奏でる細胞
奏でる細胞は、サイエンスと音楽を愛する2人が、アメリカ・インディアナから楽しく奏でるようにおしゃべりする番組です。
どうも、奏でる細胞のタツです。今回は、絵本研究家の錦恵美子先生をゲストに招いて番組を行います。
福音館書店社外コースとして、多くの世代に絵本の大切さと楽しさを広める活動をされてきました。
近年、体感されるまで、新潟大学や新潟県立大学で、講師として多くの生徒に絵本の教育的価値を講義形式で伝えられてきました。
今回もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
10分絵本という新コーナー、第1回は科学を楽しむために、続いて第2回では子育てを楽しむためにということで非常に価値ある話をしていただきました。
今回は皆さんお待ちかね。第3回、想像力を育むために。今はAIの時代と言われます。
AIの時代、もう想像力は必要ないのでしょうか。いや違います。
AIに人間が勝てるもの、それがですね、想像力だと思うんですね。
科学をするにも人間関係にも想像力ってとても大事じゃないですか。
でも想像力ってどうやったら育てるかわからないんですよね。難しいんですよ。
ということで、今回も10分で先生に解決していただきたいと思います。
世の中、皆さん悩んでおります。想像力はどうやって育んだらいいんでしょうね。
これがですね、大人になると想像力っていうのが著しく欠けてくるわけですよ。
あれもう欠けてきてますか。
現実を知ってしまうからです。
でも現実を知らない子供っていうのは果てしなく想像力が膨らむわけですよ。
それはやっぱり絵本をきっかけにそれを広がっていただきたいというか、
子供はどの子もみんな想像力を持っているわけです。
持っているんですね。
持っています。だけど何故か大人になると想像力はだんだんだんだん欠けてきますね。
どの大人も。
現実を知っているから、僕らは現実が知っていくとその想像力の世界が現実に埋めていかれて減っていくんですよね。
そうですね。その想像力についてとてもいいアレがあるんですけども、
絵本を読んでやると子供っていうのはこのグリとグラの話をちょっとしますね。
そうですね。第2回の子育てを楽しむためにというお話の最後で途中になった
このグリとグラのリズミカルなスタートというところが福音館書店で調べた結果があるそうなので
そのお話をしてもらった後にちょっと想像力を育むためにの答えをまた10分でお話ししていただこうと思います。よろしくお願いいたします。
はい。あのねこれのネズミのグリとグラは大きなカゴを持って森の奥へ出かけました。
僕らの名前はグリとグラ。この世で一番好きなのはお料理すること食べること。
グリッグラグリッグラ。でここのところをどこの家でもメロディーがあったんですね。
その家その家違っているのではないかというのでここを募集したんです。
そしたらちゃんと楽譜好きでね。いっぱい来たんですよ。
あの時300通くらい来たのかな。それを一冊の本にまとめたのがあるんですよ。
私もそれをちょっとピアノで片手で弾いたらもう本当にみんないろいろ違うわけ。
であのその中で共通したのが僕らの名前はグリとグラ。これね意外と多かったんですよ。
多いですね。うちもそれですね。
そうですか。この世で一番好きなのはってこうなるわけ。
グリッグラグリッグラってねもうここで親子でもすっかり歌うわけですよ。
歌っちゃいますね。
ここでこの次のページに行きますね。
でここのところが私面白かったのはその家の伝統というかずっとこう続くわけですよ。
リズムがあるわけですね。
作曲してる家があるわけですよ。
その作曲してるところが全部違うわけですよ。
でこが面白かったです。とっても。
それでこの絵本をやっぱりたっぷり楽しんでるっていう感じね。
ここねリズムつけちゃったらもう一回聞きたくなるんですよ。
そうですね。
だから子供持ってくるんですよね。
そう親子で歌いたいわけですよ。
お父さんとお母さんと歌いたいわけ子供は。
ここを歌うために持ってきてるんですよね。
持ってきてるわけですね。
だから絵本って本当にね面白くてその家その家の中の読み方もあるんだなとその時も思いました。
そうなんですね。やっぱここに音楽つけてくださいという指示も何にもないのに。
全然全然ない。
自然に各家庭は歌ってしまってるということはこれは作者さんが中川理恵子さんでしたっけ。
そうです。
中川理恵子さんがこれ多分歌っちゃうだろうなというもとに作ってるんですよね。
もちろんもちろん。中川理恵子さんは保育士なんですよ。
なるほど。
幼稚園の保育士さんでそれでつぶさに子供たちをずっと観察し続けてこのグリートグランのシリーズができたんです。
知ってるわけですね。
ですから子供が何に喜ぶかを知ってるわけ。
子供がそういう創造力の翼を広げてるっていうことにすごくスイッチ入れるわけですよ。
これ歌歌ってるところは楽しいのわかるし前回しゃべったように子育てを楽しめるのもわかるんですけどこれがどう創造力につながるんですか。
