熱量を込めて長文でいただきまして、いつも本当にありがとうございます。
色々な質問が飛んでいるのですが、調べてみるとちょっと違うところもあったりとか、
あとは配信以前でね、配信でちょっと伝わりきらなかったのかなと思うんですけども、
A等級やB等級やC等級というのはですね、これはお肉のぶどまりになりますので、
お肉の美味しさとはまた違うというのがあったりします。
今日ここらへんをですね、ちょっとまとめて再度ね、先日の配信でもお話したところもあるかなと思いますけど、
再度まとめてきましたので、こちらをお答えしていこうかなと思います。
今日のテーマはですね、牛一頭の価値は一体誰が決めているのかというテーマでお話ししていこうかなと思います。
まず質問にありました、一頭買いは生きた牛を丸ごと買うという意味ではないことをお話ししていこうと思います。
焼肉店などが言う一頭買いは必ずしも農家から生きた牛を一頭そのまま買って、皮も骨も内臓も全部自分たちで処理するという意味ではありません。
一般的には牛は土地区上で処理された後、皮を剥ぎ、頭や内臓などを取り除き、枝肉という状態になります。
そこからさらに骨を外し、ロース、もも、バラなどに分割したものが部分肉と言われるものになります。
ですので一頭買いと宣伝されていても、枝肉を一頭分仕入れる場合、部分肉を一頭分まとめて仕入れる場合、さらに内臓も別ルートで仕入れる場合など、実際の取引形態は事業者によって違います。
つまり一頭買いイコール、皮から内臓まで牛のすべてを所有しているのではありません。
ここは最初に分けて考えた方がいいかなと思います。
では一頭の牛は肉以外はどうなるのかとお話しします。
牛から得られるものはステーキや焼肉になる筋肉だけではありません。
まず内臓、胆や腹身、レバー、ハツ、ミノ、センマイなど食用として利用されるものがあります。
そして脂肪もありますね。
食用油脂や加工原料などになります。
皮は皮製品の原料になります。
さらに骨なども用途や衛生上の条件を満たせば、ゼラチンや油脂などの原料として利用される場合があります。
ただし重要なのは牛のすべてが必ず消費になるわけではないということですね。
土地具検査によって食用不適と判断された組織や衛生上利用できないものなどは当然破棄されます。
ですから牛は一頭丸ごと無駄なく使われていると言い切るのも、逆に肉以外を全部捨てていると考えるのも正確ではありません。
実際には食肉、内臓、皮、脂肪などそれぞれ異なる流通と用途の中で可能なものが利用されているという理解が近いかなと思います。
質問にあった固い肉イコール価値のないお肉、これではないというところでお話ししていこうと思います。
ここからが質問の確信です。
箸材や固い部分をハンバーグなどにすることで利益を出しているのではという質問、これは重要な視点ですけれども、
一頭の牛から獲れるお肉は全部がサーロインやヒレではありません。
焼肉やステーキとして高価格で売りやすい部位もあったり、固かったり形が揃わなかったり、そのままでは商品化しにくい部位もあります。
そこで薄切りにしたり煮込みにしたり、ひき肉にしたりハンバーグにしたりソーセージにしたりなど、料理方法や加工方法を変えることで商品価値を作ります。
価値の低い肉を処分するのではなく、その肉にあった価値の出し方を探すと考えた方が面白いかなと思います。
そして先ほどもお話ししましたけど、英語とかシート牛、これは同じ軸ではありませんというところをお話ししていきます。
牛肉を理解するときに保存してほしいポイントですけども、牛肉の格付けにはブドマリ等級というものがあって、これがAとかBとかCとかいうものですね。
あとは肉質等級というもので、これが1,2,3,4,5という数字になります。
A,B,Cは枝肉からどれくらいの部分肉が取れそうかというブドマリの評価です。
これは美味しさとは関係ないということですね。牛一頭からどれだけお肉が取れたかというので、A,B,Cで分かれます。
1から5の数字はですね、これは脂肪交雑、いわゆる差しだけではなくてですね、肉の色や光沢、締まりやキメ、脂肪の色や質などを評価します。
なのでAの5やAの4とかBの3とかCの2とかこういう組み合わせになったりします。
つまりAの5とCを高級肉と安い肉という一つのもの差しで比較するのはちょっと違うかなと思います。
Cはまずいという意味ではなく、部分肉のブドマリが標準より低いという評価です。
ここは一般消費者にはかなり誤解されやすいところかなと思います。
