kaori kotobuki
引きこもり度合いで言ったらその時ほどではないですが、まあまあぼちぼち引きこもってますね。
基本家にいて仕事してます。本業も副業も完全フルリモートですね。
kai3
シックス・アパート自体が元々リモートワークに特化してる。
kaori kotobuki
そうですね。リモートワークに特化。
もともと外資系の会社で、本社のアメリカにいるチームとやり取りがあることもあって、
それって時差もあるから、ワークフロムホームがあったりとか、遅い時間にミーティングがあったりしたこともあったような会社だったので、
家で仕事するとか、そういうことが別にそんなにレアではなかった。
基本は出社する会社だったんですけど、2016年までは。
ですが、必要に応じてワークフロムホームができる体制ではあったのですが、
シックス・アパート最初2011年の東日本大震災の節電をきっかけに毎週水曜は家で。
夏季のみですけど、7、8、9月だけ毎週水曜は家で仕事しようっていうリモートワークを取り入れて、
その時に、当時はスラックじゃなかったんですけど、オンラインチャットツールとか、
オンラインでコミュニケーションする仕組みとか、あとはSaaS型のサービスとかでチケットとかタスク管理ができるツールとかを取り入れて、
リモートワーク環境を最初にがっつり取り入れたのは2011年から。
その流れがあったので、2016年の夏に当時の親会社から独立して、新しい体制を作る時にオフィスを引っ越して、
小さい、全社員は入れないサイズのオフィスに引っ越して、全社員リモートワーク。
かつ、オフィスの家賃が浮いた分を減資にして、全社員にリモートワーク手当を出して、みんな家から働くっていう働き方に切り替えたのが2016年夏。
それ以降は本当に毎日ほぼほぼ家でとか、あと当時からワーケーションで地方に行って、
地方の自治体の方とワークスタイル、これからのワークスタイル、リモートワークを中心で東京の仕事を地方からやるみたいなワークスタイルについてディスカッションするみたいな話をする出張ついでにそこで仕事をしてきたりみたいなことをやり始めたっていう感じですかね。
あとはあれですね。もともと2020年にオリンピックの予定だったじゃないですか。
kai3
そうですね。今考えれば懐かしい話です。
kaori kotobuki
今考えれば懐かしい話ですが、その1、2年前から東京都としては、その前回行われていたロンドンオリンピックの時に、
ロンドンに世界各地からアスリートも、アスリートをサポートする人も、あと観光客、オリンピックを見に来る人も、あとはいろんな資材とかもロンドン市内に集まると。
となると、ロンドンで日々日々働いている市民の方々が、今まで通り電車使ってたり車乗ってたりすると、ロンドンの交通が渋滞して大変なことになる。
だからロンドンでリモートワークを推奨して、それがうまくいったらしいんですね。
それを見習って、東京都も2020年のオリンピック期間にリモートワークを推奨しよう。テレワーク、リモートワークを推奨しようという活動があって、それに祝佐パートもちょっとお手伝いしてたりとか。
みたいなことをしてたら、そんなこんなリモートワークを始めて、リモートワークの情報発信とか自治体とリモートワークのディスカッションしたりとか、東京都とオリンピックのためのリモートワーク推進の活動を一緒にやっていきましょうって言ってるタイミングでコロナ禍が来て、ありとあらゆるところからリモートワークの相談が来てみたいな。
kaori kotobuki
2020年初頭に、ゴールデンウィーク前ぐらいにポプラ社の方から本の話が来て。
kai3
結構早いですね。だってコロナ禍が2020年。
kaori kotobuki
そうです。2020年の2月ぐらいにクルーズ船の話があったりとかして、3月ぐらいに小学校の臨時休校があって、そんなレベルなのってみんなビビったぐらいだった時の、もうその直後4月ぐらいに問い合わせが来て。
その後半年でフルスロットルで書きまくって、その年の11月に本を出したっていう感じで本当に2020年は怒涛の忙しさでした。
kai3
