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みなさんこんにちは。大葉です。
今回は映画「陸軍中野学校」 こちらの作品についてお話ししてみたいと思います。
1966年の日本映画 出演
市川雷蔵、小川真由美、加藤大輔。 陸軍中野学校という名称を聞いた方も多分いらっしゃるんじゃないかなと思うんですけれども
これは戦前から戦中にかけて実際に日本に存在しました いわゆるスパイの養成学校ですね
これを舞台にした映画となっています その性質上ですね、戦後もなかなか実態が明らかになってない部分があったんですけれども
当時の記録が発掘されたりとか あるいはいろいろな人の研究成果によってだんだんその実態が判明してきたと
この映画自体、ストーリーはフィクションなんですけれども 実際に存在した陸軍中野学校をベースにストーリーが展開していきます
最終的にはですね、この陸軍中野学校というのは 全5作のシリーズになるんですけれども
第1作目は 陸軍中野学校というその養成機関が立ち上がって
そこでいわゆる第一寄生となる市川雷蔵たちが訓練を受けて そして一人前のスパイとなって世界各国に散っていくという
その始まりの物語になっているわけなんですね 2作目以降は結構エンタメ度が高いスパイ映画になっているんですが
1作目は 逆にかなりシリアスな展開が多いというか
個人的にはですね、2作目以降よりもこの1作目が一番面白いんじゃないかなと思ってます
主演市川雷蔵、それまで眠り教師ローシリーズなど 時代劇中心に活躍してきた当時の大映映画のスターだったんですが
この陸軍中野学校は確か初めて現代劇としてのシリーズ作品になったと
この後ある殺し屋とか若親分シリーズとか いろいろ現代劇のシリーズにも主演していくんですけれども
この陸軍中野学校は市川雷蔵にとっても代表作の一本となってきました
ただしですね、この第1作目を見ると もちろん市川雷蔵もうまいんですが
それよりもですね、脇役となります加藤大輔 殺さあきら監督の七人の侍や養人棒でも非常に良い味を出しているうまい俳優さんなんですけれども
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彼がですね、この中野学校を立ち上げた草薙中佐という役を演じてるんですが
これが非常に良いですね 自分の理想である
スパイ養成学校を作るために 本当に苦労してそしてようやく立ち上がった時に
優秀な人材を集め育て上げてそして世界に送り出すと 非常に重量感がありつつ
しかしどこかユーモラスな部分もありまた厳しい面もあり 非常にこう多面的な側面を持つキャラクターをうまい具合に演じてます
先ほどこのシリーズ全5作と言いましたけれども 全5作全てに登場したのは主役の市川雷蔵とこの加藤大輔
確かこの2人だけだったと思います まあそれだけねこの陸軍中野学校という作品の中では女優なポジションに置かれている人ですね
そしてですね今回本当に久しぶりに十数年ぶりにこの映画見直して その後ちょっと気になって調べてみたんですが
まあこれちょっと検索していただくとすぐわかるんですが驚いたのがですね あの女優の桃井香
それから漫画家の竹宮恵子 彼女たちの父親というのが2人ともこの陸軍中野学校の出身者なんですね
厳密に言うと竹宮恵子の父親はこの陸軍中野学校の確か静岡に後で作られた文校が あるんですがそっちの出身者と
あとですね昭和生まれの方だったら覚えてらっしゃるんじゃないかと思いますけれども
昭和49年 29年ぶりにですね
ルパング島から日本に帰還した元陸軍軍人の小野田さん 終戦を知らずに29年間一人でジャングルにいたわけなんですが
彼も陸軍中野学校の出身だったと そういうのをねたまたま調べて気がついて
フィクションではないということは知ってたんですけれども 本当に中野学校というのは実在してたんだなぁということを今回改めて理解しました
なんかね ちょっと衝撃的でしたね
結構古い映画でありますし これモノクロ映画なんですけれどもこの手の作品であれば
カラー映画よりもモノクロの方が非常にあの雰囲気に合ってます 特に
このシリーズは 1作目で中野学校が作られて一期生が卒業するというところから
最終第5作は改選の直前までを描くというね 非常にあの日本の歴史上もどんどんどんどん闇が深くなるような時代だったんですけれども
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モノクロの画面というのがこの作品の内容作風に非常にマッチしてます なので機会がありましたらまずこの1作目を
見ていただいてですね 気に入りましたら2作目3作目も続けて見ていただければと思います
もちろんストーリー自体はフィクションなんですけれども かつてこの陸軍中野学校というスパイ養成学校が日本に存在して
そこから多くの人材が実際に世界に飛び出していったということを 頭の片隅に入れながら見ていただくと
非常にね面白さが増すんじゃないかなと思います はいそういったわけで今回は映画陸軍中野学校
こちらの作品についてお話しさせていただきました それではまた