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kanitakoプレゼンツ
魚食系ラジオ
JUNK FISH!
カニ兵です。
ナトコです。
このラジオは、魚と食を笑って楽しもうコンセプトに、
かにたこコンビが魚食中心投稿をお届けいたします。
はーい。
ナトコさん、突然ですが、
はい。
アルゼンチアカエビって、
はい。
スーパーでめっちゃ見かけますけど、
見ますね。
謎多くないですか?
確かに、よくわかんない。
なんか、なんで海外から来てるのに、
うん。
生で食べられるの?
確かに。
刺身用で売ってるもんね。
天然物なのにメニューが並んでて、
確かに。
安い。他は高いのに。
ね。
ということで、今回は、
謎大きいアルゼンチアカエビに詳しい、
おだいらさんに来ていただきました。
おだいらさん、よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
はじめまして、おだいらです。
今日はよろしくお願いします。
はーい、今日はよろしくお願いします。
丁寧な挨拶いただきました。
丁寧に入っていただきました。
僕、はじめましてなんですけど、
はい。
カニさんが知人なんですよね?
僕は全職の歯磨き仲間なんですよ。
よくわかんない。
台本でそのまま、
お入れやすいんですかね?
歯磨きを、みんな休憩室でやってるんですけど、
歯磨き仲間いないな。
歯磨きしてる中でね、
なんかちょっと会話してる。
だいたい5、6人歯磨いてる。
歯磨いてる。
カニ仲間とかじゃないんですか?
僕はカニだったけど、
カニだったけど、
おだいらさんエビだった。
じゃあもうそういうことなんだ。
そういう仲間。
歯磨きじゃなくてカニドボボとか。
カニドボボとか。
エビドボボとか。
勝者、勝者ですよね。
あんまり気づかなかったですね、
あの時は。
その時は歯磨きしか共通でない?
めっちゃ趣味があるってこと言われてる。
フロアも一緒で、
島も隣だった。
近かった。
すごい近かったですね。
僕の方が入り口から遠いところに席があって、
その入り口のところに向かうときに、
ちょいちょいおだいらさんが僕をチラッチラッと見てきて、
アイコンタクトみたいなのがありましたけど。
何それ?
目が合う感じ。
全然喋ってないじゃん。
だからそんなに喋ってない。
ほとんど喋ってる。
目もお互い認識結構してる。
4,5年は半径4メートルくらい。
僕結構目立ってたんですよ。
会社で。
なんで?
いろんな人いじられてて。
めちゃくちゃ。
かわいいというか。
転生のいじられキャラが爆発。
めちゃくちゃいじられてたから、
おだいらさんすごい面白い人すぎて、
気にしてたみたいな感じの時間があったよ。
そんな関係性あるの?
わかりました。
大丈夫か。
それに関してはよくわかってないんですけども、
簡単ですが、
カニさんからおだいらさんの説明をいただきます。
ご紹介をさせていただきます。
おだいらももさんです。
名前も変わってますね。
ももはりかにももさんですね。
誕生日は3月6日なので、
それだけの理由です。
1979年3月3日を生まれ、
43歳の方です。
カニさんと年上は結構先輩ですよね。
僕は中途採用だったので、
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新卒で入ってないので、
会社に入った時はカニさんがいたという。
僕の方が先に入ってるのか。
吉本で言うと先輩みたいな。
いやいやいや。
全然業界の中で言うけど。
失礼しました。
経歴を遡りますと、
おだいらさんは大学を卒業し、
しばらくしてからアルゼンチンに単身を渡り、
スペイン語の語学学校に通いながら、
水産会社でアルバイトとして働き、
エビ、イカ、メロなど水産物の検品の手伝いや、
イカ釣り船の通訳などをご経験。
その後日本へ帰国し水産商社へ就職。
途中また別の水産商社への転職を得ながら、
去年2021年サラリーマンを辞めて独立。
貿易会社タンゴネロを立ち上げ、
主にアルゼンチン赤エビなど、
南米の水産品を販売されている方でございます。
スペイン語ペラペラで南米の水産品のプロに、
今回アルゼンチン赤エビの話を聞くためだけに来ていただいた。
リアルでご速労いただいております。
ありがとうございます。
あらためてですけど、
こんなすごい経歴の小平さんに来ていただいて、
何を話すかと言いますということで、
カニさんから今回のコーナータイトルお願いします。
お願いします。
アルゼンチン赤エビはなぜ安い?教えてください。
オラー。
スペイン語合ってるのか。
後でBGM入れていい感じになります。
カニさんコーナー概要を説明いただけますか。
世界で最も安いと言っても過言ではない、
生食用のエビであるアルゼンチン赤エビについて、
たくさん消費しているわりに知らないのではないかということで、
その道のプロである小平さんに来ていただいて、
いろいろと伺うかいでございます。
知りたいね。
アルゼンチン赤エビは今回、
このラジオを聞いたらアルゼンチン赤エビの、
プロに何回もあるんだけど、
マニアになれる。
アルゼンチン赤エビ特集ってなくない?
