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みなさんこんにちは大葉です。 今回は
小木曽志暮さんの初めての小説「読んでほしい」 こちらの作品について感想をお話ししてみたいと思います。
小木曽志暮さんは 名古屋で活躍されてます放送作家の方で
なんであの時放送局で徳松さんと一緒に 名古屋でこっそりというポッドキャストも配信されてます。
そしてその放送作家である小木曽さんが今回初めて 長編小説を書かれたんですが
そのタイトルが「読んでほしい」 まあなかなかの面白いタイトルですけれども
ここまで作家の本音が炸裂している タイトルはないんじゃないかと思いますけれども
実は小木曽さんとは自分が名古屋に行った時に 3回ほどお会いしたことがあります。
実は小木曽さんの奥様とも2回ぐらい なんであの時カフェでお会いしたことがあります。
この小説の主人公も放送作家で 当然小木曽さんご自身がモデルだと思うんですけれども
その主人公の奥様も出てきますのでどうしても あのリアル小木曽さんと奥様とイメージがダブルところもあるんですけれども
ただですね、じゃあこの主人公が100%小木曽さんそのものかというと 多分それは違うんじゃないかと
同じ放送作家という仕事をして 同じように小説を書いてと言ってもですね
重なる部分もあると思うんですけれども 違うんじゃないかと
というのが やはり100%自分を投影して100%の本音を作品の中で語るというのは
なかなかのハードルが高いというか多分恥ずかしいんじゃないかと思うんですよね
自分は小説読むのは大好きですけれども 書いたことはないし書こうと思ったことすらない
作家になろうと思ったこともないんですけれども それでもこうやってポッドキャストを配信していれば
嫌顔でも自分自身のことは語らざるを得ないというか これは他の配信者の方も言われてましたけれども
自分の人生を切り売りするのが配信者だと その意味ではですね多少なりとも
小吉さんの心情と近いところがあるのかもしれませんけれども やっぱりそれでも100%は出せないし100%の本音を
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語るというのはなかなか難しいと思うんですよね プライベートで家族とか友人と話すときにはまあいいんですけれどもね
だからここで書かれているその小説家の行動とか心情がどこまで 小吉さんご本人と一致するのかしないのか
先ほど言ったように自分は小吉さんとは3回ぐらいしかお会いしたことがないので 推測でも言えませんけれども
どうなんでしょう本当のところはご本人じゃないと わからないんじゃないかなと思います
そしてこの主人公が初めて書いた小説を もちろんまだ出版が決まったわけでもないし何かの章を取ったわけでもない
あくまで初めての長編小説 SF小説というふうになってましたけれども 具体的なあのストーリーとか中身はわからないんですが
書き上げたものを誰かに読んでもらいたい それが家族であったり友人であったり
仕事の関係者であったり 後輩であったり先輩であったり
いろいろ読んでもらいたい 読んでもらいたい気持ちは本当に溢れているほどあるのになかなかその一言が言い出せない
その繰り返しでこう話が進んでいくんですね そしてだんだんですねこの主人公の
そこまで重んだったらなぜその最後の一言が言えないのかというところでイライラ感が募ってくるんですけれども
でもふと考えれば これって自分たちもやっぱり同じじゃないかと思うんですよね
やはりあの我々って大内緒なり自己承認欲求というのもあるし またプライドというのもあるわけですよね
だから作品を読んでもらいたいとか あるいはポッドキャストを聞いてもらいたいという気持ちは本当にあるんですけれども
じゃあそれを自分の家族とか 仕事関係者とか先輩後輩に面と向かって言えるかどうかというとなかなか
恥ずかしさもあったり いろいろあったりして口に出せない
そういう自分自身のことを忘れて小説を読んでいる間は
なんでこの主人公がこんなにいじいじしてるんだよみたいなことを 思いつつふと途中で我に返って
これ自分にも当てはまるじゃんというふうに思ってしまいました そして何よりですね
我々ポッドキャスト関係者はここを読まないといけないんですが
ポッドキャスターに読んでもらおうへんという そういう章がありまして主人公が
知り合いの現在 ポッドキャストを配信している
あるカフェのマスターと再会して まあいろいろあるわけなんですけれどもこれは当然ですね
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なんであの時カフェの徳松武さんがモデルになっているわけなんですけれども
まあ知ってて読むとですねなかなか笑えるというか あのカフェの中の描写についてもですね
おーなるほどというような感じで読ませていただいたんですけれども このエピソードの中にですね
そのポッドキャスターの カフェのマスターのお母さんが出てくるんですね
でいろいろこう話すシーンがあるんですけれども これは当然
昨年亡くなった徳松さんの母さん綾香芳がモデルだと思うんですが ここを読んでいる時にですね
全くあの自然にですね綾香芳の笑顔と そしてそのセリフを綾香芳の声で
聞いているように自分は思いました 本当に意識せずに自然と綾香芳の声で
このセリフがね 聞こえるというか頭の中に流れるというか
これはなかなか不思議だし素敵な経験でした こういう言い方をするとこの小説の感想とはちょっとずれるかもしれませんし
大江さんに対して失礼な言い方になるのかもしれませんけれども 自分的にはこのエピソード読んでて
久しぶりに綾香芳に会えたような気がしてですね それがなんだかとっても嬉しかったです
そういうことを意図して書かれているかどうかは別にしても少なくとも 読者の一人である自分としてはそういうふうに
受け取りましたということだけをちょっとここで告白しておきます もちろん綾香芳とか徳松さんとか
なんであの時カフェのことを知らない人が読めば 普通にね読めるでしょうし
逆に言えばここで初めてポッドキャストの存在を知るという読者の方もいるかもしれませんし これをきっかけにですね
また新しい展開とかが広がっていくんじゃないかなと思います
実はこの本ですね 公式には7月7日水曜日に発売ということだったんですが
自分は amazon の kindle 版で予約してたらですね 今朝起きたらもうダウンロードされてたんですね
ちんち早いあれフライングとか思ったんですが まあまあそれはあの自分的には嬉しかったので
早速朝仕事に行く前に少し読んで 昼休みにもう食事もそこそこガーッと読んで
あの通勤のバスの中でも読んだりして つい先ほど読み終わったというところです
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他にも読みかけの本がいろいろあるんですけれども とにかくこれを最優先で読みたいと思って
なんか1日で小説1冊を一気に読むというのは 久しぶりの経験だった気がします
それだけ自分としては 面白く読むことができました
今後ですねこの小説 いろんな方が読まれて
ツイッターとかブログとか あるいはポッドキャストで語る方
直接大岸さんに感想を伝える方 たくさんいらっしゃると思いますけれども
ぜひぜひですねそういった感想を何らかの形で 皆さんに伝えていただければいいなぁと思います
本当にもしかしたらこれでまた新しくポッドキャストを聞き始める人 あるいはなんであの時カフェに行ってみる人
あるいは自分でポッドキャストを配信しようと思う人 そういった方が出てくるかもしれません
この小説に出てくる まあいろいろふうがわりなキャラクターがいるんですけれども
悪い人はいないです 狩り者はまあ多いんですけれども本当の意味での悪人はいません
だから読み終わって嫌な気持ちになることは一切ありませんので 今回ゲントーシャから発売されました
オゲスシグレさんの初めての長編小説 読んでほしい
ぜひご一読いただければと思います はいそういうわけで今回は小説読んでほしい
こちらの感想をお話しさせていただきました それではまた