1. 自己理解を深める心理学ラジオ
  2. #1 意志と欲望のバランスが取..
2025-01-01 14:41

#1 意志と欲望のバランスが取れた意思決定って?「魂の三分説」(①心理学の誕生)

プラトンの「魂の三分説」(大分類①心理学の誕生)について、自己理解を深める視点から紹介します。


(参考書籍)

齊藤勇 監修・田中正人 編著『図解 心理学用語大全』(誠文堂新光社、2020)


【大分類】①心理学の誕生 ②行動主義 ③ゲシュタルト心理学 ④精神分析 ⑤臨床心理学 ⑥認知心理学 ⑦発達心理学 ⑧人間関係の心理学 ⑨社会心理学 ⑩性格の心理学


(配信者紹介)

兵庫県出身、京都府在住。一児の父。ひふみコーチ株式会社認定 プロフェッショナルコーチ。大学卒業後に大手ビール会社へ入社、現在はクラフトビールを始めとした酒類全般の営業に加え、2023年より自己理解コーチとして活動開始。プロコーチとしては通算100名以上のクライアントに対して、累計500時間以上の有料セッションを提供。複業家の友人との共同Podcast『パラレルワーカーの本音』も配信中。ストレングスファインダー®の1位は最上志向。自己理解コーチとしての自己紹介やnote・Instagram等のSNSについてはこちら


(番組詳細)

このPodcastは、株式会社ジコリカイで“自己理解コーチ”として活動する配信者が、自身やクライアントの「自己理解」を深めるために探究し始めた「心理学」をテーマにお話しする番組です。毎月ひと桁目に1がつく日の朝に配信、月末はゲストをお迎えして心理学に関する雑談をお送りします。テーマに興味のある方や同じく対人支援をされている方、自己理解を深めたいと感じている方の参考になれば嬉しいです。「自己理解プログラム」に興味をお持ちの方はこちら


