ゲスト: 国際登壇多数 プログラミング言語 Ruby 開発者 まつもと ゆきひろ プログラミング言語Rubyの創始者。一般財団法人Rubyアソシエーション理事長、株式会社ZOZOやLinkers株式会社など複数社で技術顧問などを務めている。オープンソース、エンジニアのコミュニティ形成などを通じて、国内外のエンジニアの能力向上やモチベーションアップなどに貢献している。島根県松江市在住で、Ruby開発の功績から2009年に同市の名誉市民にも選ばれ、2012年には内閣府より「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」の一人に選ばれている。通称は「Matz (マッツ)」 https://x.com/yukihiro_matz
概要: 2024年のクリスマスイブ、スペシャルゲストとして世界的に使われているプログラミング言語Ruby開発者のまつもとゆきひろさんに来ていただきました!!2024年ボスニアにて開催されたヨーロッパ最大のRubyカンファレンス「EuRuKo」に招待されていたまつもとさんにお時間を頂き、今回の収録をさせていただきました。 まつもとさんは海外移住経験は無いのですが、学生時代にキリスト教の宣教師をしていた時のアメリカ人同僚とのやり取りで英語力が磨かれました。その時の経験から英語に対しての抵抗はなくなっており、その後趣味で作り始めたプログラミング言語Rubyについて、当時既に著名だった Dave Thomas から Ruby の本を書きたいという連絡が(英語で)届き、その本の出版が Ruby が広まる最初のきっかけになりました。それから毎年海外でのカンファレンスも開催されるようになり、国際的にも積極的に活動されています。 英語についてパーフェクトである必要はない、そう考えれば可能性が大きく広がるのではないかとまつもとさんは語ります。世界の共通語は英語なので、英語を話さなければ閉ざされた世界になってしまい、それはとてももったいないことなのではないかとも語ります。また、聖書には「同じ国籍の者」という表現があり、生まれた国やパスポートは違うかもしれないがクリスチャンとして同じ信仰を持っているという意味なのだそうです。それはテクノロジー業界にも同じことが言えて、プログラミングが好き・Rubyが好きという点でコミュニケーションが取れたら友達になれるのではないか、と。Ruby はまつもとさんが欲しかった言語を作ったので、その言語が好きという人は自分と似た好みを持っており、国籍は関係なくそういう人たちとやりとりするのはとても楽しい、と感じているそうです。 最初は趣味で作り始めて、今では世界中で使われているプログラミング言語 Ruby。その Ruby の発展においてまつもとさんが英語を話せた、少なくとも英語に抵抗が無かったことは、間違いなく一つの成功要因になっているのではないでしょうか。逆に、海外の人とコミュニケーションを取らずに機会を逸してしまったものも無数に存在しているはずで、それは本当にもったいないことであり、その点で Ruby は世界的に成功した素晴らしい例なのではないでしょうか。 まつもとさん、本当に貴重なお話を聞かせていただきありがとうございました!後半は同じインタビューから専門的な内容を抜粋したとしたテックトークをお送りする予定です! Merry Christmas! リファレンス:
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