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2025-12-18 14:41

#29.家は「資産」ではなく「サブスク」へ。2033年問題とDAO型居住論から考える未来の住まい。

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家を手放そうか迷っているけれど、どうしても決断できない。もしそう感じているなら、それはあなたの性格が優柔不断だからではありません。脳のメカニズム、具体的には「保有効果(Endowment Effect)」というバグが作動しているからです。

行動経済学の権威、ダニエル・カーネマンらが提唱したプロスペクト理論によれば、人間は「得すること」の喜びよりも、「損すること」の痛みを2倍以上強く感じるようにできています。一度自分のものになった(保有した)瞬間、そのモノの価値を客観的な市場価値よりも高く見積もってしまうのです。

「苦労して手に入れたしな」「子供との思い出が詰まっているし」「いつかまた価値が上がるかもしれない」

これらはすべて、現状維持を正当化するための脳の言い訳に過ぎません。ビジネスの世界でも、赤字が膨らんでいる事業から撤退できない経営者がいますが、原理は全く同じです。サンクコスト(埋没費用)に囚われ、未来の可能性よりも、過去の投資を守ろうとしてしまう。これは生存本能としては正しいかもしれませんが、変化の激しい現代社会においては、致命的なバグになり得ます。

家を手放すときに感じる「痛み」や「ザラザラした感覚」。それは、あなたが損をしているからではありません。あなたの脳のOSが、古いバージョンから新しいバージョンへと書き換わろうとしている時の「成長痛」です。

過去への執着を断ち切り、環境を変えること。それは一時的には痛みを伴いますが、その先には必ず、新しい出会いや視点が待っています。感情論を排し、是々非々で自分の人生を見つめ直すこと。その「損切り」ができる人だけが、次のステージへと進めるのです。

サマリー

このエピソードでは、家を「資産」として考える従来の見方に疑問を投げかけ、家をサブスクリプションのように捉える新しい視点を提案しています。2033年問題やDAO型居住論に触れながら、現代社会における住宅の捉え方を考察しています。2033年問題を背景に、家を所有するのではなくサービスとして利用する新しい住まい方が提案されています。物理的なアドレスに縛られず、ネットワークや人とのつながりを重視することが重要であると語られています。

