれば世の中はうまくいきますよ
基本的に簡単に説明するとそういう学問なんですね
当時の世の中の上下関係でいくと
幕府の将軍が一番偉いのか
実は将軍を任命する立場の
もう一つ偉い人がいるんです
いましたっけ?
天皇なんです
天皇が一応形状将軍を任命して実際の政務は
将軍が行う
ピラミッドでいけば一番上に立つべきは天皇なんです
天皇の意向に沿った国づくりというのが最善だろう
っていうのが伝統的に新発田藩はありまして
実際に戊辰戦争のきっかけも
大政奉還といって
外国がやってきて日治も札幌もいかなくなったので
幕府が政権を天皇に返上します
大政奉還ですね
その後すぐに札幌徴収が中止になって戊辰戦争が始まり
その延長戦上で北越戊辰戦争がある
そういったときに旧幕府型として戦った
長岡藩はどちらかというと
中立的な立場でいようと思ったんですけども
新政府軍との交渉がうまくいかなくて
結局戦う羽目になって合図と一緒に幕府と戦う
じゃあ残った新発田藩は?
間に挟まれた新発田藩はどうなったのか
実は米沢藩なんかもそうなったんですけども
東北のあるいは北陸の藩が集まって
札長が目の敵にしている
藍津藩の除名探眼をしよう
というまとまりがあって
その中で本当は新政府側につきたいんだけれども
周りがみんなまとまって
東北で新政府軍勢力と戦おう
と言っている
そういう雰囲気が当時にあったんですね
その中で本音で私はやっぱり
明治新政府につきますって言った場合
周りから袋叩きにあってしまうというのが
目に見えてますよね
そういう立場だったんです
フィクションと現実の違い
自分の意思なのか
それとも時代の流れなのか
いろいろ悩まないといけない立場ですね
後半部分で詳しくお聞きしたいと思います
さてではここで1曲お届けします
今日の曲はこちら
ドラゴンアッシュ スターリングアップ フィーチャリングジェシー
今日の曲は映画11人の俗軍のキャンペーンソングです
それでは聴いてみましょう
ドラゴンアッシュ スターリングアップ フィーチャリングジェシー
お届けした曲は
ドラゴンアッシュ スターリングアップ フィーチャリングジェシーでした
今日の敬和キャンパスレポは
新発田藩や新潟を舞台にした映画11人の俗軍について
福山寺の鶴巻靖さんにお話を伺っています
前半で映画の背景となる
新発田藩の置かれた状況を説明していただきました
ここからは少しネタバレの可能性がありますが
映画もすれているということですが少し注意しつつ
本当のところはどうだったのっていうところをお伺いしていきたいと思います
まず新発田藩の過労が
残酷でしたね
農民の首を切って
そういうシーンがあって
殿様が幼少で旧和だった
迷ったりして
あったりという場面がありました
このあたりは新発田藩の皆さんにとっては微妙な
描かれているという点で微妙な気持ちになっちゃったな
って思うんですけれども
その部分はどの程度
それは本当だって捉えていいのか
お伺いしたいと思います
ぶっちゃけてしまうとかなり簡単なんですけれども
そのあたりはフィクションなんですよね
実際に
農民の首を切ったっていうシーン
あれ実は農民の首を切ったっていうんじゃなくて
コロリで瀕死の状態になっている人たちを農民に見立てて
それでフェイクみたいな形で
その人の首を切っていったっていう
そういうシーンになっております
それからかといって
