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今月のMRDは、3分小節より。
桜の精、昔々の物語。世界は一つの国でした。
人も動物も植物もみんな同じ言葉で話し、不思議な力も当たり前。
小さな小さな桜の妖精が人間の王子様に恋をしました。
王子様は桜のことをいつも綺麗だと褒めてくれ、それはそれは大切に育ててくれたのでした。
桜の精が王子様に恋をしてしまうのは当然のこと。
でも王子様は花をめでただけで、綺麗な花だと褒めただけ。
やがて王子は隣国の姫を花嫁に迎えることとなりました。
桜の精は泣きました。朝も昼も夜も何日も何日も泣いて花びらをすべて枯らし、そしてとうとう枯れてしまったのです。
枯れてしまった桜の下に神様がやってきました。
かわいそうに異種族で言葉が通じてしまうのも考えものだ。
桜は神様の命を分けてもらい、また花を咲かせることができるようになりました。
でも人間と言葉を交わすことはできなくなってしまったのです。
この悲しい結末を繰り返さないために。
終わり。
ありがとうございました。