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みなさんこんにちは。大葉です。 12月4日にCSの日本映画専門チャンネルで
犬神家の一族4Kデジタル修復版がテレビ初放送されました。 残念ながら我が家のテレビは未だに4Kではないんですけれども、
それでもですね、この新しいニューマスター版の 色の鮮やかさ、本当に圧倒されました。
1976年に公開されたこの映画、 後にVHS、レーザーディスク、DVD、ブルーレイと、
何度もソフト化されるたびに新しいマスターが作られてきたんですが、 2006年でしたか。
そこで作られたハイビジョンのマスターというのがですね、 理由わからないんですけれども、
全体的にセピア色というか黄色いというか、 なんかそういったフィルターをかけられたような変な発色になっててですね。
まあこれはもう今覚えてる人がどれぐらいいるかわかりませんけれども、 一昔前に
ジブリの千と千尋の神隠し、あれがソフト化された時に画面全体が赤くなって、 大騒ぎになったということがありましたけれども、
あの当時公式にジブリ側が、 この色が本来劇場で
かかるべき色でしたとかいうわけわからない言い訳をしていて、 明らかにあれはミスを誤魔化してたんですけれども、
まあそれはさておき、 この稲神家の一族の
現在普及しているマスターというのが黄色っぽいんですね。 Amazonプライムビデオなんかで配信されてますので見ていただければわかるんですが、
ちょっとボケボケの上に黄色いという、 何じゃこりゃという感じで本当に最初見た時にチャブ台ひっくり返したんですけれども、
今回ようやく公開時のあるべき形に戻す、 市川根監督の狙い通りの形に戻すという作業が行われまして、
本当に素晴らしい仕上がりになってました。 マジでねビビりましたよ今回は。
自分の妻は本当に映画詳しくなくて、 自分と結婚してから付き合っていろいろ映画を見るようになったと、
本人もそういうぐらいに映画について詳しくない人なんですが、 その彼女が今回この作品見てですね、
いやめちゃ綺麗やんと。 女優さんの着物の色とか全然綺麗じゃんというふうに何回も何回もですね、
繰り返しいうぐらいに綺麗になってましたね。 もちろんですね、色が綺麗というのは単に発色を鮮やかにしただけではなくて、
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黒は黒、白は白、金色は金色、赤は赤という形に、本来のあるべき形に色調をきちんと調整して、
もちろんフィルム状の傷とかもですね、消してしまって、 あるべき形に戻しているという修復作業を行っています。
それともう一つはですね、これはちょっとマニアックになるんですけれども、 この作品の縦横のこの画角、アスペクト比ですね。
通常のスタンダードサイズではなくてですね、 公開当時に主要都市だけで限定的に公開された東方ビスタというサイズがあるんですけれども、
いわゆるスタンダード画面というのは縦横の比が1対1.33なんですが、 1対1.5なんですね。
この画角に合わせて調整されているという感じなので、 普通のテレビで見た時には左右に細い黒帯が入るという感じになっています。
通常のスタンダードサイズよりは黒帯の部分が少なくなってますね。 そこの部分はちょっとマニアじゃないとなかなかね、ピンとこないかもしれませんけれども、
とにかく非常に見やすい形になってますし、 あとですね、音声もノイズを除去してかなりセリフなんかも聞きやすくなってます。
この映画も自分大好きで過去何回もポッドキャストで話してますし、 実際多分10回とは言わないですね。15回か20回ぐらい見てるんですけれども、
今回本当に感動するぐらい素敵な仕上がりになってまして、 またまた見入ってしまいました。
この後ですね、この日本映画専門チャンネルでも再放送が予定されてますし、 この4Kマスター版を使った新しいソフトも出ますので、
もし機会がありましたらですね、一度見ていただければと思います。 そして現在ですね、東京とかではこのイヌガミ家の一族を含めた
門川映画祭というのが開かれてまして、これ非常に劇場限定されてるんですが、 もし劇場のスクリーンで見る機会がありましたら
ぜひご覧いただければと思います。 残念ながらですね、この門川映画祭、今のところ福岡の方では
上映予定がないということで非常に悔しいんですけれどもね、 もし遅れてでもスクリーンでかかることになりましたら、必ずや映画館に駆けつけようと思います。
はい、それとわけで今回はイヌガミ家の一族4Kデジタル修復版、 こちらについてお話しさせていただきました。
それではまた!