世界初かもしれない。
特集しないといけないよね。
音声メディア史上初かも。
僕ら食ってるし、売ってるわけですから。
みんな全員知ってるけど、
よくは全員知らない。
よく知らない。
なんか分かんないけど美味しいでかいエビだよねみたいな感じで、
変な存在ですよね。
確かにね。
アルゼンチン赤エビって知ってる人は結構いない気がする。
でも最近はもう、
いろいろエビの名前をざっくり、
ボタンエビとか言えないっていうのがあったりする。
昔はボタンエビって言われてた。
海鮮寿司とかって言われてた。
太陽魚的な。
みんなその時はしっぽ見ればわかるとか。
それも面白い話だね。
怪しい話ですね。
そうなんですけど。
今ではさすがにボタンエビで売る人はいないですね。
スーパーでもアルゼンチン、アルゼンチン、
ラベルにも書いてある。
だいぶみんなアルゼンチンって言ったら。
アルゼンチンだったりアルチンだったり。
アルチンって言うの?
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アルピンって言う人よ。
アルゼンチンのピンクみたいな。
真っ赤じゃないか。
僕アルピンあんま好きじゃないですけど。
呼び名として。
なんでだろう。
ホルモンちょっと怖いな。
アルチンは結構僕言います。
消費者というか、
僕もその会社でアルピン、アルチンを扱ったりしてるんですけど、
食品の会社でも試食会出すと、
アルゼンチンアカビって知らない人の方が。
生食できるスーパーで見る結構安いエビって言うとわかるんですけど、
アルゼンチンアカビって知らない。
業界の認知とちょっとギャップがあるのかもって気がして。
だから流行らないんですかね。
あれ?流行ってる?
流行ってますよ。
流行ってる。
非常に流行ってる。
流行ってると思いますよ。
流行ってるけどなんかアルゼンチンは。
市民権はないですよね。
なんか安いから食べてる感じ。
大事に知られてないかも。
確かにね。
僕はだから応援してるんですよね、アルゼンチン。
アルゼンチンにお世話になってしまって。
今日本当に呼んでいただいたのも、みんなアルゼンチン好きになって優先的に食べてもらいたいなって思いがあります。
伝道師として。
今日ちょっとトークテーマいくつか用意してもらったんで。
ど真ん中のことをまず最初に。
アルゼンチンアカビってなんでこんな安いんですかね。
これまず最大にして永遠の謎と呼ぶ。
基本的には非常にわかりにくい。
なぜかというと、
例えば似てるアルゼンチンのエビの特徴っていうのが、
かねて知らない生の時点で殻も身も赤いじゃないですか。
それで生で食べられる。
天然ですね。
それでお寿司にすごい使いやすい。
しっぽも赤いし。
そういうエビって結構少なくて、ボナエビとか。
甘エビ。
一部モグザンビークのエビとか近いものがあるんですけど、
それの大量に安く入ってくるという意味では、
アルゼンチンのエビっていうのは1匹1匹もサイズも大きい。
非常に使いやすいのはあるんですけど。
たくさん採れるんですね。
年間2、30万トンくらい?
20万トンくらい。
ちなみに15年前くらいまでは、
4万トン採れれば放尿と言われる。
5倍?
1匹に爆発します。
取り巻くって船は増えたんですか?
搬入が増えたんですか?
船がまず、アルゼンチンの特徴が、
話がぶれちゃって申し訳ないですが、
一応寿命が13ヶ月と言われて、
1年で大きくなるんですよ。
そんなにあんなに大きさになるんですか?
だんだんアルゼンチンも爆収したというか、
最初は取れだしたらみんなで取って、
なくなっちゃったと。
そんなこともあったんですか?
最初は取ったものがちゃんと出るようになった。
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取ったらいなくなっちゃったというのがあるんですけど、
どの辺で育ってどの辺に漁群が動くっていうのを、
だんだんみんなで管理しだして。
そんなことしてるんですか?
2ヶ月とか待ったりすると、
同じエビの数で重量は倍になるじゃないですか。
でかくなることもあるんですね。
何グラムのエビが2、3ヶ月すれば倍の大きさになれば、
同じ数取っても重量は増える。
それで管理を、漁学エビを区切り始めてやった。
いつぐらい?10年前とか?