病気になっている人の首を切っちゃったのはあまりいいことではないという
残酷なシーンであることは間違いないんですけれども
そういう形でうまく農民を新発田藩の過労が
手をかけたっていう形にはなっておりません
実際にその農民どういう立場にあったのかというのは
映画の中をよく見ていただくとちょっと出てくるんですけれども
藩主が新政府軍に協力をして
ごめんなさい
藩主が応越列般同盟軍に協力をして
実際に改憲に向かう時だとか
そういう時に新発田の城下から
越後下関に向かって出発しようとした時に
地元の農民が組織的に動いて
それを阻止したっていうそういった記録が残ってるんですね
それになぞられているんだと思うんですけど
新発田藩の歴史と藩主
そういうことによって実際に米沢藩の人たちと
藩主が実際に対面する場面が
最後の方まで被遺残された
そういった歴史があります
だから殿様は旧幕軍の方に
味方しようと思って行こうとしたんだが
農民たちが止めていけなかった
それが時間稼ぎだったのか何だったのか
それはやっぱり記録としてあったようです
あとは
幼少で
でも実際に10代前半くらいなんですね
当時
ピストル撃ってパンパンなって子供みたいにやって
それくらいでもおかしくないくらいの年代ですよね
それであれば
そういう藩主に藩の舵取りを任せていたかというと
実は必ずしもそうではなくて
実は
その藩主のお父さんが
隠居して
黒幕みたいな立場にあったというのが
実際の歴史上の真実だと思います
要は自分が藩主として残っていると
それこそ動員命令が出たり
中で決断を迫られたりということがあるんだけれども
早々に隠居しちゃって私は隠居だから表には出ませんよ
という立場になっちゃうと
藩主がまだ幼いからという理由が立つじゃないですか
そこらへん上手いですよね
そういうのがあったり
実際に悪役として安倍晒夫さんが演じた過労
あの人って実在する人物なんですよ
実在する過労なんですけれども
明治維新を生き抜いて新発田藩が
明治時代になって解散するまで生き残っている人なんですね
新発田藩が解散して
新発田藩の藩主が職を失うわけです
その職を失ったときに元カラオという立場で
新発田藩の人たちを集めて最終職を発揮したりだとか
そういう明治維新後に
いろいろと旧新発田藩のために
いろいろと尽力した人そういう人物なんですね
映画の中で悪いことばかり描かれてますけれども
最後やっぱりちょっと悲劇的な場面があります
そういった場面があってなおかつ明治維新後
人が慕われるようなそういう立場で映画が終わるんですけれども
実はその後実談的な明治維新以降の
あの人の人生にそれが繋がっている
まあ史実ではないんですけれども
あくまでドラマの上なんですけれども
水口卓美さんをキャッティングしたというのは
一つ新発田藩の歴史を踏まえていないようで
映画のキャラクターと歴史の関係
踏まえているのかなっていう
そういう汲み取り方もできるんじゃないのかなと思いますので
そのあたりはちょっと深い脚本だな
そうですね見てる人たちに
考えさせられるんじゃないけどすごい深いですね
そこまで読み込めるのは新発田藩の人だけかもね
こういう事情を知ってる方じゃないとちょっと
読み込めないと思うんですけど
あとは族群といいますが
新発田藩に捉えられた囚人たちが
さっきも言ったんですけれども決死隊として
特別な任務を担っていたんですけれども
これはどうだったんですか?
