1. 経営者のマインドサプリ
  2. 第454回 「コンフォートゾーン..
2024-03-22 15:45

第454回 「コンフォートゾーンを未来に持っていく」ことのメリット・デメリット

第454回 「コンフォートゾーンを未来に持っていく」ことのメリット・デメリット

経営者のコーチングを専門とする秋山ジョー賢司が、経営者やリーダーの抱える課題に共に向き合い、「マインドのメカニズム」を基に、ゆるやかにお答えする番組です。

番組への質問はこちら↓↓

https://ck-production.com/podcast/akiyama/q/

00:03
こんにちは、遠藤和樹です。秋山ジョー賢司の経営者のマインドサプリ、秋山先生、よろしくお願いいたします。
はい、よろしくお願いします。
ということで、今日も行きたいと思いますが、今日はコーチングの深い説明にありそうなので、早速質問に行かせてください。
本日、CEOの35歳という方からご質問いただきました。ありがとうございます。
ありがとうございます。
経営にコーチングを取り入れようかと考え調べていたところ、リミッターが外れるという表現をよく目にしました。
コンフォートゾーンを現在ではなくて未来に持っていくという解説が一番しっくりきていますが、秋山先生はリミッターが外れるということについてどのように認識されているでしょうか?
なるほど、なるほど。まずよく勉強されてる方っぽいですね。まだコーチングを取り入れようかという段階なんですけどね。
まずこのコンフォートゾーンを現在でなく未来に持っていくという意味で、この方は勉強してますけども、ファッと聞いた方はなんとなくイメージ湧きそうですかね。
コンフォートゾーンを現在に。いや、湧かないと思います。
このところ簡単に、ごくごく簡単にお伝えしていくと、そのコンフォートゾーンって何かというと、安全な場所って言い方もできますけども、この生理学とか生物学というと、向上性と言いまして、ホメオサシとかね、一定の状態に保ちたいっていう機能がもともと人間持ってるんですよ。
素人で言うと現状維持機能的なニュアンスですね。
そうです。体の生理学的機能として。例えば、体温なんか一つとっても、だいたい35度ぐらいから37度弱ぐらいに抑えたいんですよ、人間は。だからそこから高くなりすぎると戻すとか、低くなりすぎると戻すとかってありますよね。
こういうのを、向上性とかホメオサシス、ある一定の状態に戻す力、そうでないと私たちは生命を維持できないっていうのが存在してるっていうのはまず前提としてあるんです。
普通に体の機能として、熱出たら平熱に戻そうとして汗かくとかそういう話ですか。
そうです。そういうものをもともと持ってるよっていうのはまずベースにあって、それを使った場合ですよ。
例えば何か質問とかコーチで問いかけをしていくと、5年後どうなりたいですかってずっと質問してきますよね。
あとは売上が10億にしたいと言ったら、10億円になったらどうなりますかとか。
社員がこうでお給料が上げられてとか、大きな仕事ができて海外にも進出できてみたいなことをずっと語っていくと。
体の中は脳がそのイメージになるので、体全体がそういう状態にならなくちゃいけないなというふうにだんだん思っていくんですよ。
03:08
その状態のことをここではコンフォートゾーンを未来に持っていく。
そこが当たり前ですよ。
そこが設定としてはノーマルですよっていう状態を作るんですよ。
なるほど。そのイメージしている、今は現実にないけども、こうなったらいいなあの世界を自分の平常状態っていうふうに設定しにかかるってことですね。
そうすると設定したんだけどパッと目を開けてみると、違うんですよ。
そうすると、そこに向かっていくというよりも、そこのイメージがレポートなので、そこに戻していきたいという働き方がブワーッと出るんですよ。
そうすると、それって生物学的に考えたら危機なんですよ。やばいんです。そこが当たり前なのに、今は当たり前じゃない。
戻さなきゃ、達成しなきゃっていうニュアンスじゃなくて、戻さなきゃっていう働きをするってことですね。
そうするとやっぱり危険なので、危機なんですよ。ずれちゃったから。
体の認識としては危険。
だからその戻そうとして、その時にリミッターが外れていくんです。
要は死ぬほど努力するとか、むちゃくちゃモチベーションが上がっちゃうとか。
だからモチベーションが上がるというよりも、自然発生的に発生するみたいな表現ですかね。
そうなんです。
ですから、たとえば10億円、そんなの無理とかってリミッターを外れないじゃないですか、私たちが。