例えでお話ししますと、出荷前のお肉、出荷前に出す牛さんですね、が途中でね、なんかすごい壁とかそれとか牛の角とかにやられてしまって、お肉をごっそりそこで怪我してしまったと。
で、出荷前までそのまま出荷してしまおう、ブドマリが悪くなっちゃうけど出荷してしまおうとなった時に、お肉はめちゃめちゃ美味しいんですけど、ごっそりお肉を捨ててしまったのでCの5とかになったりするんですよね。
こういうことです。お肉はめちゃめちゃ美味しいんですけどブドマリが取れてないよっていうような形になったりします。
続いて、そして日本ではAの5はものすごく増えていますというお話です。
2025年の牛枝肉格付けを見ると、Aの5は約34万5千頭です。
格付けされた牛全体の36.6%がこのAの5になっております。
15種類ある格付けの中でAの5が6年連続で最も多くなっています。
さらに5頭級全体では37.2%、2016年と比較すると22.4ポイントも増えています。
つまりA5頭級、そうですね、この頭級がもう半数以上を超えてきているということですね。
つまり日本の牛肉生産はかなり高い肉質頭級に寄ってきたという事実があります。
これは育種改良、飼養管理、飼料の技術など、日本の和牛生産技術がものすごく高くなった結果でもあります。
ここでリスナーさんの違和感につながるんですけども、Aの5を作れる技術が高まることと、
消費者が日常的にAの5を食べたいかどうか、これはまた別の話ですね。
例えば今日は赤身をたくさん食べたいとかね、脂の少ないお肉がいいなとか、牛丼にしよう、ハンバーグにしようとかね、
できるだけ安いお肉が食べたいんだよねっていう需要があったりします。
その場合必ずしも最高級の下振り肉である必要はありません。
なので乳養士や鉱雑牛、経産牛などにもそれぞれ違う市場価値があります。
そして配養牛、先ほどね質問では排気牛って書かれてたんですけど、配養牛という言葉も少し考えてみようかなと思います。
楽能ではお乳を絞る役目を終えた牛さんを配養牛と呼びます。
でもこの言葉一般の方が聞くと、もう価値がない牛、捨てちゃう牛でしょ?みたいに聞こえるかもしれません。
実際には違います。乳牛としての役割を終えた後に、食肉として流通する牛がいます。
若い肥育牛とは肉質も脂肪の付き方も風味も肉の硬さも違います。
なので同じ商品として競争させる必要はありません。
熟成させたり、挽肉にしたり、煮込み料理にしたり、加工品にしたり、赤身の特徴を生かしたり、
そうすれば、栄養になれなかったお肉ではなく、別の価値を持つ牛肉として評価できる可能性があるかなと思います。
なので配養牛とか廃棄牛という呼び方がちょっと違うんかな、もっと言い方がないかなって考えたりしてもいいかなと思いますね。
もちろん乳養種や経産牛の価値が高く評価されることは楽能経営にとってはプラスです。
そうです。牛を出荷するときに高く売れるようになると楽能家の手取りが増えますからね。
でも単純に価格が上がった、良かっただけでは終わらないと思います。
なぜ需要が生まれたのか、一時的な不足なのか、外食産業の調達構造が変化したのか、消費者が脂肪の少ない牛肉を求めているのか、輸入牛肉の価格差が変化したのか、そこまで見ないといけません。
英語ではないから安いではなく、この牛だからこの用途で価値があるという市場が増えることがいいかなと思います。
これは牛乳にも全く同じことが言えます。
牛乳もチーズもヨーグルトに加工すると利益が増える、その利益が楽能家にも還元されたらいいという質問でしたけども、これはまさに精乳にも同じ構造があります。
牧場から出荷する段階では精乳と呼ばれます。
そこから牛乳やヨーグルト、チーズ、バター、生クリーム、アイスクリーム、脱脂粉乳などいろんな商品になります。
加工すれば商品単価が高くなることがあります。
しかし店頭価格が高いイコール、その価格がそのまま利益ではありません。
加工設備や人件費、容器や冷蔵物流、在庫、販売、廃棄のリスクなどが加わるからです。
さらに精乳は用途によって取引条件も異なります。
なのでチーズが高く売れたからその利益をそのまま農家に分配すればいいというほど単純な話ではないということですね。
ただリスナーさんの問題提起には大事な部分があります。
牛乳が例えば500円の商品になった。チーズになって1000円の商品になった。
ではその価値を作ったのは誰なのかというところですね。
それは落納家なのか、乳業メーカーなのか、加工業者なのか、物流業者なのか、小売店なの?
