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kai3
うすだです。かいです。
うすだ
薄田さん、CSお疲れ様でした。お疲れ様でした。
kai3
CS何年ぶりの取材でした、今回。
うすだ
多分6年ぶりぐらいですね。
kai3
今回何目的で行ったんですか、狙いとしては。
うすだ
何目的と言われると難しいんですけど、
CS、昔は家電商って言われて、世界最大の家電商みたいな感じで言われてたんですけど、
最近はもう車もあれば、PCもあれば、当然家電もあれば、
いろんなGoogleとかみたいな大手のサービス系もあって、
今年とかだとデルタコークとか、本当に何でもありの商って。
で、じゃあこの何でもありの商って何なんだろうっていうのは、
昔は僕は家電系というか、テレビとかを中心に見たんですけど、
今回は割とフラットに、CSってどうなってるんだろうっていうのを見に行こうかなと思って、
kai3
視察的な気分で行ったんですよ、割と。
僕も何年前、10年ぐらい前とかに行ってたんですけど、
CSって元々はコンシューマーエレクトニックショーと言われていたものが、
ファミコン通信がファミ通になったみたいな、近いノリだと思うんですけど、
それちょっと話戻すんですけど、僕が行ってた時、10年ぐらい前は、
僕も当時カテゴリーをないまま行ってたので、
令和の時代になって久々にブロードバンドというキーワードを手掛かりに取材すると、
何見ていいか全然わかんないんですよね。
だから当時携帯とかAVが羨ましくて、携帯だと携帯の形から取材できるじゃないですか。
でもブロードバンドってどれがネット繋がってるかわかんないんで、
全部見なきゃいけなくて、
僕はカテゴリー特化型の場合は羨ましいのがカテゴリーなんですけど、
そういう意味では今回それに近いですよね。
うすだ
全部見に行かなきゃいけないから。
全部見に行かなければって、実際には行けないじゃないですか。
そうすると割と事前準備って結構重要じゃないですか。
これ見に行くとか、あれ見に行こうとか。
そういうのを怠ると結構大変だなって。
kai3
規模がちょっととんでもないですからね。
僕らが一番よく行くイベント会場で一番大きいのがビッグサイト。
でもあれもバラバラになってるんで、
多分一箇所で一番でかいのはマックハリメッセがでかいと思うんですけど、
あれの何倍くらい?数倍じゃ聞かないくらいですね。
うすだ
メインの会場で2倍3倍くらいあって、
さらに周辺のホテル、また別のホテルみたいなところでもう一個ビッグサイトがあって、
さらにその周辺のホテルでいろいろ散発的にイベントをやってるみたいな感じですよね。
kai3
昔よりもメーカーとかが会場にはブース出してるか出してないかぐらいなんだけど、
周りのホテル借り切ってイベントやるとかが増えてますもんね。
うすだ
めちゃくちゃ増えてますね。
kai3
あれやられると移動時間がね、もうあれじゃないですか。
街の規模が違うんじゃないですか。
街の規模が違うんじゃないですか。
僕のイメージ初めて行った時、昔ファミコンのスーパーマリオとかで巨人の国みたいなステージがあるの分かります?