その頃ってまさにコロナ禍の中でのリモートワークだったじゃないですか。今までもちろん経験値があるから正直コロナ禍が来ても働き方変わらなかったと思うんですけど。
kaori kotobuki
私たちシックス・アパートのメンバーは大きくは変わらなかったです。
kai3
今改めて追いついてみて、引き続き多分会社の働き方は変わってないと思うんですけど、世の中的にどうですか。周りの会社がおそらくリモートワークになれたり、逆にリモートワーク疲れたって会社も結構出てきてると思うんですけど。
kaori kotobuki
そうですね、それってやっぱり二極化していて、コロナ禍をきっかけにフルリモートにしちゃいましたっていう会社もIT系の企業を中心に、あとは規模の小さい企業だと結構そういう会社が多いかなと思います。
あとはコロナ禍前から大手企業は働き方改革の一心で一つでリモートワークを推進してたんで、そういうところはコロナ禍をきっかけにさらに推進して出資者とハイブリッドだったりとかその企業によりますが、人ごとにとか部署ごとにとかもしくはハイブリッドワークとかそういうリモートも当たり前に前提として働き方に組み込まれてるっていう働き方をしてる大企業は増えてます。
あとIT系のスタートアップとかもフルリモートに振り切ってるところも多いけれど、とはいえコロナ禍で無理やりリモートワークになって何の準備もできてなくてだいぶ社内も混乱して、かつ業種的にもコロナで影響があったりとかしたところとかはやっぱり一旦元に戻そうみたいな感じで、コロナが落ち着いて出資者しやすくなったタイミングで出資者に戻すとかっていうところは増えてきてるかなと思うんです。
とはいえみんなZoomとかTeamsが当たり前に使えるようになったっていうのは今の働き方2019年とは違うなと思ってて。
例えば社外の方とミーティングする際に2019年までは会いに行くが基本だったじゃないですか。都内であれば。でも今だったら都内だったら都内で会ったとしてもお互い都内で行ける距離だったとしてもじゃあオンラインでやりますかっていう選択肢も当たり前に出てきますよね。
これコロナがなかったらもう数年遅かったのかもしれないなっていうふうには思うのでリモートワーク企業によってどれぐらい推進してるかの差はありますけどオンライン会議が当たり前になった。
当たり前の選択肢の一つになったっていうのは大きくこれまでと違いますし、あとリモートワークが当たり前リモートワークができるようになった企業がそれまでとは桁違いに増えたっていうのも大事な一歩かなと思ってます。
kai3
これは大きいですね。会議やるときにもうほぼ同列で扱いますもんね。
会議に行くかリモートワークかをどっち優先とかじゃなくてどっちにしますかっていうところから入れるようになってきたとは思いますね。
kaori kotobuki
もちろん業種にもよると思うんですけど。
もちろん業種とかミーティングの内容とかにもよると思うんですけど、オンラインは当たり前の選択肢にしたかったんですよね。
全員がリモートワークにするべきだって思ってるわけではもちろんなくって、その場にいないとできない仕事もいっぱいあると思うんですが、
オンラインで可能な選択肢はなるべくオンラインにしていくことでみんなが働きやすい社会ができたらいいなと。
私とかだと、自分の下の世代が働きやすい社会、自分の娘とかその世代とかが働きやすい社会になるためには、今まで通り毎日全員が出社しないと仕事にならないっていうのではなく、
リモートが可能な選択肢、リモートが可能な業務とかミーティングとかであればリモートが当たり前に選択肢として出る社会になってほしいなと思ってたんで、
それはコロナ禍で一部達成したっていうか、コロナ禍の良いところってあれなんですけど、良くないんですけど、一つそこは変わったかなというふうには思ってます。
kai3
そういうリモートワークが当たり前の選択肢になったことは、これすごくいいことだと思ってるんですけど、一方でやっぱりこうミーティング、リモートワークだとはかどらない問題もあるじゃないですか。
kaori kotobuki
そうですね。
kai3
そのあたりでどうします?月に1回しかもみんなで決まった日に集まるわけじゃないってことは、ミーティングはほぼほぼオンラインってことですよね?
