年末年始の家事問題
かねりんでございます。今日はね、ちょっと時間をとって、ある特定の属性の人たちを救済しに行こうかと思いますね。
えー、これたぶん日本の人口の半分、いや、実質的には家庭を回している中核の人たち向けですかね。ちょっと思い切ってほしい話になりますね。
今日は、今日の話のメインとしてはね、この配信聞きながら、年末年始だりとか、お世辞どうしようとか、正月のいろいろやるのめんどくせーって思ってる人たち?
あー、えー、夫の実家行くのめんどくせーみたいなことを思ってる人たちかな。そういう人たちに向けて聞いてほしい話かな。
あーと、ちなみに、これ聞いてる男性がいていたらね、別に男性向けじゃないって話じゃないんで、ぜひ聞いてもらえるといいと思いますけれども。
あのー、あなたの奥様が口には出さんけど、台所で包丁握りながら、あなたの背中をずっと見て考えていることの代弁ということで、今日は言わせてもらいたいと思います。
これを知らないとある日突然ね、テーブルの上に離婚届と鍵が置いてあるという、そういうお決まりのシチュエーションが訪れる確率が、45%上がりますので気をつけてください。
今日のテーマは、それで言うと、年末年始の料理問題と、家事という名の奴隷契約ってどこかな。
うん。僕、もともとね、仕事柄、いろんな家庭に入ってね、いろんな家庭の裏事情っていうものをずっと強制的に見せられてきて、大変だったんですけどね。
どうしてもね、日本の家庭の表面を見ていると、事件の匂いがするんですよね。
幸せそうな家族の断乱、ちょっと昭和の匂いのするような家族断乱のイメージが、この令和の時代にもまだ残ってるけどさ。
テレビの音、笑い声、料理の音、でもそのフレームの外側にカメラが映さない四角に必ず一人の人がいますよね。
キッチンという名の独房ですね。
お休みの日、みんなお休みだーってウェーってダラダラしてる時に、一人だけ労働時間が3倍から5倍ぐらいになってる人間がいますよと。
奴隷ですか?っていうね、これ構造としておかしいと思いません?
母親なんだから当たり前、女なんだから、主婦なんだからみたいなノリでね。
いやいや、その当たり前って誰が決めたんでしたっけ?
それって何か法律とか憲法に書いてあるんですか?
当然書いてあるわけなくて。
ただ、ただ、作種の正当化だよね。
そんな話をね、今日は分解していこうと思いますよ。
僕毎期ドラマを、テレビドラマをちょっと面白そうなやつだけ見たりするんですけど、
今期で最後まで見たドラマ、じゃああんたが作ってみろよっていうドラマがあってね。
これ結構面白かったですね。
TBSの火曜ドラマだね。
先週もう最終回迎えたけど、
あれは今の日本社会に必要なことがいろいろ詰まってたなと思いますね。
主演の夏穂さんと彼氏役の竹内亮真くん。
特にこの竹内亮真演じる夏穂っていうこの登場人物がいるんだけど、
このキャラクターがもう絶妙にリアルで、
とても残酷だなと思いました。
彼ね、決して暴力を振るうわけじゃないんですよ。
DV男じゃないんですね。
浮気もしないし借金作るようなダメ野郎でもない。
仕事も超できるしイケメンだし人当たりもいいっていう。
年収も高いしいいとこ住んでて。
一見有料物件に見えるんだよね。
でも中身が完全に昭和のアップデートし損なったOSのままっていうところが唯一やばいところで。
彼女が仕事から帰ってきて、
フラフラになりながら夕飯作ってる横で、
今日のご飯何とか、
俺唐揚げがいいなーって悪気なく言う。
で出された料理に対して、
なんか味薄いなーとか、
なんか全体的に色取りが茶色いね。
色取りが大事なんだよね。
同じ味噌汁の具とこの具被ってるねとか、
そういうことをダメ出ししまくっていく。
これ見てて、
うわーって叫びたくなった世の中の女性多いんじゃないかなって思いますよね。
何が辛いって、何がきついって、
そんなことを言ってる彼に何にも悪気がないっていうことなんだよね。
彼の中では料理って自動的に出てくるものだし、
女の人がやるのが一番効率的でいいよねって思ってるし、
そういうのが謎のプログラムとしてベースに走っちゃってるからね。
だから彼女が何で不機嫌になってるのか、
全然わかんないの。
だよね。
なんか大丈夫?今日あれだね。
公年期とか生理とか平気で聞いちゃうっていうね。
もう女の人は喋る気を失っているっていう状態ね。
僕ね、これテレビドラマの話じゃなくて、
おそらく全国ツーツー裏裏の皆さんの、
今これ聞いてるあなたの家の話をしてるんですよ。
リビング見てくださいよ。
今スマホいじってたりね、
ゴルフの素振りとかしてる。
旦那さん、顔は竹内龍馬じゃないかもしれないけど、
中身は完全にかつおくんじゃないですかって。
かつおくんほどのイケメンの声スペックですら許せなかったことがなぜ、
その辺の中年親父に許されると思うんですか?
