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いちです。おはようございます。今日は少し珍しい場所に来ています。
ふらふら歩いていると偶然たどり着いてしまったんですが、スワ神社という神社の裏手の坂道のところに来ています。
歩いていると、案内板、掲示板ですかね、ツーリスト向けの案内板で、英語で書いてあったんですけども、
フェイマススロープ、フェイマスロード、有名な坂みたいなことが書いてあって、
何だろうと思って来てみたら、道の真ん中に大きな木が連続して立っているという場所で、
何度かしか通ったことがなくて、ここのことだったのか、車に乗っていると自分の位置ってよくわからず運転していることがあって、
歩いてみると、だいたいこの辺りだなと気感がようやくついてくるんですけども、こんな場所です。
面白そうなので、ここで撮影をさせていただいています。録音もさせていただいています。
ポッドキャストで聞いてくださっている方、ひょっとしたら車のノイズがうるさくて聞きづらいかもしれなくて、
できるだけノイズ除去を頑張ってみるんですけども、聞きづらかったらごめんなさい。
YouTubeの方は後ろに通る車も風景の一つだと思って楽しんでいただければと思っています。
今日なんですけども、僕が毎週発行しているニュースレター、スティームニュースの最新号、21号だったかな、からトピックをお届けしたいと思います。
トピックだったかというと、お尻のポケットに入っているものを持ってきました。
YouTubeの方はこれです。
ポッドキャストで聞いてくださっている方にご説明すると、これ、サントリー山崎12年の一番小さいボトル、50mlという非常に小さいボトルなんですけど、
これね、今高いんですよ。
アマゾンで買うと、この間6,000円くらいしたかな。
これは地元の百貨店でほぼ定価で売っていたので、一人様何個までっていう制限はあったんですけども、
ここまでの値段は出さずに、アマゾンで3倍以上とってるんじゃないかなと。
アマゾンが取ってるわけではなくて、ヒッピー社が取ってらっしゃるんでしょうけども、非常に品薄なものです。
何の話題かというと、お酒の話題についてお話をしていければと思っております。
お酒。
フランスの人類学者、哲学者、エビストロースという方がいらっしゃいまして、
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何年か前に読売新聞の記者さんとお会いしてお話をさせてもらったことがあるんですけども、
なかなかインテリな方で、フランス語でエビストロースにインタビューをしたことがあるという方で、
間接的にその人とのありというのは伺ったことがある方なんですけれども、
彼が面白いことを言っています。
お酒の発明、特に人類最初のお酒と言われているハチミツ酒、ミードの発明が、
人類がどうにか生きている状態から文化というものを作り出したきっかけというか、
入り口だったというか、最初の第一歩だったということを言われているんですね。
なるほどと思って、確かにお酒に酔うということは他の動物、
多少アルコールによってお酒によって行動が変わるということはあるようですし、
二日酔いもするんじゃないかと言われているんですけれども、
やはり活動様式が変わるというのは人類の特徴で、
現在の文化と呼ばれているものは、お酒によってドライブされてきた面というのはかなりあるんじゃないかなというレビストロースの意見。
もっと深いことを言われていると思うんですけれども、表面的にはその通りだなと思っています。
ちなみにレビストロースに関して言うと、
忘れちゃった。親族の群交造について少し数学的な記述を試みたことがあったはずで、
なぜそんなにいい加減な言い方をしているかというと、僕全く評価していなくて、
あんなものを群交造だというのは、全然僕は数学者ではないですけれども、
一層数学に関わる人としてちょっといかがなものかと思うところはあります。
それは置いておいて、ミード、蜂蜜酒ですね。
おそらく1万2千年前、人類が農耕を始める前後ぐらいですかね、
最終表記が終わって農耕を始めた前後ぐらいには、もうすでに人類の一部は手にしていたのではないかと言われています。
蜂蜜酒というのは蜂蜜です。蜂蜜は天然のものなので、別に人類が手を下さなくても自然化にあった。
それに雨水が混ざった、例えば蜂の巣が何か木に落ちたとか、
あるいは蜂蜜が滴り落ちて木のくぼみとかに溜まったとかで、ちょうど大体3倍ぐらいに薄めるんですかね、水で。
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そのぐらいがちょうど発酵に良い濃度になるようです。
発酵という現象、実は発酵させるというのは蜂蜜のような糖ですね。