kaori kotobuki
そうですね。ミーティング、社内のミーティングはほぼほぼオンラインですが、でも集まった方が、このリモートワーク大全の本にも書いたんですけど、リモートで選択肢が増えたんですよね。
だからリモートでやらなきゃいけないわけではないので、必要であればいつでも集まればいいと思うので、そこで例えば地方に住んでるとか足が悪いとか、あとは家族の問題や自分の問題で移動しにくいとかっていうときにリモートの選択肢が常にすぐそこにあるっていうのが望ましいかなと思ってて。
特に直接会って話した方が話が弾むとか、あとは顔合わせだとかブレストだとか、そういう会うべきタイミングはもちろんあると思うので、シックス・アパートも北海道とか遠くに住んでらっしゃる方も定期的に来てもらって集まる機会っていうのは作ってます。
kai3
そこが難しいところですよね。
基本的に集まる人が集まるでいいんだけど、必要がないけどたまたまいたら出てくるアイディアだったりとか、これが今ちょっとずつ削られていって、それって実は新しい企画だったり新しい仕事の生み出す、実は小さいけど大きな要素だった気が最近していて。
kai3
今こないだも知り合いとやってるプロジェクトがあるんですけど、それはオンラインでしかやってないんですけど、仲がいいから雑談っぽいんですよミーティングがほぼほぼ。
で、いつも半分ぐらい仕事なし残り半分雑談してると、その雑談の中からあれそれ結構面白いからそれ企画にしちゃえばいいんじゃないみたいな。
で、それはまだ仲がいいメンバーだからできてるんだけど、これが多分会社組織とかで入ってきたばかりの新人と、まだ新人持つこと慣れてない先輩みたいな時って、これはオンラインでは実現しないんだろうなみたいなところが、とはいえそれをオンラインでどうやるのって言ってオンラインで定期的につないでるのもなんかちょっと見張られてる感じでちゃうし、
一時期ちょっと流行ってたボードゲームっぽいコミュニケーションスタイルもあったわけじゃないですか。でもあれもなんかちょっとそんなにメジャーにならずにもうみんなも使ってない感じもあるので、
このただいるから生まれる、無駄にように見えて何かが生まれるきっかけっていうのをこの先どうするべきなのか、でももはやそれは効率として諦めてしまうべきなのか、最近僕はそこがすごい気になってますね。
kaori kotobuki
そうですね、確かにそうやってセレンディビティじゃないけれど、ここの場でいるから顔つき合わせてるからこそ、なんかちらっとその持ち物から話が広がったりとかっていうのはオンラインでは生まれにくいっていうのは本当にその通りだと思います。
だからこそ定期的に会う機会を作るとか、なんかなんていうのかな、そこでよしよし、オンラインの良さもあるけれど、会うことの良さは全く私たちも否定していない。私自身もそうですし、会うべき時はあったらいいと思うんですけど、
リポートっていう選択肢が増えたことで、なんかこう会わなくてもいいよねっていう機会が増えちゃって、だんだんと疎遠になっちゃうみたいな、そこのコミュニケーション設計っていうのは課題になってる企業は多いんだろうなって、今かえさんがおっしゃったこともそうだし、それをなんかこうじゃあ定期的に会うようにしよう。
で、それで解決するのか、毎日会うから何かが生まれるのか、だからその辺の差事加減っていうのは難しいですね。
kai3
そうですね。すごい悩ましいのが、リモートワークは確かに選択肢なんだけど、実は選択肢に見えて、本来あったものを失ってしまう可能性もある選択肢だなと思ってて。
そこが、どっちかでいいじゃんみたいな。例えば、今日外食にする、家で食べるぐらいの選択肢だとそんなに大きい違いはないんですけど、お金の違いぐらいはね。でもコミュニケーションスタイルでリモートと対面を同じようには実は全然扱えなくて、結構ばらつきのある選択肢だなと思ってて。
だからというより、僕は週5で来いっていう時代もちょっと違うと思うんで、できるだけリモートワークでそれを何とかしたいんだけど、それをどうすればいいんだろう。なんとなく着地点は週2で来い、週3で来いぐらいしか思いつかなくなっちゃってるんだけど。なんかそこをリモートで解決できる良い策はないかなって思うんですけどね。