族群だけであれですよね囚人とあと尊能上位の
歴史みたいな人も加わって
変の使い手みたいな方がいらっしゃいましたね
そうですねそれはもうほぼ逆
もうもうもう
それは架天の話ですよね
実際にあの中で実在する人物というのは
カロの娘向こうがいますね
あの人苗字と名前が
別々の藩士の苗字と名前をくっつけた
イリエなんとか
イリエカズマさんという登場人物でいるんですけれども
イリエサクエモンという新発田藩士と
サカイカズマという新発田藩士がいてその名前と苗字をくっつけた
それで新発田藩士っぽい雰囲気を出した
実在しない人物です
そんな形で実際に砦に立てこもったりとか
っていうような人たちは実際の人物の中にはいないんですね
あと犯罪者として
習慣された人たちっていうのもそういうのは
ほぼ記録には残らないものですし
実在にそういった人たちがいたっていうような記録も
出している限りではないですね
わからないほぼ創作ですね
でもやっぱりそういった
どちらかというと社会の底辺に暮らしていた人たちが
戦の最前線に送り込まれるっていう
そういう部分っていうのは
それこそ今現在ウクライナだとかあるいはパレスチナで起きている
実際にウクライナとかでは
刑務所に入っていた人がロシア兵としてウクライナに行ったりとかしている
そういった現実今の社会で起きている
現実とリンクするような
そういう立場で戦争って
それこそイデオロギーとイデオロギー
それこそ尊王上位と徳川の威信みたいな形の
イデオロギーとイデオロギーがぶつかって戦争が起きるんですけども
実際に犠牲になる最前線で犠牲になるっていうのは
そういう人たちなんだよ
現代社会との関連性
でもちゃんと生き残ろうっていうそういう気持ちがあるので
そういう気持ちを大切にしたいっていうのが
それこそ笠原さん以来の
脚本の中に残っているテーマなのかな
そんな気がいたしますけど
最前線の人たちはどっちに向かって戦っているのかみたいな
途中であれこれはみたいな
自分の家族を守るために戦うんだっていうことで
一団結をするわけですからね
そういう非常に現代に通じるところがありますよね
山田孝之さん演じる人物が
新潟弁とか
あの方言はね
新発田弁っていう設定なんですか?でも山田孝之さんは新潟から来ている
っていう登場人物上は
新発田弁結構出てきますよね
あれは上手に喋ってるなっていう
逆に私にしてみると違和感なく聞こえていて
東京の人が見たらわからないんだろうなっていう
そうかそうか鶴巻さんはそれを指導したわけではない
特に指導は入ってない
そうだったんですねこれ流暢だったなってめちゃめちゃ思いました
新発田藩の城下町新潟の港町
これがあったのはもちろん
こちら本当だと思うんですけれども
山外絶壁のシーン
あのシーンとか鶴橋のところ
これどこにあるんだろうっていうシーンがあったんですけど
これってちなみにどこの
これも要は長岡から新発田に
行く途中っていう形でしか脚本には
入ってないわけです
実際笠原さんもその試写会の時に実は奥さんが
まだご存命で
ご覧になったエンドロールのところで
笠原真彦さんっていう名前が出てたちなみに私の名前は
その下に出てるんですけど
それでその上映会
試写会の時に一緒に見せていただいて
私は面識がなかったんですけども
東映の重役の人たちがその方にご挨拶をしてきて
お出話なんかをちょっと小耳に挟んで家族旅行で新発田に行ったことがあるだとか
そんな話を聞いて
実際に笠原さん自身も新発田のあたりで
そういうロケに適した場所みたいなのを
ちょっとチェックをしていたとは思います
実際に脚本の段階で映画のスタッフの方を案内して
新発田の中をいろいろご案内したりした時に
ホルク玉に黒い水を塗るシーンがあって
石油を塗る
まずい水だとかってちょっと飲むシーンがあったり
あれ実は月岡温泉の温泉の水を飲む
お湯を飲む場所があって
そこに案内した時に
ちょっとそういうアイデアが浮かんだり
その後県竜郷に行って
県竜郷から山越えをして赤谷に向かった
県竜郷から山越えするライン
ルートのところで山のてっぺんの
谷筋のところから新発田城下町が見下ろせるようなアングルがあったり
あと赤谷の梶川の方に行くとキャンプ場だとか
あと内野倉ダムとかがありますけれども
あの近くで川を渡る橋が2本ぐらいあるんですけれども
あの辺りの渓谷のイメージで
実際にあそこでロケをするというわけにはいかなかったんですけれども
その辺りの環境が