外すためには、そこを当たり前っていうふうに脳にイメージさせて、やばいと思わせるのですね。
そうすると、いやいや、普通にアップ取れるでしょとか。
プレゼンも、自分がこれ絶対社長いいですよっていうふうにプレゼンできるようになったりね。
そういうことが行われるということです。
なるほど。
これって、私たちはどう認識してるかっていう話なんですけども、
そもそも人間はそういう機能を持ってますよと。
ところがイメージしたところをデフォルト値にするので、やっぱり負荷がかかるんですよ、あるところで、人間に。
それは、体壊しちゃうとかそういう話ですか。
そうです。
たとえば太陽の話だとすると、人間はだいたい35から37度以内で収めたいっていうのを、
すでに38度がデフォルト値ですよって言って、38度、38度を出そうとするわけです。
そうすると体の機能自体が、やっぱり負荷がかかりすぎちゃうじゃないですか。
そうすると、揺り戻しっていうのが起きてしまう場合もあるんですよね。
要は若干メンタルちょっと壊しちゃったりとかっていう方向に。
06:02
もうあるし、
あとは、いわゆる喪失感みたいな。
もう達成したから、自分はこれでOKだろうとか。
燃え尽き症候群。
ああ、なるほど。
それでも経ってきた場合の話ですね。
あと多いのが、こういうふうに上位の目標を設定しないと頑張れない体になっちゃうとかね。
私昔そうでしたね。
つまり目標を設定してそこを頑張ってきたので、
目標が立てないと動けなくなっちゃうんですよ。
そうすると自分の人生が目標達成をする。
つまりゲームだと言ったら、ゲームで上がることがモチベートにしかならないんですよ。
ああ、成功依存みたいな感じってことですかね。
そうですね。言い方としては非常にぴったりすると思います。
そういうことが起きてしまう場合があるっていうことは、ちょっと知っておいてほしいですかね。
要は達成した後とかに、揺り戻しでの何か症状が起きたりっていうことが結構あり得るので。
そうです。
万能と訳であるわけでもないし、
リミッターが外れるってなんかかっこいいじゃん、いいじゃんとかっていう、
そのままそれをポジティブに解釈するものだけでもなく、
良い悪いの側面があるよっていうことですね。
だからそれが重要になってくるのは、やっぱり目的というか何のために自分はその目標を達成したいのかそのためにというものが、
やっぱりしっかりとセットされてることがすごい重要になってきますよね。
そういった意味では、私がコーチングをしてる経営者の方っていうのは、
やはり状況的に自分がもっともっと変化のスピードを上げなくちゃいけないっていう環境要因として、
自分を変えなくちゃいけないっていう方が非常に多いですからね、一つに。
なるほど。その環境要因っていうのは、要はやらなきゃいけない環境に置かれてる?
そうです。例えばシンプルに言うと、事業承継者であって、
自分はどうしても会社を継がなくちゃいけない。自分は変化しなくちゃいけないじゃないですか。
後継者として、その環境に適応するしかない立場とか。
あとは、大きい会社で自分は海外赴任になった、いった先全然わからないんだけども、
そこでやっぱりちゃんと成果を出して会社に戻りたいとか。
そう思うと、要はよく外部調達でエクイティの方での資金調達した経営者とかが集まってくるし、
煽られるから、やらざるを得ない環境を自分に追い込むみたいな、
09:01
深刻感状態を自分で作って、ゴリゴリやっていくみたいな状態って、ある意味で、
そういった、さっきの話でいうと、コミュニケーション機能を使っているという解釈もできるって感じなんですかね。
そうなんです。
ですから、これを後継を使ったら社員にやる気が起こせるだろうというふうに使ってしまうと、
その社員自体にも入り戻しが起きちゃうかもしれないし、
燃え尽き症候群になるかもしれないし、目標がなかったら動けない人物になっちゃうかもしれないってことはやっぱり言っておいてほしいんですよね。
今の話はすごい大事なところですよね。
自分自身が経営者として後継を取り入れて、自分にやるっていうことは一つ、使い方としてあって、
そのときにも入り戻しが起きるっていう心配とかいろいろある中で、
これを経営に取り込むっていうふうになると、社員さん側にもいろいろと逆にマイナスの側面というか問題も起きるっていうことを知らないと、
組織、会社を良くするために取り入れたはずのものがむしろあり得るってことですね。
だから社長さんでも社員にもっと輝いてほしい、やる気を持ってやってほしい、だから後継を取り入れたいんだっていう気持ちはとてもすごいわかるし。
自分の可能性とか才能に蓋をしてほしくないみたいな気持ちが故に。