kaori kotobuki
それって、やっぱりリアルで会うのに勝る体験っていうのはオンラインでは今は無理だと思いますし、例えばじゃあそれってVRヘッドセット被ってリアルに集まってるような雰囲気を出せば近づくのかって言ったら、
そうですね。VRで得られる体験がオンラインとリアルの間を多少は埋めてくれるかもしれないけど、その多少って本当に多少であって、リアルで得られる体験に近づくっていうのはまだまだ時間がかかると思うし、だからこそリアルの価値が高いと思うんですよね。
だから常にリモートでやる選択肢はありつつも必要な時は集まる。だから必要な時しか集まらないで本当にいいのかってその問題なんですよね。そこは確かに私たちも課題としているところで、定期的に集まる機会は作る。定期的に久しぶりに集まるからこそ雑談が盛り上がるってこともあるし、その間を埋めるものっていうのがオンラインじゃなくてソーシャルなんですよね。
それがうちの社内の場合ですとお互いにインスタをフォローしてたりとか、もちろん全員じゃないんですけど何人かインスタをフォローしてるとリアルで話すよりもインスタの方がその人の興味あることとか趣味とかそういうのをつぶやいてたりとか話してるのが伝わって、
その間編んでた毛糸の帽子めちゃくちゃ可愛いねとか、私も落語の趣味の話を向こうから振られたりとか、そういう感じでビジネスの仕事の話ばっかりになっちゃうのではなくて、雑談しましょうって言われて雑談するのでもなくて、プライベートのソーシャルをフォローできる関係性であればですけど、
関係性があるならば、そういうところからお互いの近況がうかがいしれて、久しぶりに会った時にこの間インスタに載っけてたあれめちゃくちゃ美味しそうだったねとか、あれいいねとかいう話が盛り上がるっていうのは社内ではあって、それであまり疎外感を感じなくて済んでるのは多分でもこれは長年積み重ねてきたコミュニケーションの結果であって、
それをゼロからすぐ作れるかっていうと、それはそれでハードルが高いと思うんですけど。
kai3
SNSってわかる気がしますね。全然会ってない、10年ぶりに会うんだけど、SNSで繋がってる人だと会ってもそんなに普段の行動を知ってるからそんなにわかんないし、何なら最近、剣道始めたんですか?みたいな話で盛り上がってできるっていう意味では、本当は関係者だけですよね。じゃあ会社員、同じ会社全員SNSに繋がれっていうのもちょっと難しいから。
kaori kotobuki
まあね、でも実際全員繋がってないですしね。リアルに至ってね。リアルに至って部署が違ったりとか、隣の部屋にいるとかフロアが違うとかで全然コンタクトのない同僚っていくらでもいるわけで、そういう意味ではリモートでソーシャルで繋がってお互いの近況が知れるっていうのもまあ程よい関係かなとは、それも程よい関係の1パターンかなとは思います。
kai3
いやちょっと思ったのが、結局今リモートワークうまくできてる人って昔社会人経験があるとか、働き方わかってるからいけるってあるじゃないですか。
だから若い人不利かなと思ってるんだけど、今の気でちょっと思ったのは若い人は一方でサブアカにめっちゃ慣れてるじゃないですか。
そうですね。
SNS使い分けみたいな。だからもう会社の中で会社用のSNSとかがもしこの後普及することがあったとしたら、なんか若い人はそれでなんか回せちゃう気がしますね。
そうなのかもしれない。
みんな今繋がりたくないんだけど会社内だったらこんぐらい見せていいよみたいな見せ方をして、そのぐらいの距離感で全然知らない部署の人なんだけど、なんかやたら気になるソーシャルを上げてくるみたいなものが会社内SNSとかで。
ですね。
そこから繋がるとかはちょっとリアルの偶発に近いものがそれにもしかしたら生まれるかもしれないですね。
kaori kotobuki
たとえば今新入社員とか大学生とか春から○○大生っていうハッシュタグとか春から○○社みたいなそういうハッシュタグが生まれてるじゃないですか。
kaori kotobuki
