過剰な自己主張の悪影響
はい、こんにちは。国際文化学科4年の岸田瑠々です。 今回は、MCエッセイの読み上げという新しい試みに挑戦してみようと思います。
読ませていただくのは、MCエッセイナンバー53 自己主張は身を滅ぼす自分のことが話せなくて
これ、自分が書いたおたけあげシリーズの第3弾ですね。 それじゃあ参りましょう。
いつもの放送だと先生に声を張るように言われているので、頑張って明るめにしてるんですけど、
ディディ喋るとこれよりもう少しテンションが低いぐらいでして、 今日は内容も暗いので、暗めにお話しさせていただきます。楽です。
はい、夜になると吐息が知らぬようになりましたね。地獄です。 どうも、嫌いな季節は冬、好きな季節はやや夏寄りの春、国際文化学科4年の岸田瑠々です。
今回お届けしますのはセルフおたけあげシリーズ第3弾 自己主張は身を滅ぼす自分のことが話せなくてです。
なおこれにてこのシリーズは終了となります。 では
主張の激しいクソガキ 思えば主張の激しいガキでした。
聞かれてもいないのに自分の話したいことばかり喚いては会話をした気になる そんなガキ
自分の話は他社に聞かれるべきものであり、自分の思考は正しいと信じて疑いませんでした。 忘れもしない小学校3年生のあの日
国語の授業でクラスの意見がぱっくり二つに割れることがありました。 というのも自分が得票しのない自説を譲らなかったためです。
あまりにも自分が譲らなかったために授業は突如討論形式となり 自分vs他のクラスメイトの討論が開始されました。
結果は惨敗。質問責めにされたがく答えに詰まり号泣という散々な結果で終わりました。 それでも自分は過去として自説を譲らなかったのです。
先生その説はご迷惑をおかけしました。 とはそれくらいに主張の激しいガキだったのです。
この時揉めたのが
国語の教科書に三年坂、三年峠という名前の 朝鮮の民和歌なんかを元にした物語が載っていてですね
そこに名前の明かされない謎の人物が出てきて 入江自衛をするみたいなシーンがあるんですけれど
その謎の人物が一体誰であったかっていう話を先生がちょっと振ったところから この討論が始まり
最後は地獄の号泣で終わるという流れでございましたね。 こだわらなくてもいいところにこだわってばかりの子供だったなというのは非常に今でも思います。
その癖みたいなのはやはり今でも残っていて
系譜ですよね。 さてではそれがどうなっていくのかというと
自己主張による孤立と自己嫌悪
罪悪と周知の中で 中学校2年これまでなんだかんだうまくいっていた学校生活に限りが見え始めました。
勉強いつも下から数番目 本当に一学年200人ぐらいいたんですけど下から数えて10番以内に入らないことがまずないレベルに頭が悪かったです。
部活競技転校してきた子に記録を起こされ伸び悩む 2年間ぐらいハードルを続けてたんですけど
ハードルに競技転校してからだいたい半年ぐらいの子に起こされてしまって
努力とは まさほど頑張ってたわけでもなかったんですけどね
ちょっと今日無理ました 恋愛気づいたら親友と思い人がこういう中にこれもっと言いますと競技転校してきた子って
いうのが親友で だから競技面でも恋愛面でも彼女に抜かれてしまうという状態でした
そんなこと悩まなくてもいいだろうね その中とどめとなったのは親しいと思っていた友人に陰口を言われていたことでした
友達だと思っていた子に悪口を言われていた なんでだろうと周囲に行って回りました
それはもう範囲攻撃が如く広範囲に 被害と疑問を訴えかける形でいかにも自分は善良ですと言いたげに彼女を加害者に
したのです 自己主張が激しいだけならまだしも被害者意識の強さとこれが結びつくと
ろくなことがありません 今思えばこの時こんな周りくどい方法を捉えず彼女に直接聞けばよかったのです
本当に駆け口言ってるのって 単なる誤解だった可能性も否めませんからね
それができなかったつたなさを若いと言わずして何と言い表しましょうか この一見でつまらない自尊心にいよいよ持って深い傷を負ったらしく自分は引きこもりました
もう何もかもが立ち行かなく思いました なぜこうもダメな人間になってしまったのかと自己嫌悪と自問自答とでいっぱいになった時
思い当たるのは自己主張の激しさでした 自分は主張の激しさを深く深く恥じました
これによって多くの人を害してきたと強い罪悪感を覚えました ダメ人間に至った理由はこの他にもたくさんあったでしょうね
自己主張を抑えることでの後悔と自戒
すべてを自己主張の激しさに押し付けたのは一刻も早く羞恥と罪悪から抜け出したいと思った ためでしょう
この部分を自分から削り落とすことを濃い願い自戒としました 思春期というものはなぜこうも極端で気色が悪いのか
あれから10年が経とうとしている今では理解に苦しめます あの時は当たり前だと思っていたと
好きな漫画で古谷実の秘密というものがあるんですけれど そこに死にたくて死にたくて仕方がない男の子が出てきてそれに対し登場人物の大人の方が
それは一時的な病気だからあともう少し経てば治るから 死のうとしないでよく考えろっていうシーンがあるんですね
これ自殺だけじゃなくて当時の自己嫌悪であったり自問自答であったり 全部自分を責めてしまう自分にも言ってほしい言葉だったなぁと思います
あの時でもずーっとずーっと悩んで 死のうかなと思ったこともあったんですけど
結局そうですね 10年近く経った今では病気だったなぁと思います
