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みなさんこんにちは、おーばです。 今回は、映画「鬼平犯科帳 血闘」、こちらについてお話してみたいと思います。
鬼平犯科帳といえば、中村吉右衛門が長らくドラマシリーズで、主人公の長瀬川平蔵を演じておりましたけれども、
中村吉右衛門版のドラマが最終作、鬼平犯科帳ファイナル、こちらが今から8年、9年前でしたか、放映されまして、ここで一旦終わったんですけれども、
今回、新たに松本幸四郎が主人公、長谷川平蔵を演じて、新しいドラマがスタートしたと。
ということで、ちょっと変則的なんですけれども、今回の鬼平犯科帳、1作目、本所桜屋敷、これがドラマスペシャルなんですけれども、
これが放映された後に、今回の映画、血闘が上映されて、この後、6月、7月に1本ずつドラマが放映されると。
制作が、CSの時代劇専門チャンネルが担当してますので、まずCSで放映されてから配信。
あと地上波は、残念なことに全国ネットで一挙放送ではなくて、各局バラバラに放映ということで、まだ地上波では10局程度ですかね、この1作目、本庄桜屋敷が放映されましたのは。
自分が住んでいる福岡県でも、地上波ではまだ放映されてなかったと思います。 配信ではですね、hulu などでやってますけれども、
ぶっちゃけ言うと、やはり鬼平犯科帳、時代劇を見るお客さんというのは、結構ね、高齢の人が多いわけですね。
で、今回のこの映画、血闘を自分が見に行った時も、場内はですね、
いくら若い人でも50代でしたね。 あとも60代、70代、下手したら80代の方が来てらっしゃったという状況で、配信とかCSで見るというのは非常に難しいんですよね。
なので、せめてワンクールでね、連続ドラマという形でやってもらいたかったんですけどね。
今回のこの映画、それからその前のドラマスペシャルも、一つの作品として、あるいは時代劇としての完成度が非常に高かったと思います。
何よりですね、中村吉右衛門版の人気の高さ、もちろんね、作品としての完成度の高さ、
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これを受けての今回のこの松本幸四郎版。 キャストもスタッフもものすごいプレッシャーがあったと思いますし、ハードルが高かったと思うんですけれども、
それを乗り越えて非常に良い作品作ってますので、 これはね、本当に多くの方に見ていただきたいと思うんですね。
なので、変則的な放映の仕方というのはちょっと残念だなと。
いっそのこと、もう前作映画でやってもいいのかもしれませんけれども、それはそれで無理がありますので。
その無理の部分で言うとですね、ここ若干ネタバレが入りますので、それ嫌な方はここで聞くのをやめていただきたいんですけれども、
池波正太郎の原作版はほとんどが短編で、一部長編もあるんですけれども、
作品数か言うと9割ぐらいが短編集になっています。 で、この原作の短編をいくつか組み合わせて長編化したのが今回の映画版なんですね。
ちなみにその前の本所桜屋敷というのは基本、原作短編を少し膨らましたという作りになっています。
今回のこの作品ですね、完成度は高いと言いつつも、やはり原作を組み合わせた弊害というか、
ちょっといびつな作りになっているところもあって、 あるシチュエーションがですね、何回も繰り返し出てくるというところにちょっと
うんというのがありまして、 いやこれちょっと展開が苦毒ないかと。
このシーンはちょっと外してもいいんじゃないかというところもありましたし、 あとですね、今回の映画、
長谷川平蔵を松本幸四郎が演じてますけれども、 その平蔵の若い頃の時代を息子の市川染五郎が演じてまして、
今の鬼平、若い頃の鬼平の2つが交互に出てくるんですね。 これはですね、どんな映画でもドラマでもそうなんですけれども、
過去の回想シーンを入れるということは、 その間、現在のドラマというのがストップするわけですよね。
だから回想シーンの入れ方というほどうまく注意深くやっておかないと、 つどつどドラマの進行がそこでストップしてしまうと。
今回のですね、この決闘もですね、 やはり回想シーン何回も入ってきてまして、 そのつどドラマがやはり止まってしまう。
その過去シーンが出てくるというのは非常に意味があるし、 過去があって今もあるというところ、
因果応報的なところもあるんですけれども、 細切れ的に過去シーンを入れるよりも、どこかでまとめてドーンと入れた方が良かったんじゃないかなぁと思うんですね。
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現在のシーンも過去シーンもどちらも良かったので、 なおのこと、そこのドラマの構成というのはちょっと考えてほしかったなぁと。
シナリオの問題かもしれませんけれども、 ちょっと残念な部分もあったんですが、
それを除けば非常に作品の出来としては良いですので、 どれぐらいヒットするか正直厳しいかもしれませんけれども、
今回のこの鬼平ハンカチを決闘できるだけ多くの人に見てもらいたいですし、 今後放映されるテレビドラマ版もぜひ見ていただきたいと。
やはり今ね、時代劇の数って非常に減ってますし、 大河ドラマとかを除けば、ほぼほぼ見ることができない状態が続いてますので、
特に時代劇というのは現代劇に比べると非常に手間暇かかる作りになってますし、 キャストもそうですけれども、
スタッフを途切れさせないようにしていかないと、 やっぱり技術の継承というのがものすごく時代劇は大事だと思いますので、
映画もそうですけれども、ドラマとしてもぜひ今回の新しい鬼平、 今後もずっと続けていただきたいと思います。
はい、そういったわけで今回は映画「鬼平犯科帳 決闘」、 こちらの作品についてお話しさせていただきました。
それではまた!