そんな感じで新しく会社や組織に入っていこうとする人たちが自発的にそこで繋がろうとする動きっていうのが見えてるので、それはたぶん彼らが主導でやってるのか。
人事がやらしてるのかわからないですけど、でもそういうふうに最初にソーシャルとかで個人的なアカウントで繋がっておくっていうことでお互いの人となりって、またリアルで顔を合わせるよりも見えやすいのかもしれない。
仕事の場にいたとこからって話さなければ話さないわけで。
あとちょっと違う目線の話をすると、同僚との雑談的なコミュニケーションは多分インスタでやりとりしてる方がもしかしたら多いかもしれないっていうのが個人的なあれなんですけど。
逆にリモートになったことで、同僚と社外の人との距離感の違いがほとんどなくなったので、特にコロナ禍の最初の方とかメッセンジャーで他社の人と話してることの方がずっと多かったような気がします。
オフィスにいると、毎日オフィスに集まってると、オフィスにどっしりお尻に根が生えて自分のデスクから動かない、その周囲数メートルの人としかコミュニケーションしないけれど、リモートになったことでコミュニケーションする相手の幅がめちゃくちゃ増えて、社外の人とも気軽にコミュニケーション取るっていう。
それはもしかしたら私が広報で、社外の広報との連携が多かったり、あとコミュニティ活動とかで社外の人とやり取りする機会が多かったっていうポジションによるものもあるかもしれないんですけれど、私としては社外との人のコミュニケーションが増えて、そこからむしろ社内からは出てこない新しいアイディアとか、
御社そうやってるんだみたいなヒントをもらえたりとかしたっていうプラスを得られたリモートのおかげでっていう体験はありましたね。
kai3
リモートにすることで社外と社内が割と対等に同じ考えのコミュニケーションできる。
それは確かにある。
うすださんどうですか。一番オフィスに近い働き方したい気がするんですけど、この3人の中では。
僕はもう完全にフリーランスだから、フリーランスというか場所のないところで働いてるし、壽さんは言うてもオフィスはちゃんとあって、何回か集まるミーティングの機会とかもちゃんとある。
どっちかというとうすださんはオフィス主体の働き方が気がするんですけど、そうでもないです。リモートワークについて思うところみたいなところで言うと。
うすだ
もう本当に業務委託とかバラバラに入ってるんで、もうそういう意味では仕事だけちゃんとしてくれればいいっていう関係性にして。
kai3
僕それもでも割り切りであるなと思うんですよね。
うすだ
そうなりましたね。
kaori kotobuki
それ確かにリモートでコミュニケーションが希薄になったりしませんかっていう話もちろんあるんですけど、今のうすださんみたいに。
確かにセレンディビティで新しいヒントが得られたりみたいなこともあるけど、業務によっては結構ビジネスライクにやるべきことをやってくれてればいいよっていう仕事もあって。
そういう仕事においては、コミュニケーションが多くてもちゃんとオンラインでテキストできちんとニュアンスを伝えてコミュニケーションしきれるのであれば、結構ある程度の業務はできるのではっていう気もします。
うすだ
リモートとオフィスみたいな感じ。正直言うとオフィスに戻す感じがほぼないんですね。
だからあんまりそこが自分の中でテーマになってなくて、いかにリモートでやることをやってもらうかみたいな感じになりますよね。
kai3
割り切りもあると思ってて、リモートだとどうしても落ちるところはあるんだけど、もう落ちるところを無理してリモートで拾うのを諦めちゃうっていう技もあると思うんですよね。
うすだ
リモートへの期待値をバッサリ切ったというか、リモートでリアルを再現しなければいけない、さっきみたいに企画がどんどん湧いてくるような環境を作らなければいけないみたいなことっていうのは、作業する人と考える人って完全に分けたほうがいいのかなっていうふうに最近ちょっと思ってるんで。
リモートワークっていうテーマが結構ハマってないというか、リモートワークって多分そういうことなんだ、仕事の分業をどう考えるかみたいなことだと思ってて、なんでリアルで会わなきゃみたいな強迫観念みたいなのがだいぶなくなってきて、