自分のことが話せなくて 自己嫌悪と時間にまみれた日々は終わり新しい生活が始まりました
高校進学です 中学時代を知る人がいないニュートラルな環境で自己改革を図る
総決意した自分はどのような時も聞き手に回り警長と合図に徹しました 自ら主張することなくただひたすらと
ある時同級生から言われました岸田さんは静かだねと あの自己主張の塊であったやがましい自分はもういないと実感しました
現代会話におけるが反数を占めていた自分語りが削られればそれ静かにもなります けれどこの成長にも一つ弊害がありました
リアクションは首振りとハンドサイン 会話は〇〇さんはどうなの?の一辺倒
それが当時の自分でした 自分から話すことができなくなっていたのです
自分の話はつまらないし価値がない自己主張したら嫌われる また全てが立ち行かなくなるという強い自己暗示がありました
自分語りは嫌われることはない
また相も変わらずイメージの虜である自分は静かな岸田さんを守ろうと必死でした
それが周囲から求められている姿であると確信していました
面白かったのがこのおしゃべりAIみたいな人間は誰からも嫌われることがなかったということ
話を聞いてもらえる分には誰にも悪い気はしないわけで 聞き手に人格って必要あるんでしょうかね
たまにわからなくなります よく話を聞いて気持ちに寄り添ったり肯定したりしてくれる存在であれば誰でもいいのではないでしょうか
話せるようになった今でさえそう思うことがあります ただこれは言っておきたいのは嫌われることは確かにないんですけど
嫌われることがないって好かれることも特にないんですよ 私卒業式の時にすごく悔しかったのが
卒業式が終わった後にクラスメイトが全員集められて先生がお話しする時間とかね あるわけですよ
その時確か席を自由に座ってもいいっていう話になってて みんな思い思いの人たちと一緒に近くに座ってワイワイしてる中
ちょうど そこそこ仲の良かった子がお休みだったこともあって私も本当に誰もいない状態で一人
プツンと先生のお話を受けることになって すごく虚無でしたよね
成績がいいのが 私のこうせめてもの救いだというふうに自分で認識していたんですけれど
どれだけ成績が良くてもそれで奨学金をもらっても 通知給に4と5しかなかったとしても
こうやって何かが終わる時に隣で笑ってくれる人一人もいないんだ 3年間何のために高校を通ってたんだろうなぁ
っていう虚無は非常にありました ではではそんな自分がどう変わっていったのか大学編に移ってまいりましょう
ようやくわかってきた上手な自己主張の方法 修行僧のような3年間は鈍重ながらも過ぎ去り
大学進学に伴い柴田へ おしゃべりAIごっこにも飽きたので新規一点
少しずつ自分のことを話すようになりました それとこれまで溜め込んでいたクソほどつまらんと自分では思っていた話が案外受けるもので
入学から半年経つ頃には不自由なく話せるようになっていました もちろんすべてが立ち行かなくなることはありませんでした
むしろ多少の自分語りは自己解除となり相手との関係を深めるのに一役買います 程度さえ分けまいれば嫌われる要因ではなく好かれる理由になるのです
面白ければ話せる
内容が面白ければなおのこと 結局これによって面白くないと意味がないっていう考えの先兆は相変わらず受け継がれてはいるんですけど
自分の話面白ければ話せる というようにはなりましたね
皆さんも自分のことなんか自分のことなんかって思う人は面白ければ救いがあるので 周りが笑ってくれるようなことなら話してもいいと思います
あとは面白くないことでも話したいと思った場合は聞かれた後だとみんな聞く気になるので 一通り聞いて相手の心が満たされて
あなたはどうっていう聞く余裕が出てきたときにこだしにしていくといいと思います とにかく自分語りがしたくてしょうがないっていう人は
ツイッターで壁打ちしているのが一番いいんじゃないですかね 私も結構やります
それでもやはり会話では受け手に回りがちで積極的に話してるように見えて 実は人の話を聞いてるだけとか他人の話してるだけということが結構あります
記者さん口軽いってよく言われるんですけど 人の情報を占いと自分に魅力がない面白くないと思っているからそれはよくやってしまいます
特に日常のちょっとした話自分からするという行為今でも大の苦手です これ名残ですね
だから何かあったとか好きなものあるとかそういうふわっとしたことを振られると
どうしようそれ面白い話として用意してないから面白く話せないぞっていう焦りで すごい淡白な回答をしがちですね
自分のことを軸に話を進めることはすんごい難しいです そういう意味では聞くことが重要なケアはキャンパスレポは責任なのかもしれません
我ながら振付が増し締めです 若干未完結な事柄なので前回と前々回に比べて爽快感が足りない仕上がりとなっておりますが
ご愛嬌ということでどうかお許しください 以上をもってセルフをお立ち上げ企画完結です
3本合わせて約8000文字 当時の自分にとって世界の中心だった悩みがたったの8000文字で表せるわけです
卒論にも満たない賄賞の悩みで頭を抱えていたのかと思うとちゃんちゃらおかしいです 笑ってそう言えるようになった自分に心からの祝福を
それでもきっとこういう機会がなければ心の隅の方に残り続けていたでしょうから すべての発端であるお立ち上げ企画には頭が上がりません
はいそんな感じで今週の mcs へは岸田がお送りしました おやすみなさい