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2020-12-09 08:50

020. 地球はシュークリームだ

宇宙スケールで見ると地球はシュークリームのようなものです.地球も表面はかりっと焼き上がっていますが,中身はとろっとしています.これが,遺跡が層になって現れる理由なんです.  

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おはようございます。
今日は、地球がシュークリームだというお話をしていきたいと思います。
シュークリームね、実はYouTubeで今ご覧になっている方にはお見せできるんですが、これ、シュークリーム。
ポッドキャストで聞いていらっしゃる方は、シュークリームを思い浮かべていただきたいんですけれども、
できれば、中に2種類のクリームが入っているシュークリームを想像していただければと思います。
後でコンビニとかで探していただいてもいいかなと思います。
実は、今日この撮影のためにコンビニを4店回ってやっと見つけてきたものです。
なぜそんな話をしたいかというのは、ある一つの疑問に答えるためなんですね。
それは何かというと、僕は大学の間ずっとサイエンスとかテクノロジーの勉強をしていて、
大学を出てから考古学に触れたんですね。考古学者たちに触れることになりました。
考古学者たちとお話をしていて、ものすごく疑問に思うことがあったんですよ。
ただそれは考古学者にとってはものすごく当たり前のことで、
なぜって聞いても、いやそうでしょとしか答えてもらえなくて、
それは何かというと、発掘とかいくと地層があるわけですよね。
遺跡なんかを掘っていくと、掘れば掘るほど古い年代のものが出てくる。
ここまで掘ればこの時代、もう少し掘れば次の時代というふうにどの歴史を遡っていくわけですね。
なぜ古いものが地面の下の方に行くのかというのが僕にとって疑問だったんですよ。
土が上から追いかぶさるから当たり前じゃんって言われるんですけども、
じゃあその土はどこから来たの?地球の重さは変わってないはずなんですよ。
地球の重さは変わってないはずだから、土が上から来るってことはどこから土がなくなってるわけですよね。
ということは逆にどこか遺跡が出てくるとか、新しいものが下にあるとか、
そういう世界はあるんじゃないのかなと思ったんだけども、
必ず古いものが下に行く。それは何でだろうと思ってたんですね。
それをうまく理解するには、ある程度引いて、
天文学的なスケールで地球を見てみるとよく理解できるんじゃないかなと思ってこの話をさせていただいています。
地球って皆さん空気があって、地面があって、海があってっていうふうにお考えになるというか、
感じられますよね。普通そうですよね。
ところが地球というのは宇宙全体で見ると宇宙の中にポツンと浮いてる星ですよね。
それからどんな星かというと、水の惑星とかあるいは地面のある惑星というふうに思われるかもしれないんですけども、
僕の中で地球のイメージはこんなシュークリームなんですね。
地球というのは表面に空気があります。大気があります。
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我々はその大気という海の底に住んでいます。そこにへばりついて住んでるんですけども、
大気というのは非常に薄いそうなので、これはシュークリームでいうと表面にかぶさっているまぶしてあるお砂糖みたいなもんだと思ってください。
それから地球のへこんだ部分には海になってますよね。水が溜まってますが、その水溜まりも非常に薄い部分なので、
それも表面に乗っているアイシングみたいなもんだと思って忘れてください。
そうすると地球というのはこの岩石でできた星に見えるんですが、
その岩石、主成分は二酸化系層ですね。きれいなやつはクオーツという名前がついてますけども、
クオーツと似たようなものを主成分とする岩石も、実はそれもシュークリームの表面と一緒で、
地球というのは表面が固まって、クオーツが固まって岩石に見えてるんだけども、
中身は割ってみると違うんですね。
このシュークリーム、割ってみようかなと思ったら自然に割れてきちゃって、
これどうしよう、開けたら大変なことになるのかな。
ちょっと割ってみます、シュークリーム。
わ、わ、わ、大変なことになってきたよ。
よいしょ、はい、はい、よいしょ。
これね、後で食べよう。
はい、シュークリーム割ると、
ポッドキャストで聞いてる方はこのシュークリームを想像していただきたいんですけども、
顔に、これどうやるの、ピントが、顔隠したらピント合う?
よく分かってない。
はい、シュークリームのこの皮の部分、これが今の地面、地殻だと思ってください。
その内側にマントルという溶けた岩石、
溶けたというのはちょっと言い方語弊があって、
人間の感覚で言うと固体なんですけども、
ただ地球誕生から46億年の天文学的スケールで見ると、
あるいは宇宙的なスケールで見ると、これはもうドロドロの液体です、マントル。
で、これが、そのマントルのさらに中心にね、また別のクリームがあって、
別のクリームですね、これコアというクリームで、
これは鉄とニッケルが混ざった液体です。
なので、宇宙に浮かぶ雫、地球というのは宇宙に浮かんでいる雫で、
その表面が冷えてわずかに固まったのが地球です。
なので、宇宙スケールで言うと地球はもう液体なんですよ。
で、表面が固まっているだけで、で、表面薄皮ね。
で、中も、しかも中は重力の効果によってアチチになっているんですよ。
温かくなんですよ。たこ焼きの方が近いかな。
で、暑いので中から吹き出してくるんですよね、このマントルが。
中のコアが熱を持っているので、マントルが温められて吹き出してくる。
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というわけで、滞流しているわけですよ。
この近く、地面、シュークリームの皮、たこ焼きの皮でもいいや、
たこ焼きの表面、最近たこ焼き作りはまっているんですけども、
たこ焼きの皮が滞流しているわけですね。
ということは、表面がどんどん沈んでいって、
で、上から上から新しい地殻がかぶさってくる。
どこから出てくるかというと、それは火山であったりとか、
地球のシワの部分ですよね。そこから徐々に競り上がってきて、
それがまた沈んでいく。
日本の近くだと日本海溝とか有名なんですけれども、
天文学的スケールで見ると、地面が滞流しているわけですね。
天文学的スケールで見ると、地球の表面、シュークリームの皮というのは
滞流しているんだ、液体なんだ。
その液体の中に人類の活動跡というのが残っていて、
それが徐々に沈んでいくから、古いものは地下へ地下へと沈んでいく。
というのが答えだったわけですね。
考古学者の方もそういうふうに僕に説明してくれたら
よくわかったんですけれども、そういうわけで古いものが遺跡が
基本地下に、エジプトなんかで砂がかぶさるようなものは
逆に嵐で砂が取り除かれて遺跡が出てくるというケースもありますが、
マクロスコピックに見ると地球というのは実はシュークリームのようなもので
中身がドロドロで、表面はわずかに固まっているけれども、
それも薄皮で少しずつ滞留しているんだということをお話しさせていただきました。
これが古いものが地面の中に潜っていくという挙手的な、
マクロスコピックな理解になります。
というわけでシュークリームを食べていきたいと思います。
これおいしそう。いただきます。
うまいですね、シュークリームって。幸せ。
シュークリームを食べたくてこういうことを言ったという説もなくはないですけど、
また次の動画では、高校学における疑問なんかを
科学的な視点からお話しできればと思っています。
ではまた次の動画で、次の録音でお会いしましょう。
石井でした。
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