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家電ライターが語る家電最前線。進行役は、私、池澤彩香です。そして、今回の担当は、家電ライターの山下達也さん。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
さてさて、今回のテーマはカメラ自慢のスマホ最前線ということなんですが、こちらはリクエストが来ています。
50代男性ヒロさん。夜景や風景撮影がきれいなスマホカメラを知りたい、とのことです。リクエストありがとうございます。
はい。ちょうど最近ですね、スマホのカメラ史を変えるような製品が出てきたので、まずはこれを紹介させてください。
はい。今、iPhoneなんかでもかなり画質が良くなったなって感じているんですけど、それ以上にこれが来たみたいな製品がある。
そうなんです。今お話の出たiPhoneのようにですね、スマホのカメラは今複数のカメラを使って高画質化する方向に進化しているんです。iPhoneだと3つ。
あるスマホメーカーからは5つのカメラを搭載した製品が出ていますよね。そしてこれら複数のカメラで撮影した写真をAI技術などを駆使して合成し、1枚の美しい写真に出力するといったことをやっているんです。
はい。私もそのタイプのスマホをメインに使っています。
以前オーディオの話をさせていただいたときに、デジタル信号処理で高音質化することがブームになっているという話をしましたよね。
カメラでも同じことが起きていて、これを一般的にコンピューティショナルフォトといいます。合成して綺麗にするという感じですね。
確かにたまに違和感ある写真が撮れたりするんですよね。
そうなんです。
なんかボケがある写真とか特に、ストローまでボケちゃったりとか、グラスまでボケちゃったりとか。
色が妙に明るくなったりとか派手になったりしますよね。
東京で撮ったのにサンフランシスコみたいな空の色になったり。
それをちょっと不満に思っている人も少なからずいてですね、そういう人たちがこうじゃないカメラ欲しいと思っていたところに今回紹介するスマホをお見せしたいと思っています。
では早速教えてください。どんなものなんですか?
はい。先日ソフトバンクから発売されたライツフォン1という製品があります。
この製品はなんと1つのカメラしか搭載していません。
ただそのカメラの品質がめちゃくちゃ高いんです。
1つのカメラで3つ、4つ、5つのカメラと戦える商品ということで、今回はその凄さについて説明させてください。
これはもしかしてアノライカ?
そうです。
アノライカですよね。
ライツフォンという名前なんで、それで気が付く方もいると思うんですが、ライカというのはですね、このライツフォンという会社のブランドになります。
100年以上の歴史を持つドイツの名門カメラブランドですね。
このライカが初めて機能からデザインまで全てを全面監修した製品となります。
まずは実際にデザインを見ていただきましょうか。
見てみましょう。
ちょっと待ってくださいね。
はい、こんな感じになります。
美しい。美しいですね。
なんかライカのカメラってレトロ感があって、すごくミニマルなデザインっていうイメージがあるんですけど、結構そのイメージにのっとったデザインになっているかなとは思います。
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ちょっと私の私物のライカのカメラを持ってきたので、それと比べていただきたいんですが、よく似てますよね。
そうですね。すごくよく似てます。
なんかボディの色も黒で似てますし、縁の部分に銀色の部分があるっていうのも似てますし、ちゃんとトレードマークのロゴも赤く入っている。
細かいところだと側面にギザギザが入っているのが見えますか?
どこですか?
このボディの側面にギザギザが入っているんですよ。滑り止めみたいな形でこのあたりにギザギザが入っている。
入ってますね。入ってますね。
これがカメラのほうのレンズの周りについているローレットという滑り止めのデザインなんですよ。
本当だ。
こういう細かいところまでライカっぽくなっていて、他にもカメラのUIであったりとか、アクセサリーですね。
レンズキャップみたいなのもまさにカメラ用のものとほとんど同じデザインのものがついていて。
レンズキャップついてるんですか?