家に関する違和感
はい、かねりんす。今日やっていきましょうかね。
今日のテーマは、家ですね。
家を手放す時について、持ち家、その辺の話かな。
これもしあなたが今持ち家を買おうかなとか、逆に今持ってるけど売ろうかなって悩んでいるなら、
今日の話は、なかなか少しは参考になることがあるかもしれませんね。
うーん、もうすでに買っていて、一生ここに住むんだって決めてる人、
決めてるというか、思い込んでしまっている人にとっては、ちょっと耳の痛い話になるかもしれません。
あの、忖度なくまたぜぜひひで、僕が感じている違和感について、共有したいなと思います。
いつも通り結論から言うと、これはね、ただの不動産とかお金とかの話ではないんですよね。
あなたの人生のOS、いつまで昭和のままなんですかっていう、生き様に関わるところですね。
過去にも何度か言ってますが、35年ローンという謎の現代の奴隷制度から脱獄して、脳みそのバグを取り除いてもらって、
もっと軽く、軽やかに、見てみよう、WEB3的に現代を生きる方法。
今日はそんな話を、僕の経験とデータを交えつつ、がっつり深掘りしていきたいなと思います。
まずね、僕はね、ずっと違和感があるわけですよ。今もそうだよね。
家を買って一人前みたいな空気感、まああるでしょう。どことなくあるよね。
親の世代、上司の世代、みんな言うわけで、そろそろ身を固めないのってね。
身を固めるための手段が何かっていうと、35年住宅ローンってわけですよ。
これであなたも一人前。はい、こちら側の人です。
僕にはね、道連れを作ろうとしているようにしか見えませんね。
自分の取った選択肢が間違いじゃなかったっていう、そこを肯定したいがためにいろんな人を引きずり込んでいる。
まあそんな心理もあるだろうなってことを思いながら、あんまり自分の中でしっかり考えてないとずるずる引きずられちゃうよねっていうこともあるようになって思ってますね。
冷静に考えると、気狂ってんなって思いませんか。
みんながやってるからとかこういうもんだからっていうそういう思考があるからこの気狂った選択をみんなしてしまうわけだけど、冷静に考えて35年ですよ。
35年。はい、今日生まれた子供がおっさんになるまでの時間です。おっさんですよ、35歳なんて。
そこまでの時間、ずっと毎月毎月毎月毎月毎月決まった額を銀行に献上し続ける。
で、その対価として得られるのがコンクリートの箱一つと同じ場所に住み続けなきゃいけないっていう鎖。
これはどう考えてもこうフェアトレードじゃないよねって思うわけですよ。
この感覚おかしくないよね。みんな目つぶってるだけで。思いません?
でまぁ実際リサーチしてみるとこの持ち家振興っていうのは実は1960年代の行動経済成長期に政府が作った政策なんですよね。
国の思惑ということですね。つまり労働者を一箇所に定住させて、企業にとって使いやすい従順な労働力を確保するためのシステムだった。
それに過ぎないっていうことですね。要は僕ら知らず知らずのうちに昭和の国の事情、システムの上で踊らされてるだけとも言えるんだよなっていうことです。
でそれを幸せって呼ぶならいいんだけど、もしあなたがね、もっと自由に生きたいとか、もう令和ですから、もっと挑戦したいみたいってこう思っているのだとしたら、その家はね、罠ですよ。
その家は城じゃなくてあなたを閉じ込める檻になってる可能性が99%。そんな感じですね。
昭和の人間みたいな外部環境プラス昭和の人間たちみたいな価値観プラスそういった軸で人生を送りたいと思うのであればいいえ全く問題ないですね。
だけど全く時代も変わって価値観も変わって事情も全て変わっているのになぜか持ち家を買うためのローンを組むっていうそこの行動が一貫して変わってない。
変わらないここにね違和感感じないと本当に長期35年になりますね。
持ち家振興の背景
じゃあまあなんでみんなその檻から出られないのかあるいはまあ一度買っちゃうと手放せないのか。
これ経済的な理由をこう挙げる人多いんだけどそれだけじゃないんですよね。もっと根深い脳みその方ですね脳のバグがあるですわこれ行動経済学でいうとこの保有効果ってやつですね。
人ってねこう自分が持っているものの価値をさ客観的な価値よりも高く見積もっちゃう習性があるんですよ。
これは僕たちの脳みその構造がそうなっているって話なんだけど。
つまりこの家苦労して買ったしなとか子供との思い出があるなとかまあいわゆるサンクコストバイアスですね埋没費用って言いますけどサンクコストへの執着があるんですよね。
ダニエルカーネマンって有名な学者がいますけど彼の研究でも有名なの出てくるけど。
要は人って得することよりも損することを倍以上嫌う習性があるんだよね。だから1万円儲かりますよりも1万円損するっていう方が2倍ダメージ食らうのね。
ってことですね。だから土地の地価が下がってようが今のライフスタイルにあって合わなくなってようが損切りってのが難しいと。
だから人間トレードとかで儲けることが難しいんですよね損が切れない。
だから損切りってね例えば今切れば5000円の損で済むかもしれないけど5000円損することを確定させることが怖いんだよね。
でほっとけばまた上がるかもしれないって言ってじりじりやって気づいたら2万円マイナスになってる。
5万円マイナスになってもう無理ってなってそこでようやく損切りをする。
もっと早く決断しとけば5000円のマイナスで済んだけどそれができなかったのはなぜか。