その砦が実際にあったイメージに重なるかなということで
CGで作るような形になったり
実際のセットは別の場所で作られたと思うんですけれども
その辺りを監督さんとかに見ていただいて
実際のイメージを膨らませてもらったというふうに考えております
ちゃんと聖地巡礼的に行くのは難しい
こういう場所はそのものはない
大野 存在してはいないけど
でもロケハンチ巡りぐらいでは
大野 ロケハンチ巡り
大野 アイデア作りになった場所っていう巡り方はできそうです
県立病院とか行けばいいんですかね
大野 行ってみますかね
残念ながらちょっと冬場は通行止めになっちゃう
大野 今時期は行けないですね
雪が解けたらちょっと行ってみてもいいかもしれません
新発田市民のこの映画の楽しみ方
あるいは新発田で学ぶ慶應学園大学の学生や
中高生の皆さんの楽しみ方アドバイスをいただけたらと思います
若い人はどうやって
大野 若い人向けにっていうか
まず映画の中であれだけ新発田っていう地名が出てくる
というのはまず初めてのことです
新発田っていう漢字にすると新発田って言いますけども
あれを新発田と読める人ってなかなかいないんですよ
大野 確かに
新潟県内で読みづらい市町村名がトップなんですね
大野 トップなんだ
二番が糸井川なんですけど
それでそれをすんなりと新発田と読めるくらいの宣伝効果はあるんじゃないのかな
あとそれこそ隆一寺の俗語については
外国で公開するっていう準備も進んでいるようなので
今度アルファベットで新発田とか
そういう文字が海外の人にもインプットされる
そういう効果は大きいんじゃないかと思います
あとそれに合わせて戊辰戦争の時の新発田版どんなだったんだ
それはあの映画の中で描かれている
史実の部分とフィクションの部分がどの違いがあるのかっていうふうなのを調べるには
それこそ歴史図書館に来ていただいて
実は毎年1月から3月に戊辰戦争をテーマにした通常展を新発田の歴史図書館でやっております
この年明けでもやる予定にしておりますし
それこそ映画に関係するような資料なんかも合わせて展示をしたいと思っておりますので
まずはそこでじゃあ実際の戊辰戦争当時の資料を見て
映画で見たイメージから
新発田藩の歴史的背景
本当のところはどうなんだろうなっていうふうなのを見ていただければいいんじゃないかなと思います
実際に当時に描かれた絵図の中で
人形の配置みたいなのがあって
その中に敵味方とか族群とかって書いてあるところも表示もあるんですよ
で実はそれこそ最初新発田藩大越列般同盟として戦って
その時には新政府軍側を族群って書いてあって
これが新政府側に加わって以降は今度合図藩のことを族群っていうふうに書いている
そんなたかだか1ヶ月の間で族群が入れ替わるような
そういう資料がありますので
それこそそういう目まぐるしく立場が逆転する
そういった状況の中で起きたドラマだっていうことを実感できるような展示にしますので
そのあたりもぜひご覧いただければなと思います
ありがとうございます
映画のキャラクター解析
今日の敬和キャンパスレポは新発田藩や新潟を舞台にした映画
11人の族群について交渉を担当された新発田市立歴史図書館副三次の鶴巻康史さんにおいでいただきお話をお伺いしました
どうもありがとうございました
ありがとうございました
さてエンディングです
今日随分解説を詳しくしていただいて
1回映画見ただけだと思うんですけど
なんか印象とか変わりました
めちゃめちゃ変わった人物がいて
みぞぐちさん
たくみさん
カローですね
カローの方
安部佐藤さんが演じられていた役柄なんですけれども
すごい映画の中ではめちゃめちゃ怖いイメージ
怖いっていうか冷徹な人ってイメージだったんですけど
それが策略上だったというか
そういう役割を演じていた
っていうのと
史実に基づくとその後の話で
職を失った人たちに
ちゃんともっと
いろいろ仕事の世話をしたり
仕事の世話をしたりっていうのを聞いて
なんか深い登場人物だったなっていう
ただただ冷徹な人じゃなかったんだなっていうので
違う人物像がちょっと見えて
面白かったです
映画見た時にはわからない
映画見た時には多分わからないと思うんですけど
今回のこのラジオを見せて
映画を見てもらえたら
また深く
いろんな視点で見れるんだろうなっていうのが
思いましたね
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