そうなんですよ。ちょっと面白いんですけど、使わないときはレンズに蓋をするんです。
じゃあ基本的にみんなスマホってカバーして使ってますけど、カバーなしでレンズキャップで使うみたいなのが意図されてる。
そうですね。ちなみに純正のスマホカバーも発売されていて、それをつけることで本体をがっちり守ることもできます。
こういうスマートフォン本体のデザインからUI、アクセサリーまで全面監修したというのが今回の特徴になります。
以前もライカが一部監修したスマホっていくつか出てたような気がするんですけど。
ファーウェイという会社から出ていた2016年ぐらいから出た製品からカメラをライカが監修するという形になっていて、
実際それでファーウェイのスマートフォンのカメラはものすごく画質が良くなって、ある時期は全スマホの中で一番画質が良いと言われるまで良くなったんですよ。
ところが昨今、オリシも米中の関係が緊張してしまいまして、ファーウェイのスマホがちょっと元気がない状態になっちゃってるんですよね。
ライカの方が自分たちの理想とする最高のカメラを搭載したスマホを作るためのパートナーを探してたんですよ。
そうしたところ、シャープさんと出会って、今はシャープと一緒にスマートフォンの素晴らしいカメラを作り込んでいるということをやっていて、
まさにこれが第一弾の世代になるという製品になります。
このカメラが実際どうすごいのかということなんですけども、いくつか説明できる要素があるんですね。
まずですね、スマートフォンのセンサー、カメラのセンサーですね。
1インチセンサーと呼べる通常のスマートフォンのカメラよりも一回り大きいものを乗っけています。
面積的には4倍以上の大きさになりますね。
カメラのセンサーが大きいと、より多くの光を取り込めるので、それだけで画質がぐんと上がるんですよ。
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一眼レフなんかは、このセンサーがめちゃくちゃ大きいことがやっぱり画質の良さに貢献しているので、
この製品はスマホ最大級のセンサーを乗っけることで、まず圧倒的な画質の確保をしています。
その上でですね、レンズもLeicaがちゃんと設計していてですね、
カメラの画質というのはセンサーとレンズに大きく依存するんですが、センサー、レンズ、双方とも最高峰のものが乗っていると。
もうほとんどカメラだと思います。
カメラの良さというのはビシビシ伝わってきたんですけど、
ソフトウェアの方もちゃんとシャープが入っているから、きちんとしたスマホとしての機能を果たせるようなものになっているんですか?
はい。スマホのソフトウェアとしてはきちんとしたものが乗っている上で、
カメラのソフトウェアについてはLeicaがかなり手を入れていてですね、
ライツルックスというですね、独自の画質モードを乗っけていて、
これ言葉で説明しにくいんですけど、Leicaで撮ったような味わいの写真になるんですよ。
特にですね、モノクロの描写がすごくかっこよくて、
その辺の街並みを撮っただけでも、なんかヨーロッパ?みたいな感じに見えるような写真になるので、
これはぜひお試しいただきたいですね。
このアプリだけ別に配信してくれっていうぐらいすごく面白いと思います。
へー、面白いですね。
でもLeicaといえばイメージとしては高額なカメラっていうイメージなんですけど、
気になるのはお値段の方ですよね。
はい。こちらのお値段はですね、ソフトバンク独占販売で、
187,920円となります。
ほー。ほー。
高いと思ったでしょ?
まあでもね、Leicaだから。
そうなんですよ。
Leicaの製品まともに買おうと思うと100万円近くなるものがほとんどなので、
それと比べたら安いというふうにですね、訓練されたLeicaファンは皆思ってます。
実際、今ちょうど発売されたばかりなんですけど収録してるときに、
どこのお店に行っても全く買えないそうです。
やっぱり訓練されたLeicaファンがコツって買ってるってことですね。
そうですね。
で、このRyze Phone 1、とてもお高い製品なんですが、
もう少しお手頃に手に入れたいという人に別の選択肢があります。
はい。え?うそ?
