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2025-01-11 10:44

#540 購買意欲をかき立てるラジオCMとは?(van Meurs et al., 2019)

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本日の論文はこちら⇩

https://doi.org/10.5117/TVT2019.1.013.MEUR

 

#せかやさ ラジオのチャンネルはこちら⇩

https://open.spotify.com/show/2mtCSpKHKaO4rxJ08HyaFm

 

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おはようございます。心理学者のじんぺーです。 今日も心理学の論文を紹介していこうと思います。
今日はラジオ広告に関する研究なんですけど、2019年に論文になっているものです。
ラジオ広告、ラジオの中で流れる20秒ぐらいの広告がテーマなんですけど、
一人でしゃべっているか、二人でしゃべっているかというモノローグ、独白形式かダイアローグ、対話形式かというその比較をしたような研究結果になって、研究論文になっていて、
その広告、一人でしゃべっているラジオ広告の方が商品がより売れるのか、購買意欲が上がるのか、それとも二人の方が売れるのかみたいなことを研究したような論文です。
結果が気になる方はぜひ聞いていってもらえると嬉しいなと思います。
お知らせをいくつかさせてください。
今日の15時から生放送をまたさせていただこうと思います。
できるだけ日曜日は毎週恒例にしたいなと思っているんですが、
15時から一人でお話をしようと思っていますので、ぜひお時間の方は遊びに来ていただけると嬉しいです。
お知らせ二つ目が、実は昨日世界をほんのちょっと優しくするラジオというポッドキャストの番組に出演をさせていただきまして、
予定通りだと日曜日に放送が流れるので、今これが5時くらい朝に流しているんですけど、
世界朝ラジオは9時くらいに上がるということだったので、今日中に聞くことができると思います。
世界朝ラジオのURLこちらに貼っておこうと思いますので、ぜひ今のうちにフォローしておいていただけると自分の会話が聞けるんじゃないかなと。
今週と来週もまた日曜日に流れるのかなと思いますので、ぜひそちらも聞いてください。
パーソナリティのお二人ととっても楽しいトークができたんじゃないかなと思っております。
パーソナリティのお一人は大久保さん。
年末にこのボイシーにも来ていただいて、人平のロールモデルということで1時間ほどお話を聞かせてもらいましたが、
大久保さんがやっているチャンネルになっています。こちらが今回は遊びに行かせていただいたという感じになっています。
ぜひ聞いてください。よろしくお願いします。
では今日の論文の紹介に移ります。
今日のテーマはラジオ広告ということで、ラジオそれ自体に最近触れている方はあまり多くないのかなと思うんですが、
このボイシーもそうだし、スポーティファイとかいろんなポッドキャストもラジオの一形態ということを踏まえると、
CMを聞く機会はなくはないですかね。ボイシーだとスポンサーを入れていらっしゃるパーソナリティさんもいますし、
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スポーティファイとかも流れますよね。流れる時と流れない時はあるんですけど、僕ドイツで聞いているとドイツ語が急に流れるのでたまにびっくりしちゃうんですけど、
そういう広告がありますと。それがどういう風にすると効果があるか出るかということを調べたいときに、
一人で広告を喋っているか二人で喋っているかという、一人VS二人みたいなことがテーマとして考えられるわけです。
実はこの話は今回初めてではなくて、ポッドキャストの番組とか、番組じゃなくても教育用のポッドキャストで一人で喋っている方がいいのか二人で喋っている方がいいのかというので、
これまで僕が紹介してきた論文とかだと、二人語り、対話形式の方が理解度が上がるよということを言うことが多かった。それは教育文脈ではそういう結果が出ていますと。
今回はどちらかというとビジネス文脈と言いますか、交配意欲にどうつながるかとか、あとはイメージがどう膨らむかとか、興味を持つかとか、
そういう感傷体験、聴取体験の方にスポットを当てたような研究なのかなというふうに思っています。
どういうふうに研究したかというと、そんなに難しくないシンプルな実験かなと思うんですが、20秒の、広告なのでそれぐらいかなと思いますが、
20秒の音声を用意しますと。この研究の特にテーマであった一人で喋っているか二人で喋っているかというのをとりますと。
これはプロの男性の声優さんにお願いしたそうです。という二つの条件があります。今回それだけじゃなくて、扱い商品も二つに分けています。
それが靴とインスタントコーヒー。これ何が違うねって話なんですけど、論文では高関要商品と低関要商品というふうに説明がされています。