あの感覚じゃないですか、ラスベガス行くと。
何この1ブロックがめちゃめちゃでかいみたいな。
体力いりますよね、純粋に。
うすだ
移動が早いとどうしてもタクシーとかなんやけど、時間通りに来ないじゃないですか、当たり前ですけど。
kai3
日本と違いますからね。
うすだ
あと結構そういうのでストレスというか、回るの本当に大変。
だから事前準備なんですけど。
kai3
事前準備もしきれなくないですか、あれほどの規模になるともう。
うすだ
分かんないですよね。
こことこことここはマストみたいなの行って、そこを外さずになんとかやるとか。
プレスで入ると当然プレスデイとかプレスカンファレンスみたいなんで、大体のあたりはつけてそこで面白かったとか話題になっても
ちょっとブースに行ってとか話を聞くとかそういうのができるんですけど。
なんかあれですよね、大体一番中心のホールに大企業が出ていて、どうしても年ぶらのときにまずはそこを最初の日は見に行き、
それを見るだけでももう1日仕事。
kai3
で、終わって次の日やっと他のブース、他の建物とかに足を伸ばして。
そこも同じくらいの規模だからって言っても、毎日あれですよね、幕張メッセクラスのやつが毎回行くと入れ替わってるみたいですよね。
トルネコロダルフみたいに中のブースが入れ替わってるから。
まあきつい取材ですよね。これ行ったことある人はみんな分かると思うんですけど。
うすだ
でもね、本当に昔と違うのは結構ブース見てても分からないものが結構多くて。
昔の家電製品ってテレビです、85型です、4Kですみたいなスペックベースで書ける。
まあすごいですね。で、看板とかにワールドファーストとかラージェストみたいなのがあったじゃないですか。
今はもうそういうのほぼないですよね。
冷蔵庫と何かがつながってこういうお得な体験ができるみたいなことが書いてあるんだけど、それが果たして新しいのかどうかよく分からないんですよね、見てるだけじゃ。
kai3
確かに。
うすだ
つながってセンサーで人が入ってくるとこういうふうに反応する世界がここに実現されるのですみたいなブースになってて。
何だろう、ほんと全ての機器とサービスが割とつながってますよみたいな。
そろそろ実現しつつあると、ブース見てるだけでやりたいビジョンは分かるんだけど、何が新しいんだっけ、去年との違いは何だっけっていうのは結構分からなくて。
kai3
逆にだからそれ説明側からしてもつらいですよね。
うすだ
そうですね、だから説明に聞いても分からないですよ。
うすだ
さらに日本じゃないですか。
これ日本で組んのは当然分からないし、ジャパンで大体LGとかだとやってなかった、LGはやってるけど、サムソンとかほぼないんで、あれなんですけども。
何かこうまた日本にひもついた情報があるかっていうのは分からないし、説明員もそんなに詳しい人がいるかっていう。
なんでプレスカンファレンスとか出てると、ここが今年のテーマみたいなのを設定してくれるじゃないですか。
そのAIなんとかでこれができる、それがつながるみたいなテーマ設定してくれてると、これは新しいやつだよねみたいな話ができるんだけど、
そういうのを見ておかないと、何かもう話しても新しいよみたいなこと言われても本当かなっていうのが結構分からないですよね。
なんでね、ブースが結構つまんなかったですよ。
特に大手のブースは製品っていうよりも本当にビジョンの展示みたいになってるから、あんまりブースで得るものがないんですよね。
kai3
なるほどね。難しいですよね。
出す側としても昔は大きいテレビ出したら話題になったけど、そういう時代でもないし。
全然ないですね。
じゃあIoTだって言って、すごいハイテク冷蔵庫作っても見た目冷蔵庫だからストーリーされるし。
展示側も結構悩ましい時代ですね。
そんな中で何か面白かったやつとかあります?