さっき言った習性があるからなんですよね。2倍以上ダメージ食らうんですよね。
どうしても損ができない損したくないっていう習性があるってことですよ。
そういうの昔の仕事の中でもよく見てきましたね。
もう泥のむかしてんのにここまでやったんだからって引くに引けない人たち。
またから見てると笑っちゃうんだけど本人たち必死ですから。
ここまでやってきたものこれ。今までのじゃあ1年間無駄にするってことだろってその損するってことだよね。
今までの1年の時間全部損だった無駄だったってそれを受け入れることができないダメージ2倍なんだよね。
未来の住まい方
でなかなか損切ってできないんだよねっていう話ですよ。
それと同じ思考回路になってませんかっていう話です。このお金お金っていうかこの家の話もね。
家を手放す時に感じる痛みってまあそのザラザラした感じね。
これ実は脳がアップデートされる時の成長痛でもあるんですよね。
その痛みを避けて思考停止して現状維持を選ぶのかそれともぜぜひひで今の自分にこの箱はまあ必要ないよねって必要かなって。
まあないね今の自分にはまあ別に考えてないねって。
でそうやってバグをデバッグしていけるかっていうのがここでね人の人の人生にこう差が出てくる分岐点になっていくっていう気がしますね。
で僕もねいろいろとDAOとかWeb3的なプロジェクトチームに所属していてやってて思うのはこれからの時代さ価値は場所にはねえなっていうことなんですよ。
その物理的な場所には別に価値はないなって思っててそれよりもネットワークの方にあるなって思ってますね。
まあネットとかねWeb3とかの世界だとどこに住んでようか関係ないんでアドレスはさあ物理のアドレスじゃなくてウォレットのアドレスがあればいいよねっていう話で場所がどこでも仕事できるし仲間とつながれるしいわゆるアドレスホッパー的な生き方ですよね。
そっちに本質的な価値があるよねっていうことだよね。場所じゃなくてあなたそのものそしてその人間たちのつながりの方にネットワークに価値があるよねっていうところですよね。
確か総務省かなんかでデータ出たと思うんだけど見ました?なんか2033年だか4年だかってそれぐらいに3個に1個が空き家になるっていう予測が確か出てたんだけど2033年って10年切ってますからあと5年ちょいで訪れる未来?
うんだよね3個2個空き家になるって予測?要はこれ日本中が空き家だらけになるっていうことでひしこいて高いローン払って一つの場所に集着するのって沈黙通しかけてる船で一等席を取り合ってるようなもんでしょって思って茶番もいいとこだなって見てますね。
なのでどうしたらいいかっていうんだけどこれからは家を所有するんじゃなくてサービスとして利用するっていう時代じゃねーのかなって思っていて面白そうな匂いがする場所にパッと移動するで嫌な予感がしたらさっと逃げる移るそういう機動力こそが最強の資産になると思うんですわ。
なので物理的な場所アドレスに縛られるんじゃなくてどのネットワークに属してるか誰とつながってるのか自分がそっちに全突破したほうが人生面白いことになると思いませんっていうことですね身軽さ機動力そっちを磨いていったほうがいいよって。
サンクコストバイアスに囚われてるからなかなかみんな手放せないんだけどさっさと一回手放したほうがいいよって一回言って思いますね。一回リセットするといいんだよね。一度リセットしちゃえばもう一回目やったらもう二回目三回目一緒だし一度リセットかけとけば別にリセットかかっても別に大したことないなって思うしね。
今散々言いましたけど別に全員が全員家売れって言ってるわけでは別にないんだけどさ。いろんな事情があると思うからね。その土地がどうしても好きで好きで仕方がないですってなったらそんなに好きならいいんじゃないですかって思うけどただ大抵の人はそうじゃないでしょって。
思考停止でローン組んで、思考停止で保有効果に縛られてサンクコストバイアスで動けなくなってるってだけでしょって俺は思ってるんで。なったら一度立ち止まって現実的な選択肢として机の上に乗せて一回家族会議でもやってみてもいいんじゃないかなって。その時にこの俺のこのポッドキャストを再生して机に置いてください。
家ってあくまで箱なんだよね。それそのものには別に価値なんてねえのよ。大事なのはその中で生きるあなたの魂が自由かどうかっていうところだと思う。魂の方がよっぽど大事よ。
もしその箱がねあなたの挑戦の足枷手枷足枷になってるんだったらぶち壊すなり売るなりして身軽になった方がよっぽどいいと俺は思うね。
僕は物理的な資産なんていうよりも経験とか仲間とのつながりとか人とのつながりとか魂のあり方とか魂が自由であるかとかね。そういう目に見えない資産の方無形の資産の方に投資し続けたいなと思っていて。
みなさんどう思いますかね。それでもやっぱり形のあるものに価値を感じますか。やっぱりそこもね僕たちのバイアスではあるんだよね。形のあるものにね価値を感じやすいんだけどなんでだっけってこう掘り下げていくとそもそもいらないよねこれとか前提条件なかったねとか変わってたねっていうことって結構あるんだよね。
今日はそれを家の話を1個出したけど題材にね他にもねそういうことってねいっぱいありますよ。
ネットワークとつながりの重要性
ということで今日はこの辺で。
金でした。またお会いしましょう。バイバイ。
14:41

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