それがですね、シャープさんの方で発売されているAQUOS R6というモデルになります。
こちら、Ryze Phone 1の兄弟モデルという形になりまして、
ハードウェア構造全く一緒になってますね。
ただし、そのLeicaのデザインみたいなものがなくて、
シャープさんのこれまでのようなデザインの製品になって、
その代わりお安くなるという製品になります。
そして、実際こちらの方は借りることができたのでお持ちしています。
ちょっとご覧になってください。
はい。ちょっと手元に今あるんですけど、
確かにカメラの部分にLeicaっていう文字が入ってますね。
でもあれ?レンズの大きさが若干違いますかね?
同じなんですけど、ちょっとデザインが違うということで違って見えるんですよ。
なんかこっちのAQUOS R6の方が小さく見えますね。
実はこれデザインの妙で、Ryze Phone 1の方はサークルは大きいんですけど、
実はカメラ自体はその中に小さく入ってたりするんですよね。
そうなんですね。
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デザインで言うと圧倒的にLeicaデザインの方がかっこいい。
そうですよね。AQUOS R6の方はどちらかというと、
これまで通りのスマホというデザインですよね。
そうですね。これまで通りのAndroid Phoneみたいな感じ。
AQUOSっぽい感じのデザインになっているかな。
はい。ただ先ほどのRyze Luxは入っていないんですが、
カメラ自体のハードウェアは全く同じものなので、
撮れる写真はとても素晴らしいものになっています。
実際にちょっとサンプルを用意したので見ていただきましょう。
はい。
これがiPhoneで撮った写真です。
iPhoneもカメラが素晴らしいので本当に綺麗に撮れるんですけど、
ちょっと見比べるポイントを説明すると、
この青い空ですね。
先ほどカルフロニアの空のように見えるというふうにお話ししたんですが、
3つのカメラで撮った写真を上手に合成しすぎてですね、
微妙に不自然なんですよ。
これをR6だとこうなります。
へー。確かになんか目で見たままに近いかな。
そうなんですよ。正直ですね、派手な写真が欲しいという人には
iPhoneの方が綺麗に見えると思うんですけど、
自然な写真を撮りたいという人には僕はR6の方がいいと思いますね。
このiPhoneの写真とAQUOS R6の写真なんですが、
後ほどウェブページの方にもアップしたいと思うので、
気になる方はそちらをチェックしてみてください。
はい。ちょっと他にもいくつか見ていきましょうか。
いい写真どれも。
例えばこれ花の写真なんですけど、これがiPhoneで撮った写真なんですね。
真夏日で撮ったんで、本来だったらお花の周りとかが白飛びしちゃうんですけど、
iPhoneはこういうのを綺麗に調整して、くっきりと全部綺麗に撮れるんですけど、
こちらがR6になります。ちょっと色が飛んでるんですよね。
確かに。花びらの端っこの方が。
ただ見比べてほしいんですけど、真夏に撮った感じがするのってAQUOSの方じゃないですか。
確かに。
こういうストーリーみたいなものをきちんと伝えられるのは、やっぱR6なのかなというふうに思ってます。
例えばこれ、夕焼けの商店街を撮ったんですけど、iPhoneだと暗いところを盛り上げてくれるので、
情報量はものすごく多くなるんですけど、全然夕暮れって感じしないじゃないですか。
夕暮れではない。
でもこれがこういうふうになって、ちょっとレタッチしてあげるとこういうふうになるんです。
夕暮れですね。やっぱり暗がりみたいなところがちゃんと映るみたいな。
良かれと思ってやっているんですけど、コンピューティショナルフォトはやっぱり暗いところとか見にくいところを見えやすくしすぎちゃうんですよ。
それによって写真のストーリー性が壊れてしまうことが残念ながらあるんですね。
R6はそういうことがないというところがポイントになってくると思います。
ライツフォン1だとこれにさらにライカージが加わるので、ものすごくいい感じに仕上がるんですよね。
なるほど、確かに。
よくね、暗いところで撮った時が特にすごい変化が分かりやすい。
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そうですよね。