そうそう。だからそのときにやっぱり重要なのは、コーチングって正直言って、
あんまり私が言うのがよくないのかもしれないけど、相手を引っ張り上げることができちゃうんですよ。
コーチングって言葉のことですね。
そうそう。リミッターを外せるので。
だから必ず私の師匠が言うには、ペーシングをしてリーディングだって言うんですね。
相手とペースがあっていくと。ペースがあって引っ張った後に、相手と会社が望む方にリードしていくってことは非常にお互いにとっていいよねと。
そこらへんはそのペーシングなしにリードしていくっていうのは、そのリミッターをいきなり外しにかかるってことになってしまうので、
そうすると相手は外れて、揺り戻しがくるか、もしくはそれが勘のいい方はわかるので。
うん。抵抗するってことですか。
そうそう。強引に俺のリミッターを外されてしまうってことはわかるんですよね。
リミッターを外されるというよりも、
例えば上司だったら上司、社長だったら社長に都合のいいように使われそうっていうのがすごい嫌だみたいな受け止めはある感じしますけどね。
そうですね。無理くりやらされるって感じになるんですよね。
無理くり変に本音言わされて、気づいたらだったらそこに設定するためにみたいな。
いやいや、それはあなたが無理くり設定した理想というかビジョンを押し付けて、
俺のやる気を出させるふうにやめてくれよみたいな。
12:01
だったらば、明確にオーダーをびっしりと出してもらったほうがまた気持ちよく仕事できるって場合もあるんですね。
それを、君は将来どんなことをやりたい?来たよーってなってしまう。
的なことも起きるんですね。
じゃあコーチングというものを経営者がやって組織を動かすかどうかっていうのは、私はできなくはないと思ってるんですよ、それでも。
それはやっぱり、リミッターを外さないではなくて、
社長が目指しているものとか、社長の生き方にこの人かっこいいなと思ったら、
俺もそうなりたいとか、一緒にそれを実現したいってリミッターを無理で外すって話じゃなくて、
シンプルな欲求になったりするんですよね。
この社長についていきたいっていう社長であれば、変な話、コーチングいらないんですよね。
だってその時点でリミッター外れるじゃん。この言葉を借りるなんて。
この社長になりたいというような、ここがホームエオスタシスの未来として現状維持にそこにしようとするわけですよね。
勝手に頑張れますよね。
プラス、社長についていきたい、役に立ちたい、だけど今の俺ではダメなんだ、もっとスピード上げたいんだ。
なのでコーチお願いしますって言ったら、私は喜んでって言いたい。
なるほど、確かに。
手段として全力で支援できるよと。
そうすると、じゃあこの期間はリミッター外そうぜ。
この期間はゆり戻しがあるから少しペース落とそうぜっていうのも含めて、バンスをできる。
なるほど。
リミッター外せばいいって問題じゃないってことですね。
そうですね。気持ちはわかりますけどもね。
ですから、そういうコーチングにはこういう側面があるということを熟知するほうが、
結果としてその社長が望むような状態が作れるというふうに思っていただけると嬉しいですね。
なるほど。
いや、表現は難しいですけど、そのリミッター外れるということにおいての因をあるよねという中で、
どう経営に取り込むかという質問をいただきましたので、
ぜひね、秋山先生に、今みたいな話ができる方に支援していただくのがきっといいんだろうなというところですね。
そうですね。
ということで終わりたいと思いますが、最近こういった質問が多々ありまして、
他にも人間の機能ってこうらしいんだけど、コーチング的にはどう考えるんですかという話があったりしたので、
ちょっとそんな話も次回やりましょうかね。
はい。
人は変わりたくない生き物。だからコーチングは必要と教えていただいたが、
なぜコーチングが必要なのかと聞かれたら、秋山先生は何と答えますか?ってちょっと繋がるような話じゃないですか、これ。
そうですね。
なのでちょっと次回この質問を取り上げましょうかね。
15:02
はい。
ということで楽しみにしていただけたらと思います。終わりましょう。ありがとうございました。
はい。ありがとうございました。
本日の番組はいかがでしたか?番組では秋山ジョーケンジへの質問を受け付けております。
ウェブ検索で秋山ジョーと入力し、検索結果に出てくるオフィシャルウェブサイトにアクセス。
その中のポッドキャストのバナーから質問フォームにご入力ください。
またオフィシャルウェブサイトでは無料メルマガも配信中です。
ぜひ遊びに来てくださいね。
15:45

コメント

スクロール