そうです。
そうしてる間に漁盤は1個増えたんですよね。
限られた湾があるんですよ。
その中だけで海流してると言われたんですけど、
それが外の海にも取れるところがあるよと言って、
そこを管理をしだしたら取れるようになって、
どんどん増えていったんです。
全然知らなかった。
面白い。
もう1つは2010年くらいから、
アルゼンチン通常スーパーに売ってるやつっていうのは、
船の上で凍結した鮮度比ってやつなんですけど、
船の上で箱まで詰め込んで凍結する、
それがスーパーで頭ついたものを売ってるエビは、
それが中心なんですけど、
逆に海天寿司とかで売ってるような寿司ネタ、
あっちは陸投品っていう別の船を取った原料を
メインに使ったエビです。
頭がちょっと鮮度的に少し悪くなるから、
頭を落として開く。
船の上に凍結する機械がない船が取ってきたものを、
陸の工場で凍結するんですね。
アルゼンチンに時間が経つと首がグラグラになっちゃうんで、
全部陸の工場で頭を取って固めれば、
ウンチンとかが節約にもなる。
4割強くらい頭なんですよね。
それを取って、
それをアジアの工場で注目して、
主に海天寿司で販売される。
2010年以降の11年間、
そのくらいがどんどん増えてきたんです。
多いですね。
それが増えたっていう。
そうなんだ。
それまでは管理ができなくて、
陸で凍らせるんだけど、
船が最初の方に取ったやつと、
後の方に取ったやつの鮮度が違う。
そこが信頼関係ないと、
腐った指も混ざってる可能性がある。
なかなか寿司のためには使えなかったんですけど、
だんだん日本の人が指導したり。
それ日本人が指導するんですか?
寿司ネタに関しては、
日本人とムニャムニャ引きして、
信頼関係というか、
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それが一般的に広まった。
それが多いところですね。
安い話から少しずれますけど、
アルゼンチャーナビって言って、
アルゼンチャーナビって一番買ってるわけではないですよね?
日本は正直4番目。
3番目から4番目。
めちゃくちゃ買ってる。
確かに確かに。
ダントツ一番がスペインですよね。
次がイタリア。
スペインだけはダントツです。
イタリアと中国と日本が近い。
イタリアの方が多いのが多いですかね。
中国は買うときはめちゃくちゃ買う。
中国の人は買わないときは買わない。
スペインが買うのはパエリア?
意外にパエリアはスペインはどこでも食べていない。
そうなんですか?
パエリアって日本でも…
でっかいフライパンでみんな日常食で食べてる?
もちろんみんな知ってますけど、
パエリアって全部の地方で食べてる感じではない。
そんなイメージでしたけど。
大阪のお好み焼きみたいな感じ?
スーパーで買ってみんな焼いて食べるとか。
あ、そうなんだ。
エビ自体好きなんですね。
あ、そうなんだ。
じゃあ向こうは生食を別にするわけじゃなく?
全然しないです。
それでもそんなぶっちぎりで仕入れるってことは、
もうそもそもエビ食うんですね。
あとアルゼンチンの漁業会社が、
スペインの会社も子会社の方が多いんですよ。
あ、じゃあ資本があっちなんですね。
スペインの船が元々入ってきて、
アルゼンチンの船を取ったっていうところから始まって。
なるほど。
スペインに入っている単価がちょっと安いってことはあったりするんですか?
