1. 気になる特殊職業の世界
  2. 着ぐるみって何で出来てるの?..
今回のゲストは着ぐるみ造形作家のさくらだ たくみさん。これまでテーマパークや地方自治体、個人のパーティまで様々な着ぐるみを作ってきたさくらださんに、なかなか知ることの出来ない"着ぐるみ造形作家"という特殊な職業のお話を聞いていきます!!
着ぐるみ制作にかかるお金は○○万円!?/材料費だけで売り上げの半分/着ぐるみを作るのに包丁を使います/着ぐるみの中の人って大変/愛されている地方自治体の着ぐるみ/着ぐるみもクリーニング大事/
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夢のない話になっちゃいますけど、中の人が見える状態じゃないと、着ぐるみが本領を発揮できなくなることが多いというか。
せっかく動くCMみたいなキャラクターなのに、あまり上手く使えないところが多いのかなっていう印象があった中で、そういうふうに頑張ってる自治体さんを見た時にすごいなって僕は思ったんですよ。
気になる特殊職業の世界、パーソナリティーでインタビュアーの阿竜浦良です。
この番組では、探偵やデイトレーダー、プロポーカー選手など、普段なかなか聞くことのできない特殊な職業の方々にインタビューしていく番組です。
今回のゲストは着ぐるみ造形作家の桜田匠さんです。
有名遊園地の着ぐるみから地方自治体のマスコットまで様々な着ぐるみを制作する桜田さんにお話をいろいろ伺っていきたいと思います。
気になる特殊職業の世界、今回のゲストは着ぐるみ造形作家の桜田匠さんです。よろしくお願いします。
着ぐるみは、みなさん子供の頃から誰でも触れ合ったり、一緒にショーを見たり、街で握手したりとか、そういう経験誰でもあると思うんですけど、親しみやすくて。
でも、その作る過程とか、その裏側のことってすごくベールに包まれてるので、すごく気になってしまい、いろいろちょっと今回は聞いていきたいと思います。
まず着ぐるみ一体を作るまでの制作時間だったり、どのぐらいお値段がかかるのかなとかお聞きしたいんですけれども、一体まず作るにあたってどのぐらいの制作期間なんですか?
そうですね。絵によってだいぶ変わってくることが多いんですけど、だいたい1ヶ月から1ヶ月半くらいですかね。
途中でチェックが入ったりするので、半元さんとか頼んできてくれた方が、もうちょっとこうしてほしいだとか、あと実際に人間が入ったときにすごく動きにくいとか、ここ手上がんないとか、
もっとこういう動きしたいような着ぐるみにしたいっていう要望とかがあったりするので、出来上がってから別で作って用意した看板を持てないとかそういうのとかがあるとあまり意味をなさないというか。
最初、着ぐるみによって用途というかどういう目的で作られるかというのもありますもんね。
そうですね。
結構動くのかとか、ちょっと歩くだけとか、それは最初の段階で?
なるべく聞いて要望に応えられるように、そのときにあと値段と相談しながらみたいになることが多いですかね。
その値段もまちまちだと思うんですけど、どの子だいたい相場というか。
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ちょっと僕の値段が意外に周りの人間から安すぎるって言われることが多いので、あまり当てにしない方がいいのかもしれないですけど、
50、30から50、そして100みたいな感じのとこまで様々だと思うんですけど、顔だけだったら例えば10万でやりますよとかっていう場合もあるし。
でも顔だけ10万?
そうですね。だから本当にこのパーティーで使いたいんだみたいなのとか。
なんだったら僕はちょっとエピソードを聞いてからの方が仕事テンションが上がることがあるんで、それとも自分でちょっと触りますかって聞いて、
その気があるなら僕たぶんほとんどお金取らない時があるんで、たぶん商売には向いてないんです僕は。
この人面白い人だから、今度また絡みたいなと思った時に、いいよじゃあ手伝うよみたいな感じのことしちゃうんで、ちょっとあんま向いてないなって思うことありますね。
心が動いてて、人としてお付き合いしたいとかそういうものが。
楽しくないとこういう仕事してて、結局決まった絵を造形物にするっていうことが多いので、
職業?
職業なんですけど、結局自分でなんか楽しいなって思える瞬間がないと、仕事を続けていく気持ちにならないことが多いので、
それの影響なのか、なんか自分なりの気晴らしというか、ちょっといいことしたら勝手に気分上がるじゃんみたいなのがありますかね。
やっぱりものづくりでクリエイティブなことされてると、やっぱり心を動く瞬間大事にしたいですよね。
そうですね。喜んでくれてる瞬間は一番嬉しいというかテンションが上がる時ですかね。
そうなんですけど、あと製作費っていうものもありますよね。
それはいただいた一体に月の給料から何割とか、それも含めて見積もりを出すんですか。
そうですね。
ちなみに製作費って結構なんかかかりそうなイメージ。
そうなんですよね。なんか材料費自体が結局、物が大きいせいもあって、小っちゃいのもそうなんですけど、
単純に売り上げの半分くらいだいたい材料費と人件費で飛んじゃってると思いますね。
人件費?