ブランドを作った人?販売する人?当然ですね、全員が関わっています。
なので必要なのは加工業者が儲けるのはおかしいという話ではなく、
生まれた付加価値がサプライチェーンの中でどう配分されているかをもっと見えるようにすることだと思います。
よく落納家さんのSNSでもですね、乳業会社さんが最大利益を出しているみたいな、情報修正しましたみたいなね、決算で行いましたみたいなのを見て、ギャーって怒っている方がおられますけども、そういうことじゃないよってことですね。
牛乳と牛乳業、実は同じ問題があります。
今日の質問を考えていて一番面白かったのは、牛肉も牛乳も素材そのものだけではなく、どう使うかで価値が変わるということです。
サーロインだけが牛ではなく、ひき肉になる肉にも価値があります。
経産牛にも価値があって、革にも別の用途があります。
同じように乳用牛乳だけが生乳の価値ではありません。
チーズにもなり、ヨーグルトにもなり、バターにもなります。
つまりこれからの実産で重要なのは、一番高く売れるものを大量に作ることだけではなく、一頭そして牛乳一滴から複数の価値を作ることなのかもしれませんということですね。
はい、ということで今日質問いただきました、youtubeコミュニティーネームSeiさんからの質問にお答えしていきましたけども、
もっと価値があるはずなのに十分評価されていない部位はありますかという質問もありましたけども、
特定の部位を一つ挙げるより評価方法がまだ一つしかないものに可能性があるかなと答えたいなと思います。
霜降りという評価軸なら赤身は不利になりますし、若い牛という評価軸だけなら経産牛は不利になります。
飲用牛乳という評価軸だけなら加工向け生乳は違う見方になります。
でも評価軸を増やせば、昨日まで安いものだったものが明日は特徴のあるものになるかもしれません。
これは牛だけではなく農業全体に言える話だと思います。
皆さんもスーパーや焼肉屋さんで牛肉を見るとき、これは何等級なんだろうとかだけではなくですね、
この牛のどんな特徴を生かした商品なんだろうと一度見てみていただけたらと思います。
同じ牛肉売り場でも少し景色が変わってみるかなと思います。
はい、ということで今日の質問にお答えしていきました。
ありがとうございます。
はい、見え方変えていきましょう。
メタ認知とかね、そういう言い方しますけども、
ラクノをメタ認知していろんな見え方をしていきましょうよっていうのがこの配信のテーマでもあったりするんですけども、
牛肉を絞るだけ、お肉を絞るだけの価値ではなくてですね、
他にも教育に、ラクノ教育にね、食育とかに使ったりとかですね、
あとは牛の癒やしとかね、マスコットとか、牛牛って今最近あったりとかしますけど、
そういう牛の価値とかラクノの価値とか、
あとラクノの方が働いているこの感じからのラクノという仕事がですね、
ウェルビーングとかね、リトリートとかね、今言われたりとかしてますし、
まだまだいろんな価値があります。
で、それがまた牛肉になってきますとですね、
牛肉に含まれるプロテインとかが、
フォーエープロテインでね、今サプリメントとか、
あとはプロテインとかで飲まれるので価値が増えてきたりとかですね、
あとは健康食品の骨を強化するものに使われてたりとか、
化粧品、医療品、今はもう服とかにもなったりしてますからね。
そういう価値とかがいろいろあるっていうのをね、知ってもらって、
それを皆さんに知ってもらう消費者の皆さんに、
ラクノは牛乳とお肉を作るだけじゃないよっていうのをね、
知ってもらうことが大事かなと思います。
こういうの努力をですね、業界全体はね、
していかないといけないんじゃないかなと思ったりするところでございます。
はい、ほんと熱量のある質問でちょっと僕も熱を持ってね、
答えさせていただきましたけど、また分かりにくいところがありましたらね、
どうしどうしコメントしていただけたら嬉しいなと思います。
はい、ということでじゃあ今日はこんな感じで終わっていこうかなと思いますけども、
川上牧場のキンドルモンラクノ未経験者のために、
遺伝改良の主要設計編こちら発売しております。
えー、キンドルで購入できますのでぜひね、
休日のお供として読んでいただけたら嬉しいなと思います。
で、このキンドルを読み込ませたAI、ファーメイコーAIというものがですね、
えー、こちらあのー、音声配信のね、この概要欄に付けておりますので、
AI触ってみたいなとか、ラクノ業界でAI使ってみたいんだけどどうしたらいいだろうって悩んでる方はですね、
そちらの方から触ってみていただけたらと思います。
はい、ということでじゃあ今日はこんな感じで終わります。
えー、土曜日ですけれども、お仕事の方、学校の方、行ってらっしゃい。
みんな牛乳飲んでね。バイバーイ。
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