もうリアル戻さなくていい人と、リアルでやるべきことをちゃんと決めないとなぁみたいな気持ちになってるんですよね。だからそこをそんなにライブ感とかリアル感みたいなのが必要な人とそうじゃない人をどうやって考えるかっていうの、結構そういう頭の使い方になってきてるかなって気がしますよね。
kai3
リモートワークは僕は選択肢が増えたようで、実は逆に言うとどれかを選択しなきゃいけない。やっぱりリモートワークだとどうやっても失われるものもあるし、でもオンラインだと負荷が、対面だと負荷が高すぎる問題もあるから。で、程よくやりたい人がハイブリッド。
うすだ
結局なんだかんだで通勤って無駄だっていうのがすごくあって、こっちに来てもらうほどでもないこと。来て、月1回、週1回来て意味があったって思ってもらえるような環境を作れたことであんまないかなっていうところも。
kai3
そこはでも業務と選択の問題気がするんですよね。
うすだ
それが無理矢理作るよりはリモートでこうやっていこうっていう方がいい場合もあるというか。
kai3
いい悪いというよりは完全にどれかを取るとどれかを捨てなきゃいけないみたいな働き方になってきていて、今までは選択肢がない分みんな当たり前の働き方で全部決まってたんだけど、リモートワークを優先するとどうしても失うところもあるし、得るものも大きいし、そこの配分なんでしょうねとは思うんですけどね。
うすだ
リモートワークでこうしないととかリモートワークであるべき姿みたいなのって割とやっぱその勤めてる会社とか自分の働き方で決めていくことかなっていうことで。
kai3
とはいえ理想のリモートワークはまだこの先にある気は僕はしてますけどね。今はまだ言うても技術だったりとかあとは文化とかの違いとかも大きすぎるので、コロナ禍が終わって一段落下に見えるんだけど実はもっと今までそのリモートワーク慣れてた人たち、リモートワークないけど働き方はしてた人たち、
社会人じゃなかったけどオンラインコミュニケーション慣れてる若者みたいなのが結局バラバラしてる感じがあるので、何かもうちょっとこの先に理想のリモートワーク追い求めていい気はするんだけど、今は少なくとも働き方とか会社のスタンスで100点満点は絶対にないみたいなやり方なのかなって。
うすだ
仕事を選ぶときも働き方から選ぶ人が増えているんだろうなという通勤したくないとか、週2だったら行ってもいいとかなんか自分もそういう考えになってきてるんで。
だからこの会社があってこういうカルチャーを醸成するために週何日来てほしいっていうことを決めたら、そこに乗れなかったら抜けるとか、なんかそういうイメージにどんどん近づいてる気がするんですよね。
kai3
まあこの辺りも時間による気はするんですけど、その反動もあるかなって気がしてて。リモートワークだから辛いって人もこれからちょっと増えてくるのかなって気もしますよね。
うすだ
そういう人はいっぱいいると思いますよ。
kaori kotobuki
特にコロナ禍とかは新入社員とかいきなりこう一人ぼっちで家で作業して、しかも家が新入社員の家だからちゃんとしたデスクもないし。
kai3
ネットも遅いし、スマホで何とかしてたのみたいなね。
kaori kotobuki
それで心を病んでしまう人もいるっていうのもあるので、一方でもちろんリモートのおかげで働けるようになったっていう人もいるのも事実。
なので、確かにリモートワーク今がベストな形ではないし、常に過渡期だとは思うんですよね。
ツールも変わっていく。コミュニケーションの基本仕方も変わっていく。
ダイバーシティー&インクルージョンの話の観点からも、いろんな地域に住んでいるとかいろんな事情を持っている人が働きやすいっていう意味でも、選択肢としてリモートワーク的なものが可能な業種であれば残っていくと思うんですけど、
一方でリモートだとつらい人が出社したときに、自分一人出社したとしても、他に同僚がいなかったら家がないみたいな、それオフィスで一人リモートと一緒じゃんっていう話になるので、そこは難しいんですけど。
kai3