糖というのは、お砂糖も糖の一種なんですけれども、葡萄糖であるグルコースであるとか、自然界にはいろいろあります。
爆瓦糖であるとか、なんとか糖というのは何種類かあるんですよね。
果糖とかもそうですよね、フルクトースですよね、マルトースとか爆瓦糖ですよね。
そんな糖類、似たようなものです。甘いです。
これを天然の、天然のというか空気中にいっぱいいるんですけれども、微生物たち、イーストですね、コブキンたちがパクパクと食べるんです、糖を。
糖を食べて、何をするかというと分解しちゃうんですね。分解して吐き出す。
何を吐き出すかというと、主にエタノールと炭酸ガスです。炭酸ガスとエタノールを吐き出します。
炭酸ガスは水に多少溶けますが、そのうちガスが抜けていって空気の中に還元されていきます。還元されるというか、空気の中に混じっていきます、拡散されていきます。
エタノールの方、これは水によく溶けるというか、無限に溶けるので残ります。
ということで、ただ糖がすべてエタノールになるわけではないので、糖とエタノールが溶けた水が出来上がります。
プラス炭酸ですね、炭酸が溶けた。
つまりシュワシュワっとして甘くて、アルコールが効いていて、エタノールが効いていてという、もう理想的なお酒ですね。
これはハチミツ酒。ハチミツから出来た場合、ハチミツ酒。これはもう人類大好物になったと思います。
似たような現象が、果物に関しても条件が揃えば起こります。
特に中東のブドウなんかは、糖度が高くて非常に適していたと考えられています。
これが分かっている範囲では、ジョージアで5000から7000年前にブドウ酒を作っていた、ワインを作っていたという記録があるようです。
同じ時期におそらく現在で言うビールも作られていたのではないか。
ビールは少し事情が違います。
ブドウ、それからリンゴもあったと思うのですが、それはもともと果糖を含んでいるんですね。
フルクトースという糖分を含んでいて、それが自然界にあるイストによって発酵した。
ところが穀物の麦とか米とかは糖分をあまり持っていないので、そのままでは発酵しません。
その5000年から7000年前に作られたであろうメカニズムというのは、おそらく麦というのは発芽すると、麦の澱粉を分解する酵素を自分で作るのです。
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アミロースというのですが、麦が発芽すると爆芽です。
爆芽はアミロースを生成するので自分自身を分解しております。
その糖分を今度は空気中にいたコウボタチがパクパクと食べてアルコールを発酵させる。
そうすると麦が水に溶けたものと、放置しておくとそのまま麦が育っちゃうので、そこで発育を順位的に止めないといけないのですが、
止めると麦、麦ジュースですね。
それから糖ですよね。アミロースによって分解されたバクガ糖ですよね。
それからエタノールで炭酸ガスが混じる。
原始的なビール、正しくは表面発酵するエールなのですが、今で言うビールの一種。
ビールの一種と言っていいのかどうかは分からないのですが、バクガから作ったアルコール飲料ができるわけですね。
これ、なかなか美味しいと思います。
思いますというのは、僕は昔作ったことがあって、もう何年前?30年以上前ですが、作ろうとしたことがあって失敗したんですよ。
なぜかというと、基本、工房機器というのはどこにでもいるので、バクガさえあれば作れるのですが、
ガラス容器で密閉して作っていて、そしたらその炭酸ガスが出過ぎて爆発したんですね。
非常にたくさん工房が働くと、アルコールも作るけど炭酸ガスも作るということがよく分かったという事故だったのですが、
そんなふうにして人類というのは最初にビールも作った。
麦じゃなくて米文化のところはどうだったか。東アジア、東南アジア、それから日本ですね。どうしてたかというと、
玄米も確かに発芽すると多少アミロースを出すので、多少分解は進むのですが、麦ほどではないようです。
アミロースはどこにあるかというと、人間の唾液の中にあるのです。
人間ってご飯を食べると口の中でもぐもぐ噛んでいるうちに、アミロースが澱粉を分解して糖にするので、
だからご飯って長く噛んでいると甘くなってくるのは糖に分解されているのですが、
ということは、麦をもぐもぐ食べて、ぺっと吐き出して置いておくとお酒になる。空気中の酵母が勝手についてお酒になる。
もともと縄文時代はそうやってお酒を作っていたのではないかとか、数十年前までは、
例えば沖縄であるとか、多分台湾とかもうちょっと南の方とかでそういったお酒作りというのもされていたようだと、
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文献は言っています。
ただし、この東アジアには非常に都合のいい生物がいて、麹カビというカビですね。