ただですね、普通のカメラでは撮れないようなシチュエーション、真っ暗なところではコンピューティショナルフォトの方がきれいに撮れるので、
これはもう本当使い分け好みの世界になってくるかなと思います。
確かに。全部搭載してほしい。
本当ですね。
本当ですね。
ひょっとしたら将来的に起こるのかもしれないんですけど。
背面全部カメラみたいな。
10個乗っけたり。
1インチセンサーがものすごくバッテリーを消費するので、起きるとしてもだいぶ先になるのかなというふうに思ってます。
なるほど。
でもね、夏場とかは特にこういう夕方に写真撮りたいみたいな需要も結構あると思うので、
そういう需要を満たせる商品だと思うので、興味がある方はぜひ挑戦してみてほしいなと思います。
作品撮りに興味のあるカメラマニアの人には絶対使ってほしいですね。
確かに。
カメラのすごさというのはすごい伝わってきたんですけど、スマホとしてはどうなんですか、これは。
ハイエンド価格ということもあってですね、普通のスマートフォンとしても1,900円になってます。
まずですね、6.6インチのUQLディスプレイ搭載します。
見てください、すごい大きくてきれいでしょ。
そうですね。
はい、その上でSoCというCPUみたいなものですね。
それもスナップドラゴン888というですね、他のメーカーのハイエンドモデルで使われているチップが載っています。
もちろん5Gにも対応しています。
そして先ほどカメラの消費電力が激しいという話をしたんですが、バッテリーがですね、5000mAhというですね、非常に大きなものを載せているので、
今回実は3日間ぐらいずっと使ってたんですけど、結局1回も充電せずにいけたので、長時間使えるという意味でも非常に便利です。
さらに防水防塵にも対応していて、かつ一番嬉しいのがですね、日本向けの製品ということで、お財布携帯にも対応しているんですよ。
なので非常におすすめの製品になっています。
そうですね。こちらはちなみに値段の方、先ほどね、ライカでびっくりしちゃいましたけど。
こちらがですね、ソフトバンクで13万円台、ドコモでは11万円台となっています。
あ、もう鍛えられちゃって、そのライカで。ちょっと安く感じてしまいますが。
ハイエンドモデルなんで十分に高いといえば高いんですけど、ライカと比べると安いですよね。
18万円でしたもんね、ライカの方。
でもライカの方もデザインもちろんUIからアプリまで開発しているので、5万円、6万円の価格差は僕は妥当だと言いたいですね。
お好みの方を選んでください。
なるほど、いやどうだろうな。私だったら多分どっち買うって言ったらライカの方買っちゃうか。
お金持ち。
いや、だってちょっとそうだな、やっぱデザイン面で言うか結構差があるもんな。
ちなみに基本スペックもハイエンド級なので、とても長く使える製品ですから、18万円、13万円、11万円でも決して後悔はしないんじゃないかなと思っています。
なるほど、カメラにこだわりたい人こそね、ぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。
今回はカメラ自慢のスマホ最前線をお送りしてきました。
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家電最前線の番組ツイッターや番組ホームページでも今回紹介した商品の写真などを載せています。
番組ホームページへのリンクはお聞きのポッドキャストアプリの番組概要欄にありますので、ぜひご覧ください。
そしてここで番組からリスナーの皆さんへのプレゼントのお知らせです。
8月のプレゼントは、シャープ85おすすめのPCスマホ用充電器の回でもご紹介したモバイルバッテリーにもなる充電器アンカーパワーコアフュージョン5000、3名の方にプレゼントします。
応募にはキーワードが必要です。
今回のキーワードはかき氷です。
お聞きのポッドキャストアプリの番組概要欄、または番組ホームページやツイッターのプレゼント応募リンクからご応募ください。
締め切りは9月15日水曜日です。
次回も家電ライターの山下達也さんが担当、モバイルモニター最前線をお送りします。お楽しみに。
山下さん、来週もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。