っていう話ですね。
でもあのドラマを見た人も多いと思うんですわ。
多いと思うんだけども、
じゃあなんで男たちって言っても変わんねえし、
あのドラマ見ても変わんねえんだろうって。
なんで手伝ってって言っても、
その場は少し言ったことは最低限少しだけやるけど、
教育のための具体的な計画
なんで翌日にはもうすぐに元に戻ってんのって。
ここをね、感情論じゃなくて、
構造的にシステム的に説明をしようかなと思うんですよ今日は。
今までやってきた夫婦の話し合いがね、
いかに無駄なことだったか。
絶望と同時に納得もできるんじゃないかなと思いますね。
なんで変わんないのかって、
これ僕過去にもボイシーで何度か喋ったりもしてるんだけど、
彼らにとってそれ既得権益だからなんですよね。
何もしなくても最初からあるもので、
すでに自分が持ってる権利みたいなものなんだよね。
だからわざわざ捨てないんだよね。
あなたは何もしなくても、
毎日綺麗な水が飲めて美味しい食事が運ばれてきて、
寝てる間に部屋が掃除されるホテルのビップルームのように住んでるわけだよね。
最高ですよね。
で、ある日突然ホテルの従業員から、
あなたも掃除してください。
あなたも料理してくださいって言われたらどうしますか?って。
めんどくさいな、今のままでいいじゃんって当然思うわけだよ。
男にとっての結婚生活っていうのは、
なんかこのビップルーム契約みたいになっちゃってるケースがめちゃくちゃ多いと俺は思っているんですよ。
で、彼らも彼らで自分の役割を果たしてて、
それは公平だって思ってるわけですね。
外働きに行ってて、金を稼いできている。
それが俺の役目。
ビップルームを、ビップルームたらしめる役目は妻の役目。
みたいなね。
うん。
まあじゃあ昔ほど専業主婦なんてのは少なくなったけど、
専業主婦じゃなかったとしても、
稼ぎは夫の方が良いっていうことが依然として多いので、
そうなると、
俺の方が稼いでいますから、
ああじゃあ家事はそれはね、
稼いでない方がやって当たり前じゃないですか。
で、ビップルーム契約ですよね。
っていうことになっている。
うん。
彼らにとっての奥様方の家事労働は無料のインフラだし、
それが正当な対価だと思っているわけですよ。
空気とか水道と一緒でね。
人間ってね、
まあ一度手に入れた楽なポジションとかね、
既得権益ってね、
絶対捨てないんで。
死んでも捨てないよね。
これはもう農家学的にも証明されているんで、
そこを争ってもしょうがない。
そういうもんなんだよね。
既得権益は捨てない。
捨てられないっていうのは、
それは夫だろうが妻だろうが、
人間である一応そういう生き物だっていう話だよね。
だから妻の方がね、
優しくね、
ちょっとはやってよって言っても、
それはもうビップルームのお客さんにね、
事業員の気持ちわかってくださいって言ってるようなもんでね、
はあ?なんで?って思うか、
あるいは、はいはい、ごめんなさいね、
うるさいなって聞き流すだけ。
どんだけ言葉で言ってもね、
届かないんですよね、ここ。
だから話し合い何回もしてもね、
無駄なんだよね。
だってもう、
それが彼にとっての最適解の、
人権益に使っちゃってるから、
何言ったってもう聞く耳なんて持たないんですよね。
で、この、
さっき言ったドラマでね、
出てくるシーンなんだけど、
カツオは人間に戻っていくんですが、
物語のね、
まあ最初の方で、
彼女がね、
ついにブチ切れて、
家を出てくっていうシーンがあるんですわ。
今日ちょっとね、
若干ドラマのネタバレを含むんで、
これ今喋ってるのはだいぶ最初の方のやつだからあれなんだけど、
聞きたくない人は見てから聞いてもらえればいいけど、
10話ぐらいあるからね、
見ない人は諦めて聞いてくださいって感じかな。
で、今まで全部彼女にやってもらってね、
女性してた彼女にやってもらってたわけだから、
一人で残されて、
じゃあ飯を作らなきゃいけなくなって、
で、スーパー行って自分で畜産煮をね、
作ろうとするんですよね。
ここで初めて、
彼は自分で作ろうとして初めて、
いろんな地獄を知るわけだよね。
野菜が高ぇとか、
根菜の土洗うの冷てぇとか、
里芋の皮むき手が痒くなるとか、
ごぼうのささがき、
円々と鉛筆削りみたいに手を動かす作業、
なんだこれ、そして出汁、
なんだこれって、
その時に初めて彼が気づく。
これをあいつ毎日やってたの?