人件費自体は自分の手を動かす時間が短ければ短いほど浮くんですけど、
だからなんかちょっと顔を途中まで作って大きさ違うよって言われた時は、まるっとその分はやり直さなきゃいけないじゃないですか。
それつらいですね。
そうなった時は、一回その日は寝ますけど。
一旦ちょっと置いとこうって。
そうっすね。分かりましたって言って一回寝ますね。
それ大きな違うのは桜田さんのミスですか?それともあっちの…
寸法変わる。今まであったのは向こうのせいの時もありましたし、僕のせいの時もあったので、どっちも寝ますね一回。
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一回寝とけばなんとか。
ペヤングの大盛りを食べて寝ます僕。
製作費もかなりかかるってことで、どういうところから?材料とか?
材料ですよね。一応材料屋さんっていうのが造形屋さんには結構あるんですよ、何個か。
塗料は塗料屋さんで、造形の、なんて言うんですかね、造形用のっていうよりは建築資材みたいなものが多いんですよ。
ボンドだとか、梱包の素材とか、発泡スチロールとかもそうですけど、そういうのを一手に頼んだら持ってきてくれる。
そういう一斗缶でとか。
人間一体分のものしか作んないけど、一斗缶で頼まなきゃいけないってなると半分以上残ったりとか、やっぱりどうしてもしちゃうんで。
意外に生物だったりして、シリコンだとかもそうですけど、半年とか空けちゃったら使い切んなきゃいけないものとかがあるんで。
そうですね。だからまあ、そのいいタイミングに気晴らしが来てくれれば余ったやつでいくらでも何か作ってできるんですけど。
制作期間1ヶ月から1ヶ月半ってことなんですけど、その間、物によってですけどどうやって作っていくのかっていうのをちょっと詳しくお伺いしたいです。
例えば2次元の状態でだいたい発注が来るんですけど、キティちゃんみたいに二等身って言われるドラえもんだとかそういうものの時って、
人が入ってどういう大きさになるって言われた時に、実際の人に合わせちゃうとキティちゃんの体型にならないじゃないですか。
どう見ても気持ち悪い体型になると思うんですよ。
そうなった時に顔を大きくして肩の下まで入れて、それ以外で手はこう曲げた状態で初めて同じ。
ちょっとこれ説明しにくいかもしれないですけど、この状態でこうしてるのがやたら可愛くちゃんと見えるように絵を描き直して、
こうなっちゃいますけど大丈夫ですかっていうOKもらうか、これがA案だとしたらB案は動きやすいけど顔がちょっとちっちゃくなってて、
等身が実際の絵とちょっと違いますよっていうものになるとか。
面白い。肩ぐらいまで頭がきて、今気をつけをしている状態で肘から下だけが手が動いてるみたいな状態でやっとキャラクターが動いてるって感じなんですね。
あとは視界がだいぶ、夢のない話になっちゃいますけど、中の人が見える状態じゃないと、
着ぐるみが本領を発揮できなくなることが多いというか、ちゃんと動けて状況を見れないと着ぐるみの中の人が可愛く動くことができなくなったりする。
例えば歩くのも足上がらないとか、階段じゃ登れない靴の大きさになっちゃってるねとか、
例えばスタジオに撮影に趣味で撮りますじゃないですけど、CMのもの撮りたいですってなった時に扉入らないみたいな。
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着ぐるみで来てから扉が通れないですってなると、いろいろ面倒なことになっちゃうんで。
結構計算。
僕はそこまでは計算しないですけど、扉のサイズ聞いて通れないよって言っても、この大きさでって言ってから数ヶ月後に作り直すっていう。
わかりますけど、そんな大きいの作らなくてもいいのにって思っちゃったりはしますけど。
本当になんとなく作ったことある人が発注してくる場合はそんなに面倒はないんですけど、初めての人は、てか初めての企業さんとかはそうすることが多いですかね。
形は皆さん違うと思うんですけど、大体こういう素材で何で削っていくとか、材料とか素材っていうのは大体決まってるんですね。
発泡シロールみたいなものからいくのかとか、どういう感じなんですか。
予算によって変える場合が多いですかね。
あと納期が近い時とか。一番手取り早くできるのが、僕の中では発泡シロールを包丁で彫刻して、熱線っていう熱くなるニクロム線で切り出すんですけど。
電気の小切りみたいな。
美大生の人とかなんかやったことあるのかなとか思うんですけど、あれで四角い面に書いたのを切って、それを切った後に包丁でざっくり削っていくんですけど。
僕は包丁ですかね。
それで完成させるバージョンと、それを原型にして、FRPっていうポリ型って言われてるんですけど、それを作って丈夫なそのまま塗装もできる状態。
