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2017-09-01 18:09

第112回「質問:ビジョンを語って、みんなの思いを一つにする必要はない!?」

第112回「質問:ビジョンを語って、みんなの思いを一つにする必要はない!?」
上場企業から中小企業までエグゼクティブコーチングトレーナーとして人材開発を行ってきた秋山ジョー賢司が経営や人生で役立つマインドの本質についてわかりやすく解説する番組です。
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秋山ジョー賢司の稼ぐ社長のマインドセット
なぜ一流の経営者たちはぶつかる壁を次々と越えられるのか?
そこに隠されたマインドの正体
ポートキャスト稼ぐ社長のマインドセットは、上場企業から中小企業まで
エグゼクティブコーチングトレーナーとして人材開発を行ってきた秋山ジョー賢司が
経営や人生で役立つマインドの本質について分かりやすく解説します。
こんにちは、遠藤和樹です。秋山ジョー賢司の稼ぐ社長のマインドセット
秋山先生、本日もよろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
さあ、今日も質問来ておりますので、早速いってもよろしいですかね。
はい、お願いします。
今日はですね、ちょっと質問がかなり長いので、ぜひちょっとお付き合いいただきたいと思います。
はい、この方ですね、37歳、IT経営者とあります。前回でも質問いただいているようですね。
こんにちは、第44回にてマインドセットを行うタイミングに関して質問をさせていただいたものです。
社長の人事力、99%の社長が知らないマネジメントの秘訣、早速配読させていただきました。
ありがとうございます。
今、Amazonランキングは1位で、秋山ジョー賢司が1、2、3、4位に全部牛耳ってましたけど
見ました?
見ました、見ました。
嬉しいですね。
素晴らしいですよね。その中の今回の最新号、最新の書籍がこの社長の人事力ですね。
そうですね、ちまたで黄色本。
ちまたで初めて聞きましたよ。
黄色本ですね。
黄色本です。
それがですね、今回読んでいただいたと。
内容の99%はスッと入ってきたのですが、1点だけ咀嚼できない点がある質問させていただきました。
はい。
コアビジョンやコアミッション、コアロールやコアバリュー、コアアクションはないですね。
コアアクションは聞いたことないが、などなどを定め経営を行い、振り返る軸が定まり、舵を取りやすくなったのですが、本書に思いを一つにする必要はないと書かれておりました。
確かに最近のお問い合わせいただく若き経営人、30代前後にアウトカムを疑うと、
多様な変化の激しい時流だからこそ、あえてビジョンを定めずコンセプトの追求により、自然とその時々に合わせたサービスを柔軟に変化させていく、といった回答であり、
ジョー先生はこの辺りを既に捉えられているのかなとも感じております。
迷いが長くなりましたが、ここで質問です。
ここから質問なんですね。
はい。
一人一人が自分の勝手な思いを持ちつつも、ある一点に向かって進んでいるとも本書では書かれていたが、ある一点とはコアビジョンのことなのでしょうか。
また、コアミッションやコアバリューやコアアクションのどれかに共感してもらえばOKなのでしょうか。
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という質問でございました。
はい。ありがとうございます。
まずこの質問をしてくれた方が、私の本のどの部分を指して言ってくれているかということを、まだお読みのない方もいると思うので、ちょっと簡単に紹介しますと、
リーダーシップの章のところで、リーダーシップで決してやっていけないことの一つとして、経営者の方がビジョンを語ることでみんなの思いを一つにしたいとよく言うと。
それを、やっちゃいけませんよと私は書いてあるんですよ。
確かに一般的な感覚からすると、ビジョンを語ってみんなの社員さんたち、みんなの思いを一つに、ワッピース的なイメージありますから、
このことが疑問に思うのもちょっとわかる気がしますけど。
そうですね。そこを本にも書いたんですが、ついついこのことに手を出してしまう美学である。
美学とまで書かれたわけですね。
なんかいいことだし、きっとみんなも思いを一つにすることを望んでるよなって思っちゃうわけですよ。
ただいいことじゃないわけですね。
機能しづらいというかね。
というところで、この方はかなり私のことをよく読んでくれて、しっかりと咀嚼して学んでくれている方だからこそ、違和感を持ったと思うんですよ。
そういう点では、本当にいい意味でしっかり読み込んでくれているなと思います。
なるほどですね。
それにそうですよね、コアビジョンだと言っているジョーさんが、他の経営陣の方々に聞くと、そういうのはちょっと置いといて、柔軟に変化の激しい時代だからやろうと言われたら、どっちが正しいんだとなる気持ちもわかる。
そこでまず確認をしていきたいんですけれども、この質問の中には、あえてビジョンを定めるコンセプトの追求によりというところが、ちょっと勘違いされているのかなという気はしたんですね。