高関要商品というのは重要であるということですよね。自分にとって特に重要なもの、関係の深いものということで靴。
靴を選ぶときってすごく悩むだろうし、自分の好みとか趣味思考が現れると思うんですよね。
好きなブランドというのもそうだし、履き心地とか色とかという意味ではとても関与度が高い商品であるというふうに言われています。
というか予備実験でそういうふうに出てきたものを扱っているということです。靴を一つ対象にしています。
もう一つがインスタントコーヒー。インスタントコーヒーはどうでもいいというとコーヒー会社の人に怒られるけど、結構安いものをそのまま買ったりするのかなと思います。
コーヒー好きな人、僕もコーヒー大好きなんですけど、インスタントコーヒーはそんなに飲まない。そもそも飲まないからあまり関係ないんですが、
コーヒーというとちょっと好関与になっちゃうんですけど、インスタントコーヒーというと急に何でもいいかなみたいになるっていうね。
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これ失礼かな怒られるかな。一応そういうふうに予備実験で点数が出てきて使われています。
だから4つの音声が出来上がるわけですよね。
靴を広告、紹介する。それは1人で紹介するか2人で紹介するかという2つの音声。
もう2つがインスタントコーヒーを1人で紹介するか2人で紹介するかというその4つの音声を参加者、今回150人ぐらいに聞かせていろんな評価をとっていると。
イメージがどれぐらい鮮明に思い浮かぶかとか、魅力を感じたかとか、あとは製品の質がいいなと思ったかどうかとか、購入したいかどうかみたいないろんな指標で評価がなされるということだったようです。
結果いきましょう。結果は想像通りかもしれないですけど、やっぱり対話形式の方がいろんな指標において得点が高かったということです。
例えば活気、生き生きとしているという指標においては対話形式の方が生き生きを感じていたということとか、
広告に対する魅力を感じていたのはダイアログ対話形式の方であったとか、話者に対しても対話形式の方が高評価であったというのも結構面白いなと思いますし、
製品の質というか製品の好感とか製品を好意的に評価したのは対話形式の方であったというような結果、いろんな指標においてそういう風になって、
これも重要ですね。購入意図より買いたいと思うのが対話形式の方であったということだったそうです。
靴とコーヒーを比べた時にも、これは靴のポテンシャルということだけかもしれないんですけど、靴の方が例えば好意的であったりとか買いたいと思ったりするという結果だったそうです。
これが交互作用といって、クロフの関係になったら結構面白いなと思ったんですが、その結果はあまりクリアには出なかったそうです。
何を言いたいかというと、靴は対話形式で紹介した方がいい、一方でインスタントコーヒーは独り語りの方がいいみたいなことがあったら、
そのちょっと凸凹の関係になったら面白いなという風にこの研究者たちは意図していたと思うんですけど、残念ながら今回はそういう結果は出なかったということです。
最後に、なぜ対話形式の方がいいかというお話なんですけど、これもいろんな説明ができるかなというところだし、
今実は僕もそういう研究をポッドキャストを題材にしているので、そういう意味でも今回勉強しているところなんですが、
まずは対話の方が広告に自然なリズムや変化が起こると、そういう効果をもたらしていたので、聞いている人にとっては生き生きとした印象を与えたということとか、
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複数の声が交互に聞こえることによって聞いている人の注意を引きやすくなったとか、
対話形式の方が自然で親しみやすい印象を持たせると、それが共感につながっていて、商品の魅力もそうだし、
パーソナリティー、しゃべっている人に対しての態度も良くなるということとかは結構面白いなというふうに思っていました。
そんなところでしょうか。
というわけで、今回はラジオ広告のお話でございました。
自分が高校の時にラジオをたくさん聞いていて、スマホはまだ持っていなかったので、
本当にラジカセでいつものようにラジオを聞いていたんですけど、
京都のアルファステーションを聞くことが多くて、
島津製作所とかのCMとか、京都銀行とかのCMをよくラジオで聞いていたなと思っていて、
対話形式というか、2人以上出てくるのが多かったんじゃないかなと思っていて、
そういう意図ももしかしたらあったのかなって振り返っていたりします。
いかがでしょうか。皆さんも心当たりありますか。
あんまりラジオを聞く機会が少ないかもしれないんですけど、
この広告を1人でしゃべっているわとか、2人でしゃべっているわとか思って、
今度から聞いてもらえるといいんじゃないかなと思います。
最後まで聞いてくださってありがとうございました。
今日もいい1日にしていきましょう。
陳平でした。心を込めて。
10:44

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