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みなさんこんにちは。大葉です。
今回は映画「はるか、ノスタルジィ」 こちらについてお話してみたいと思います。
1993年公開の大林信彦監督の作品。
出演は勝野ひろし、石田ひかり、松田ようじ。 音楽は久石譲ですね。
あらすじなんですけれども、
オタルを舞台とした小説で人気の作家、綾瀬信介は、
小説の冊子を書いていた友人の木宮の突然の死をきっかけに、
再び故郷であるオタルを訪ねます。
そこで綾瀬は、はるかという名の少女と出会い、
彼女と出会うことで封印したはずの記憶がよみがえります。
そんな時、綾瀬の前に佐藤博という少年が現れるが、
佐藤博とは綾瀬の本名であった。
というのがこの作品の冒頭部分ですね。
小説家綾瀬信介を演じたのが勝野博。
この作品の前だと、太陽に吠えるのテキサス役で有名で、
非常にワイルドなテキサスですから、アクションシーンとかね、
たくさんあったわけなんですけれども、
この綾瀬信介という役は、作家ということもあるんですけれども、
もうどちらかというと、生活、人生に疲れて全てを諦めたような、
ただただ淡々と小説を書くしかない、
もう人生に希望もあまり持ってない、
そういう後ろ向きなキャラクターになってます。
ヒロインの遥を演じるのは石田光。
大林信子監督の前作2人では、
中学生から高校生にかけての成長していく少女を、
本当に見事に演じてましたけれども、
本作品ではまたがれいと違うキャラクターで、
実際見ていただいたらわかるんですが、かなり複雑なキャラクターです。
複雑な設定になっているんですね。
だから監督の要求もかなりハードルが高いようだったんですけれども、
見事にその期待に応えています。
そして佐藤博史。
演じるのが松田陽次。
子役時代から活躍している人ですが、
有名どころで言うと宮崎駿監督のもののけ姫の主人公の足高ですね。
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あと風の谷の直しかでもアスペルでしたか。
声優としても非常に上手な演技を披露していました。
この作品ですね。
前作の2人、それからこの後に作られた青春伝テケテケテケ、
これと合わせて自分的にはですね、
大林監督の1つのピークを迎えているということで、
勝手に3部作、実際内容は関連ないんですけれども、
頭の中では勝手に3部作という捉え方をしておりまして、
共通のキャストも多いんですけれども、
あとこの3作品、どれも音楽担当が被災者以上ですね。
ただしですね、この遥かノスタラジー、
上映時間が165分とかなり長い末もあったんですけれども、
出来上がった後もなかなか配給先が見つからず、
結果的には青春伝テケテケテケ、
の方が先に公開されて、
その後にこちらの作品が公開という風になりました。
いつ見れるか、いつ見れるかという風に当時思ってたんですが、
そういうファンもいたし、監督本人ももちろんね、
公開したいという思いはあったと思うんですけれども、
非常に珍しいケースとしてですね、
劇場公開の前年にですね、
ワオワオでディレクターズカット版というのが、
劇場公開より先行して放映されました。
これ正式タイトルがですね、
遥かノスタラジースペシャルディレクターズカットワオワオバージョン。
本編が118分、
約50分ぐらい短くなっているんですが、
これは監督本人が編集してまして、
当時、この作品は、
自分もワオワオで見たんですけれども、
こちらこちらでなかなか面白い作りになってました。
シーンをね、入れ替えたりとか、
そういうのもいろいろあったんですけれども、
何やともあれ、
劇場公開前に日の目を見たということは、
ファンとしては非常に嬉しかったんですが、
ただ残念なことにですね、
このワオワオバージョンは、
1回だけ放映されて、
再放送とかDVDとか、
そういうものには一切なってないんですね。
なので、今では完全に幻の作品となってまして、
確か自分これVHSビデオで当時録画してたんですが、
ビデオがあるうちにきちんとDVDとかに
ダビングしとけばよかったなというふうに
今は公開しております。
いつかどこかでね、
見る機会があればいいんじゃないかなと思うんですけれども、
この大林監督、前作の2人も、
NHKとの共同制作ということで、
劇場公開版は150分なんですけれども、
テレビ版というのが90分、
さらにそれを45分ずつの前後編に分けて、
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劇場公開より先にNHKの総合テレビで放映してました。
これもソフト化がされてないんですよね。
どこかでね、
いつか目にすることがないかなと思うんですけどね。
別に封印作品とかそういうことでも何でもないと思うんですけれども、
いろいろ大人の事情があるんでしょう。
何をともあれですね、
今回ブルーレイが出たことによって、
本当に相当久しぶりに見直すことができたんですけれども、
かなり大林映画のエッセンスが凝縮されてますので、
誰が見ても面白いのかというと、
うーんとちょっとなというところがあるかもしれません。
ただこの番組でも、
前々回4月の魚という作品をご紹介しましたけれども、
あれに比べれば、
はるかに見やすい作品になってますので、
もし機会がありましたら、
この作品を見ていただいて、
主役の3人、
1人、
2人、
4人の演技の素晴らしさを堪能していただきたいと思います。
はい、そういうわけで今回は、
映画はるかノスタルジー、
こちらの作品についてお話しさせていただきました。
それではまた。