この黒の上に俺のなんか彩りがないね、
味薄いねっていう言葉が乗っかってたの?
っていうことに気づく。
そして完成した畜産煮食べながら、
彼はボロボロ泣くんですよね。
ごめんごめんってね。
おせんだけどね。
ここなんですよね、はい。
テストに出るのはここで、
何をしたら彼が変わったのか、
変わるきっかけが与えられたのかっていうと、
説得じゃないんだよね。
体験なんですよ、体験。
この痛みと手触り。
これをもってしてでなければ、
絶対男の側の気持ちを動かすことはないんだよね、一生。
実際に手を動かしてみて、
めんどくささや大変さを痛感して、
初めて想像力っていう回路が繋がったと。
逆に言えば、やらせなきゃ一生わからないってことにもあるんだよね。
というところ、つまり言葉で言っても意味がないので、
体験して初めて気づくものですよ、
というところを今まで話してきましたけど、
じゃあ実際どう動いていくかっていうところなんだけど、
実践編ですね。
今年の年末年始、
あなたの家のカツオくんを教育するための具体的なクーデター計画を授けましょうかね。
まずマインドセットを変える必要がありますね。
自分さえ我慢すれば全部丸く収まるんだ。
これ禁止です。ダメです。
それは優しさじゃなくて、彼をモンスターに育てる餌やりになってしまいますので、
自己犠牲からの脱却
そのあなたの優しさもどきが彼をモンスターにしているんですと言っても過言じゃないですね。
なのでそういう自己犠牲とか優しさみたいなのは捨てましょう。
今でもいろんな家族で初月年末年始を過ごす過ごし方はいっぱいあると思うんだけど、
偽実家に帰って一緒におせちを作ったりとか、
そういう苦行が待っている方も少なくないと思います。
年末近づいてきたら真顔で切り出してやってください。
私今年は疲れたからおせちも料理も何も一切入れませんので、
いろいろ言い訳言わなくていいです。理由言わなくていいです。
疲れただけで十分ですね。
疲れたのでやりません。以上。
絶対言い返してきますので、
初月ぐらいちゃんとシナモン食いたいなーって、
俺の実家どうするんだよーって。
大きい赤ちゃんが暴れ始めるんで、これ寝言なんで、
ここですかさずドラマのタイトルを引用して返してあげてください。
じゃああんたが作ってみろよって。
レシピこれですって言って、
材料費も渡すし材料はいこれ、この通りにやればいいです。
私はここまで準備しました。
じゃあどうしても欲しいならあなたが作りなさい。
私は実家に帰らせていただきます。帰る。
帰る時間がないならホテル泊まる。
ってことだね。
ここが一番大事なとこでね、本当に何もしないってことですよね。
このドラマであったようにもう家出てても帰ってこないってこと。
本当に何もしない。
かわいそうかなーってかわいそうかなーっていうのがまた彼をモンスターにしますんでね。
一切何もやらない。
夫婦関係の再構築
っていうのが大事。
カップラーメン買い置きしたり、何かご飯を作り置きとか、
そういうことはしないわけですよ。
いわゆる兵狼攻めですね。
インフラを完全に止めるっていうのが大事ですね。
そうしない限り動きませんからね。
何も食い物ない状態で家に出るのが一番いいですね。
スーパーのレジの代強列に並んで、
自分で作りたきゃ自分で作るでしょ。
かまぼことかね、かまぼこ高ぇなっていうのなら買うでしょ。
洗い物の山に絶望して、
うわーってなると。
そのプロセスを奪っていけませんね。
彼が人間になるための必要な通過儀礼なんで。
これはね、多くの人はこんな一歩進めないと思う。
何でかっていうと、そんなことしたら夫婦仲も悪くなるんじゃないかっていう人もいるんだけどね。
逆なんすよ。逆っす。
このままあなたがずっと我慢し続けて心の中で死ねばいいのにって思いながら作る料理を出し続ける方がよっぽど夫婦仲は終わってますよ。
それを魂の自殺と言います。
そんな見せかけだけの関係なんて徹底的にぶっ壊せばいいんですよ。
私はあんたの家政婦じゃねえんだよ、ボケ。
パートナーじゃねえのかよ、ボケ。
で、叫び散らかして実力行使で分からせる。
それで離れていく男だったらそれまでの男なんでさっさと捨てたほうがいいんじゃないですかね。
で、俺は思うんだけど、どう?