具体的に言いますとどういうことなんですかね。
私の中で、あえてビジョンを定めるという考え方はあまり持っていないんですね。
やっぱりビジョンは方向性なので必ずないといけないぐらいのものです。
特に組織とか集団が向かうときに、どっちの方向に向かうかということを示してあげないといけないわけですね。
ここで言っているのは、ビジョンは定めているけれども、商品とかサービスというのは多様化していくとか柔軟に対応していくという意味だと私は捉えています。
例えばコアビジョンがこれこれこういう中を作りたいと。
そのために何のサービスをするんですかというのが、その時の時代にマッチしたものですとか、自分たちが使えるリソースを使っていこうという意味では多様性がある。
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ただビジョンは明確に持つべきですね。
そういった意味でね、ある一点とはコアビジョンのことなのでしょうかという質問なんですが、なのでしょうかと言われればそうですよと答えたいですね。
ですからすかと言われればそう。
そうです。つまり一人一人が自分勝手な思いを持つある一点というのはどこかというと、経営者が掲げたコアビジョンのことです。
私がしちゃいけないですよと言ったのは、ビジョンを使ってそこに例えば社員が20人だと。
ビジョンを語ることによってその20人の思いを一つにしようというのは非常に難しいし、機能しないですよということを言いたいです。
それをやらなければいけないという一般的な解釈もわかる気がするんですけど、じゃあ逆にどうすればいいですか。
ビジョンがあって社員が20人いるみんなの思いを一つにじゃない代わりに。
いい質問ですよ。ビジョンを掲げて伝えて一つの思いにしてから動かそうということですよね。
そうですよね。
そうですよね。ということは20人のエネルギーがあったらそこで一つの塊にしちゃいということでしょう。
ってことですよね。
そうやって集団となっていくでしょう。すごい難しいですよ。
どう難しいという。どういう意味で難しい。
だってそれぞれ皆さん社員の方は自分の人生とか自分のアウトカムがあるわけですよね。
個々の。
そうそう。だから個々の思いとかは個々のままでいいんです。
そこまで個々のアウトカムや個々のビジョンとか個々のコアバリューとか思いまで一緒にする必要ない。
無理無理無理。
逆にじゃあそれを大事にしながらでもコアビジョンに向かってみんなでやるためにはどうすればいい。
これは本を読めて話したんでしょうけど。
例えばですよ。じゃあこういう話で誤解されやすい。じゃあ高校野球みたいなね。
分かりやすくていいですね。
例えば後進出場だとかね。
思いを一つ。
違いますよ。ゴールが一つですよ。
確かに。思いじゃないんですか。
思いは。
持ちに行きたいと。
そうそう。
じゃあそれぞれの個々は女の子にモテたいとか。
何か兄ちゃんが立たせなかった夢を果たしたいとか。
お父さんに感謝の気持ちを伝えたいとか。
それが思い。
思い。個々の思い。勝手でしょと。
ただその個々の思いを個々の思いとしてしっかり握りしめ、甲子園に出場して向かっていくわけですよ。
そうするとそこに部員の方が20個いたとして、自分のそれぞれの勝手な思いを持ちつつ、
一人一人が甲子園出場という方向にベクトルを向かっていったら、それは外から見たときにその集団はどう見えますかということです。
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確かにそういう意味でいうと思いはバラバラなんですね。
一個一個の粒子がある一点に向かってみんなして進んでいったときに、外から見たらそれは一団結してるねと見えますよね。
見えます見えます。
同じ方向に向かいますよね。
ですからエネルギーというのは20人いたら20人を一つにすることではなくて、
20人をそれぞれ自分の思いをしっかり握りしめたまま、ある一点の方向に向かわせるということです。
別に思いがどうであれ、向かえば極論言うといいということですか。
そうです。
これを今度はビジネスとか経営会社というと、例えば金持ちになりたいとか、
あとは子どもの学費を稼ぎたいとか、それから自分の優秀さを証明したいとか、いいんですそれで。
それを握りしめて、うちは日本一の○○になるんだとか、そこに行ってくれればいい。
ついそういうときに、たるんでる野球球児がいたら、お前甲子園に行きたくないのか。
思いはどこ行ったって言っちゃいがちなのは、ちょっと間違っちゃってるわけですね。
誤解ですよね。乗算、秋山ワールド的に。
そうですね。思いは何でもいいから、甲子園に行きたいの行きたくないのってことだと思います。
それもビジネスもほんと一緒で、例えばうちのビジョンは、お客様にこのサービスを提供にすることによって、
人々に○○と○○を与えますみたいな、そういう会社になるぞと。
ときに、いやいや俺は違うと。俺はもっと稼ぎたいんだ。
言したいときに、いや違うと。稼ぐってことじゃないんだ。
お客様にサービスをとかって言っちゃうわけですよ。
そっか、お前は稼ぎたいのかと。
じゃあ、それでいいと。その思いを達成しろと。
じゃあ、稼ぐためにどうすればいいかというと、
うちの会社の場合は、お客様にこういうことを提供することで稼ぐってことだと。
