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みなさんこんにちは。大葉です。
今回は映画「仁義なき戦い 代理戦争」こちらの作品についてお話してみたいと思います。
1973年、昭和48年9月に公開された
仁義なき戦いシリーズの第3作目ですね。
前作「広島首都編」がこの年の4月に公開なので
わずか5ヶ月後ですね。
そしてストーリー的にはですね、第1作目のストレートな続編という形になっています。
2作目がちょっと時系列が違うんですよね。
そしてこの3作目はですね、もちろんまあいわゆるヤクザ映画ですからドンパチもあるんですけれども
それよりも本当に実際昭和30年代に起こった
広島のヤクザ抗争をベースにした軍蔵劇、集団抗争劇と言いますか
もう本当にヤクザ世界の中のこの陰謀、暗躍、裏切り、手打ち
もうこの繰り返しが延々と描かれてるんですが、これがめちゃ面白いんですね。
やはりこの面白さは佐田原和夫という人の脚本のすごさと
そしてキャストの実力というところでしょうか。
主人公の菅原文とはもちろん
今回も活躍します山森組長役の金子信夫
そしてまあ常連と言っていいですけれども
田中邦江、成田美希代、山城慎吾
他にもいろんな人が出てるんですが、そういえばセリフはないんですけれども
丹波哲郎も大組織の組長役でチラッと出てましたね
そして本作からですね、レギュラーとして出てきましたのが小林明
以前は日活という映画会社のスターで渡り鳥シリーズとかで主役やってたんですが
日活が潰れてしまってこの前の年でしたか
東映の方に移籍して本作からレギュラーとして出てきました
まあさすがの貫禄ですね
もういるだけでこう圧倒的な存在感でガーンときますけれども
そしてもう一人今回重要キャラクターなのがですね
加藤武
市川根監督の近代志耕介シリーズで
よしわかったというあのセリフで有名なあの人ですね
でこの加藤武が内本という組長をやるんですけれども
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まあこれが非常にヘタレで情けない奴で
肝が座ってないというか周りに流されるというか
そして周りから責められるとですね
ついに追い詰められて泣き崩れてしまうという
いやあの責められて逆切れしたおころならともかく
仮にもヤクザの組長が泣き崩れてしまうというね
なかなかの前代未聞の名シーンを見せてくれて
まあでもなかなかそうは言うもののしたたかなキャラクターで
2点3点して勢力を拡大していくという
本当にこの広島ヤクザ世界
いやまあ広島だけじゃなくて
西日本全域にわたるヤクザの高層合戦
なかなか面白くですね
まあ面白くて言っちゃいけないんでしょうけども
描いてくれる本作です
そして忘れてはならない
迷惑役と言いますか
川谷拓三ですね
毎回違う役で出て殺されるわけなんですけれども
前作広島死闘編では
まあ本当にとんでもない殺され方で
まあブラックユーモアというか
見る人が見ればちょっと笑ってしまうような死に方をしてるんですが
まあその熱縁の甲斐あってか
今回は割と出番も多くてですね
そして要所要所で結構おいしい役をやってます
で本作のラスト
川谷拓三があることをするわけなんですが
まあその結果彼がまた本作でも
死ぬのかあるいは生き延びるか
まあそのあたりはぜひこの作品を見て
確かめていただければと思います
もちろん実際の広島のヤクザ構想をベースにしてるとはいえ
やっぱりフィクションなわけですよね
当たり前ですけれども
とはいえこれだけやっぱり面白いというか
まあ映画的に面白く
ストーリーが構成されていくというのは
やっぱり現実にあった事件というのが
なかなかそれだけすごいものが
当時広島で行われてたということだと思うんですよね
この映画の十数年ぐらい前を舞台にしてるんですけれども
今考えると本当に勇気ある映画家ですよね
今だったらやらないですよね
なかなか
まあ自分が住んでる北九州も
まあなかなかのヤバい土地柄ではありますけれども
まあかといってそれを舞台にして
ここに現地ロケして映画を撮るかって言ったら
まあ今の映画会社だったらやらないでしょうし
当時の東映と深作金治監督
あるいはキャスト陣のこのパワーというか
すごいですよねというかもう絶対今では
いろいろコンプライアンス的にも
作れない作品だと思います
まあ前も言いましたけど
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自分決して役剤映画が好きじゃないし
何があったらすぐ撃たれるとか
刺されるとか指詰めるとか
まあそんな映画見たくないんですけれども
このシリーズに限っては
あまりに面白すぎて
えーと現在月に1本ずつ
CSの日本映画専門チャンネルで
4Kリマスター版が放映されてるわけなんですが
ついつい見直してこうやって喋っております
そして来月はシリーズ4作目
仁義なき戦い長城作戦
実質的にここが本当にピークになろうかと思いますので
また来月も見直すことができるのを
非常に楽しみにしております
はいそういったわけで今回は映画
仁義なき戦い大理戦争
こちらの作品についてお話しさせていただきました
それではまた