でも結局ね、奥の男はね、それで出てく度胸なんてねえよ。
出てけねえから。
そんな度胸ねえ。ないっす。
あったら追いかけてもいいかもね。
あったら追いかけてもいいかもよ。
で、でけえ男だったかもって。
まああの、じゅっちゅう吐く出てかないんで。
大丈夫です。全然全く問題ない。
そんなもんっす。みんな小さい男です。
で、そうやってインフラをね、強制的に止められて初めて
あなたという存在の偉大さに気づくということですね。
ああ、俺ちょっと調子乗ってたのかもしれない。
やばい、このまま調子乗ってたら離れてっちゃうかもしれない。
って思うんじゃないの。知らんけど。
まあ一度ぶち壊して、粉砕して、さらちにしてから
もう一回関係性を作り直す。
それを雨降って地固まるって言うんですね。
だから恐れずに戦ってください。
魂と魂でぶつかってください。
あなたは何も間違ったことをしていないと思いますので
それを受け入れられる器かどうかは戦法の問題ですから
あなたが忖度することじゃないですね。
最後にちょっとだけ哲学的な話を添えておきましょうか。
そもそもね、なんでこんなに必死に料理するんですか?
っていう話。家族においしいって言ってほしいからですよね。
たぶん笑顔が見たいからだったはずですよね。たぶん。
でも一番大事なこと忘れてるんだよね。
自由を勝ち取る
一番大事なことだと思いますよ。
本当は家族にとっての一番のご馳走って
何だったですかね。
お母さん、あなたの笑顔なんですよ。
これはね、切れ事じゃないですよ。
今僕言ってるの切れ事じゃなくて、ガチの心理学であり
子供としての記憶でもある。
母親がイライラしながら作った豪華なおせちよりも
母親がね、あー何もしたくないって笑いながら
ははーって注文したピザでもなんでもいいけど
ウーバーイーツでもなんでもいいけど
それを一緒に床で座って食べる時間の方が
100倍幸せな記憶として残る
そういうもんなんですよね。僕たちの心理って。
メメントモリ
死を思え
もし、明日あなたが死ぬとしたら
あなたは台所でイライラしていたいですか?
それとも家族とバカすか笑ってたいですか?
どっちですか?答えは決まってるはずなんだけどね
どっちですか?答えてください。どっちですか?
笑ってたいですかね。ですよね。
なのに、なんでいつもあなたは我慢ばかりしてるんでしょうか
なのに、なんであなたは
今日も今も明日もイライラしてるんでしょうか
死にますよ。どうせ死にますよ。イライラしてる間に死にますよ
みんな死なないと思ってるから
今も今日も明日も明後日も我慢してればいいやって
時が過ぎるのを待っている
でもあなたが明日死なない保証なんてどこにもないんだよ
それでもいいですか?それでもいいと思うならいいんじゃないですか?
本当にそう思うなら
でも人は死にますよ
天寿を全うして死ねることなんて稀ですからね
平均寿命がどうとか90歳とかそんなこと言う前に
普通人死ぬんであなたもそうです
車乗ってる以上
日本で毎日交通事故で何人の人が死んでるか知ってますか
交通事故で死ぬ人はね
まさか自分が今日死ぬなんて思ってないんですよ
ジジイとかババアとかばっかじゃないですよもちろん
若い人子供も死んでますよ
車運転してなくてもね
歩行者とかで死にますからね跳ね飛ばされてね
それが現実です日本平和かもしれませんが人は死んでます
なんで後悔のない人生を
死を意識して
明日死んでも後悔がないように今を生きてください
年末年始の時間
いいきっかけですね
エプロンを捨てて
家を出て
どっか行ってください
良き妻を辞職しましょう
そして一人の人間として
堂々とサボって
堂々と笑ってください
夫が何か言ってきたら
責任は僕が持ちましょう
カネリンが言ってたからって言い訳に使っていいですよ
この配信聞かせてやってください
だから戦ってください
そして自由を勝ち取りましょう
ではまた
プレミアム放送でお会いしましょう
さよなら