うすだ
日本で話題になってるやつだとやっぱりソニーが車を作った。しかも結構本気だっていうので話題になってて。
最初プレスカンファレンスでソニーは出てたんですけど、お、車出てきたなと思って。
ソニー、いろいろイメージセンサーとかその他センサーとかいっぱい作ってるから、そういうのをショーケースとして作ったんだろうなと思ってたんですけど。
なんか車に詳しい人が結構あれ本気ですげーぜとか言い出して。
取材しましたっていうのがまだ書こうか、記事を書くかも決めてないぐらいの時でもいろいろ聞いてきて。
これすげーんだ、車側の人が結構騒いでて。
ソニーが車を作ったみたいな。
kai3
面白いですね。それ車じゃないとわかんないですもんね。
うすだ
そうなんですよね。僕は完全にテストベッド的なものだろうなと思ってたんだけど、結構本気の車が出てきたっていうのでざわついてて。
ソニーはね、話も聞ける、翌日で話聞けることになっても取材できて、それはすごい助かったかなっていう。
車そのものが作ってないんですよね。さすがにどっかから協力を得て。
そうですね、協力はもちろん、そういうふうに車自体を作るわけじゃなくて周辺のセンサーもそうだけど、
うすだ
ソニーが一番推してたのはこの室内の移動空間をソニーのエンターテインメント技術で埋められますよみたいな話。
今一番推したいところみたいな感じで、360度オーディオの技術を持っているからそれを使うと車室空間がすごい臨場感あるエンタメ空間になりますよみたいなのもできるし、
うすだ
もちろん部品も売れるし、ディスプレイ技術もたくさん持っているからディスプレイのショーケースにもなりますよみたいな。
そんなようなところが推しなんですよね。ただ車もちゃんと走るらしくて、今回走らせてくれてはいないんですけど、
本気のモノで、ブレンボのブレーキがちゃんとあって、車の人たちはそういう写真がバーッと出てきたところで興奮してるんですね。
kai3
車側の視線でレビューとか記事とかで上がってるんですか?あんまり見かけなかった。
うすだ
見かけなかった。僕の視界では。
車側の視点としては、モーターショーとかが出てくるプロトタイプと比べても精度がよく見えるみたいなところで興奮してる。
だから結構本気なんじゃないみたいな。それをどこまで本気なのか聞いてほしいみたいなことが結構話題になってて。
実際に聞いたら、少なくともソニーが車メーカーになるという計画があるわけではない。
kai3
でもそのぐらいの本気が見えるんですよね。出す時にはそのぐらいのクオリティに車を出してくるっていうことなのかな。
うすだ
これ製造はマグナシタイヤというところが、僕もあんまり知らないんですけど、
そういういろんなスープラとかの試作だか量産だかわからないですけども、開発共有をしているところらしいんですけども、
そういうところと組んでソニーがちゃんとそういう風にいろいろ仕様を決めてお願いするとこういうクオリティのものができてくる。
でもソニーの車って言って、ああいうものが出来上がってくるというのは知らないだけに驚きはしました。
kai3
面白いですね。ますます取材はやっぱり難しいですね。車のことがそこまで分かっていないと良さが見抜けないんですもんね。
うすだ
そうですね。
kai3
でもあれ一方で、本来車を作っていたはずのトヨタが、おや?街を作っていた。
うすだ
あれは最高でしたね。
最高だったんですか?
kai3
どの辺が良かったんですか?
うすだ
プレスカンファレンスでトヨタ社長がもう20分くらい、あれを説明するだけなんですよ。
これから街を作ります。これはスマートモビリティであり、その他いろんな家の機器と連携して、
モビリティと共に生きていく街を作って、そこをテストベッドにして、
スマートシティを、ないしはトヨタが考えたスマートモビリティを展開していきます。
という話を20分ちゃんとしてくれて、ブースもそのムービーがあって、ちょっとモビリティが紹介してあります。
すごく分かりやすいというか、メッセージ。
トヨタが考えているビジョンが一番分かりやすく出てきて、何が良いって、
さっき言ったみたいに、家電メーカーのブースに行くと、B2B向けのソリューション。
うすだ
あの辺の見せ方とかデザインの見せ方みたいな、すげー素晴らしくかっこいいんですけど、ずっとやってることなので。
kai3
新しさって見れば相変わらずすごいんだけど、そういう意味では昔の日本っぽいですね。
うすだ
AIソリューションってすごく便利になるみたいなのをやってるんですけど、それがどこまで新しいかいまいちよくわからなかったりするんですよ。
kai3
面白いですね。日本のものづくりは負けまくってるみたいなムーブメントがあるじゃないですか。