特に日本にいた日本麹カビというのは、非常に効率よくお米、それから大豆とかを分解できたのです。
お醤油とかお味噌を作る麹菌と同じ仲間です。カビです。
そのカビがお米の澱粉を分解していって、糖を糖にする。
その糖を今度は酵母たちが分解してエタノールに変えていく。
日本酒の場合は少し特殊で、同時にするんですね。
澱粉から糖への分解と糖からエタノールへの分解というのが同時に行われるのが日本酒の特徴だと思うんですけれども、
これは世界的に珍しいお酒の作り方だと思うんですけれども、
同じメカニズムとしては一緒で、澱粉を糖に分解して、糖を今度はエタノールに分解する。
この糖からエタノールに分解する酵母菌というのは、空気中にも至る所にいて、
ただし、そいつが生きていけないのがエタノールの中で生きていけないんですよ。
自分で作ったエタノールで自分が殺菌されちゃうんですよ。
なので、こういう発酵によってできるお酒というのは、そんなに度数が高くならないです。
せいぜい20度と言われていますけれども、醸造で20度いくのは、よほど条件が良くないと難しいんじゃないかなと思います。
今日持ってきた山崎のサントリーのウィスキーですね。
こういうのは蒸留酒といって、エタノールが43%あるんですけれども、
これどうしたかというと、醸造だけではここまでエタノールを煮詰めることはできません。
水とエタノールは非常によく混ざるので、分離ができないんですね。
基本、炉火するとか、火にかけて煮詰めるとか、そういった方法では分離ができません。
ではどうしたかというと、確かに火にはかけるんですけれども、蒸留という方法を使います。
エタノールが約73.8度ですかね、水が100度で沸騰するところ、それよりも少し低い温度でエタノールは蒸発します。
なので、大体70度前後、73度くらいまでお酒を加熱してやると、エタノール分が多い水蒸気が蒸発してきます。
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水も73度で多少蒸発するので、水を完全に除去するということはできませんが、蒸気中にエタノールの濃度が高い水蒸気が出てきます。
それを集めて冷やすと、エタノールの濃度の高いエタノールと水の混合物ができます。
それが大体1回蒸留すると、40度前後、エタノール40%くらいになるようです。
そのときに、もともとのお酒の成分も一緒に蒸発してくるので、そうして作った蒸留酒ですね。
これは、例えば、葡萄酒から作ればブランデーになるし、それから麦で作ったお酒、ビールですね。
そこから蒸留すればウィスキーになるし、というふうに、もとのお酒の性格が残ります。
蒸留を繰り返していくと、アルコールの濃度、エタノールの濃度も上げていきます。
それで何回か蒸留すると、80度くらいまで上げられる。
現在の装置で湿気とか入らないようにして頑張れば、97度くらいまでは上げられるそうですが、
実用的には80度くらいというのが、一番殺菌作用があるので、
コロナで消毒薬不足になった時は、80度前後のエタノールというのを手造メーカーが作っていました。
97%とかになると、無水エタノールといって、非常に水分の少ないエタノールになるんですけど、
それはかえって殺菌力がないそうなので、水で少し割ってやって、80度くらいに調整してやると殺菌ができます。
薬局で無水エタノールが余っているのに、殺菌用のエタノールが品切れになっていて、
消毒用のエタノールが欲しくて、なんで売ってないんだみたいになったという話を聞いたことがあるんですが、ニュースにもなっていましたが、
無水エタノールを水で割れば全然同じことなので、もし将来消毒用のエタノールが手に入らないときは、無水エタノールを使って水で割っていただければと思います。
逆に40度くらい、焼酎とかウィスキーとかというのは、酵母を殺す力は持っているのですが、一般的な殺菌には向いていないと言われています。
そこまで殺菌作用が強くないと言われています。
ウィスキーを蒸留すればいいんでしょうとは思うかもしれないのですが、多分、自分でお酒を蒸留するのは手税法上の問題があって、
たとえ消毒用途であっても、飲めるものは作っちゃダメということになっているはずです。
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梅酒とかは例外なんですけどね、あれは醸造ではないので、法律上醸造ではないとされているのでOKなんですけども、お酒の蒸留は多分ダメです。
蒸留酒、何の話だったかな、話しながらよくわからなくなってしまったんですけども、
今度BGMも流れてきたので、今日はこのぐらいにしておきましょうか。
あとで概要欄にニュースレターのリンクを貼っておきます。
というわけで、今日はBGM流れてきたのでおしまいにします。
聞いてくださってありがとうございました。見てくださってありがとうございました。ではまた。