ある社員の方が、僕はお母さんに親孝行したいんですとか、
あとは今まで大きく成長させてもらったから恩返ししたいんです。
そんなことはどうでもいい。お客様と考えろ。
じゃなくて、あ、そっかと。あなたはこうしたいんだと。
そのまま握りしめて、じゃあうちの会社はどこ行くかというと、
ここに行くんだから来いと。
社長の立場で言えば、それぞれの社員の方々の思いを実現させることを通して
自分のビジョンを達成させるように持っていくということです。
その通りですね。ですから、例えば朝礼でですよ。
社員の方集めてビジョンを語るときに、その会場を一つにしようとしないことです。
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よくみんなで合礼したりとか。
やり方は何でもいいです。
アウトカムとして、経営者がみんなの前で喋るときのアウトカムとして、
この場を一つにしようではなくて、一人一人。
20人いたら、20人一人一人をこっち側に向かわせようという感覚で話してほしいです。
やってしまいがちなやり方はどうなんですか。
みんな俺たちは一つだとか。
一つになったけど方向が見えないみたいな。
ですから方向を示して、一人一人がそこに向かっていったときに、一つになっちゃってますよと。
一つにすることがアウトカムになるのは最大の罠ってことですね。
一つになってから前に進むんじゃないんです。
同じとこに向かうことが一つになるということですね。
そのための方向性が重要ですよと。
今本当に遠藤さん上手いこと言ってくれましたよね。
一つになることがアウトカムだと思っちゃってるから、一つになってどこ行くんですかと。
わからない。大変ですねそれは。
でもそれぞれが同じある一点に向かっているときに、自分のアウトカムのためにね。
例えば20人がそれぞれ個人のアウトカムのために同じ場所、一点に向かっているときに、たまに一体感を感じたりね。
お互い連携取らないとそこ行けないわけですよ全員では。
そういうところの、これ非常に順番が重要なんですね。
一つにまとまってから進むんじゃなくて、バラバラでいいから思いは。
なぜ経営者の方が一つの思いにさせたいかってわかりますか。
一つはそれ自体が心地よくなっちゃうか。
その通りです。
その通り。
一つはそうですね。
あと何ですか。いろいろありそうですけどね。
ここで秋山先生が言うのはなんだこれ。わからないですね。
皆さんも一緒に考えていただきたいです。
ですから意識が社員の方を向いちゃってるからですよ。
社長が自分のコアビジョンを見ていないで社員を見ちゃってるイメージですか。
社長は、経営者の方はみんなの前に立ったときに、社員の顔は見てますが、コアビジョンの方を見てるという姿を見せればいいのに、社員の方を眼にしちゃうわけですよ。
お前らのこと大事にしてるぞみたいな。
そうそうそうそう。
そこじゃないと。
そこではないですね。
黄色本では勝てる組織を作りましょうというときに。
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だいぶクリアに整理をしていただいたんじゃないですか。
ご質問にもありましたが、一人一人が自分の勝手な思いを持ちつつもある一定に向かって進んでいると書かれていたが、これはある一定とはコアビジョンですかと。
そうです。
本のところにも書いたんですが、その方が勝てるというのはなぜかというと、一人一人が自分の思いとか望みがあるじゃないですか。
それを達成するためにあそこに行けばいいんだというのが強くないですか。
社員Aさんはお金持ちになりたい、社員Bさんは親孝行したいとか、その思いをあそこに行けば果たせるよと。
子を殺しちゃダメだということですよね。
社員のコアビジョンに向かうことが彼らのアウトカムを達成につながるように、上手くコアビジョンと彼らの思いを統合していくような感じでやると、これがマネジメントじゃないですか。
今のお話を聞いた上で、改めて社長の人事力、99%の社長が知らないマネジメントの秘訣を読んでいただくと、すごいクリアに入ってきそうな印象がありました。
ぜひこの方もですが、読まれた方ももう一度読んでいただくと面白いかもしれませんね。
すごい売れてますね。
人事力も。
みたいですね。
あれ本当にびっくりですけど、あんなに危なっかしいことって言っちゃう。
本質をついたことを書いて、本質論ってなかなか実際売れないところがあったりするじゃないですか。
そうですね。
やっぱり皆さん本当の意味でちゃんとしたマネジメント組織を強くするということに対して考えられてるんだなというのが、図を見て感じるところでありますね。
私も電子席のいいところってそこじゃないですか。
言いたいことを書ける。
言いたいことをそのまま書ける。書店に置くのはちょっと違うですね。
ある層に対してドンキシャで書ける。
それを必要な方が受け取ってくれたっていうのは嬉しいことですね。
ぜひこのポッドキャストも気になる本も皆さんに行かせていただきたいなと思います。
というわけで秋山先生、本日もありがとうございました。
ありがとうございました。
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