その一方でソニーとトヨタは全然落ちてないというか、いまだにトップであり続けられている数少ない日本企業とはいえ、それが世間に接近されていて面白いですね。
うすだ
細かい会社でも、ボッシュの自動車のソリューションとか、サンバイザーを液晶化なんかにして、
こういうやつじゃなくて、フロントガラスがサンバイザーになる、この領域だけがなるとか、すごい細かく面白いやつがあるんですけども、
全体感としてこの会社すげえみたいなのがそんなにないというか、ちょっと話題になっているのはデルタ航空のシステムとか。
kai3
日本に戻っちゃうんですけど、オムツとか面白かったですよね。
P&Gのパンパース。ついにそういうメーカーが、しかもCSに出てきたんだというところが。
うすだ
CSって大手が出す、大手のブースがあるLVCCという会場と、ちょっと小さいスタートアップとかベンチャー系が入るようなSANSという会場があって、
IoTでIoTオムツみたいなの、今回パンパースP&Gが出したんですけども、そういうのって割と今までってSANSの会場にあったもの。
それが割と今回P&Gを代表されるように、このLVCC大きな会場の方に普通に置いてあるというか、
この3、4年前だとスタートアップがこんな珍しいIoT製品を作りましたっていうのが結構ニュースになったんですけども、
うすだ
割とそれが大手のブースに行くと当たり前に並んでいるというか、こういうのやりますって言って、それをブランディングしてちゃんと売っていきますとか、
そういうのが多くなってきたなという印象がすげえありましたね。
kai3
そうでしょうね。ちょっと日本人だから日本B機種で見ている気はするんですけど、
今年のCSは意外に日本が面白かったなと、僕はなんとなく日本にいる立場から見ていて、
僕の中で意外に象徴的だったのが、ベストオブCSでCSが選ぶ各部門のショーみたいなところに、
日本の大手機器がほぼ入っていない中で、キーボードを作っているPFUとライブ配信機器を作ったローランドが入っていて、
kai3
どっちもすごい知っている人からしたら有名な大企業なんですけど、
いわゆるソニーとかパナソニックとか大手に比べたらそこまで知名度がないところが、
実は商品としては受賞していて、いわゆる日本で淡々とものづくりをやっている人たちの、
そこが今ここで評価されているというのが、
若干日本人美意見のところもありですが、日本のものづくりはまだまだおもろいんじゃないかというところがあって、
用途が明確でそれを磨いているというか、
ソニーとかトヨタはもうちょっと未来を描いているんだけど、
逆にローランドとPFUは決まったところに、尖ったところにライブ配信をやる人、
キーボードにひたすらパフォーマンスを求める人というところに特化して、
そこにものづくりし続けたら、それが世界でちゃんと評価されるというのが結構おもしろいなと思って。
うすだ
そうですね、それ確かにありますね。
そういう意味ではちょっと話としておもしろかったのが、
パナソニック、今回はこのBtoBソリューションがすごく多くて、
ブースもちょっとメッセージとしては伝わりづらかったんですよ。
kai3
もともとはいつも法人に振るっていう話だったとしていて、
うすだ
ただ家電を作らなくなると若者の認知が下がるらしいんですよ。
それはやっぱり問題視しているらしくて、
今回CSで津川社長とかは、やっぱり家電回帰じゃないけども、
必要な家電をちゃんと出していくみたいなことをちょっと考えているみたいなコメントを出していて、
やっぱり商品として物が出てくるって、
それだけでこの会社は何だってイメージさせるものがでかいっていうのは間違いなさそうだなという感じがあって、
お金を稼ぐBtoBはあってもいいんだけど、
家電、そういう製品がちゃんと出てくるって宣伝というか人々の認知にとってめちゃくちゃ重要らしいなって。
kai3
ソニーで言ったらカメラがあるし、スマートフォンがあるし、車があるし。
うすだ
この会社ってこれだよねとか、あるいはこの会社ってこういう会社だと思ったけど実はこれも作っているんだとか、
オーディオテクニカのスシマシーンみたいな感じで意外性があるみたいなのはそうなんですけど、
なんかやっぱりこの会社ってあれだよねとか、
そういうイメージさせるものっていうのは必要なんじゃないかみたいなコメントを出していて、
それは結構面白いというか、結構セスでの自分の戸惑いともリンクしているというか、
なんかわかるなっていう気がしたんですよね。
kai3
なるほど、でも悩ましいですね。
とはいえ、一般向けの家電ってワールドアイドルで作らないと勝負にならないところで、
どうしてもニッチ、オーランドとかニッチだから強いんだと思うんですけど、
そうやってブランドを取れるわけじゃなくて、好きな人のブランドになっちゃうし、