単価自体は正直そんなに今は変わらないですけど、
昔は先に漁をするためのお金を
スペインの漁業会社に借りて、
そのお金を借りて、
昔は先に漁をするためのお金を
先にスペインが払っているので、
エビで回収するという意味では安かった。
もともと4万トン取れば大漁だったんですけど、
4万トン取れたうちに3万5千トンだったり、
そのくらいがスペイン、
ほぼスペインのために取っている。
その当時はもともとだったので、
日本が数千トン買う、
日本は高く買うんだったらいいよと。
マーケットとしてはプラスアルファなマーケットというイメージで、
それが最初だったんですけど、
例えば4万トン取れたうちの3万5千トンをスペインに行くときに、
量が悪くて3万5千トンしか取れなかったら、
3万5千トン全量スペインに行くんですよね。
だから入ってきたり入ってこなかったりというのがあったので、
あまり影響がなかったんですけど、
あとは日本もスペインだけでは捌ききれなくなって、
日本も大切なお客さんだなと認識されてからは、
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日本向けの品質だったりと話し合うことになって、
品質も向上しなかった。
15年がすごいですね。
知らなかった。僕ら知らないもんね。
昔は日本はスペインが買うからいいよという形で、
品質に関してはごちゃごちゃ言っても、
スペインに行くからいいですみたいな形だった。
ちょっと今はどうしたらいいですかみたいな。
キャッチボールのせいです。
もう何十万トンまで来たら、
日本にも出さないと捌けない。
日本はだいたい、
羊とかも全部合わせて、
1万5千トンから2万トンいかないくらい。
でもやっぱり向こうで仕事ができてくると、
日本にも売らなきゃという風になる。
日本側も優先順位が上がってきている。
アルゼンチンの会社からすれば、
アルゼンチンで働いている担当者です。
輸出担当の人は、
スペインに送る分は別に本社に送るから、
あまりその人の手柄にならない。
でも日本に売れば、
自分で売った。
面白いな。
人がやる仕事だ。
スペイン以外はアドボンなんですね。
イギネスが動かしますね。
すでに面白い。
値段に関しては、
アルゼンチンの担当者は他の国に売りたい。
一生懸命本社と交渉する。
売りたいから。
そこで近いと思います。
なぜ安いのかは、
価格形成の理由がある。
値段が意味が分からない理由がある。
現状はなぜこうなっているのか。
去年の1年間で、
生で食べられるアカエビの値段で言うと、
2021年の1年間で、
ロシアのアカエビと
ロシアのボタンエビが3倍になっている。
めちゃくちゃ高かったですね。
値段が3倍。
アルゼンチンの中心サイズと言われている
L2番というサイズ。
L2番はほぼ変わっていない。
アルゼンチンは優秀。
優等生財の優等生財。
全然変わらない。
ここ数ヶ月で
買わせがどこまで行くか。
だからついに来た。
日本の国内にあるものが値段が上がる。
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日本側からしたらほとんどない。
もっと強気に現地のもとに行かない。
今もかけて大して上がっていない。
全く分からないです。
うる顔化したらもっと値付けしたらいいのに。
それの理由として
僕がよく考えると
やっぱり儲からないじゃないですか。
買った値段と売ってる値段も大して変わらない。
そうすると基本的に会社が大きくなったりすると
上司がやりたくなくなる。
在庫をしたくない。
早くこんなものを売ってしまう。
そういう我慢ができない。
ビジネス的な。
早く無くしたい。
だから無くなっちゃうと
急に注文しても
3ヶ月は来ない。
逆に言うと
買うのをやめてからも
3ヶ月はずっと入ってくる。
そういう意味では相場の変化。
ハイリスクのオリターン。
非常に難しい。
上げるインセンティブも少ないっていうのもあるんですかね。
たまにあるんですけどね。
その時は無いんで実質に儲からない。
だから実質に儲かる人はあまりいない。
買わせで上がるかもっていうのが
ようやくっていう感じなんですかね。
はっきり言うと上がってないです。
安い話に戻すと
なんで安いかという仮説として
普通に現地の人の時給が結構安い?
そもそもベースとして
安いから安く作れるのかな?
違うんですか?
日本よりは時給が安い?
アレンジの国自体は
労働組みがものすごい強いんですよ。
それで
買わせが日本とは比べもならないくらい
変わりやすい。
変わりやすいというか
もう一歩ずつですよ。
ただそれに対して
現地の労働組みだと働いている人は
輸出してるからドルでもらってるでしょと。
外貨を。
その値段に合わせた給料で
交渉するわけですよね。
でも実際は
買わせの変動に対して
時差がある。
労働組みはものすごく強くて
給料を上げないとストライキするんですよ。
ストライキしたり船で止められたりとか
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あとは先ほど言った
陸で凍らせるエビとかだと
トラックの道を封鎖しちゃうんですよ。
港から工場に行く道を封鎖しちゃう。
結構日本だとあんまないですけど
アメリカに来て広安関係者ってすごく苦手です。
腐っちゃうんですよ。
それで腐って道にしてないといけないんですよ。
トラックの運転手もエビで
港から工場に行く道を止めるんですよ。
エビを一つにすると給料交渉するわけですよ。
だいぶ時間が1国を争うようになる。
もうそれダメですよね。
それとかを
1日で数百トンレベル
1日で数百トンのエビがダメですよ。
後々また揉めそうですよね。
毎年起きるんですか?
毎年起きない年もありますけど
いろんなパターンがあります。
トラックの運転手が育ったり
大変だね。
港の人が育ったりとか
その話を聞いたら
人を起こさせないためにコストは出す。
値段は上がるはずなのに
なぜ安いと話が戻る。
高くならないというか
コストを安くできているという意味は
すごく密集して
エビがいる。
生産性が高いんだ。
魚群を見つければまとめて取れる。
なるほど。
なるほど。