いい悪いいろんな会社があるんだけど、多分社会全体としてはリモートワークのおかげで、今まで働けなかった人たちが働けるようになったり、地方の人が東京の会社で働くことができるようになってきているので、それはすごい良いことなんですけどね。
kaori kotobuki
そうなんですよね。私自身も中学生ぐらいのときに最初にパソコンに出会って、パソコン通信やって、オンラインでコミュニケーションしながら仕事ができて、リモートで働けるようになったらいいなって思って、20年かかったなって感じだったんですよ。
kai3
じゃあ、さらに20年かかるかもしれないですね。
kaori kotobuki
次のフェーズに行くには、VRのヘッドセットをかぶって、みんながリアルにここに集まってるけど、実体は全員家にいるみたいな、そういう働き方ができるのが20年後かもしれないし、5年後かもしれないけれど、それはどうなるかわからないけれど。
kaori kotobuki
そうですね。個人的には、今までよりも子育てしながら介護しながら、自分の都合でとか、というので働きやすくなった人が増えただろうし、このリモートワーク体制も完全にお問い合わせから本が出来上がるまで一回も会わずに作ったんですね。コロナ禍のピークだった時もあって。
かつ、ビバルディの仕事も副業でやってるから、私まだオスロにビバルディの仕事を始めてからは行ったこともないので、ビバルディのチームと彼らがたまに日本に来る時にたまに会ったりしますけど、完全フルリモートでできてる仕事っていっぱいあるので、リモートでやり切るっていう姿勢も大事だなっていうか、そういう仕事できてることもいっぱいあるわけで。
例えば部署が違ったりとか、フロアが違ったりしたら、別に会ってないで、メールだけで仕事してたことって社内でもいくらでもあったと思うんですよね。大きい会社だと。地方支店にいる人とか。だからリモートにいる人と顔を合わせなくても、メールや電話でコミュニケーションってコロナ禍前から当たり前にあったことで、それがもっと進んだっていうことが、何ていうのかな。
それがあるのを前提な働き方っていうのを考えていかなきゃいけないと。
kai3
僕一つ技術と慣習みたいなところで、ちょっとこれから変わると面白そうだなと思ってるのは、耳って。
kaori kotobuki
耳?
要は、今みんなイヤホンする時代になってるじゃないですか。とはいえバッテリーも限りがあるし、ずっとつけると疲れちゃうっていう問題があるんだけど、例えば今ファーウェイみたいに、眼鏡にスピーカーつくみたいな時代にできた時に、常に音をいつでも気軽に聞ける環境になった時に、どうしてもビデオ通話って書けますねみたいなしきたりがあるじゃないですか。
これが同棲中のカップルみたいな、いつもビデオチャットつなぎっぱなしみたいなライフスタイルになってきたとしたら、もうちょっと音声通話が気軽にできるような気がするんですよね。そういう文化が起きるかどうか分からないんだけど。
kai3
本当にスラックぐらいのノリで、今スラックはそういうことできるだけやろうとはしてると思うんだけど、やっぱりちょっとまだファードル高いんで、ハドルとかやるのって。
kaori kotobuki
ハドルしますねって声かけてやるではなくて、なんかもっと気軽につながってるみたいな。
kai3
そういうことがもうちょっと当たり前になってくると、もう少しその辺の雑談コミュニケーションみたいなものがもしかしたらリモートワークでも起きるのかなっていうなんとなくの期待が。
うすだ
技術の話なのかなって気がする。
kai3
技術と文化だと思います。その技術がどんなにできても。
うすだ
最近盛り上がってるのは、中東の人とかやたらと電話で話してないっていう話があるでしょ。
あれって本当に家族からかかってきたり、家族にちょっとでも時間があったら、なぜか音声通話する。なぜならそういう文化だからみたいな話があるらしくて。
確かにインド料理屋の人とかそういう人でも、歩きながらとかチャリ乗りだから、チャリ乗りは本来よくないんだけど、電話してる外国人ってすごい多いじゃない。
でもそれってなんでっていう。そういう文化だから。家族ってそういうもんだって思ってる。
でもそれは家族だからなんですけど、それが会社に入ってきて気軽に電話?通話?音声通話できる。