※株式会社ジコリカイが運営する番組ではございません

00:03
ようこそ、自己理解を深める心理学ラジオへ。このポッドキャストは、株式会社自己理解で自己理解コーチとして活動する配信者が、自身やクライアントの自己理解を深めるために探求し始めた心理学をテーマにお話しする番組です。
毎月一桁目に1がつく日の朝に配信予定で、31日はゲストを迎えして心理学に関する雑談をお送りしたいと思っています。
テーマに興味のある方や、同じく対人支援をされている方、自己理解を深めたいと感じている方の参考になれば幸いです。
はい、今日も聞いていただいてありがとうございます。自己理解コーチのかなおかと申します。
今日はですね、参考図書の図解心理学用語大全から、プラトンさんという方が提唱された、「魂の三分説」というお話をしていきたいと思います。
はい、プラトンさんって聞いたことあります?
名前だけはね知ってるよっていう方いらっしゃると思いますし、同じ時代古代ギリシャの時代に活躍されたんですけども、もっと有名な方としてソクラテスさんという方もねいらっしゃるかなと思うんですが、
このソクラテスさんの弟子がプラトンさんという方みたいです。
ソクラテスさんはね、こんなこと言ってるんですね。人間の魂には生まれつき知恵と道徳が備わっています。
それを受けてプラトンさんは、だからこそ私たちは善悪や利衆の判断ができるんですね、というふうに言ってます。
これ、両者とも哲学者なんですよね。古代ギリシャの時代の。
なんで心理学のラジオで哲学者を紹介するかというと、もともと心理学という分野は哲学から独立した分野と言われています。
具体的には医学、生理学とか生物学、進化論の影響下で、19世紀なので1800年代ですね。
哲学からジャンルとして独立していったのが心理学だというふうに言われています。
対してね、哲学というのは、このソクラテスさんが活躍されたのが、紀元前の469年から399年というところなので、
相当古い、2000年以上前ということですよね、今2025年なので。2500年ぐらい前ですかね。
対して心理学は1800年代の後半なので、200年も経ってないぐらいですかね。
10分の1ぐらいの短さ、歴史で言うと短さになるというところです。
なのでね、心理学の考え方に哲学のエッセンスが入っているのはある意味当然というところなので、
03:01
今日はその哲学者が提唱された、人の心に関わるご概念として、この魂の三分説というのをご紹介したいなというふうに思っています。
魂ってどうですか。皆さんどんなイメージありますかね。
心と何が違うんだろうとか、動物と人間、魂って違うのかなとか、いろいろ思うんじゃないかなと思うんですけれども、
プラトンさんによると、私たちの魂は、私たちが生まれる前から真の善や美、真善美という言葉もありますけれども、
こういった概念を知っています。だからこそ魂を持つ私たちは何が美しくて何が良いのか、善なのかというのを判断できるんだというふうにプラトンさんは主張しています。
動物にも魂があるよっていう考え方も当然あると思うんですけれども、哲学の世界ではプラトンさんは、やっぱり真善美がわかるのは人間ならでは。
プラトンさんの考えを引き継いだデカルトさんという哲学者の方は、動物には美しいとか良い、善みたいな概念はないというふうに言っています。
じゃあこの真善美ってそれぞれどんなことかというと、これことバンクから調べて引用しているんですけれども、
真というのは認識上の真、善というのは倫理上の善、美というのは神秘上の美のことを表しているということです。
例えばですけれども、真って認識上の真なので、ここに書いてあるのはAという記号であるというのが実際に目の前にあったとして、
これはBですと言うと、真偽で言うと偽ですよね。偽ってるとか誤ってる、誰から見ても客観的にも明らかなことを真というんじゃないかなと認識ができることとして、
それが認識上の真という概念で、倫理上の善、これは結構真偽と違って、人と感覚が違うことも善悪の判断ってあるんじゃないですかね。
例えばですけど、食べ物を渡されて、これちょっとさっきそこでパクってきたんだけど、よかったら食べないって言われたときに、ありがとうって普通に受け取る人はもしかしたら少ないかもしれないですけど、
もしかしたら国ですごく貧しい国があって、落ちてる食べ物とかその辺にある食べ物はもう取って食べるものが当然みたいな考え方だと、そこの世界観では悪にならないみたいなね。
06:01
日本では当然ね、良いことを善とはされないと思うんですけど、そんな倫理観の違いみたいなのがあったときには善悪の判断で別れるのかなということだったり、
神秘上の美、これは美衆なんで美しいか見にくいかみたいな、これが一番人によって同じ、例えば日本の文化の中で生きていても、目の前にある景色を見てすごく美しいなって思うのか、普通だなとか見にくいなって思う人はいないかもしれませんが、
この美しいと思う度合いの違いとか、見にくいと思う度合いの違いっていうのは結構人によって分かれそうですよね。
そんなところ、ただそういった真とか善とか美の感覚っていうのは、人の魂がもともと知っていることだから、感覚としてある程度共通してるんだよっていう、そういうことをプラトンさん言ってるのかなと思います。
例えばね、夕日を美しいと思うのは、私たちの人間の魂が美とは何かを知っているからですという言葉を残しています。
