米騒動からの影響
こんにちは。少し前に、令和の米騒動ってありましたよね?
お米が急に高くなったの。
あー、ありましたね。
政府が備蓄米を出す、なんていう事態にもなりました。
今日注目したいのは、その次、牛乳ももしかして危ないのでは?という声なんです。
あなたが共有してくださった資料、牛乳危機と日本の食料安全保障を読み解きながらですね、
この夏から始まる牛乳の値上げ、乳化改定ですね。
これが本当にお米の荷の前になるのかどうか、そしてその背景にあるもっと深い問題、これを一緒に探っていきたいなと。
今回いただいた資料は、単なる値上げの詳細だけじゃなくてですね、米騒動との比較とか、
日本の落納が直面している構造的な課題まで、かなり幅広く掘り下げてますよね。
そうなんです。
食料安全保障っていうその大きな視点で捉えているのが重要だなと思います。
では早速、この牛乳をめぐる状況、核心の部分に迫っていきましょうか。
まず今回の値上げ、乳化改定のポイントですよね。
6月からが加工向け、特にバターとか生クリーム用が結構大きく上がると。
そうですね。
8月からは飲用向けも生乳の段階で引き上げられる。
全国ほぼ足並みを揃えてプラス4円キログラムという動きですね。
背景にあるのはやはり飼料、それから燃料の高騰。
やっぱりそこですか。
それに加えて、都府県での生産がちょっと減っている分のコストを価格に反映せざるを得ないと。
なるほど。
落納家さんの経営がかなり厳しくなっているっていうその現れでもあるんですよね。
飼料の7割以上を輸入に頼っているっていう構造は、平時が効率的なのかもしれないですけど、
こういう時にはちょっと脆さが出ちゃうということですね。
それでこう米騒動の再来かって心配する声が出てくるわけですね。
飼料ではその根拠としてどんな点を挙げてますか。
理由はいくつかありますね。
まず生産地の偏り。
偏りですか。
生乳の出荷量の実に6割以上が北海道なんです。
6割。かなり集中してますね。
そうなんです。一方で北海道以外の都府県の落納家さんは減り続けていて、
とうとう1万5割ってしまったと。
これは2024年10月時点の数字ですね。
1万5割ですか。
だから特定の地域に集中していると災害とか、あるいは病気が発生した場合のリスクがやっぱり高まるんじゃないかと。
確かに。
それから次にコスト面ですね。
さっきもちょっと触れましたけど、飼料の多くを輸入に頼っている。
はい。
なのでカワセエンヤスとか国際子宮の影響を直接受けやすいわけです。
厳しいですね。
値上げが続くと今度は消費が冷え込んじゃって、結果的に専用が余って廃棄されるんじゃないか。
なんていうそういう悪循環の懸念もあるわけです。
それでお米の時にも見られたパニック買いみたいな心理。
値上げ報道があってみんなが買い溜めに走って、お店から物がなくなって、SNSで不安がわーっと広がる。
この流れは牛乳でも起こり得るんじゃないかと。
そういう可能性も指摘されてはいますね。
しかしここがお米とは決定的に違う点なんです。
違う点。
はい。牛乳、特に生乳っていうのは基本的に日持ちしないんですよ。
そうか。
数日で品質が落ちてしまうので、お米とかトイレットペーパーみたいにとりあえず買っておこうっていうそういう買い溜めパニックはそもそも物理的に起きにくいんですね。
なるほど。
さらに指定団体っていう組織による一元収買多元販売という仕組みもちゃんと機能してるんです。
一元収買多元販売。
これは毎日たくさんの楽能家さんから入料を集めてきて、需要に応じてこっちは飲用、こっちは加工用みたいに振り分ける調整機能ですね。
だからもし余剰が出てもバターとかだし粉乳なんかに加工してなるべく無駄を防ぐと、急な需要と供給の変動にもある程度は対応できる体制があるわけです。
なるほど。じゃあまあ心配ないと思いきや。
いやー。
パニックの形が違うだけで根本的なその弱さみたいなものはむしろ深刻かもしれない。そういう理解でいいんでしょうか。
まさにおっしゃる通りです。
平民的なお店から物がなくなるみたいなパニックは起きにくくても構造的な脆弱性っていうのはこれは無視できない。
資料が指摘している3つのボトルネックですね。これが重要なんです。
1つは輸入資料への高い依存。2つ目が処理とか加工施設の集中。特に北海道に集まっていること。
構造的な問題の重要性
そして3つ目が後継者不足とかで利納が加速していること。これが本質的な問題なんです。
例えば国際情勢が悪化して資料の輸入が急に止まったりとか。
あるいは北海道にある機関となるような大きな工場が大規模な災害でストップしてしまったりとか。
そうなると影響は計り知れないですよね。
またいくら入荷が上がってもそれ以上にコストが上がってしまえばもう落納をやめるという人は増えてしまうかもしれない。
そうなると国内の生産量というのはじわじわと減っていく可能性があるわけです。
つまりスーパーの棚から牛乳が一斉に消えるみたいなそういう派手な騒ぎにはなりにくくないかもしれないけれど。
気づかないうちに静かに国内で牛乳を作れる力そのものが弱っていく。
そういうもっと根深い危機のリスクがあるということですね。
そういうことです。
ですから米の次は牛乳危機かという問いへの答えとしては、お米と同じ形のパニックは考えにくい。
だけど構造的な問題をこのまま放置すれば形は違っても深刻な供給不安は起こり得ると言えるでしょうね。
今回の値上げっていうのは単に家計の負担が触れるなーって捉えるだけじゃなくて、
むしろこの輸入への依存とか生産の集中といった構造的なリスクをちゃんと見直して、
国内の供給体制つまりサプライチェーン全体をもっと強くしていくための投資のシグナルなんだと資料はそういうふうに示唆しているわけですね。
まさしくその通りだと思います。この値上げを一つのきっかけとしてですね。
例えば資料の持久率を高める取り組み。資料用のお米とか国産のトウモロコシを活用するとか。
ああそういう動きもありますね。
それから加工施設をもっと地域に分散させること。あるいは若い世代が楽能を始めやすいようなそういう環境を作ること。
こういった中長期的な対策への投資ですとか議論が進むことが期待されるわけです。
なるほど。最後にですね、あなたにちょっと投げかけたい問いがあります。
はい。
牛乳の安定供給と価格のバランス。それから国内の生産者の方々をどう支えていくか。そして国際的なリスクにどう備えるか。
私たち消費も含めてですね、これらの間でどうやって舵取りをしていくべきなんでしょうかね。
難しい問題ですね。
例えば国産の飼料への転換を進めていくこと。これは私たちの食卓とかあるいは地域社会に具体的にどんな変化をもたらす可能性があると思いますか。
ちょっとこの機会に考えてみていただけると嬉しいです。