基本的に発泡シロールは塗装ができないので、油性の塗料を乗っけたりすると溶けちゃうので発泡シロールは。
なのでそういうのに変えたりとか、用途によってというか予算と見た目の、ここはどうしてもふわふわの毛はつけたくないんだみたいな。
ここって顔のほっぺはダメだとか、ツルツルにしたいとか、そういうのがあると自然と発泡シロールは使えないねとか。
それに近いレザーを貼るから発泡シロールでもいいですかっていう場合もありますけど。
外側によって。
相手型さんが好きな見た目になるのが一番だと僕は思ってますけど、予算が合わない場合はその予算内でできるのを一緒に模索してもらうというか、提案した上で決めてもらってますかね。
櫻田さんの造形作家としてのエピソードというか、どんなところからお仕事の依頼が来るのかも気になるんですけど、こういうところから来たお仕事が楽しかったとか、逆にすごい印象的だったとかありますか、エピソード。
ある地方自治体さんの仕事の時に、ちなみに中の話をしてたんで、中はダンサーさんが入るよって最初に言われてたものなんですけど、すごく動きを気にされるところで、そんなに動く着ぐるみないだろうと思って。
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でも一応現場にも来てくださいって言われて、その地方に行ったんですけど、めちゃくちゃダンスしてて、こんなに動くと思って、すごいですねって話になって、でもそこの着ぐるみは、着ぐるみって言っちゃ多分いけないレベルで、その地方の方々に愛されてて、
どこにその撮影にPVを作られてて、そのPVの撮影、プロモーションビデオの撮影する現場に行くたびに、中の人がわからないようにしっかりしてて、その上で街歩いてると必ず名前を呼ばれて手を振り返してたんで、これ夢の国とか夢の自治体じゃんと思って、すごいと思って。
僕はそういうしっかりと守るというか、見せない、裏見せないようにするっていうのがすごい好きというか、なのでそのスタッフさんたちも自分の土地をすごい愛してるのがすごい伝わってきて、この街はこういうこうこうなんですよってわざとなんか、こんな着ぐるみを作ってる僕なんかだいぶ下っ端の方だって僕は思ってるんですけど、なんかやたら食べ物を渡してきてくれたりして。
なんかあったかいとこだなと思って、本当に倉庫に結構ずっと眠っててメンテだけする羽目になるっていうことが意外にあるんで、そういうの見たときはちょっとかわいそうに思ったりしますけど。
本当にその息を吹き込むじゃないけど、なんかその作った着ぐるみっていうかキャラクターが活躍してるところをね。
そうですね。
やっぱり作り手さんも。
あの人たちは倉庫にいても外に出てても笑顔のままじゃないですか。だからまあ、なんか倉庫にいて汚れてるのを見るときはちょっと悲しい気持ちになりますけどね。
1回メンテで返してくんねえかなとは思ったりしますけど、やっぱお金がかかわってくることだとあんまりその今年の分は、今年はここで使いたいから無理ですとかっていう話になっちゃうんで。
クリーニングというかしないと結構汚れてくるんですよ。ボア自体、ボアのふわふわの生地が汚れてくるんで、それをクリーニングしてあげたり、パーツが要は人が触ったり抱きついたりするから。
お菓子のベタベタがついちゃったとか、それじゃなくて塗装が剥げちゃったとか、そういうのがあるんで、貼り替えたり、丸と作り直さなきゃいけないときがあったり、2体いた方が使い回せるっていう。
大体、やっぱり1体じゃなくて何体か。
物によるんだと思いますけど、力の入れてる具合によるんじゃないですかね、その場所の。
1体で綺麗に使ってるとこは本当に綺麗のままなんで、本当に2体いた方が汗でベチョベチョになっちゃってっていうのとかがあると、なんか中のインナーだけ2つ使い回すだとかしてる感じですかね。
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やっぱり地方って必ずご当地のキャラクターって必ずいるじゃないですか。で、そこで育った子供たちってまず最初にそういうキャラクターから触れ合っていくじゃないですか。なんかいいですよね、もう近いというか地域密着。
いやでも意外に地方自治体のマスコットって、上手く使えないで終わる場合が多いと思うんです。一瞬だけ出て後はとか、なんだったらいたんだみたいなことが多いと思うんですけど、意外に市区町村ちょんちょんっていたりする割には出てこないというか。
気になる特殊職業の世界。次回の放送もお楽しみに。
お楽しみに。
16:30

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