確かに夕日を見て美しくない、見にくいなと思う人って少ないかもしれませんね。
この考えは、人間は生まれつき概念、意識の中にある物事を持っているとするデカルトさんの誠徳主義という考え方に引き継がれていくということです。
じゃあ、その魂の三分説って何ぞやというところなんですけども、意味としては人間の魂は理性、意志、欲望、この3つから構成されるという説になります。
さらにその理性というのが知恵になって、意志というのが勇気になって、欲望というのが節制になってという、そういったことをプラトンさん提唱されていますね。
ちょっとわかりにくいですね、まだ。理性、意志、欲望ってなんとなく自分の中にある気がするんだけど、どういうことなんだろうと思われる方もいるんじゃないでしょうか。
身体の場所で言うと、理性というのは頭、胸、お腹で表すと頭の中に宿るもの。
意志というのは頭、胸、お腹だと胸ですね。胸に意志を秘めているみたいなことを言いますもんね、に宿るということ。
そして欲望というのは残ったところですね、お腹、体ですかね。体の底、お腹の底には欲望が宿るというふうに言われています。
頭、心、体という心理学の世界では人間を分けるときに言われる三分割の言い方がありますけれども、これの元になっているのか、それと似たような考え方なのかわかりませんけれども、
09:13
魂の三分割も同じように人を理性、意志、欲望、頭、心、体で分けているというふうに考えています。
さらにですね、この理性、頭というのが意志と欲望のバランス、イコール心と体のバランスと言ってもいいんですかね。
このバランスを取りながら前に進んでいくものだと。
そして意志の馬というのは、上、上、前、前、上って進んでいこうとするんですけれども、欲望という馬は下へ下へ、後ろというか楽な方へ楽な方へというんですかね、に下っていこうとするということをプラトンさんは言っています。
この理性、意志、欲望が正しく働くと、それぞれさっき紹介した知恵、勇気、節制の徳になって、この3つが調和すると、正義の徳が生まれる。
この4つを資源徳と言うんだよと、4つの源に徳、4つの元に徳と書いて資源徳とプラトンさんは呼んでいますね。
はい、どうでしょうか。皆さん、理性の御者がね、手綱を引いて、意志と欲望というのを従えて鞭打っているようなところを想像していただきたいんですけど、自身はどうですか。
意志と欲望、どっちが馬がパワーがありそうですかね。
人によって結構違うと思うんですけども、意志も強いし欲望も強いんだけど、理性も強いからバランス取れているっていう人もいると思いますし、
すごく欲望が強くて、意志が弱い、そして理性も弱いと、すごい欲望の方に流されていくとか、
意志も欲望も低いんだけど、理性だけで頑張ろうとしているみたいな人もね、もしかしたらいらっしゃるかもしれませんね。
はい、自己理解を深めるという観点では、皆さんがどれが強いのかみたいなところを考えてみるのも一ついいんじゃないかなと思います。
そして、この3つが正しく働く、イコールバランスが取れるといい状態になるよとか、それが調和すると社会的に正義とされる徳が生まれるよということを
プラトンさん言ってるんですけども、これちょっとどういうことかなっていうのを最後に考えていきたいと思います。
僕の例で言うとですね、例えば今のポッドキャストを撮ってますけども、前向きなポジティブな意思としては、
12:02
皆さんの役立ちになるように、自分が学びを深められるようにポッドキャストを撮ろう、撮りたいぞという、そんな前向きな意思がありますけども、
同時に、今お昼に撮ってるんですけど、ご飯食べた後なので昼寝したいなとか、ちょっと眠たいなという、休みたいなみたいな欲望も同時にあったり、人だったらしますよね。私もあります。
理性がどういうふうに手綱を引いたかというと、やっぱり昼寝をしたいけどポッドキャストを撮りたいなということをどっちも持ってるので、
ちょっとだけ、実はご飯の後に少しだけ紙を取って、今ポッドキャストを撮ることにしてるんですけども、このポッドキャストをちゃんと撮れるために昼寝をするスケジュールにしようと。
そのスケジュールの後に録音を入れようという、そんなスケジュールを引いてくれたのが、もしかしたら理性なのかなと。
言い換えると、ポッドキャストを撮りたいという意思を尊重しつつも、欲望も満たしてあげられるような、馬が暴れないようにですね、
適切に欲望と向き合ってあげると、バランスの取れた意思決定ができるのかななんて、自分に置き換えるとそんなふうに思います。
どうでしょうか。ご自身の日頃の意思決定の仕方。意思だけで頑張ってないかなとか、欲望だけに流されてないかなとか、理性はちゃんと働いているのかなというところね。
今一度自己理解を深めていただけると、もっといい意思決定ができるかもしれないですし、私も全然できてないんですけども、このプラトンさんの有志減得ですね。
この知恵、勇気、節制のバランスが取れたときに、社会のための正義みたいな状態になっているのかな。
全然、自分を満たすためだけの理性の使い方になってないかななんていうことを、すごく突きつけられた感じがします。
そんなところで、今日は魂の三分説というところをご紹介しました。少しでも皆さんの自己理解を深めるところにお役に立っていれば幸いです。
今日も聞いていただいてありがとうございました。また次回お会いしましょう。さよなら。
14:41

コメント

スクロール