嬉しいのか嬉しくないのか結構微妙じゃないですか。
kai3
だからその文化次第だと思うんだけど、とはいえ今もうAirPodsとかしながら喋りながら歩く人も増えてきたじゃないですか。
kaori kotobuki
確かに。
kai3
音声で喋ることのハードルがだいぶ下がってきているというのと、これを国の問題にしているかわからないけど、日本人良くも悪くも周りがやってたらそれいいよねって取り入れちゃうところがあると思うので、
逆に変わりやすい国民性なのかなという気がするんですよね。なんとなくそれが普及してきたときに、それが当たり前ならいいかっていうことが起きてくるのかなって。
うすだ
IT界は非常に電話を嫌う傾向ってあるじゃないですか。
kaori kotobuki
たとえばそういうのをAIとかがエージェントみたいな感じになってやってくれたらいいなというのもありつつ、じゃあそんなにAIに情報を渡していいのかなという問題もあって、そこがすごく難しいところだなって。
自分でステータスちょいちょい変えますかって言ったら、そんなめんどくさいことやってらんないと思うんですよね。絶対やらない。
で、じゃあなんかデジタルにやらせるかっていうとそのプライバシーの問題もあるしっていう感じで、そう難しい。でもオフィスにいたってね、なんか話しかけられない雰囲気の人もいたし、話しかけやすい雰囲気の人もいたし。
kai3
ワンアクションでできることだったらやる気はするんですけどね。それこそなんかパソコンのなんかここを叩くとか、何かを叩くとか、眼鏡になんかついてるからこれを押したら集中モードみたいな。
そういうパソコンをわざわざ動かすをもう少し離れられるともうちょっとやるのかなという気もするんですけど。
kaori kotobuki
そうですね。なんかこうガッチャンみたいなスイッチがあるとか、すごいわかりやすいといいなっていうふうな気はします。結構ね、パソコンの操作って私たちみたいに慣れていてもミュートになってなかったやべみたいなことってあるじゃないですか。
ありますね。全然ありますね。
全然ありますよね。オンライン会議中とかに百種みたいなことしちゃったときに、ミュートにしてないままくしゃみしちゃってごめんなさいみたいなことって絶対あると思うので。
それがね、デジタルってやっぱ触った感じがないので、オンなのかオフなのか、今ミュートなのかどうなのかってわかりにくいから。
ミュートボタンがあるとか、話しかけていい、よくないボタンがあるとか。でもそんなことやってたら机がどれだけ広くても足りないし。
そこはね、ハードウェアで解決するのかソフトウェアで解決するのかわかんないですけど。
kai3
テクノロジープラス、テクノロジーはみんなが使いやすいUIとかUXを含めてなんですけど、それをみんながちゃんと使ってくれるような文化まで持っていかないと結局意味がないので。
kaori kotobuki
で、文化がなかったら誰も使わないので。あとなんかタイムズっていうスラッグに文法みたいな感じで自分のタイムズっていう場所を作って、
自分のつぶやきとかを気楽に書いて、社内ソーシャルメディアみたいな、社内自分ツイッターみたいな。
あれで気楽に話しかけていいよみたいな。今この辺困ってるなみたいな。今日ランチ美味しかったみたいなことを気軽に書けるけど、
じゃあそれに話しかけるかって言われると話しかけやすい文化の人も、話しかけやすい人もいるけどなんか寂しい感じになっちゃったりするところもあって、
その文化の情勢はリモートだとか何だとかっていう全然以前の問題で。
kai3
そもそもキャラクターですもんね。テキストが得意な人と喋りが得意な人と。
kaori kotobuki
会社のカラーとかもあるし、そこは難しい。会社ごとにもあるし人ごとにもあるし、一筋縄にはいかないですね。
kai3
リモートワークはまだまだ、期待の方が大きいと思うんですが、いいことにはなったしリモートワークのおかげで。
ちょっとその課題を意識しながら、新しいリモートワークネタあったらまた定期的にやるかもしれません。
その時はまたぜひご参加ください。
kaori kotobuki
ありがとうございます。