これがですねある時この本を中村雅子さんってこの方も40年間保育士してて。
中村雅子さん。
絵本は友達っていう本をお書きになったんですけども私は大学でこれを教科書にしてるんですよ。
というのは子供たちが例えばグリートグランを読んであげた時にどういう反応を示したかって実践の書なんですよ。
でこういうとこでこうだこうだっていろいろ書いていろんな絵本で実践した中村さんの記録ですね。
それが絵が書いてある絵本は友達っていう一冊の本を私は教科書にしてて。
それで実際にその保育士になる学生たちが講義を受けてるわけですね。
現場に入った時に絵本を読んでやった時に自分が読んでやった時に中村さんと同じような反応を子供たちが示したかやっぱりちゃんとノートに書いておきなさい。
学生さん方は現場にというのは保育園に行って絵本を読んでそこで観察研究をしてるわけですね。
そういうことを記録として残してノートをね一冊作りなさいっていうことは言ってるんですけども。
それでこの中川家子さんは保育士ですから子供がどんなことに喜ぶか楽しがってるかっていうのを熟知してるわけですよ。
そうすると最初にお料理すること食べることグリとグラはこれが大好きで食べること子供は何だって食べること好きなんですよ。
それでグリとグラが森で大きな卵を発見するわけで。
さてこれを何にしようかって言った時にこのグリとグラはカステラに大きい大きいカステラにするわけですね。
森の中でカステラをフライパンで作るわけです。
森中においしい匂いが漂います。
そうするとたくさんの動物たちがクンクンっておいしい匂いがするけど何かな何かなってやってくるんですよ。
そうするとライオンさんもそれからハリネズミさんもリースさんもワニさんもヘビさんまでもがやってきてそれで今か今かと出来上がるのを待って。
グリとグラはケチじゃないよグリとグラみんなにこれを振る舞うわけです。
それでここで中村雅子さんがこの絵本を読んでやった時に4歳の女の子の春子ちゃんという子がですね給食を食べて歯を磨いてきてみんなで寝てそこで保育士の中村さんはグリとグラを読んでやりました。
それでおしまいになったら春子ちゃんという子が歯を磨いてこなくちゃって言ったそうです。
つまりこれを読んだから食べたら自分も食べた気になって歯を磨かなきゃいけない。
それで動物たちと一緒にどっか切り株かなんかに座ってですよ。
あの春子ちゃんの想像力はもうここで全部伝わりましたよ僕。
子どもたちはこの絵本という世界に入って現実世界に戻って絵本の世界に入って現実世界に戻るということで
絵本という世界と自分の現実世界を行ったり来たりする。
つまりワールドトリップをする頭の切り替えが覚えるってことはこれが想像力。
外国に行く、宇宙へ行く、細胞の世界の中に入る、超動物たちの世界の中に入る、お母さんの気持ちを考える。
全部想像力につながる入り口が絵本にあるってことですか。
そうなんです。
それでね、ここにみんなライオンとかそれからワニさんとかグリとグラと一緒に自分も食べたんですよ。
あー美味しかったって春子ちゃんは思ったに違いない。
そしたら食べ魚、歯を磨きに行かなきゃ。
それで春子ちゃんは歯を磨いて口をくっついてそれでお布団で履いてお昼寝したそうです。
なるほど。そうすると最初のリズムのところはこの絵本というもう一つの世界に入り込む入り口として誘っているんですか。
そうですね。でもそこから楽しい気分になるわけです。
僕らの名前はグリとグラですからね。
そうしてどんどん森の奥に行くわけですよ。
グリとグラと一緒に。
そしたら春子ちゃんももうすっかりなんと大きな卵だろうってどうしようこれをどんな風にしたらいいかなって思ったに違いない。
それで今度グリとグラがカステラにしようって言って大きなフランパンでみんなで食べた。
春子ちゃんもすっかりみんなと一緒にね多分おしゃべりしたりしてグリとグラおいしいねなんて言って食べたに違いない。
で歯を磨きに行ったそうです。
歯を磨きに行くっていうところが天才ですね。
もうその世界にいくら入り込めるかっていうのはこの想像力があふれすぎちゃってもう素晴らしい才能ですね。
だからそういうね現実と絵本の世界行ったり来たりできるその年齢の時に読んでやってほしいと私思うんです。
もう分からなくなるぐらいの時に読めば読むほどこの本の世界と今の世界がつながっていって幸せな気持ちになってくる。
そしてしかも想像力がどこまでもね。
ここで一緒に食べたグリとグラとはもう友達ですよ。
これ友達ももう増えてるわけですね。
もう幼稚園に行く前から友達が増えてて次に現れた友達が同じようにあのグリとグラの友達と同じじゃないかというぐらいに受け入れる準備ができるということです。
そういうね子供がだからあの絵本を読んでもらう時にその想像力が果てしなくつながっていくわけですよ。
果てしなくこの読めば読むほど果てしなく想像力が広がっていろんな絵本の世界を旅できるわけですね。