けいは新潟朱雀メッセ、私ユーカリは東京ドーム公演にいった米津玄師TOUR2025「JUNK」についての感想を話し合っています。
米津玄師ツアー、見事でした。鍾乳洞の話然り、彼が画面の向こうに曲を届けてきてここまできたという話然り、しっかり踏み締めた場所を時折振り返りながら今を生きているのだということを強く感じたライブでした。「壊れていても構いません」は、確か彼が廃品回収のアナウンスで聞いた言葉だったはず。この文言を彼は(全てがというわけでは当然ないけど)「許されていた」という場所や関係性に飛躍させたのだと思う。そしてそのような場を作るために彼のライブ活動はあるのだとさえいえるはず。一見するとかなり懐古のニュアンスが強いように感じてしまう彼の言動も、今回の「がらくた」〜「ドーナツホール」という曲順の妙で納得がいった。
「LADY」に関しては、本編でも話したように、緩慢な雰囲気がありながらもどうしようもなく緊張感を隠し持った曲だと思う。自分がその上を歩く白線の右側と左側どちらかに転ぶかというところで自分とあなた、世界との関係性がどうとでも変わりうるという言いようのない恐怖をMVを観て思っていたので、今回ドーム公演ではそれが再現されていてよかった。
最後に。あまり本人の発言に拠りすぎるのもこれをやっている意味がないと思うけども、海外公演も含め今回のツアーを終えた米津玄師の長文ツイートは必見。ここにいたよ。
後半はtimeleszのオーディション番組について。早速ともいうべきか、ツアーが始まるタイミングで再び賛否両論が巻き起こっているところをみると、やはり観ておいてよかったなと思ったり。オーディション番組の良さは多分選ぶ人とファンが同一化できることであり、またそれは「上から」というより、アイドルの「楽しみ方」「尊敬の仕方」を知ることができるということだと思う。ジャニーズへの微妙な愛着があるけど、今回のオーディションは成功裡に終わったと私は評価している。